おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
先日、京都の源光庵に行って来ました。
源光庵は、もともと1346年に臨済宗のお寺として
創建されましたが、
1694年に曹洞宗のお寺して再興されています。
本堂は曹洞宗のお寺となったときに建てられています。
本堂には、禅の教えが込められた
「迷いの窓」と「悟りの窓」があります。
右の角窓が「迷いの窓」です。
「迷いの窓」は4つの角に人間の生涯、
生老病死の四苦を表しているそうです。
四苦八苦も含めて、
自らの思うようにならないことへの自らの心を
見つめるための窓です。
丸窓の「悟りの窓」は、円型に「禅と円通」の心、
円は大宇宙を表現しています。
「悟りの窓」の前にじっと座っていると、
とても清らかな気持ちになれます。
無心になるもよし、宇宙を感じるもよし、
焦点を絞った庭の景色を見つめるのもよいです。
ひらめきや気づき、悟りの境地が
もたらされるかもしれません。
見事なデザインです。見事な芸術です。
論理付けた造形を良いデザインとして
ありがたがる傾向もありますが、
この窓は、そのような文脈、背景(コンテクスト)を
知らなくても、見る者の心を打つ窓だと思います。
感性と論理がともに優れているデザインこそ、
本当に優れたデザインだと思います。
源光庵は、京都の他の人気の観光地に比べると、
ずっと観光客は少なめでした。
たまたまでしょうが、外国人も見かけませんでした。
タクシーの運転手さんに聞いたところ、
JR東海のTVCMで最近は人気が出てきて、
紅葉の時期は混雑するそうです。
紅葉の眺めも美しいと思います。
しかし、自らの心を見つめるには
じっと静かに窓を眺められる、
空いている時期に行くのが私のお勧めです。
この記事へのトラックバック
この記事へのコメント