バチカン美術館とシスティーナ礼拝堂の紹介です。
とても素晴らしかったので、ぜひ立ち寄っていかれることをお勧めします。

サン・ピエトロ大聖堂の隣にはあるものの、
バチカン美術館の入口は、サン・ピエトロ大聖堂をいったん出て、
城壁づたいに北へぐるっとまわったところにあります。
下の写真で、右に立派に大きく見える門は出口で、
左に小さく見える通用口が入口です。

バチカン美術館(博物館)は10を超えるミュージアムの集まりを指しています。
展示品はたいへん多く、1日ですべてを見ることは困難です。
世界中から観光客も押し寄せていて混雑しています。
私はガイド付きツアーに参加しました。
写真は地図の間です。

両脇のタペストリーの地図だけでなく、天井の装飾も豪華です。
ラファエロの間は、いくつかの部屋からなっていて、
そのうちの署名の間に、
ラファエロの「アテネの学堂」があります。

中央いる二人は左がプラトン、右がアリストテレスだそうです。
ルネサンスを象徴する名画です。
ラファエロは自らを右端に小さく描いています。
黄色の服の人と、白い帽子をかぶった人との間に
顔を見せている美青年がラファエロです。

バチカン美術館の一番の目玉はシスティーナ礼拝堂でしょう。
システィーナ礼拝堂では写真撮影ができません。
礼拝堂の祭壇の壁画はミケランジェロの「最後の審判」です。
冒頭の写真は、バチカン美術館で買った絵はがきです。
ごめんなさい。お許しを。
下の写真は礼拝堂近くの中庭にあった案内板の写真です。

「最後の審判」は1536年から41年にかけて書いた大作です。
縦14メートル、横13メートルで世界最大の壁画だそうです。
フレスコ画です。
中央にキリストがいて、横にマリアがいます。
キリストが裁き、絵画の左側の死者は天国へ、
右側は地獄へ落ちていきます。
天井の中心部には、天地創造から始まる創世記が描かれています。
こちらもミケランジェロの作品です。
最後の審判よりも先、1508年から12年にかけて描かれました。
絵は下の画像よりリンク先が綺麗です。
http://www.museivaticani.va/content/museivaticani/en/collezioni/musei/cappella-sistina/volta.html

写真の画像の
下側が祭壇(「最後の審判」がある)側、上側が入口側です。
(リンク先では右が祭壇側です)
真ん中の9区画の絵は、
一番下の「光と闇の分離」から始まり、上へ進んでいきます。
4つ目には「アダムの創造」、
9つ目(一番上)には「ノアの泥酔」が描かれています。
最後の審判や天井画、その他の絵画もずっと見ていました。
厳粛な空間で20分くらいでしょうか。
礼拝堂ですから静かです。
時空を超え、死生観を含む、壮大な世界が描かれています。
さまざまな芸術作品を見ましたが、
システィーナ礼拝堂は、今までで最も心を打たれたかもしれません。
構図や色づかい、鋭さ、圧倒されました。
絵画館(ピナコテーカ)にも、すてきな作品がたくさんありました。

バチカンの他の美術館、博物館にもたくさんの見どころがあります。
500年位前の世界や文化を感じられます。
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