無印良品は、仕組みが9割

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
5月の連休はどのように過ごしますか。
稼ぎ時の企業はしっかりがんばりましょう!

さて、今日は書籍のご紹介です。

無印良品仕組み9割.jpg

「無印良品は、仕組みが9割」
松井忠三、角川書店

良品計画の会長が書いた本です。

無印良品は、ファンも多くデザインの評価も高い企業です。

マスコミやインターネット、書籍などでは、
商品開発やデザインに焦点が当たっていて、
無印良品のデザインの良さが、
良品計画の業績の良さにつながっていると
まとめられている文章もよく見かけます。

私もそれらの意見に賛成する部分も多いのですが、
デザインが良ければ経営がうまくいく、
というほど経営は単純ではないと思うことも多いです。

この本を読むと、「MUJIGRAM(ムジグラム)」を
はじめとする業務マニュアルの導入や、
組織での仕事の進め方の改善が、
良品計画の企業再建に大きく影響したことがわかります。

大きな会社のトップマネジメントが語る
ビジネスプロセス論は面白く、
実際に本の売れ行きも好調のようです。

業務改善や現場で働く人の声を集める仕組みが
詰まっています。

デザインの肝を守っていくデザインマネジメントや、
デザイン改善に生かす仕組みとしても参考になる
経営の取り組みです。

優れたマネジメントが良いデザイン、
良いブランドを作ることを示す好例です。

見た目のデザインをパッと変えるのと違い、
業務改善は長い時間を掛けて忍耐強く取り組んで、
じわじわ効果が出るので、トップの胆力も求められます。

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