GOOD DESIGN EXHIBITION 2023のレポートを3週ぶりに再開します。
レポートの第1回から第3回は下のリンクからどうぞ。
GOOD DESIGN EXHIBITION 2023(3)
GOOD DESIGN EXHIBITION 2023(2)
GOOD DESIGN EXHIBITION 2023(1)
今回はグッドデザイン・ベスト100から
特に技術で目を見張ったデザインをご紹介します。
本日、最初にご紹介するのは
リコーのSTAYTHEE(ステイシー)です。
https://staythee.ricoh

水中撮影で360度カメラなどに装着する浮力調整器です。
浮くわけでも沈むわけでもない「中性浮力」の状況にします。
人から離して撮影できるので、警戒心の強い生物の
撮影がやりやすくなったり、
自分の泳ぐ姿や集合写真が撮れるようになったりします。
これは良い商品ですね。売れると思います。
他社のカメラにも対応しているそうです。
次にご紹介するのは富士フイルムの
構造色インクジェット技術です。

構造色とはシャボン玉やCDのように、
そのものの色素の色ではなく、光の屈折などで
そのように見える色です。
角度が変わると色の見え方も変わります。
正確な説明をする自信がないので、
詳しくは下のリンクをご覧いただきたいです。
https://www.g-mark.org/gallery/winners/18907?years=2023
構造色をインクジェットで印刷できるのは
すごい技術だと思います。
クジャクや昆虫などの図鑑や、
芸術作品などでの活用が見込まれます。
次にご紹介するのはシャープの屋内光発電デバイスです。

屋内の小さな光から発電し、
安価に大量に生産できるデバイスを開発しました。
液晶ディスプレイの構造や材料、プロセスをもとに
つくっているそうです。
IoT(Internet of Things)が進む中で、
さまざまなものに電力が必要になるので、期待したい技術です。
本日の最後にご紹介するのは、
ニコンのデジタル顕微鏡です。

接眼レンズがなく、モニターで観察できます。
病理医、検査医、検査技師など
長時間、目を凝らして見ている人の
体の姿勢や目の負担を軽減できそうです。
デジタルモニターへ投影されるため、
離れた医師との情報共有もやりやすくなります。
これも良いデザインですね。
来週もレポートは続く予定です。
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