松下電器産業株式会社がパナソニック株式会社に
社名変更する方針を明らかにしました。
このブログで取り上げないわけにはいきません。
パナソニックへの社名変更は2008年10月の予定です。
この社名変更は「Panasonic」(パナソニック)
ブランドの強化が目的で、
併せて国内で使用していた「National」(ナショナル)
ブランドも2009年度中に廃止し、国内、海外すべて
パナソニックブランドに統一するそうです。
「松下」「ナショナル」も国内では絶大なブランド力を
誇っていますから、これは大きな決断です。
すでに海外ではパナソニックブランドのみで展開しています。
松下、ナショナルには、日本を代表する企業のイメージや、
松下幸之助さんのイメージ、家電、ソケットなど・・
さまざまなイメージがあります。
松下、ナショナルのブランドイメージは良いだろうと
私は思いますし、認知度も国内ではパナソニックを
上回っていると思います。
(ただし、パナソニックの認知度も決して低くない
と思っています。)
1月11日の日本経済新聞朝刊に掲載されている
松下の大坪社長の記者会見によると、
社名変更に看板変更など約300億円の費用を見込んでいるが、
これまで実施していたナショナルブランドなどでの
宣伝160億円、松下の告知活動40億円をパナソニックに
投入できるメリットも多い。
としています。
(松下の連結売上高9兆1081億円、連結営業利益4595億円)
確かに、ブランドを統一することで、
広告・宣伝面での効率は良くなると思います。
しかし、失うものも決して少なくないと思います。
失うものより、得るものを多くするためには、
これから大きな努力が求められます。
ブランドは作り上げていくものです。
良い決断であったと言われるためには、
長い期間の努力が欠かせないでしょう。
つまり、とてもリスクの高い決断をして、
大きな課題を自ら背負ったと言えるでしょう。
パナソニックはどういう会社であるのか、
どんな製品を生み出すのか、
パナソニックのこれからが問われます。
パナソニックが、松下、ナショナルを超えるブランドの核や、
ブランドイメージを持たれなければ、今度の決断は、単なる
パナソニックブランドの認知度向上にしかならないのです。
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