おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
東京都庭園美術館が2014年11月22日に
リニューアルオープンしました。
約3年かけて、旧朝香宮(あさかのみや)邸を
できるだけ建築時の状況に近づけるよう復元しました。
旧朝香宮邸は「アール・デコの館」と呼ばれることもあります。
アール・デコは1910年代から30年代にかけて
フランスで流行した装飾で、近代の大量生産とも
相性の良い直線的、無機的、幾何学的な装飾が特徴とされます。
あくまで復元なので、
展示が以前と変わったわけではありません。
工芸品・美術品の色や風合いが鮮やかになりました。
修復の様子を解説した映像などを見ました。
たいへんな努力によって竣工時の美しさが蘇っています。
「アーキテクツ/1933/shirokane アール・デコ建築をみる」
では平日に限って撮影が許可されていました。
正面玄関のガラスレリーフ扉は
フランスのガラス工芸家ルネ・ラリックの作品です。
息をのむ美しさです。
床のモザイクのデザインは宮内省の内匠寮(たくみりょう)
によるものです。
次間(つぎのま)にあるのは、
旧朝香宮邸の作品の目玉ともいえるアンリ・ラパンの香水塔です。
上部に照明を備えた室内用噴水ですが、
妃殿下が香水を気化させて使ったようです。
このあとご紹介する大客室や大食堂は
アンリ・ラパンに内装を依頼しています。
この部屋が大客室です。
次は大食堂です。装飾を映そうと思ったら部屋の広さが
伝わりにくくなってしましました。
書斎、浴室、ベランダです。
ラジエーターカバーを見ると、
幾何学的なアール・デコのイメージだけでなく、
自然的、曲線的なアール・ヌーボーの雰囲気や、
日本の文様もあるので、和洋混交の美しさがあります。
目玉となる作品を中心に一部だけご紹介しました。
他にも家じゅうにたくさん素晴らしい作品があります。
美術の宝庫です。高い美意識が磨かれます。
センスやデザインを磨きたい人は一度は訪れることを薦めます。
今回のリニューアルオープンでは新館も開館しました。
そのあたりの様子は来週に。
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