おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は東京都現代美術館のご紹介です。
5月30日から大規模改修工事に入ります。
長期休館前の最後の展覧会が3月から開催されています。
3つの展覧会が開催中ですが、そのうち2つに行きました。
「MOTアニュアル2016 キセイノセイキ」
「MOTコレクション コレクション・オンゴーイング」
もうひとつの「ピクサー展」には行きませんでした。
私が訪れたのは3月の日曜日でしたが、
ピクサー展は入場に1時間待ちの人気でした。
「MOTアニュアル2016 キセイノセイキ」は、
今の時代は(過剰な)規制が多すぎるとして、
タブーとされているテーマに切り込む作品が並んでいます。
確かに、いさかいを起こすより、
無難にやり過ごそうとする風潮が
日本では強まっていると感じますので、
他者からの批判を恐れて
自主規制が増えていると思います。
規制をかけて、きわどい事を見せないことで、
私たちはそのきわどい事象や面倒な現実を
考えないようになってしまったところがあります。
作品はその現実を切り取って問題提起しています。
子供が見られないような作品もあります。
美術館の判断で、作品の展示の仕方を変えたものや
展示を留保していている作品もあります。
なにしろタブーに挑戦していますからね。
自らに手錠をかけることを促す作品もありました。
私も自ら手錠をかけましたが、
不自由さと初体験への興味と不思議な気持ちになりました。
今の日本や世界をとりまく環境や現実を知ることや
それらの切り取り方、見せ方を学ぶのに良いと思います。
「MOTコレクション コレクション・オンゴーイング」は
常設展示室で行われています。
今回はポップアートと紙作品を中心に展示されています。
レコードなしのプレーヤーを動かしたり止めたりして、
プレーヤーの針がこすれる音を
組み合わせて聞く作品などが展示されています。
紙の作品は、湿度や光などで状態が悪くなりやすく、
長期間の展示を避ける傾向にあるので、
今回の公開はチャンスです。
東京都はこの数年、東京都美術館、東京都庭園美術館、
東京都写真美術館と立て続けに大規模改修をしていますが、
今年は現代美術館の改修に踏み切ります。
改修後の現代美術館にも期待したいです。
この記事へのトラックバック
この記事へのコメント