クラウドソーシングの発注例

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
横浜は桜が満開です。新しい年度が始まりました。

さて今日は、クラウドソーシングの取引イメージを見ていきましょう。

クラウドソーシングのサイトには次のようなものがあります。
クラウドワークスhttp://crowdworks.jp
ランサーズhttp://www.lancers.jp

クラウドソーシングの業務依頼の仕方は、
「プロジェクト型」「コンペ型」「タスク型」
に分類されます。

プロジェクト型は、お互いに相談しながら仕事を進めるものや、
見積もりを取りたいものに向いている形式です。
webサイト制作や保守などの仕事があります。

コンペ型は、ロゴマークやキャッチコピーなどの依頼に
使われることが多いです。

提案を複数もらって、
その中から気に入ったものを採用する形式です。
製作期間や予算を明示して募集します。

タスク型は、特別な技術を必要としない作業を
多くの人に依頼します。アンケートのデータ入力など
1件当たりの発注価格は低いものが多いです。

どのタイプにせよ、ネットでのやり取りから始まりますので、
仕事に求められる成果や予算ははっきりさせておかないと、
手を挙げる受注者が誰もいない状況になりかねません。

クラウドソーシングのサイトも数十はあると見られ、
幅広い分野の業務を扱う総合型だけでなく、
例えばデザインといった業務分野を特化したサイトや、
プロジェクト型はなく、タスク型に特化したサイトなどもあります。

しばらくはサイト間での競争は激しいものとなりそうです。

ちなみに、クラウドソーシングサイトが受け取る手数料は、
サイトによってまちまちですが、概ね契約金額の10%程度
と思っておけばよいでしょう。

2014年版中小企業白書p.389、事例3-5-3には
発注企業の事例として次のような話が掲載されています。

クラウドソーシングの活用によって、
自社内では対応できない
データ移行の業務を外注できるようになり、
今まで受注できなかった業務も受注できるようになった。

ホームページの機能追加、会社ロゴや名刺の作成、
チラシやポスターのデザイン等も発注している。

クラウドソーシングのメリットとして、
費用を抑えられ、品質も満足できるものである、
デザインのコンペであれば多くの提案から
一番良いものを選べることを挙げています。

また、受注者は土日も働くことが多いため、
一般企業への外注に比べて納期が早い、としています。

p.390、事例3-5-4には
ホームページとチラシの制作を依頼した個人事業者の例、
p.391、事例3-5-5には
ロゴやラベルのデザインを依頼した農園の事例
がそれぞれ掲載されています。

こうした事例を参考にデザイナーへの依頼も
検討してはいかがでしょうか。

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