横浜も先月の台風15号に続いて台風19号の被害を受けました。
私は元気で仕事をできていますが、
被災された方のことを思うとつらいです。
さて、瀬戸内国際芸術祭の女木島編の最終回です。

女木島で特に楽しみにしていたのが、
レアンドロ・エルリッヒの作品と
「瀬戸内ガストロノミー」でした。
それらのレポートです。
レアンドロ・エルリッヒの作品は2つありました。
ひとつは「ランドリー」です。
洗濯機と乾燥機の反対側に、
洗濯物が回転する映像が流れる虚構の洗濯機を置き、
鑑賞者を戸惑わせます。



もうひとつの作品は「不在の存在」です。
撮影禁止のため、写真はありませんが、
誰もいないのに砂地に足跡ができる作品や
和室で錯覚を感じられる作品があります。
https://setouchi-artfest.jp/artworks-artists/artworks/megijima/32.html
レアンドロ・エルリッヒの作品は、
不思議な感覚にとらわれ、
どうなっているんだろうと、
すごく興味をかきたてられます。
人の知覚は、情報処理のスピードを上げるためか、
これまでの経験によって、外観をおおざっぱに認識して、
少ない特徴で判断するので、
それが裏切られると脳が活性化する感じがします。
「不在の存在」は
レストランイアラ女木島に併設されています。
レストランイアラ女木島では、
EAT&ART TARO監修のランチが食べられる
「瀬戸内ガストロノミー」があります。
EAT&ART TAROは、食をテーマにした作品をつくる現代美術作家です。
「瀬戸内ガストロノミー」は、目の前で料理や解説をします。
食材や料理を通して瀬戸内の文化を学べます。

春、夏、秋でメニューを変えているようです。

私が訪問した時は次のメニューでした。
メロン酢
真鯛とジャガイモのカルパッチョ
鶏肉の酢煮 クリームタルタルソース
トマトとナスの冷たいそうめん
イアラの足クッキー

女木島では野生のメロンが取れるそうです。
大きさは2センチくらいで、
美味しくないと地元の人に言われたそうで、
料理では市販のメロンが出ました。

酢や醤油の醸造文化、香川の小麦、
さわらや、からすみ、オリーブオイルなどの
話を伺いました。

料理は大変美味しかったです。
イアラの足クッキーは、建物の名前をつけ、
レアンドロの足型の作品にちなんだクッキーでした。
瀬戸内国際芸術祭は、地域の生活を大切にしています。
島の魅力を感じました。
芸術祭が島の人たちを元気にしています。
小豆島や男木島では人口が増加しているそうです。
芸術祭が地域活性化につながっていることを
はっきり体感できた訪問でした。
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