グッドデザイン賞受賞展
(GOOD DESIGN EXHIBITION 2019)のレポート続編です。

今日のひとつめは、
グッドデザイン賞の特別賞である
「グッドフォーカス賞(技能・伝承デザイン)」を
受賞した中小企業の例として、
神戸マッチの「hibi 10MINUTES AROMA」を紹介します。
https://hibi-jp.com/

デザインが「播磨のマッチ」と「淡路島のお香」
の技術を活かした商品です。

マッチのように火をつけるお香スティックです。
着火具がなくても使えます。
炎が消えたらマットに置きます。
10分間良い香りが漂います。

ギフトとして売れそうです。
次は、グッドデザイン・ベスト100から
リビルディングセンタージャパンを紹介します。
http://rebuildingcenter.jp/

テレビでも以前見たことがあるのですが、
解体する建物から、古材や古道具を引き取り、
リユースしているます。
古材を循環させて、環境負荷を減らしています。
古民家などの木造建築の建材には優れたものも多いです。
風合いなど古材ならではの魅力もありますし、
こうした活動は素晴らしいです。
リビルディングセンターでは、カフェもつくり、
一般の人も古材を学び、触れ合う機会を増やしています。
次はモリタ宮田工業の住宅用消火器です。
https://www.maffs.jp/c/extinguisher/vf1ham

グッドデザイン・ベスト100だけでなく、
グッドフォーカス賞(防災・復興デザイン)も受賞しています。
消火器の色を変えただけと見えますが、
家庭で消火器の保有率は4割であることを考慮すると、
意味があります。
家庭では家族の他に消火器を使う人もほとんどいないので、
消火器の置き場所が決まっていれば、
赤で目立たせなくても見つけやすいです。
赤の消火器では、
インテリアコーディネートを重視する人は、
消火器を買ったとしても、目立たないところや
目につきにくいところに追いやってしまうかもしれません。
それでは本末転倒です。
このようなカラーリングにすることで、
台所や居間に置いてもらえるなら大きな前進です。
生活者の気持ちに合わせて、
消火器の設置を促すデザインです。
続いて大企業になりますが、
スノーピークの「HOME&CAMPバーナー」を紹介します。
https://www.snowpeak.co.jp/sp/hcburner/

美しくコンパクトに収納できる卓上ガスコンロです。
たたむと写真左のようにガスボンベの収納空間に
五徳が収まります。
安定感にも配慮し、
インドアでもアウトドアでも使えます。
本日最後にご紹介するのは、NECの
「税関検査場電子申告ゲートを中心とした
Smart Airportの取り組み」です。

顔認証技術とスマートフォンアプリを使って
税関をスムーズに通過できる仕組みです。
https://www.customs.go.jp/kaigairyoko/egate.htm
今後は入出国審査や航空機搭乗、
チェックイン、保安検査などにも顔認証が使われることが
期待され、安全性とスピードアップが図られそうです。
ソフトウエアだけでなく、さまざまな国の人が使いやすい
ナビゲーションデザインも評価されたと思います。
レポートは次週以降にまだ続きます。
この記事へのコメント