今日は名刺の特長を考えます。
昨日、名刺は、個性を伝えることやPRに有効だと書きました。
これらは、服装でもWebサイトでも伝えることができます。
しかし、名刺には次のようなメリットがあると思います。
1.名刺は相手に大切に受け取ってもらえる
名刺にまつわる話で、以前、こんなニュースがありました。
長野県知事に就任した田中康夫さんが部下となる
長野県の職員に名刺を渡しながら挨拶をしていました。
その中で、職員のひとりが、「組織のトップが部下に名刺を
渡すのはおかしい」という趣旨の発言をして、
知事から受け取った名刺を折り曲げたことがありました。
このやりとりがニュースで放送され、
その後、この職員の方に大きな批判が集まりました。
最も多かった批判は、名刺を折り曲げることは失礼だ、
というものだったと記憶しています。
組織内で名刺を配ることの是非は、さまざまな意見があると
思いますが、名刺を大切に扱わないことはマナー違反であると
いう考えは大多数だと思います。
私も「名刺は相手の顔だと思って扱うように」と、
新入社員研修で習いましたが、
名刺はチラシやパンフレットのように粗雑に扱われることは
まずありません。
また、人は名刺をもらって嫌な気分になることは
少ないでしょう。
なぜなら、名刺を渡すことは名前や所属、連絡先を明かす
最も基本的な自己開示であり、
開示を受けることに対して、受け手は安心するからだと
思います。
ですから、名刺は相手が受け取ってくれて、大切に扱われる
媒体なのです。
2.情報を見てもらえる可能性が他の媒体に比べて高い
名刺はサイズが小さく、多くの情報は載せることには
向きませんが、 情報量が少ない分、忙しい相手も
サッと 読んでくれる可能性も高いと考えられます。
3.名刺は名刺ホルダーなどに保存されることが多い
名刺は受け取った後に、
さまざまな方法で管理されていますが、
名刺ホルダーなどで管理・保存されることが多いです。
受け取った相手が特にビジネスパーソンの場合、
チラシのように捨てられる可能性は低いです。
4.名刺は会話の糸口やアイスブレイキングに使える
名刺を渡す場面では、初対面であることがほとんどです。
過去にみなさんも、話題に困ったことや、
緊張したことがあると思います。
しかし、相手と自分に共通する話題のきっかけとなる文章や、
お互いの緊張をほぐすような明るいデザインの名刺なら
初対面でもコミュニケーションがやりやすくなります。
このように考えると、名刺は、他の媒体より
優れた面がたくさんあることに気づきます。
名刺は、氏名や連絡先を知らせるだけでなく、
自己PRや販路開拓などの強力なツールとなる可能性を持っているのです。
みなさんの名刺のに書いてある情報やデザインは、
相手へのアピールとして充分ですか?
名刺デザインを変えたら、販路開拓がもっとうまくいくかもしれませんね。
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