おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
マイクロソフトがOffice.comのクリップアート提供を
昨年12月に終了しました。
OfficeのクリップアートはWordやPowerpointの挿絵として
ビジネス利用で重宝されてきました。
私もよく利用していましたので不便を感じています。
マイクロソフトは、Office.comのクリップアートの替わりに、
Bingによるネット検索で画像を探して使ってほしいようです。
マイクロソフトには、Bingの利用数を増やしたい
狙いがあるものとみられますが、
Bing検索は新しい機能ではないので、
利用者が喜んでいることはないと思われます。
グーグルへの対抗心によって、Officeの利用者は選択肢を失いました。
Windows8もスタートボタンがなくなり、
パソコンでは使いにくくなりました。
Windows8がタブレット端末での操作性を
重視して作られたためと思われます。
こちらもアップルなど他社に対する焦りが感じられます。
マイクロソフトは他社との競争に意識が働きすぎて、
利便性を置き去りにしていないでしょうか。
ソフトウェアに見られるネットワーク外部性
(みんなが使っているので私も同じものを使う)によって、
パソコンソフトの首位に立っているのであって、
使いやすさが断然の首位なのではないと
自らを戒めていないと、いつか足元をすくわれかねません。
挿絵のない資料は味気なく、イラストへの需要はありますので、
他社にとってはビジネスチャンスかもしれません。
競合他社がイラスト提供を始めたら、マイクロソフトは
元に戻せばよいと思っているのかもしれません。
Office.comのクリップアートでなくても
Bing検索で出てきた画像を使えればよいではないか、
と思った方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、著作権を意識しているビジネス利用者は
現状のBing検索による画像使用は嫌がると見ています。
その理由はまた次回に。
クリップアート終了の詳細はOfficeブログをご覧ください。
http://blogs.technet.com/b/microsoft_office_/archive/2014/12/05/clip-art-now-powered-bing-images.aspx
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