おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は、世田谷美術館の展覧会「榮九庵憲司とGKの世界
鳳が翔く(おおとりがゆく) -デザインが導く未来-」
のレポートです。
GKデザイングループは、日本のインダストリアルデザインの
事務所の先駆け的な存在と言えます。
GKの創設者である榮九庵憲司(えくあんけんじ)さんの
デザイン思想が表現されています。
人とモノとの関わりや人間工学的な視点、
暮らしのあり方などを表現し、問うた展覧会です。
手がけるデザインの幅が本当に広く、
おなじみのキッコーマンのしょうゆ卓上びんや、
ヤマハのオートバイといった工業デザインだけでなく、
巡礼のための街の姿や、新しい仏壇など、
コンセプト提案型のデザインも多くありました。
触ることのできる大きな地球儀に最新の科学技術を用いた
「触れる地球」という作品は、
地球の自然の姿をリアルに身近に感じられるものでした。
さらに、仏教哲学の思想も盛り込まれたインスタレーションは、
音楽と展示の美しさが心を穏やかにしてくれます。
モノの利便性や美しさ、世界への思いや願い、未来創造、
デザインの哲学を問う内容の濃い展覧会です。
さまざまな刺激を受けられるでしょう。
会期は9月1日までです。
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