おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
GOOD DESIGN EXHIBITION 2022へ行きました。
10月7日から11月6日まで
東京ミッドタウン・デザインハブにて開催されました。
2022年度グッドデザイン賞は1,560件が受賞しました。
GOOD DESIGN EXHIBITION 2022は
グッドデザイン賞の中で「グッドデザイン・ベスト100」に
選ばれたデザインの展示です。
昨年度は事前登録が必要でしたが、
今年は事前登録なしで行けました。
これから数週にかけてご紹介します。
2022年度の「グッドデザイン大賞」は
アトリエe.f.t.、合同会社オフィスキャンプ、
一般社団法人無限による
「地域で子ども達の成長を支える活動 まほうのだがしやチロル堂」でした。
貧困や孤独といった環境にある子ども達を、
地域みんなで支える魔法の駄菓子屋です。
奈良県にあります。
近年はこうした社会問題に取り組むデザインが
グッドデザイン大賞を受賞する傾向が強いです。
チロル堂の詳細は下のリンクをご覧ください。
https://tyroldo.com/
https://www.g-mark.org/award/describe/54517
次にご紹介するデザインは、
大賞は逃しましたがファイナリストとなった
日立のコードレス スティッククリーナー「PV-BH900SK」です。
製品本体の外装や付属品に
再生プラスチックを40%以上使用しているそうです。
再生プラスチックを使うと強度や見た目に影響すると思いますが、
黒っぽい色にして、表面処理にも気を遣いながら、
美しく仕上げたことが評価されました。
私が注目したデザインは、
同じくファイナリストに選ばれた
ホンダのハンズフリーパーソナルモビリティ「UNI-ONE」です。
https://www.honda.co.jp/topics/2022/ce_2022-10-13.html
手で操作することなく、意のままに全方位に移動できる乗り物です。
身体を傾けて体重移動すると動かせるそうです。
バランス制御技術と車輪機構がポイントのようです。
ジョイスティックによる移動もできます。
車椅子の利用者は手が自由になることや、
目線が高くなることで、解放感が得られ、
立っている人とのコミュニケーションも取りやすくなります。
まだ研究開発中で販売されていないようですが楽しみです。
ここからは、体が不自由な人に向けたデザインを3点ご紹介します。
3つとも素晴らしいデザインです。
ひとつめがグッドデザイン金賞を受賞した
株式会社Ashiraseの歩行ナビゲーションシステム「あしらせ」です。
靴に振動インターフェースを装着して
スマートフォンの専用アプリで目的地を入力すると、
目的地までの歩行をナビゲーションしてくれます。
これもまだ販売されていませんが楽しみです。
ふたつめがグッドフォーカス賞(新ビジネスデザイン)を
受賞した株式会社ミライロの
デジタル障害者手帳「ミライロID」です。
障害者手帳をスマートフォンアプリ化したものですが、
マイナポータルAPIとも民間活用の第一号として連携し、
公証性を確立していることが素晴らしいと思いました。
手帳をアプリ化することは技術的には簡単でも、
役所に認めてもらうまでがとても大変だと思います。
障害者は手帳を持ち運ばなくてよくなり、
音声読み上げにも対応します。
さまざまなクーポンも配信しやすくなり、素晴らしいです。
私はちょっと感動しました。
三つ目は同じグッドフォーカス賞
(新ビジネスデザイン)を受賞した
株式会社コワードローブの「キヤスク」です。
キヤスクは、身体の不自由に合わせて
既製服を着やすくするお直しを、
気やすく依頼できるオンラインサービスです。
障害や病気があっても、
好きな服を身体の不自由に合わせて
お直しして着られることは良いですね。
お直しする人たちは、自分の子のために独学で習得した
服のお直し技術を困っている人に提供したい
母親らを全国から組織したそうです。
グッドデザイン・ベスト100のご紹介は次回以降にも続きます。
この記事へのトラックバック
この記事へのコメント