瀬戸内国際芸術祭の豊島編の最終回です。
豊島美術館はいまや人気の美術館となりました。
海や棚田の近くにあります。

建築と館内の水の流れや音や風を光を感じる美術館です。
館内は撮影禁止なので、webサイトをご覧ください。
http://benesse-artsite.jp/art/teshima-artmuseum.html

絵画や彫刻はありません。
入場前に館内では静かにするように案内されます。

ここにいると感覚が研ぎ澄まされます。
セミの声や、風に流される雲は、
美術館に入らなくても感じられるのですが、
館内でじっくり聞いたり、見たりしてしまいます。
丸い穴から差し込む外光も、天候や時刻によって変化し、
館内の水(泉)の見え方に変化をもたらします。
この水がどこから湧き出て、どこへ流れつくのか、
ただ、じーっと見ていて楽しいです。
龍安寺の石庭を見るような感覚に近いです。
豊島美術館は混雑しますので、
早い時間帯に行くことをお勧めします。
豊島美術館と並んで人気があるのが島キッチンです。

島キッチンは、瀬戸内国際芸術祭2010に
豊島の集落の空き家を建築家の安部良さんが
設計・再生した「食とアート」で
人々をつなぐ出会いの場です。
テラスでは毎月、島の人が集う誕生会が開かれ、
交流の場にもなっています。
島の女性や学生が、笑顔で、きびきびと
キッチン、ホールで仕事していたのが印象的でした。
高校生も島キッチンの手伝いに駆けつけています。
また、瀬戸内国際芸術祭を支えるボランティア
「こえび隊」が島キッチンの運営も手伝っていました。
瀬戸内国際芸術祭サポーターのこえび隊
https://www.koebi.jp/
こえび隊は、芸術祭の各展示の受付など
運営を支援していて、
多くの方の笑顔に接しました。

島キッチンの野菜のほとんどは、
島の家々の畑になったものです。

島野菜添えキーマカレーセットを食べました。

キーマカレーの他に、鯛カマの南蛮漬け、サラダ、
豊島のそうめんのすまし汁、漬物があります。
小豆島オリーブサイダーも飲みました。
どれも美味しかったです。
島キッチンも芸術祭会期中は混雑しています。
10時30分から配られる整理券をもとめて、
私は10時過ぎから並びました。
11時の開店に合わせてに行っても整理券がもらえないかもしれません。
豊島では、いちごやみかんなど
他にも島で採れるおいしいものをたくさん食べました。
かつては産業廃棄物の違法投棄に
怒り、苦しみ、戦ってきた島の人々に、
芸術が力になれていると信じたいです。
豊かな島です。

豊島から岡山の宇野港へ向かうフェリー。
宇野へは40分です。
さようなら、豊島。またいつか。
次回は女木島のレポートです。
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