おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
先日、映画「74歳のペリカンはパンを売る。」を観ました。
渋谷のユーロスペースで上映しています。
1942年に創業した浅草の老舗ベーカリー「ペリカン」の
ドキュメンタリーです。
「商品は食パンとロールパンの2種類のみ」
と映画では説明している、珍しいパン屋です。
パン業界では知られているお店です。
ホームページなどを見ると、
実際はコッペパンもあって3種類あるようです。
近ごろは食パン専門店なども見かけるようになりましたが、
商品の種類がこれほど少なくて
ずっと店を経営してきたことは驚きです。
開業してしばらくは
ジャムパンやクリームパンなどもあったようです。
しかし、パン店の競争がある中で、
2代目店主がパンへの想いを
食パンとロールパンだけにつぎ込んで、
誰にも負けないパンをつくろうと考えたようです。
かつては、喫茶店やホテルへの卸売が
多かったようですが、
いまや小売も大人気で行列ができたり、
予約しないと売り切れることも良くあるようです。
毎日食べても飽きないようなパン、
無性に食べたくなるようなパンを目指した
求道心を感じます。
人は「飽きる」ので、
多くの場合、お客様も、作る側、売る側も
新しい商品を求めてしまいます。
2代目店主はお亡くなりになっているので、
その決断やパン作りへの情熱は
直接、映画で見聞きすることはできません。
映画は、ペリカンのファンや
引き継いだ現在の店主などの想いが中心です。
そして、浅草という地域のパン店であることに
焦点が当たっています。
食べてみたいですね。
パン作りの秘密や、経営ノウハウがわかる
ドキュメンタリー映画ではありません。
「ペリカン」を愛する、
パンを作る人と食べる人の想いと
浅草とともにある町のパン屋を見せる映画です。
大阪や名古屋でも上映される予定です。
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