おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
21_21 DESIGN SIGHTで現在開催されている
「デザインの解剖展」のレポートです。
「きのこの山」、「明治ブルガリアヨーグルト」、
「明治ミルクチョコレート」、
「明治エッセルスーパーカップ」、「明治おいしい牛乳」
の5商品をデザインの視点で、解剖、分析した展覧会です。
実際の企業の商品が題材ですから、
かなり実務的な展覧会です。
商品開発の裏側やロゴ、ネーミング、
パッケージの成り立ちを知ることができます。
検証や微調整を繰り返して、ロングセラー商品に
なっていることが良くわかります。
中小企業や学生が見ても、
大企業の商品開発やデザインプロセスは
参考になる点が多いです。
かなり丁寧に分析しています。
解説文もとても多い展覧会ですので、
すべて読むと2時間では足りないです。
準備にはかなりの時間がかかったと思いますし、
明治の協力は大きかったと思います。
ディレクターの佐藤卓さんとの関係も深いのでしょう。
技術や消費者ニーズ、競合の動向や企業の思いだけでなく、
商品の細かい成分や原材料を取り巻く社会背景なども
しっかり把握した上でデザインすることは素晴らしいです。
デザインの本来あるべき姿を見せていると思います。
佐藤さんのデザインへの思いもよく伝わる展覧会でした。
「写ルンです」の外装フィルムロールも
印刷工程を普段見ることのない私には興味深かったです。
会期は2017年1月22日まで。
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