GOOD DESIGN EXHIBITION 2023(2)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
GOOD DESIGN EXHIBITION 2023のレポートの続きです。

グッドデザイン金賞を受賞したデザインのうち、
私が気になったデザインをご紹介します。

ひとつめがコクヨの「スマートなダブルクリップ」です。

GDE202307.jpg

一般的なダブルクリップで留められた資料は
めくりにくいですが、このデザインならめくりやすいです。

見てしまえば、なるほどのデザインですが、
クリップの保持力や量産に向けた苦労はあったと思います。

次はJVCケンウッド、日産、フォーアールエナジーの
「リユースバッテリー内蔵ポータブル電源」です。

GDE202308.jpg

日産リーフの電池を再利用したポータブル電源です。
電池がどれくらい劣化していて、再利用でどの程度使えるか、
興味があります。

電気自動車が普及すればするほど、電池の再利用という
課題は大きくなるでしょう。

次はアイリス株式会社の「nodoca」です。
のどを撮影して、画像でインフルエンザを判定できるカメラです。

GDE202309.jpg

50万枚の画像データベースをもとにAIがすぐに判定してくれます。

AIは画像だけでは判定はせず、体温や自覚症状なども
加味して判定します。

また、AIのみで診断するのではなく、医師が、
症状や診察結果なども含めて診断するように求められています。

現状のインフルエンザの診断が、
鼻に綿棒みたいなものを奥深く突っ込んで、
その後15分くらい待って判定することからみれば、楽で速いです。

将来的には、画像データの収集をが増えるほど
判定の精度も上がることが期待されます。

また、他のウイルスの診断にも使えるようになるかもしれません。
期待したいです。

次にご紹介するのはクラダシです。
https://kuradashi.jp

GDE202310.jpg

食品メーカーの食品処分を減らし、
消費者が安く購入できる仲介webサイトです。

規格外や賞味期限が残り少なくなったなどの理由で
捨てられてしまう食品があります。

もったいないことですが、この食品を安く売ると、
企業は通常の商品の売れ行きに影響したり、
ブランドが棄損したりするため、
叩き売ることはせずに捨てることが行われています。

企業はこうした商品をクラダシに出品して、
消費者が安く購入できることで食品廃棄を減らします。
また、購入代金の一部は社会貢献団体に寄付されます。

企業としては自社のチャネルで安く売らなくて済み、
社会貢献活動にも参画できます。

フードロスと社会貢献のしくみが評価され、この数年
認知度が上がってきたECサイトです。

本日、最後にご紹介するのは「こども選挙」です。
キッズデザイン賞の内閣総理大臣賞も受賞しています。
https://kodomo-senkyo.com

GDE202311.jpg

子供が選挙の候補者にインタビューして動画で公開します。
そして、子供も大人と一緒の投票日にネットで投票し、
候補者へのメッセージも記入してもらい、すべての候補者へ届ける活動です。

国政選挙でもぜひ行ってほしいです。
予算の一部も回せばできると思います。

選挙権のない若者の意見を届けること、
主権者教育をすること、ダメな政治家を選ばないこと、
いろいろ良いことにつながると思います。

来週以降もレポートは続きます。

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