おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
GOOD DESIGN EXHIBITION 2022のレポート第4回です。
今週はグッドデザイン・ベスト100の中から
プロダクトデザイン、構造の良さで着目したデザインを紹介します。
ソニーのワイヤレスイヤホン「LinkBuds」です。
https://www.sony.jp/headphone/products/LinkBuds
中心に穴が開いたリング型のイヤホンで、
イヤホンを装着していても周囲の音が聞こえます。
周囲の音も聞きたいときには、以前から
骨伝導イヤホンがありますが、
「LinkBuds」はとても小さく、音質にも注力したようです。
ユーザーが会話を始めると音楽を自動停止するなど、
細かい機能も盛り込まれています。
次はスガツネ工業株式会社の丁番「HES1F-140型」です。
https://search.sugatsune.co.jp/product/g/gHES1F-140
ドア枠が薄い、開き戸に対応したちょうつがいです。
構造を見直し、薄いドア枠でも丁番が目立たない
デザインにまとめたことと、
丁番の隙間が小さいので、子どもが指を挟みにくくなっています。
キッズデザイン賞奨励賞も受賞しています。
丁番2つで40kgの重いドアを吊れる強度の強さと
耐久性の高さも素晴らしいです。
次はタカラトミーの「SORA-Q」です。
https://www.takaratomy.co.jp/products/sora-q
JAXA、タカラトミー、ソニーグループ、
同志社大学の共同開発によって生まれた、
変形型の月面ロボットです。
月面に着地するときは、損傷の少ない球形状で
着陸すると変形して、「バタフライ走行」と
「クロール走行」の2種類の走行モードで走行します。
小型で軽量なだけでなく、
変形や生き物の動きを取り入れたロボットの機構は
おもちゃづくりのノウハウが生かされています。
月面探査でおもちゃの技術が生かされるかもしれません。
オープンイノベーションという言葉を
よく聞くようになりましたが、異なる業界の知見も
取り入れるとイノベーションが起こせますね。
本日、最後にご紹介するのは
タイガー魔法瓶の「TIGER MTA」です。
冷たい炭酸飲料を入れられる魔法瓶です。
炭酸ガス抜き機構と安全弁を備えた
独自の「バブルロジック」によって実現させました。
キャップを閉めている時は炭酸ガスを閉じ込めていますが、
キャップ開栓時には炭酸ガスを先に抜く機構で
噴き出しや飛び散りを防ぎ、軽い力で開けられるようにしてます。
また、ボトル内の圧力が異常に高まったときには
安全弁が作動して自動でボトル内の
炭酸ガスを逃がすそうです。
これで車中などの高温に見舞われても壊れにくくなっています。
炭酸飲料が好きな方も
ペットボトルの使用料を減らせますし、
好きな量だけを飲むことも簡単になります。
グッドデザイン・ベスト100のご紹介はまだ続きます。
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