おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は富山県のデザインの取り組みについてです。
富山県はデザイン支援での先進県です。
1988年に「富山インダストリアルデザインセンター」
を開設し、
1993年にはソニーOBの黒木靖夫氏を所長に迎えました。
1999年に現在の富山県総合デザインセンター
になっています。
「富山デザインコンペティション」やセミナーを開催し、
相談窓口、ライブラリーなども設置しています。
ハード面では、3次元設計ソフトや3Dプリンター、
切削加工機、造形機などの試作品を作る機器を
デザインセンターに備えています。
デザイナーとのマッチングや販路開拓支援などの
取り組みも機関誌に記されています。
本当に総合的に支援しています。
機関誌「Offer」やデザインウエーブ報告書は、
中身やデザインも素晴らしく、
継続した努力の積み重ねが感じられます。
富山県総合デザインセンターの機関誌「Offer」
デザインウエーブ報告書
他県も見習ってほしいです。
このような地道な足腰を強くする支援は、
長期的な産業振興にかなり有効です。
商品開発はパッと成功するほど簡単ではありませんので、
支援がすぐにヒット商品に結びつかないことも多いです。
しかし、商品開発や販路開拓のプロセスやノウハウが
中小企業や支援者に蓄積されていくことが大きいです。
どんどん精度が上がって、
成功確率が高まっていくんですね。
国際競争力の強化にもつながります。
私もいつか、富山デザインコンペティションの
審査会に行きたいです。
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