マクドナルドのフランチャイズ店偽装問題を
事例として取り上げます。
昨年11月27日に、
日本マクドナルドは、以下の趣旨の発表をしました。
フランチャイズ4店舗にて、
サラダの調理日時ラベルの張り替え、
賞味期限を過ぎたシェイクミックス
(シェイクマシン分解時の残存資材)、
ヨーグルトを使用した可能性がある。
そして、当該フランチャイズ店の経営をしていた
株式会社アスリートとのフランチャイズ契約を解除した。
この発表は、偽装続きの日本で、
外食最大手のマクドナルドも偽装を行っていたと
大きく報道されました。
しかし、マクドナルドの昨年12月の売上は、
前年同月比112%であり(客数、客単価ともにプラス)、
既存店売上高も11.1%増加しています。
今年1月の売上も、昨年1月より増加しています。
これを見ると、
フランチャイズの仕組みが世間に浸透しており、
今回の件は、フランチャイジーが行ったことだとして、
マクドナルドブランド全体のイメージの大幅低下は
免れたように思います。
(フランチャイズの仕組みは前回解説しました)
イメージ低下を免れた要因として
問題となった店舗が少なかったことも挙げられますが、
フランチャイズの理解が進んでいることの方が
大きいと思います。
不二家の偽装問題の場合、
問題の原因が本部・製造工場にあったのですが、
加盟店の方を応援する人はいました。
本部と加盟店が分けて考えられている
証左ではないでしょうか。
しかし、今回の件で、マクドナルドブランドが
多少なりとも傷を負ったことも事実です。
「マクドナルドが偽装」と報道されているわけです。
ブランド経営を考える上で、
フランチャイズをどう考えればよいのでしょうか?
続きは次回へ。
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