おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
全国的に冬の嵐です。
横浜も寒いですが、大雪の地域よりは恵まれています。
デザインで2014年を振り返ります。
今年はロボットを取り上げます。
サイバーダインというベンチャー企業があります。
ロボットスーツ「HAL」を開発、レンタルしています。
今年3月26日に東証マザーズに上場しました。
身体の不自由な方や大きな力を出すことを
助けてくれるロボットです。
医療や介護など現場で使われ始めています。
力を出しやすくなるだけでなく、
うまく動かせたことを脳が学習するシステムになっています。
身体の一部となって助けてくれる製品は、
豊かな着想や、技術への知見、人間工学や見た目も
考慮した総合的で高度なデザイン力が求められます。
クボタの農業用アシストスーツ「ラクベスト」は、
腕を支えて、腕を上げたままの作業負担を軽減します。
椅子の肘かけのような役割を果たします。
腕を下ろしたいときには簡単に下ろせるよう、
単三電池で駆動する電磁弁で
腕を支持する部分の固定と解除をします。
モーターを使わず軽量化し、12万9600円と廉価です。
昨年秋から発売されたようですが、
今年、メディアに多く取り上げられました。
菊池製作所の介護ロボットも注目されました。
ものづくりメカトロ研究所や
マッスルスーツのwebページに詳しく載っています。
「マッスルスーツ」は、
圧縮空気やゴムチューブなどによる人工筋肉で
介護の負担を軽減します。
11月から本格的に発売されます。
力強そうなスーツですが、美しさやカッコよさ、
安全面では、デザインとして
いろいろ考えられるポイントがありそうです。
ソフトバンクの「Pepper」(ペッパー)は
人の感情を認識するロボットです。
ソフトバンクが6月に新製品発表しました。
一般販売は来年の予定です。
こちらは力を貸してくれるのではなく、
表情や声から人の感情を認識して、
会話で楽しませてくれるようです。
インターネットに接続されていて、
データもクラウドで蓄積して学習もするそうです。
価格は198,000円。一般家庭でも買える金額です。
Pepperは日本人が考える、
いかにもロボットらしい素材感ながら、
人形のような顔やスタイルでもあります。
顔や体型が人間そっくりだとかえって気味が悪く、
ロボットらしさがあった方が
愛嬌を感じるのかもしれません。
このあたりの心理の研究も
デザインの進歩に求められそうです。
ロボットのどこかに人間に寄りそう部分や
人間らしさがある限り、ロボットの発展には
技術だけなく、優れたデザインも求められます。
人型のロボットは、日本が優位とされている分野です。
これからのロボットの進歩にも期待しましょう。
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