瀬戸内国際芸術祭2019(3)豊島編

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
瀬戸内国際芸術祭の豊島編です。

豊島では緋田さんの家に民泊しました。
緋田さんご夫妻はやさしい方で、
お話が楽しかったです。

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築120年の住宅で母屋と離れのある家でした。

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民泊は島の暮らしを体験する宿で、
朝は畑で収穫した野菜で
一緒に朝食をつくって食べます。

島の野菜や魚を美味しくいただいて最高です。

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写真右下に見える「ごう汁」は、
大豆をすりつぶして入れた
白味噌の味噌汁です。

豊島の昔からの郷土料理だそうです。
美味しかったです。健康にもいいですね。

瀬戸内国際芸術祭は、芸術家が瀬戸内に
根差した作品をつくって発表しますが、
訪問者も地域の人と交流したり、
地域の風土や文化に接したりして、
地域の活性化や魅力を発見する良さがあります。

人生初の民泊は貴重な体験でした。

宿泊日の夜は、金栄丸(きよまる)食堂で
ご飯を食べました。

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店を切り盛りしているお姉さんが良い方で、
親切に案内してくれました。

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ここでも地元の食材が多いです。
味噌汁に入った香川のそうめんをいただきました。

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向かいに座っていたフランス人夫妻が
少し日本語が分かる人で、
私のカタコト英語を交ぜて、鰆の話をしたり、
芸術祭の話をして、楽しい夜を過ごしました。

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単に芸術作品を見るだけでなく、
こうした体験ができるのが芸術祭の良さです。

緋田さんの家や金栄丸食堂は家浦地区にあります。

芸術作品の展示としては、
金栄丸食堂のすぐ近くに豊島横尾館があります。

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内部は撮影禁止ですが、
豊島横尾館のサイトで雰囲気は十分伝わります。

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塔も無限に広がる横尾の世界が楽しめる建物です。

芸術祭による特別展示はありませんでしたが、
独特な建築と合わせて不思議な魅力がありました。

豊島美術館について書くつもりでしたが、
長くなりました。続きはまた次回に。
posted by ブランド経営コンサルタント at 08:55Comment(0)芸術・美術

瀬戸内国際芸術祭2019(2)豊島編

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
瀬戸内国際芸術祭の豊島編です。

瀬戸内国際芸術祭には無料の
公式スマホアプリがあります。

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地図や経路案内を使うと迷わずに見学でき、
混雑状況などの最新情報もプッシュ通知されます。
便利でしたので、事前にインストールしておきましょう。

瀬戸内国際芸術祭は作品鑑賞パスポートを買います。
4000円です。

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パスポートを買わずに、
作品ごとの支払いも可能ですが、
2日以上鑑賞するなら買った方が良いでしょう。

さて、いよいよ豊島へ行きましょう。

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高松から豊島の家浦港へ行く
高速船は定員70人と意外と小さいです。

芸術祭の作品をご紹介します。
まずは、大竹伸朗の「針工場」です。

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宇和島の造船所に取り残されていた漁船の木型を
豊島の旧メリヤス針の製造工場跡地に設置しています。

すでに使われなくなった物の跡から、
瀬戸内海や島の歴史を感じさせます。

木型の脇にある建屋には、
直島にある「シップヤード・ワークス」と
同じ船型の断面部にあたる「隔壁」の展示もありました。

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ウミトタ」は、築45年の日本家屋を改装した
一棟貸しの宿です。

海と棚田に囲まれているので「ウミトタ」
と名付けられました。

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内部の撮影はできませんでしたが、
緒方慎一郎の内装設計と、
ミナ ペルホネンの内装は美しかったです。

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2階の屋根の下に、横に細長い窓が見えます。
建物内から海を見ると海や岸が
絵画のように感じられ美しかったです。

美しい景色や自然の音を聞きながら泊まって
島の魅力を感じたいです。

「豊島シーウォールハウス」も
生物や家と、音楽・楽器を組み合わせた作品です。
自然や家が生み出す音は、私の観念を揺さぶる内容でした。

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4つの作品があって、そのうちのひとつである
映像作品が流れている間はカーテンが閉まっていますが、
映像が終わるとカーテンが開きます。

秋会期以降に閉館してしまうらしいです。
観て良かったです。建物内が撮影できず残念でした。

他にも「コロガル公園」や「空の粒子」などありました。

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豊島美術館や宿泊については次回に。
posted by ブランド経営コンサルタント at 08:54Comment(0)芸術・美術

瀬戸内国際芸術祭2019(1)高松、宇野編

こんにちは。中小企業診断士の山口達也です。
瀬戸内国際芸術祭に行ってきました。

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瀬戸内国際芸術祭は、瀬戸内の美しい自然と
そこに住む人の生活、文化、歴史をもとにした
芸術作品を展示しています。

3年に1回の開催で海外の芸術家の参加もあります。

「海の復権」をテーマに
春、夏、秋の3会期があります。

春会期:4月26日から5月26日まで
夏会期:7月19日から8月25日まで
秋会期:9月28日から11月4日まで

香川県と岡山県の直島、豊島、女木島、
男木島、小豆島、大島、犬島、沙弥島、本島、
高見島、粟島、伊吹島の12の島に加えて、
高松や宇野でも展示されています。

私は女木島と豊島に行きましたが、
その玄関口となる、高松港や宇野港周辺の
作品から紹介します。

高松港には2本のカラフルな柱があります。
柱の一部が鏡で港の風景が映り、作品が変化します。

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港のウェルカムボードも作品です。

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港から10分くらい歩いたところにある
北浜alleyでは「北浜の小さな香川ギャラリー」として、
香川をテーマにした作品を展示しています。

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かつて倉庫街だった施設で、
今は小売店や飲食店などになっています。

キッシュと焼き菓子の専門店「206 TSU MA MU」の
2階では香川漆芸やうどん湯切りロボットの展示がありました。

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くじに当たると、ロボットが湯切りしたうどんを食べられます。

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広場には丸亀うちわの骨をつかった作品などがありました。

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岡山県の宇野港周辺では、
宇野港周辺のゴミや不要品でつくった
チヌ(クロダイ)の作品など、屋外の常設作品を見ました。

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放置自転車に鉄くずを溶接し、
おしゃれなレンタル自転車に再生させた
作品がありました。

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ゴミの問題は考えたいですね。
豊島にかつて捨てられた産業廃棄物も大きな問題です。

女木島、豊島は次回以降に。
posted by ブランド経営コンサルタント at 12:59Comment(0)芸術・美術

国立西洋美術館開館60周年記念「松方コレクション展」

こんばんは。中小企業診断士の山口達也です。
お盆休みはいかがお過ごしでしょうか。

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夏休みに涼しい美術館はいかがですか。

先日、国立西洋美術館の「松方コレクション展」に
行ってきました。

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開館60周年記念にふさわしい展覧会です。

松方幸次郎は、
神戸の川崎造船所(川崎重工業)の
社長を務めていました。

美術館を作って日本人に美術を見せたいと、
ロンドンやパリで大量の美術品を買い集めます。

ブラングィン、モネ、ゴッホ、ゴーギャン、
ロダンなど近代の作品を中心に、
中世の作品まで3000点以上買っています。

昭和金融恐慌や第二次世界大戦によって、
コレクションの一部は売却され、
フランスに接収もされました。

国立西洋美術館は、
フランスから寄贈返還された作品を
展示するために建設されました。

国立西洋美術館の収蔵品と
売却されて各地にある作品や、
返還されずにフランスに留め置かれた作品も展示しています。

目玉はゴッホ「アルルの寝室」でしょうか。
普段はパリのオルセー美術館にあります。

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また、モネ「睡蓮、柳の反映」を
デジタル復元した画像も見られます。
復元画像は撮影可でした。

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来場者も多く混雑しています。
日本の文化に松方は大きく貢献しました。
企業経営者がここまで社会貢献できるとかっこいいですね。

物の見え方、表現の仕方を感じる休日になります。
posted by ブランド経営コンサルタント at 22:24Comment(0)芸術・美術

神奈川県立近代美術館葉山館

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

前回ご紹介した「アルヴァ・アアルト もうひとつの自然」
を観に行った神奈川県立近代美術館葉山館をご紹介します。

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神奈川県立近代美術館葉山館は
鎌倉館、鎌倉別館に続く3館目として
2003年に開館しました。

海岸沿いの美しい美術館です。

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鎌倉館の中庭にあった、
イサム・ノグチ「こけし」も移設されています。

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閉館してしまった鎌倉館は3年前にご紹介しています。
2016年01月15日「さようなら、神奈川県立近代美術館の鎌倉館」
http://brand-design.seesaa.net/article/432584608.html

美術館の脇の遊歩道を進むと一色海岸があります。

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さらに、美術館を一周する道沿いには
彫刻などの作品があります。

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アントニー・ゴームリー「Insider 4」
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李禹煥「項」
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他にもさまざまな作品が屋外にあります。
自然豊かな中で美術と向き合えます。
館内の写真はありませんが、落ち着いたつくりです。

秋にはフィンランドのデザイナー
カイ・フランクの展覧会があるなど、
美術だけでなく、デザイン分野の展覧会も開催されています。

湘南の海に沈む夕日は絶景です。
逗子からバスで行くか、ドライブの目的地にいかがでしょうか。
葉山しおさい公園や葉山御用邸の近くです。

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posted by ブランド経営コンサルタント at 09:41Comment(0)芸術・美術

モダンアート再訪 ダリ、ウォーホルから草間彌生まで 福岡市美術館コレクション展

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
横須賀美術館で開催中の
「モダンアート再訪 ダリ、ウォーホルから草間彌生まで 福岡市美術館コレクション展」に行ってきました。

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工事で休館中している福岡市美術館の
コレクションのうち67点を厳選した展覧会です。

私の訪問は平日で、雨が降っていましたから空いていました。

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藤田嗣治、ミロ、シャガール、ダリ、ウォーホル、
リキテンスタイン、草間彌生、マーク・ロスコ、
横尾忠則などが見られます。1930年代以降の作品です。

シュルレアリスム、抽象表現主義、ポップ・アートなど、
近代美術の流れをその時代背景とともに見ていく展示会です。

近代美術を網羅しているわけではなく、
一部の流れではありますが、ダイジェストのように紹介しています。

とかく難しいと言われる現代アートで芸術家は何を目指したか、
この展覧会を見ると少しつかめるような気がします。

日本の近代芸術、九州派や具体美術協会の作品も多く、
福岡市美術館コレクションとしての魅力も十分です。

展示室の撮影はできないので、
作品を画像でご紹介できずに申し訳ありませんが、
お勧めしたい展覧会です。

芸術とは何か、絵画とは何か、芸術家が考えた結晶があり、
芸術家が鋭く切り取った近代や人の営みが
社会を感じさせます。

会期は11月4日まで。
posted by ブランド経営コンサルタント at 07:00Comment(0)芸術・美術

レアンドロ・エルリッヒ展 見ることのリアル

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

森美術館で開催中の
「レアンドロ・エルリッヒ展 見ることのリアル」のご紹介です。

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芸術家レアンドロ・エルリッヒさんの個展です。
金沢21世紀美術館の「スイミング・プール」の作家です。

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上の写真、建物の壁から落ちそうで欄干につかまる人たちは
危なさそうですが、決して危なくありません。

「建物」というこの作品、
実は地面に作られた建物の壁面に寝転がり、
約45度の傾きの鏡に映っている自らの写真を
撮って楽しんでいるのです。

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建物のファサードは地面に対して垂直に建っているはずだ
という私たちの既成概念を利用した作品です。

この展覧会は、このような来場者参加型の作品が多くなっています。

写真撮影も可能で、
インスタグラムなどのSNS歓迎という展覧会です。

とはいえ、すべてを紹介すると行く楽しみが
損なわれるので、一部だけをご紹介します。

「美容室」は、鏡に思える枠の中は何もなく、
隣の部屋にいる人と対面します。

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一方でそれぞれの人の後ろには鏡があり、
奥行きが無限につながっていきます。

本物と像が入り乱れて、不思議な錯覚を感じられます。

「教室」は、廃校となった教室で
自分が椅子に座って、
横の教室を見ると、亡霊のように
自らが薄っすら映った姿が見えます。

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実像と虚像を混ぜ、
自らの過去や未来を考えさせる展示です。

気軽な体験型の現代アートで、
若い来場者が多く、子供連れも少なくありません。

私が何気なく普段見ているものは、
本物ではなく、何かの像や錯覚かもしれない
と思わせる展覧会です。

頭の刺激になります。4月1日まで。
posted by ブランド経営コンサルタント at 07:26Comment(0)芸術・美術

桂離宮の春夏秋冬を楽しむ茶室

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
桂離宮には四季に合わせてつくられた茶室があります。

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松琴亭(しょうきんてい)は冬に主に使われた茶室です。

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茅葺造りで最も格の高い造りの茶室です。

鮮やかな市松模様のふすまや、
写真右には、かまどがあります。

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建物は西向きで、最も寒くなさそうです。

縁側に台所があり、親王様が
簡単な料理をすることもあったらしいです。

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茶屋からの眺めも豊かで飽きません。

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春から夏に主に使われた茶室である
賞花亭(しょうかてい)は小高い丘の上にあります。

風が通り抜けやすい簡素な造りになっています。

写真がなくて申し訳ありません。

とても簡素で小さい茶室で、
見学者で室内が一杯になったので撮りませんでした。
茶室からの景色は下の写真です。

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夏に主に使われた茶室である
笑意軒(しょういけん)は、修復工事中で、
あいにく見ることができませんでした。

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北向きの茶室で船着場から行けます。

茶室の裏は見えませんでしたが、
離宮外の水田から風が抜けるように造られています。
涼やかですね。

月波楼(げっぱろう)は秋向けの茶室です。

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屋形船に乗っているような気持ちに
なれるように造られたそうです。

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そのため、柱をわざと残すように設計したそうです。

秋の夜長に南東の空の満月を楽しんだのでしょう。

日本庭園は、見る人に山や海を想像させる設計に
なっていることが多いです。

桂離宮は、兼六園や偕楽園のような
広大な庭園ではありませんが、
四季を豊かに楽しめるように造られています。

わざと歩きにくくして足下に意識をもたせたり、
松やソテツを植えて、遠くの景色を見えにくくしたりして、
目の前にパッと開ける景色を堪能してもらうなど、
限られた敷地の中で豊かな変化があって飽きません。

住吉の松は池を隠すように植えてあります。

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桂離宮が作られたのは、
華やかな安土桃山文化の後です。

質素な中に洗練された宮廷文化を感じさせ
日本ならではの美しい庭園です。

自然や建物、調度品、文化のいたるところに
美しさを見出した日本の心が感じられます。
posted by ブランド経営コンサルタント at 07:38Comment(0)芸術・美術

日本庭園の傑作、桂離宮のデザイン

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
桂離宮に行きました。庭園と建築の融合が美しく、
最高の日本庭園との呼び声も高い離宮です。

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桂離宮は、後陽成(ごようぜい)天皇の弟である
八条宮智仁(はちじょうのみやとしひと)親王によって
1615年ごろに宮家の別荘として創建されました。

その子、智忠(としただ)親王も整備を進め、
1663年ごろまでには現在のような山荘や庭園に
なったそうです。

見学は定員35名のツアー形式です。
自由に自分のペースで見て回ることはできません。

所要時間は約1時間です。

人気があり、3ヶ月前に予約されることを勧めます。
当日申し込みは早い時間から並ぶ覚悟を。

宮内庁が管轄しており、入り口に警察官がいます。
身分証明書の提示も求められます。

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庭を見に行く普段の気分とは異なります。
緊張感や念願かなって見に行ける高揚感があります。

上皇を迎えるために作った御幸門(みゆきもん)です。

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あべまきという自然木の皮付き丸太の柱です。

御幸道は水はけが良くなるように
道の両端が低く、石が敷き詰められています。

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桂川から水を引き込み池にして、
回遊式庭園になっています。

外腰掛(そとこしかけ)は、
茶室の松琴亭(しょうきんてい)での準備が
できるまでの待合い腰掛です。

写真は腰掛に座ったところからの風景です。

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蘇鉄(そてつ)が植えられていて、
わざと池が見えないようにしています。

見えない方が、庭園の眺めのへ興味をかきたてますし、
茶室で眺める風景を鮮烈に感じてもらえるわけです。

外腰掛を出て茶室へ向かうと目の前が開けた光景になります。

左の石が敷き詰めら得ているのは洲浜と呼ばれ、
先端の灯籠を岬の灯台に見立てています。

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海を横切るような石橋や石の並びは
天の橋立を見立てたものとされています。

対岸から見た景色が下の写真です。

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下の写真は園林堂(おんりんどう)です。
瓦屋根のお堂でした。
宮家代々のご位牌が祭られていたそうです。

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古書院の正面には月見台があります。
写真右へ突き出しています。
周りは苔庭に覆われています。

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月見台は竹すのこで作られています。

御輿寄(おこしよせ)は古書院の玄関です。

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春夏秋冬の4つの茶室については来週に続きます。
posted by ブランド経営コンサルタント at 07:40Comment(0)芸術・美術

芸術文化施設が集うクレマチスの丘

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

永六輔さんと大橋巨泉さんが相次いでお亡くなりになりました。
お二人とも創造者で革新者でした。
鋭い考えを持ちながらもお話も軽妙で楽しませてくれました。
さびしいです。

さて、先週に続いてクレマチスの丘をご紹介します。

クレマチスの丘は、クレマチスガーデン・エリアと
ビュフェ・エリアに分かれます。

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先週ご紹介したヴァンジ彫刻庭園美術館は
クレマチスガーデン・エリアにあります。

IZU PHOTO MUSEUMは、
ヴァンジ彫刻庭園美術館の向かいにあります。

2009年に開館した写真・映像の美術館です。
杉本博司さんが内装や坪庭を設計しています。

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作品の収集もしているようですが、
私の訪問時には企画展のみの展示でした。
おそらく常設展はやっていないと思います。

館内は撮影禁止のため、外観のみのご紹介です。

クレマチスガーデン・エリアには、
ミュージアムショップのほか、ブティック・雑貨店、
素敵なレストランや花屋もあります。

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もうひとつのビュフェ・エリアには
ベルナール・ビュフェ美術館井上靖文学館
カフェや絵本や美術書を販売する店があります。

ビュフェ・エリアは、クレマチスガーデン・エリアから
徒歩で15分くらいの距離です。

バスもありますが、つり橋や自然公園のなかを
散策しながら歩いていくのも楽しかったです。

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ベルナール・ビュフェ美術館は写真の左奥の建物です。
右の建物は美術館併設のカフェや書籍、玩具の販売店です。

ベルナール・ビュフェ美術館には
常設展と企画展の両方があり広いです。
じっくり楽しめます。

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力強い線の表現で、発展していく戦後社会のなかで
置き去りにされているものや
虚無感を訴える作品が印象的でした。

館内にはビュフェこども美術館もあります。
幼児が芸術に触れられるのは良いですね。

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下の写真は井上靖文学館です。

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クレマチスの丘のそれぞれの美術館や文学館は、
実はそれぞれ別の運営団体のようですが、
外から見ると一体的に運営しているように見えるくらい、
協力して盛り上げています。

これは素晴らしいことです。
お得な4館共通券もありました。

ひとつだけでは来館への動機が弱くても、
協力して盛り上げることで、
それぞれにメリットをもたらしています。

私も一館だけだったら訪問しなかったかもしれません。

マーケティングや広報として見習いたい事例です。

まるで天国のイメージのようなヴァンジ彫刻庭園美術館

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日から2回にわたってクレマチスの丘をご紹介します。

クレマチスの丘は、静岡県長泉町にある、
花・アート・食がコンセプトの複合文化施設です。
JR三島駅から無料のシャトルバスで行けます。

クレマチスの丘には、ヴァンジ彫刻庭園美術館、
IZU PHOTO MUSEUM、ベルナール・ビュフェ美術館、
ビュフェこども美術館、井上靖文学館があります。

ヴァンジ彫刻庭園美術館の園内には、
きれいに整備された庭があり、クレマチスが咲いています。

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ヴァンジ彫刻庭園美術館は
イタリアの彫刻家、ジュリアーノ・ヴァンジさんの
作品を常設展示しています。

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ヴァンジの作品は、とてもバラエティに富んでいます。

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宗教を意識した作品や、笑いを誘うような作品もあり、
素材も大理石や石膏、木、ブロンズと幅広いです。

それらの作品が空や庭、広々とした館内との関係の中で
生き生きとしています。

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企画展は現代の芸術家の作品を展示することが多いようです。

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私の訪問時期がよかったので、
庭園はクレマチスだけでなく、
たくさん咲いているバラも楽しめました。

気温は20度を越えるぐらいでしたので快適でした。

庭にある椅子に静かに腰掛けて、
心穏やかに時間を過ごしました。

美しい花と庭、鳥のさえずりや風の音、
そして彫刻作品を楽しめます。

おおげさに言うと、
天国とはこのような場所ではないか
と思えるような、とてもとても美しい場所でした。

ヴァンジ彫刻庭園美術館以外の施設のご紹介は次週に。

大規模改修工事前に東京都現代美術館に行こう

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は東京都現代美術館のご紹介です。

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5月30日から大規模改修工事に入ります。
長期休館前の最後の展覧会が3月から開催されています。

3つの展覧会が開催中ですが、そのうち2つに行きました。
「MOTアニュアル2016 キセイノセイキ」
「MOTコレクション コレクション・オンゴーイング」

もうひとつの「ピクサー展」には行きませんでした。

私が訪れたのは3月の日曜日でしたが、
ピクサー展は入場に1時間待ちの人気でした。

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「MOTアニュアル2016 キセイノセイキ」は、
今の時代は(過剰な)規制が多すぎるとして、
タブーとされているテーマに切り込む作品が並んでいます。

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確かに、いさかいを起こすより、
無難にやり過ごそうとする風潮が
日本では強まっていると感じますので、
他者からの批判を恐れて
自主規制が増えていると思います。

規制をかけて、きわどい事を見せないことで、
私たちはそのきわどい事象や面倒な現実を
考えないようになってしまったところがあります。

作品はその現実を切り取って問題提起しています。

子供が見られないような作品もあります。

美術館の判断で、作品の展示の仕方を変えたものや
展示を留保していている作品もあります。
なにしろタブーに挑戦していますからね。

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自らに手錠をかけることを促す作品もありました。

私も自ら手錠をかけましたが、
不自由さと初体験への興味と不思議な気持ちになりました。

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今の日本や世界をとりまく環境や現実を知ることや
それらの切り取り方、見せ方を学ぶのに良いと思います。

「MOTコレクション コレクション・オンゴーイング」は
常設展示室で行われています。
今回はポップアートと紙作品を中心に展示されています。

レコードなしのプレーヤーを動かしたり止めたりして、
プレーヤーの針がこすれる音を
組み合わせて聞く作品などが展示されています。

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紙の作品は、湿度や光などで状態が悪くなりやすく、
長期間の展示を避ける傾向にあるので、
今回の公開はチャンスです。

東京都はこの数年、東京都美術館、東京都庭園美術館、
東京都写真美術館と立て続けに大規模改修をしていますが、
今年は現代美術館の改修に踏み切ります。

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改修後の現代美術館にも期待したいです。

さようなら、神奈川県立近代美術館の鎌倉館

こんにちは。中小企業診断士の山口達也です。
神奈川県立近代美術館の鎌倉館が閉館します。

神奈川県立近代美術館は、終戦から4年後に、
近代美術館を建てようという動きがあり、1951年に
日本で最初の公立近代美術館として開館しました。

関係者や県の文化への心意気を感じます。

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鶴岡八幡宮の敷地を借りて建てられました。

設計は、ル・コルビュジエに建築を学んだ
坂倉準三さんです。

日本のモダニズム建築の代表的な建築とされ、
docomomo(ドコモモ)の
日本の近代建築20選にもなっています。

モダニズム建築の正確な説明は
専門書をご覧いただきたいのですが、
私は大量生産のやりやすさを意識した、
合理主義な建築のイメージを持っています。

直線的な形に美を見出す建築が多いように思います。

素材はレンガや木から、
鉄骨、鉄筋コンクリートに変わっていくなかで
採用されるようになったのでしょう。

モダニズム建築は、モダンデザインと
時代背景が同じですので共通ところが多いです。

借地権が切れることもあり、
神奈川県は更地にして八幡宮に返す方針だったのですが、
建物の保存をもとめる声を受けて、
建物を残したまま土地を八幡宮に返すようです。

しかし、建物の耐震性に問題があり、
保存にも耐震工事は避けられないようです。

別棟と新館棟(写真右)は取り壊すようです。

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鎌倉館もモダニズム建築の特徴のひとつとされる
ピロティが印象的で、
平家池の上に立てられているようにも見えます。

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周りの環境との調和も評価されているようです。
ピロティからの眺めはこんな感じです。

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写真は昨年訪れたときのものです。
入口正面や展示室の入口です。

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中庭にはイサム・ノグチの作品などがあります。

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美術作品ももちろん良いのですが、
エレベーターもない年季の入った建物の
鉄骨、アルミ材、石や壁のボードを見ながら
当時の建築技術や設計を楽しむのはいかがでしょうか。

看板にも味わいがあります。
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美術作品は鎌倉館から、
鎌倉別館、葉山館に移されるようです。

今年3月に閉館すると聞いておりましたが、
展覧会の一般公開は1月31日までということで、
名残惜しい方が行けるよう、今日ご紹介しました。

京都国立博物館

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
京都国立博物館が今日の話題です。

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明日から始まる、
琳派誕生400年記念の展覧会「琳派 京を彩る」を
楽しみにしている方もいらっしゃるかもしれません。

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私の訪問時には名品ギャラリーのみの展示でした。

平成知新館は、昨年秋に開館した新しい建物です。

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多くの博物館、美術館の設計を手がけた
谷口吉生さんの設計です。

気づけば当ブログでもいくつもご紹介しています。

MoMAレポート(1)
http://brand-design.seesaa.net/article/194816385.html
華と穏の表現技法事例(鈴木大拙館)
http://brand-design.seesaa.net/article/293335526.html
光と風と木々が芸術と響きあう清春芸術村(2)
http://brand-design.seesaa.net/article/407206515.html

ロビーは外の光を取り込み、開放感がありながら、
展示室や収蔵庫にある日本の重要な文化財をしっかりまもる、
文化財が主役で、建築は強く主張しすぎない
印象を持ちました。

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名品ギャラリーの企画展で多くの仏像や
仏教に関する経典や絵を見ました。

1階にあった大日如来坐像などを見ていると、
寺にある仏像と光の当たり方も違いますし、
迫力もより一層感じました。

また、見る私の意識も神仏を見るというより、
文化や美術的な観点で見ることもあって、
近くで体の肉付きをじっくり見るなど、
新たな魅力を感じました。

日本の思想を形にしたものをたくさん見られます。

京都国立博物館は以前、方広寺がありました。
方広寺の柱の跡の印もありました。

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明治古都館(本館)は、保存改修基本計画の検討と、
発掘調査を実施のため現在休館中です。

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手前の像はロダンの考える人です。

「No Museum, No Life?―これからの美術館事典」展

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

今日は韓国のレポートをいったんお休みして、
東京国立近代美術館で開催中の
No Museum, No Life?―これからの美術館事典
国立美術館コレクションによる展覧会をご紹介します。

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美術館のない人生なんて考えられない、
という強い題名が付けられています。

ほとんどの作品が撮影可の展覧会です。

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この展覧会の面白さを2点あげます。

ひとつめは、国立美術館5館(東京国立近代美術館、
京都国立近代美術館、国立西洋美術館、国立国際美術館、
国立新美術館)の合同展であり、
国立新美術館以外の4つの美術館の収蔵品から
選りすぐった作品を見られることです。

普段は京都にある、
マルセル・デュシャン「泉」(1964年シュヴァルツ版)
が東京で見られます。

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ロダン「考える人」、藤田嗣治「横たわる裸婦(夢)」、
他にもたくさんの作品がありました。

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ルノワールや梅原龍三郎の作品数も比較的多かったです。

2点目は美術館の運営の裏側も感じられる展示形式です。
美術や経営を考える構成が私には面白かったです。

日本の国立美術館5館と、ルーブル美術館と
ニューヨーク近代美術館の収入額を比べた展示もありました。

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日本は収入が少ないと、
主催者はひょっとしたら言いたかったのかもしれませんが、
私は美術館が自力で稼ぐ知恵や工夫において
彼らから学ぶべき点が多いと感じました。

なぜ美術館はやたらと寒いのか?
といった謎も解けます。

同時開催されている
「MOMAT コレクション 誰がためにたたかう?」も
とても素晴らしかったです。

戦後70年の今年、芸術を通して戦争を考えることができます。

古沢岩美「餓鬼」からは、鋭い批判精神を感じました。

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思い出したくもないような情景を、
さらに鋭く描き出すには強い気持ちがあったのでしょう。

他にも多くの素晴らしい作品があります。
こちらの展覧会だけでも十分見ごたえがあります。

展示会場の一角には、
展覧会とは別に重要文化財コーナーもあります。
今は原田直次郎「騎龍観音」などがあります。

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真夏日が続く東京で涼をもとめて美術鑑賞もよいでしょう。
9月13日まで。

シンプルなかたち展 美はどこからくるのか

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
森美術館の「シンプルなかたち展 美はどこからくるのか
のレポートです。

森美術館のリニューアルオープン記念の展覧会です。
ポンピドゥー・センター・メスとエルメス財団との共同企画です。

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写真の金のオブジェは
コンスタンティン・ブランクーシの「空間の鳥」という作品です。

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館内はほとんど撮影不可なので、
webサイトで雰囲気を感じ取ってください。
http://www.mori.art.museum/contents/simple_forms/index.html

以下は主催者の案内文です。
19世紀から20世紀にかけて、
ヨーロッパでは数学、機械工学、生物学、地質学や考古学の
探求の中で「シンプルなかたち」の美学が再認識され、
工業製品や建築のデザインなどに多大な影響を与えました。
(中略)

このような単純で美しい「シンプルなかたち」は、
自然の中や、世界各国のプリミティブアート、
民俗芸術、伝統文化の中にも、数多く見出すことができます。

日本においては、工芸品や茶道具、
仏像や禅画などに同様の美学が体現されています。

本展では、このような古今東西の「シンプルなかたち」
約130点を「形而上学的風景」「孤高の庵」「宇宙と月」
「力学的なかたち」「幾何学的なかたち」「自然のかたち」
「生成のかたち」「動物と人間」「かたちの謎」という
9つのセクションで構成しています。

古くは先史時代の石器から、
現代アーティストによるダイナミックで
先鋭的なインスタレーションまで、
地理的なひろがりと歴史的なつながりを示しながら展望し、
時空を越えた普遍的な美を描き出します。

「シンプルなかたち」が備える普遍的な美は、
私たちが生きる上で真の豊かさとは何かを問い直すことでしょう。

自然、幾何学的、動物的、素朴、装飾、力強さ、やわらかさ、
それぞれに美しさがあります。

それらを人がなぜ美しいと感じるか、
うまく言葉にできたら素晴らしいですね。

日本には「わびさび」も美しいものとして
受け入れられていますから、
世界人類に共通する普遍的な美意識と、
地域や風土、人によって受け止め方が変わる美意識が
あるのかもしれません。

プロペラの美に魅了されたマルセル・デュシャンの話など、
私はたくさん学び、感じることができました。

かなり面白かったです。
幅広い客層が喜ぶと思います。お薦めの展覧会です。
7月5日まで。

私も美を見出す感受性を磨いていきたいものです。

休館前のブリヂストン美術館「ベスト・オブ・ザ・ベスト」

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
愛川欽也さんが亡くなったそうです。
明るく人情味があって好きでした。残念です。

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さて、ブリヂストン美術館が5月18日から休館します。
休館前に「ベスト・オブ・ザ・ベスト」が開催されています。

ブリヂストン美術館は、ブリヂストンの創業者である
石橋正二郎さんが1952年に
西洋美術を見られる美術館として創りました。

まだ国立西洋美術館もない時です。

都市の中心にあるニューヨーク近代美術館に
感銘を受けたそうです。

東京ステーションギャラリーや三菱一号館美術館など、
近ごろは東京駅近くにも美術館が増えましたが、
さきがけとなった美術館です。

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「ベスト・オブ・ザ・ベスト」ということで、
さまざまな分野の素晴らしい作品が少しずつ見られます。

印象派の絵画や日本の近代洋画、現代の絵画に
彫刻もあります。

日本の良さ、西洋の良さを簡単に見比べられます。
作家の個性だけでなく、
その時代のそれぞれの国の文化まで感じられたら
素晴らしいですね。

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休館後に新築されて数年後に開館する予定です。
ゴールデンウィークのお出かけにいかがですか。

光と風と木々が芸術と響きあう清春芸術村(2)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
台風が過ぎ去って横浜は秋が深まってきました。
今日は山梨県北杜市の清春芸術村のレポート続編です。

清春芸術村の中心的な施設である、
清春白樺美術館と光の美術館をご紹介します。

清春白樺美術館は1983年に、
「白樺派」の作家が理想としていた美術館を
吉井長三さんが具現化しようとつくられました。

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雑誌「白樺」の展示だけでなく、
ジョルジュ・ルオーのコレクションも特色です。

清春白樺美術館も前回のブログでご紹介した
ジョルジュ・ルオー礼拝堂と
同じく谷口吉生さんが設計しました。

ルオー礼拝堂は1986年竣工なので、
清春白樺美術館の方が先に開館しています。

館内は邸宅のような感じでやわらかい雰囲気です。
その中で、暗めの重厚感がある作品が多いことが
印象的でした。

企画展も行っています。19日までは東山魁夷展です。

光の美術館は安藤忠雄さんが設計した小さな美術館です。
2011年に開館しました。
アントニ・クラーべの絵が展示されています。

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照明を使わず、天井や外壁の一部からの自然光で
館内を照らす建築に特徴があります。

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館内の写真は撮影できなかったので、webサイトをご覧ください。
http://www.kiyoharu-art.com/hikari/hikari-top.html
ぜひ内観の写真もご覧ください。

日や時間によって作品の見え方が変わります。

館内に差し込む光と、歩くことで同じ作品を
上下左右、斜めから眺めて楽しめる魅力があります。

清春芸術村へのバスは休日だと1日3本なので、
車もしくはタクシーがお薦めです。

私は9月の土曜日の昼に行きましたが、
私が着いたときに駐車場に停まっていた車が15台、
ひとつは練馬ナンバーで、他は山梨ナンバーでした。

清春白樺美術館は私のほかにいたのは2人だけでした。
光の美術館は私ひとり占めで楽しみました!

都会では味わえない贅沢です。
ぜひ静かにじっくり好きなだけ鑑賞してください。

たくさんの芸術家、作家、建築家から刺激が得られます。

光と風と木々が芸術と響きあう清春芸術村(1)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は山梨県北杜市の清春芸術村のレポートです。

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清春芸術村とは、清春白樺美術館など
いくつかの芸術関連の施設を集めた場所です。

清春小学校の跡地につくられました。

吉井画廊会長の吉井長三さんが、
1980年に私財を投じてつくったそうです。

桜の名所でもあり、清春の桜を見た評論家の小林秀雄が
芸術村をつくることを薦めたそうです。

のどかで、静かで、美しい場所です。
桜の季節は本当に美しいでしょうね。

芸術村に入ると入口正面に
「ラ・リューシュ」というアトリエ兼住宅があります。

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フランス、パリのモンパルナスに実際にある
建物を模して造られました。

残念ながら中に入ることはできません。
入口から中を写した写真です。

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清春芸術村の特徴は建築の面白さにもあります。
さまざまな有名建築家の建築物があります。

美術だけでなく、建築が好きな方が
多く来ていると思われます。

藤森照信さんが設計した
樹齢80年の木の上の茶室「徹」(てつ)です。

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谷口吉生さんが設計したジョルジュ・ルオー礼拝堂です。

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コンクリート打ち放しの礼拝堂ですが、建物内には
宗教画家ルオーの絵画やステンドグラスがあります。
雨の日には入れないようです。

面白い彫刻などもあります。

エッフェル塔のらせん階段、改修前の本物を運んできました。
塔の左にある像はセザールの像です。

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セザールは親指の像をつくっています。いいね?!

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清春芸術村は30年以上前からつくり始められています。
いまも理想の芸術村へ進化を続けています。

屋外の自然と芸術が一体となった美しさを
見せた点では日本の先駆けといえるでしょう。

額縁ではありませんが、
自然が美術作品をより豊かに見せてくれます。

またその逆に、芸術には自然の美しさを
より感じさせる力ももっていると思います。

芸術と組み合わせることで、都会にはない、
その土地、自然風景の魅力を示してくれました。

光や風や植物も含めた空間の良さを
心と体で感じて楽しむ場所です。

次回は清春芸術村の現在の中心的な施設である
清春白樺美術館と光の美術館をご紹介します。

アンディ・ウォーホル展 永遠の15分

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
明日からゴールデンウィークです。

今日は、連休に近場のアートに触れたい方に
ぴったりの話題です。

森美術館の「アンディ・ウォーホル展 永遠の15分」のレポートです。

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アメリカに生まれ、現代の大量生産、大量消費などを
題材にとりこみ、ビジネスや大衆を意識したアーティスト
といえるアンディ・ウォーホルの回顧展です。

館内は撮影禁止なので、写真でご紹介できないのは残念です。

ウォーホルの幼少期から晩年まで、
制作物や関心の移り変わりを堪能できます。

私は2時間以上じっくり見て回りました。

クライアントの要望を聞くデザインであったり、
商業的なアート作品もたくさんあります。

初期の商業デザイナーの頃の作品や注文肖像画などです。

シルクスクリーンを用いて、
工場で大量生産が可能な作品も現代的です。

また、芸術家として、大量に出回るもの、
反復される社会を切り取った作品もあります。

ケネディ大統領夫人の写真やドル記号、
毛沢東を題材にした作品などが、
それにあたると思います。

新しい色使い、ヘリウムガスを用いた銀の雲、
キャンベルスープ缶、実験映画、写真ボックスなど、
タブーを恐れず前衛的に挑戦し続けた芸術家でもあると感じました。

それでいながら、世界の政治家、一流の文化人との交流など、
ビジネス的な巧みさも感じます。

「お金を稼ぐことは芸術、働くことも芸術、
うまくいっているビジネスは最高のアートだよ」
という言葉も残したそうですから、

ウォーホルにとっては、労働も錬金術も、
さまざまな人との交流も芸術なのかもしれません。

刺激に満ちた展覧会です。

展覧会会場入口手前にあった
BMWのアート・カーは撮影できましたのでご紹介します。

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また、展覧会を見終わった後に、
隣接のアンディ・ウォーホル・カフェで
一休みするのもいいでしょう。

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ホットドッグセットです。
キャンベルスープ缶のクラムチャウダーを私は食べました。

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カフェには、レイン・マシンという作品も展示されています。

話は展覧会に戻りますが、ウォーホルの作品の意図は、
本人によって語らなかったものが多いので、わからないままです。

見る人によって受け取り方はさまざまだと思いますが、
現代社会を切り取った作品が、社会の一面を
いつもとは違って形で映し出しています。

会期は5月6日まで。
知的刺激を求めて出掛けてみてはいかがしょうか。