戦略的ブランド・マネジメント第3版

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
書籍のご紹介です。

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戦略的ブランド・マネジメント 第3版

ケビン・レーン・ケラー、東急エージェンシー

私がブランド論の教科書で
一番優れていると思うのが本書です。

本書の良いところは、
ブランド論を偏りなく網羅的に、
体系的にまとめたところにあります。

ブランド戦略に唯一の正解はなく、
世界中の企業が自社にあった
ブランド戦略に試行錯誤して取り組んでいます。

業種や時代によって変わるところもあります。

また、ブランドに関するさまざまな調査や
研究結果もたくさんあります。

著者は、それらの多くの企業の実務や研究を
もとにしながら、
体系的なブランド論としてまとめています。

800ページを超える大著です。

ビジネススクールの教科書に使われています。

学生や研究者、コンサルタント向けですが、
企業の管理者にも役立ちます。

がんばって通読したほうが好ましいのですが、
中小企業なら、自社の課題に関わるところだけを読む、
辞書のような使い方も良いと思います。

顧客の心に何を残せているかに焦点を当てた
「顧客ベースのブランド・エクイティ」(ブランド資産)や、
「ブランド知識」という概念を学べます。

ブランド構築や、長期的な管理、
グローバルなマーケティング活動とブランドの関係などを
現在のブランド論がどのように考えているかが
この一冊で理解できます。

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