おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
富士山の世界文化遺産への登録決定、嬉しいです。
この2日間で環境、景観保全に地道に取り組んできた方々を
たくさん知りました。敬意を表します。
さて、今日は江崎グリコのお菓子「Cheeza(チーザ)」の
テレビCMの話題です。
「Cheeza」は、チーズをそのまま焼いたような味がする
スナック菓子で、ビールのつまみに合うお菓子です。
私は味だけでなく、きちっと封ができるパッケージが、
ちょっとだけスナック菓子を食べても、
残りを取っておける点でとても気に入っていて、
何年か前から食べています。
テレビCMには、以前は小栗旬さんが出ていましたが、
確か1年ほど前から吉高由里子さんに変わりました。
今月からの新作CMの訴求力に惹きつけられました。
CMはこちらです。
http://www.glico.co.jp/cheeza/cm.html
吉高由里子さんが出ていることは変わりませんが、
BGMはスターダスト・レビュー「今夜だけきっと」で、
1986年発表の曲です。
特にアラフォー世代が喜ぶ選曲だと思います。
一方、天真爛漫な雰囲気をうまく演じる吉高由里子さんは
若い世代に人気があり、女性からの支持も厚いです。
こうして20代から40代の自宅でお酒を飲む
ターゲット層をカバーしています。
CMでは吉高さんがこちらを向いて話しかけます。
人は、人の顔に意識が強く反応する性質があるので、
広告で人を使うのは王道です。
画面いっぱいに吉高さんの顔が映って話しかけられると、
彼女の魅力とも重なって、画面を見続けてしまうでしょう。
BGMで惹きつけられて、ふと画面を見た40代も、
若い世代も吉高さんの話を聞くうちに
商品名が頭に刷り込まれていきます。
「ハイ、チーズ、カシャ。ハイ、チーザ。
ハイ、チーズ、カシャ。ハイ、チーザ。ハイ、ビール。」
当然、ビールと合う印象も残ります。
そして窪田等さんが
「チーズのうまさに、まいっチーザ。」
とナレーションを入れて、最後にブランド名で終わります。
落ち着いた声でダジャレまで入れて、
もしかして50代以上も取り込もうとしているのではないか
と思える構成なのです。
吉高さん、スターダスト・レビュー、窪田等さん、
それぞれの強い個性を、軽やかにうまく組み合わせて
まとめたと思います。
幅広いターゲットを対象に、
王道なつくりでしっかり訴求できているCMです。
ネットを調べたら
CMの演出をしたのは箭内道彦さんのようです。
さすがですね。
BGMでは「明日になれば忘れられるのに」と流れますが、
明日になっても忘れられないパワーのあるCMです。
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