GOOD DESIGN EXHIBITION 2015(2)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今朝の横浜は大雨です。
GOOD DESIGN EXHIBITION 2015のレポート第2回です。

グッドデザインBEST100から、
私が特に気に入ったデザインをご紹介します。

最初にご紹介するのは
exiii(イクシー)株式会社の電動義手「HACKberry」です。
http://www.exiii.jp/hackberry.html

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電動義手は手のない人が
残された腕の筋肉を使って操作します。

電動義手は、価格が高く、
機能、デザイン面での選択肢も少ないため、
あまり普及していませんでした。

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そこで開発を促すため、設計データを
世界中の開発者・デザイナーに無償提供して、
機能やデザインが増えていく仕組みを作っています。

オープンソースと3Dプリンターの活用で
製造コストを約9割減らしたそうです。

次は、デンソーの「iArmS」です。
http://www.denso.co.jp/ja/news/newsreleases/2015/150427-01.html

外科手術の執刀医の負担軽減をはかる肘置きです。

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腕を動かすときにはうまく追従し、
固定したいときには支えてくれる仕組みです。

私も操作を体験しました。
装置価格は約1000万円なので貴重な体験です(笑)

慣れると使いやすく、
細かい作業をしやすくなります。

昨年のデンソーウェーブの産業用ロボットに続いて、
デンソーのロボット技術・デザインの力を感じます。

次はクリナップの「流レールシンク」です。

使いながら流し台のゴミが
まとまって流れやすい流し台です。

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流し台の清掃の時間短縮と節水になります。

この商品は動画での説明がわかりやすいですね。

新クリンレディ「流レールシンク」紹介


いままでの一般的な流し台の問題点として、
水が蛇口から落ちてくると、手前に流れる水もあって、
傾斜の上にゴミが残されてしまうことを
説明されていて、なるほどと思いました。

波で海岸に海草が打ち上げられているのと同じです。

作業するのは手前側が多いわけですし、
左右にも傾斜をつけている、
今回の形は理にかなっていますね。

本日、最後にご紹介するのは、
美津和タイガーの「レボルタイガー」です。
http://mitsuwa-tiger.com/

グリップが楕円形で、
底部に角度がある野球のバットです。

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人間工学の観点で設計したそうで、
手への衝撃を緩和するため、
怪我をしにくくなるそうです。

固定観念を取り払ったデザインです。

全日本軟式野球連盟などから公認を受けるなど、
企業努力も感じられます。

バットコントロールやスイングスピードにも
プラスに働くそうなので、
近い将来にイチロー選手のような打率の
バッターがたくさん出てくるかもしれません。

デザインで世の中が
どんどん豊かになっていくのを感じませんか?

人々の幸せを作り出している企業やデザインは
素晴らしいですね。

他にもたくさんご紹介したいデザインがあります。
また日を改めてお伝えします。

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