今日は山梨県北杜市の清春芸術村のレポートです。

清春芸術村とは、清春白樺美術館など
いくつかの芸術関連の施設を集めた場所です。
清春小学校の跡地につくられました。
吉井画廊会長の吉井長三さんが、
1980年に私財を投じてつくったそうです。
桜の名所でもあり、清春の桜を見た評論家の小林秀雄が
芸術村をつくることを薦めたそうです。
のどかで、静かで、美しい場所です。
桜の季節は本当に美しいでしょうね。
芸術村に入ると入口正面に
「ラ・リューシュ」というアトリエ兼住宅があります。

フランス、パリのモンパルナスに実際にある
建物を模して造られました。
残念ながら中に入ることはできません。
入口から中を写した写真です。

清春芸術村の特徴は建築の面白さにもあります。
さまざまな有名建築家の建築物があります。
美術だけでなく、建築が好きな方が
多く来ていると思われます。
藤森照信さんが設計した
樹齢80年の木の上の茶室「徹」(てつ)です。

谷口吉生さんが設計したジョルジュ・ルオー礼拝堂です。

コンクリート打ち放しの礼拝堂ですが、建物内には
宗教画家ルオーの絵画やステンドグラスがあります。
雨の日には入れないようです。
面白い彫刻などもあります。
エッフェル塔のらせん階段、改修前の本物を運んできました。
塔の左にある像はセザールの像です。

セザールは親指の像をつくっています。いいね?!

清春芸術村は30年以上前からつくり始められています。
いまも理想の芸術村へ進化を続けています。
屋外の自然と芸術が一体となった美しさを
見せた点では日本の先駆けといえるでしょう。
額縁ではありませんが、
自然が美術作品をより豊かに見せてくれます。
またその逆に、芸術には自然の美しさを
より感じさせる力ももっていると思います。
芸術と組み合わせることで、都会にはない、
その土地、自然風景の魅力を示してくれました。
光や風や植物も含めた空間の良さを
心と体で感じて楽しむ場所です。
次回は清春芸術村の現在の中心的な施設である
清春白樺美術館と光の美術館をご紹介します。
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