ブランド経営にフランチャイズは適さない?

ブランドとフランチャイズについて、
前回は、マクドナルドのフランチャイズ店偽装問題
お話ししました。


この事例からもわかるように、フランチャイズ展開を行えば、

フランチャイジーが
ブランドの均一性を乱したり、ブランドを傷つけるリスク


を負うことになります。


ブランド経営を目指す上で、このリスクはとても大きいです。


では、ブランド経営を目指すなら、
フランチャイズ展開はしない方がよいのでしょうか?


私は「フランチャイズ展開すべきではない」
と言い切るのは間違いだと考えています。



経営において(特に経営資源の限られる中小企業にとっては)、
フランチャイズ展開のメリットは見逃せません。

フランチャイズ展開のメリットには、さまざまありますが、
ブランド経営の観点から見ても、
次のようなメリットがあります。

・ブランド名が早期に市場に浸透する。
・ヒト・モノ・カネなどの経営資源を抑えることができ、
経営資源をブランド力強化に集中的に投下できる。


これらのメリットにも着目するなら、
フランチャイズ展開を一概に排除すべきではないと思います。


このあたりの見解は、中小企業診断士の私と、
ブランドの専門家では、ひょっとすると異なるかもしれません。


私は、ブランドマネジメントが難しくなっても、
経営資源なども含めた経営レベルで、
総合的に判断すべきテーマだと考えています。


結果、ブランド経営を目指していても、
フランチャイズ展開を経営戦略の選択肢として
考えることになったとしましょう。


そうすると、前半部分で「とても大きい」とした

フランチャイジーが
ブランドの均一性を乱したり、ブランドを傷つけるリスク

をどう抑えるか、を考えなくてはいけませんね。

これについては、また次回。


この記事へのコメント

  • ken

    始めましてkenと申します。

    ブログ見させていただきました~

    面白そうでてっきり時間を忘れてみてしまいました。

    私はフランチャイズに関するサイトを始めまして、フランチャイズのタグからこちらに来ました。

    >フランチャイジーが
    ブランドの均一性を乱したり、ブランドを傷つけるリスク


    この記事の部分は参考になりました。


    これからもためになる記事を期待しています。
    頑張ってください。
    ken

    2008年03月07日 00:05
  • 山口達也

    kenさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
    kenさんのWebサイトを拝見しましたが、勉強になりますね。
    kenさんのような方からメッセージをいただけると励みになります。これからも応援よろしくお願いします。
    2008年03月07日 20:23

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