GOOD DESIGN EXHIBITION 2022(2)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
GOOD DESIGN EXHIBITION 2022のレポート第2回です。

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今週はグッドフォーカス賞に選ばれたデザインの中からご紹介します。

グッドフォーカス賞(技術・伝承デザイン)を
受賞した株式会社千葉印刷の「さかなかるた」です。
https://sakanakaruta.jp/

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特殊印刷で魚の表皮をリアルに再現した魚のかるたです。
写真では銀のうろこが照明に反射しています。

メタリック印刷できらめきを、
厚盛り印刷でうろこのような凹凸を
表現しているそうです。

展示会場で触れなかったのが残念ですが、
印刷技術の高さやグラフィックデザインの魅力が
評価されたようです。

2020年度の東京ビジネスデザインアワードの最優秀賞も
受賞しています。
アワードのデザイン提案が商品化されました。

次もグッドフォーカス賞(技術・伝承デザイン)を
受賞した「トミタ式おろし金」です。

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刃を使わない安全なおろし金です。

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あじろ模様の突起で刃がなくても
すりおそせるそうです。

小さい食材をすりおろすことは
指を切りそうで怖かったのですが、
これなら、ケガの心配がなく子どもでも安心です。
また、スポンジで洗いやすいです。

動画を見ると、生姜やわさびなどがおろせています。

それでも本当に上手におろせるのか半信半疑です。

テレビショッピングの実演販売のように
上手にやっているのかなとも思ってしまいます。

実際に使わないと納得できない商品かもしれませんが、
これですりおろせるのなら、私はこのデザインが
グッドデザイン大賞にふさわしい、見事なイノベーションだと思います。

もうひとつのグッドフォーカス賞(技術・伝承デザイン)は
冨士経編株式会社の「keamu」(ケアム)です。
https://www.mille-vies.com/projects-3

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高齢の方・介護が必要な方向けのルームウェアです。
着る人、着せる人が着脱しやすい工夫と快適性、
おしゃれを追求しています。

よい挑戦と思います。

本日、最後にご紹介するのは
グッドフォーカス賞(防災・復興デザイン)を
受賞したピジョンの災害用授乳カップです。

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哺乳瓶を洗浄する水の確保が難しい災害時向けの商品です。
ピジョンは真面目な会社だなと感心します。

グッドデザイン・ベスト100のご紹介は次回以降にも続きます。

GOOD DESIGN EXHIBITION 2022(1)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
GOOD DESIGN EXHIBITION 2022へ行きました。

10月7日から11月6日まで
東京ミッドタウン・デザインハブにて開催されました。

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2022年度グッドデザイン賞は1,560件が受賞しました。

GOOD DESIGN EXHIBITION 2022は
グッドデザイン賞の中で「グッドデザイン・ベスト100」に
選ばれたデザインの展示です。

昨年度は事前登録が必要でしたが、
今年は事前登録なしで行けました。

これから数週にかけてご紹介します。

2022年度の「グッドデザイン大賞」は
アトリエe.f.t.、合同会社オフィスキャンプ、
一般社団法人無限による
「地域で子ども達の成長を支える活動 まほうのだがしやチロル堂」でした。

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貧困や孤独といった環境にある子ども達を、
地域みんなで支える魔法の駄菓子屋です。
奈良県にあります。

近年はこうした社会問題に取り組むデザインが
グッドデザイン大賞を受賞する傾向が強いです。

チロル堂の詳細は下のリンクをご覧ください。
https://tyroldo.com/
https://www.g-mark.org/award/describe/54517

次にご紹介するデザインは、
大賞は逃しましたがファイナリストとなった
日立のコードレス スティッククリーナー「PV-BH900SK」です。

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製品本体の外装や付属品に
再生プラスチックを40%以上使用しているそうです。

再生プラスチックを使うと強度や見た目に影響すると思いますが、
黒っぽい色にして、表面処理にも気を遣いながら、
美しく仕上げたことが評価されました。

私が注目したデザインは、
同じくファイナリストに選ばれた
ホンダのハンズフリーパーソナルモビリティ「UNI-ONE」です。
https://www.honda.co.jp/topics/2022/ce_2022-10-13.html

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手で操作することなく、意のままに全方位に移動できる乗り物です。

身体を傾けて体重移動すると動かせるそうです。
バランス制御技術と車輪機構がポイントのようです。
ジョイスティックによる移動もできます。

車椅子の利用者は手が自由になることや、
目線が高くなることで、解放感が得られ、
立っている人とのコミュニケーションも取りやすくなります。

まだ研究開発中で販売されていないようですが楽しみです。

ここからは、体が不自由な人に向けたデザインを3点ご紹介します。
3つとも素晴らしいデザインです。

ひとつめがグッドデザイン金賞を受賞した
株式会社Ashiraseの歩行ナビゲーションシステム「あしらせ」です。

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靴に振動インターフェースを装着して
スマートフォンの専用アプリで目的地を入力すると、
目的地までの歩行をナビゲーションしてくれます。

これもまだ販売されていませんが楽しみです。

ふたつめがグッドフォーカス賞(新ビジネスデザイン)を
受賞した株式会社ミライロの
デジタル障害者手帳「ミライロID」です。

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障害者手帳をスマートフォンアプリ化したものですが、
マイナポータルAPIとも民間活用の第一号として連携し、
公証性を確立していることが素晴らしいと思いました。

手帳をアプリ化することは技術的には簡単でも、
役所に認めてもらうまでがとても大変だと思います。

障害者は手帳を持ち運ばなくてよくなり、
音声読み上げにも対応します。

さまざまなクーポンも配信しやすくなり、素晴らしいです。
私はちょっと感動しました。

三つ目は同じグッドフォーカス賞
(新ビジネスデザイン)を受賞した
株式会社コワードローブの「キヤスク」です。

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キヤスクは、身体の不自由に合わせて
既製服を着やすくするお直しを、
気やすく依頼できるオンラインサービスです。

障害や病気があっても、
好きな服を身体の不自由に合わせて
お直しして着られることは良いですね。

お直しする人たちは、自分の子のために独学で習得した
服のお直し技術を困っている人に提供したい
母親らを全国から組織したそうです。

グッドデザイン・ベスト100のご紹介は次回以降にも続きます。

2021年をデザインで振り返る

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
いよいよ年の瀬。2021年をデザインで振り返ります。
今年はGOOD DESIGN EXHIBITION 2021のレポートの最終回と兼ねてお伝えします。

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今年の横浜の始まりは新型コロナウイルス第三波、
2度目の緊急事態宣言に見舞われました。

ワクチンを接種した方も多いですが、
接種会場内の案内をするサインシステムも
グッドデザイン・ベスト100のひとつに選ばれました。

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千葉大学デザイン・リサーチ・インスティテュートの
コロナワクチン接種ウェイファインディングシステム」です。
http://covid19wayfinding.jp

数字や色による案内はわかりやすいです。

ひらがなや英語などがあると、
日本語が苦手な人にもさらにわかりやすかったかもしれません。

また、今年は東京オリンピック・パラリンピックで
多くの外国人が訪れるはずでした。

下は日本デザインセンターが制作した
日本への観光客向けのピクトグラム
EXPERIENCE JAPAN PICTOGRAMS」です。

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ダウンロード後の使いやすさはいまひとつですが、
280個のピクトグラムは丁寧に作られていて
商用利用も含め無料配布はすごいです。
その点も含めて評価されたかもしれません。

また、半導体不足で台湾への注目も高まった年でした。

グッドデザイン・ベスト100でも台湾デザインが
少なくとも6つはあり、躍進が目立ちました。

TG Tableware Series
https://www.g-mark.org/award/describe/51648

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Book & Host Project for Migrants
https://www.g-mark.org/award/describe/52973

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Taitung Slow Food Festival
https://www.g-mark.org/award/describe/52911

AROMASE
https://www.g-mark.org/award/describe/51483

EMU3000
https://www.g-mark.org/award/describe/52345

The best sustainability-oriented organizational adaptation to climate change
https://www.g-mark.org/award/describe/52956

1608件が受賞した今年のグッドデザイン賞のうち台湾の受賞は85件です。
台湾のデザインには来年以降も注目したいです。

GOOD DESIGN EXHIBITION 2021とは別ですが、
2020年グッドデザイン大賞を受賞した
自律分散型水循環システム「WOTA BOX」に関連したのか
会場である東京ミッドタウンに
WOTAの「WOSH」がありました。

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水循環型手洗いスタンドで
UVによるスマホ除菌機能もあります。

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光っている箇所にスマートフォンを横に置くと、
スマホが取り込まれて除菌してくれます。
私も手洗いしながら体験しました。

最後に、コロナで巣ごもりの状況が続きますから、
明るく、華やかなデザインが好まれる傾向は来年も続きそうに思います。

来週は2021年をブランドで振り返るです。

2021年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は2021年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞を紹介します。

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GOOD DESIGN EXHIBITION 2021のレポートの続きは
来週の「2021年をデザインで振り返る」と兼ねてお伝えします。

GOOD DESIGN EXHIBITIONでは
展示されていませんでしたが、
グッドデザイン・ロングライフデザイン賞も
私は革新をもたらして新定番となった
デザインの再評価として注目しています。

10年以上継続的に提供されているデザインが対象です。

QRコード(デンソーウェーブ)
ザ・グリーンファン(バルミューダ)
焚火台(スノーピーク)
横浜港大さん橋国際客船ターミナル(横浜市)
放送大学(放送大学学園)
めいぼく椀(薗部産業)

など、今年は22件が受賞しました。

なくなってしまうと困るようなデザインばかりですね。
暮らしを豊かにしてきました。

それぞれの評価ポイントは下のリンクをご覧ください。
https://www.g-mark.org/activity/2021/longlife.html

2021年度のロングライフデザイン賞受賞展は
「ロングライフデザイン賞2021 もののまわり」として、
2021年12月23日から2022年1月19日まで
グッドデザイン丸の内で開催されるそうです。

今年も残り2週間。
来週、再来週は「2021年をデザインで振り返る」と
「2021年をブランドで振り返る」を書きます。

GOOD DESIGN EXHIBITION 2021(4)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
GOOD DESIGN EXHIBITION 2021のレポートの続きです。

GOOD DESIGN EXHIBITION 2021は
新型コロナウイルスの影響で入場は事前登録制で、
規模を縮小しているので来場者も少なめでした。

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今日は、もしものときに役立つデザインと
地球温暖化、脱プラに関するデザインをご紹介します。

まず、下の写真はなんだかわかりますか?

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これは株式会社ユニオンの「ラピッドレスキュー」という担架です。
壁に収納されているんです。
グッドフォーカス賞「防災・復興デザイン」も受賞しました。

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担架は大きくて収納に困るので、
倉庫などにあることが多いそうです。

いざという時に持ち出すのに時間がかかってしまう問題がありました。

このようなデザインで広く使われるようになると、
人命救助に貢献するのではないでしょうか。

次は心肺蘇生訓練キット「CPRトレーニングボトル」です。

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サントリー 天然水の空のペットボトルと
紙のシートを使ったCPR(心肺蘇生)訓練キットです。

胸を押すのに必要な力は、
空のペットボトルを押す力とほとんど同じなんだそうです。

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訓練用の人形は高価ですが、
このキットと動画があれば自宅でも家族で学べます。

動画は下のリンクからご覧ください。
https://youtu.be/8BS3VD0XCJQ

下の写真は、株式会社ドリームの
クッション型多機能寝袋「SONAENO」です。

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普段はクッションとして、災害時に寝袋になります。

防災のプロと共同開発し、
着替えスペースの確保にも役立つようにしています。

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寝顔を隠せる大きいフードや、
内側につけた貴重品ポケットによる盗難対策は
特に女性に喜ばれるでしょう。

ここからは平均気温が上昇して猛暑が増えた
日本に合うデザインです。

富士通のウェアラブルエアコン「コモドギア」です。
https://www.fujitsu-general.com/jp/products/neck-gear/index.html

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頸動脈を通る血液を冷却するそうです。
どれくらい涼しく感じるのか試してみたいですね。

もうひとつが脱プラスチックのデザイン、
貝印の「紙カミソリ」です。

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ホルダを紙にしています。ヘッドと刃は金属です。
折り曲げて組み立てて使います。

剃り心地など使い勝手が私は不安ですが、
良い挑戦として評価されたと思います。

レポートは次回も続きます。

GOOD DESIGN EXHIBITION 2021(3)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
GOOD DESIGN EXHIBITION 2021のレポートの続きです。

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グッドデザイン・ベスト100から良いと思ったデザインをご紹介します。

川上産業株式会社の「スパスパ」です。

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手できれいに簡単に切れる緩衝材です。
グッドフォーカス賞「技術・伝承デザイン」中小企業庁長官賞も受賞しています。

通信販売が増える中で梱包作業が早くなるメリットは大きいですね。

下の写真は有限会社樽冨かまたの「ぬか櫃(ひつ)」です。」

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こちらもグッドフォーカス賞「技術・伝承デザイン」中小企業庁長官賞を受賞しています。

ぬか床を入れる杉桶が昔からありますが、
ぬか櫃は次のように進化しています。

・深さ12cmで夏は冷蔵庫にも入れやすい
・楕円できゅうりや茄子などの野菜を寝かせて漬けやすい
・拭き漆によって指で拭きやすく、抗菌作用でカビが生えにくい

丁寧なデザインとものづくりが評価されたのではないでしょうか。

次は高田松原津波復興祈念公園です。

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東日本大震災の国営追悼祈念施設です。

追悼・祈念施設から祈りの軸方向を眺めた景色は厳粛で美しいです。
グッドフォーカス賞「防災・復興デザイン」を受賞しています。

公園には岩手県東日本大震災津波伝承館や道の駅「高田松原」も含まれます。

次にご紹介するのはロッテの「ゆったりバニラ」です。

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老人ホームなど、配膳や食事に時間がかかる場所では
溶けてしまうアイスは敬遠されていたそうです。

溶けにくいアイスは喜ばれますね。

下の写真はエプソンの「測色機」です。

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コンパクトで高精度なんだそうです。
色合わせがしやすくなります。

本日の最後は、中国のKanDao Technologyの
ドローンに取り付けられる12Kカメラ
「kandao Obsidian Pro」です。

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フォーカス距離と絞りを電子制御で調整できる
初めての360度カメラだそうです。

展示では撮影した映像が流れていましたが、きれいでした。

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レポートは次回も続きます。

GOOD DESIGN EXHIBITION 2021(2)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
GOOD DESIGN EXHIBITION 2021のレポートの続きです。

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今日は子ども向けのデザインをご紹介します。

便利と思った商品が、
メテオAPAC株式会社の「スマートキッズベルト」です。
https://www.meteorapac.jp/carcare/smartkidsbelt/

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このスマートキッズベルトをシートベルトにつければ、
チャイルドシートと同じように
子どものシートベルトになります。

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ポーランドで作られた商品のようですが、
日本の警察でも認められていて使用できます。

チャイルドシートは場所をとりますし、
タクシーや人の車に乗る機会にあると便利です。

次は「NAVITIME for Baby」です。

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ナビタイムは移動ナビゲーションシステムですが、
この「NAVITIME for Baby」は
「ベビーカー」「抱っこひも」「一緒に歩く」
にあわせた最適なルートを提示します。

授乳室やおむつ替え場所の情報も提供してくれます。

また、電車で開くドアの方向を教えてくれます。
開かない方のドアにベビーカーを寄せやすいです。

これらを無料で提供していることに驚きました。
ナビタイムは、かゆい所に手が届くサービスとして進化していますね。

次はグッドデザイン金賞を受賞した「POCKIT GO」です。

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中国企業の商品で日本では販売されていないようです。

重さ7kgで「370mm×345mm×180mm」のサイズに
折りたためる超小型のベビーカーです。

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新幹線や航空機の利用時にはとても便利ですね。
マグネシウムを使い強度にも気を配っています。

今日、最後にご紹介する商品は子ども以外の方にも喜ばれる商品です。

大栗紙工株式会社の「まほらノート」です。

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光の反射を抑え、罫線を識別しやすくし、
シンプルなデザインにしたノートです。

発達障害のある方の
「紙からの反射が眩しくて文字が書きにくい」
「罫線以外の情報が気になって集中できない」などの
声を聞いて商品開発しています。

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企画の初期段階から発達障害当事者を巻き込んだ
インクルーシブデザインを実践した点も評価されています。

こうしたデザインを見ると幸せな気持ちになります。

良いデザインは、キッズデザイン賞とグッドデザイン賞の両方できちんと評価されてほしいです。
レポートは次回以降も続きます。

GOOD DESIGN EXHIBITION 2021(1)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
GOOD DESIGN EXHIBITION 2021へ行ってきました。

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東京ミッドタウンデザインハブにて開催されています。

2021年度グッドデザイン賞は、
過去最多となった5,835件の審査対象の中から
1,608件が受賞しました。

その中でさらに「グッドデザイン・ベスト100」に
選ばれたデザインが展示されています。

入場無料ですが今年度は事前登録が必要です。
目に留まったデザインをこれから数週にかけてご紹介します。

2021年度の「グッドデザイン大賞」は
株式会社オリィ研究所の「遠隔勤務来店が可能な『分身ロボットカフェDAWN ver.β』と分身ロボットOriHime」になりました。
https://www.g-mark.org/award/describe/52931

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「分身ロボットカフェDAWN(ドーン)」は、
ALSなどの難病や重度障害で外出困難な人々が、
分身ロボット「オリヒメ」「オリヒメ-D」を
遠隔操作しサービススタッフとして働く実験カフェです。
日本橋にあるそうです。

オリヒメはカメラとマイクとスピーカーを内蔵し、
ネットを使って遠隔操作、ジェスチャーや会話ができる
全長約20cmの分身ロボットです。

オリヒメディーは接客やものを運ぶなど、
移動も可能な全長約120cmの分身ロボットです。

「分身ロボットカフェDAWN ver.β」は、
「動けないが働きたい」外出困難者たちが
社会参加しやすくなることを目指しています。

カフェにいずれ伺いたいですが、今日は
JDNのインタビュー記事をご紹介します。
https://www.japandesign.ne.jp/interview/orylabo-dawn-1/

単にロボットを使っているだけでなく、
店の運営や仕組みづくり、人づくりまでも見事だと思いました。

日本から世界へ、未来が明るいことを示しているデザインです。
大賞にふさわしいですね。

次にご紹介するのは、グッドデザイン金賞に選ばれた
株式会社ミヤゲンの「easy脱着ガウン」です。

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新型コロナウイルス感染拡大によって、
防護服が不足し、使いまわすことが起きました。

防護服の上からも簡単に着脱できるガウンで、
背面で結ぶタイプの従来のガウンと異なり、
被るだけ着られ、背中のミシン目で脱ぎやすくもなっています。

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次もグッドデザイン金賞となった
スズキの「KUPO」(クーポ)です。

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電動車いすですが「乗車モード」だけでなく、
「歩行モード」があり、手押し車のように使えます。

電動車いすは便利ですが、ユーザの
「自らの足で歩きたい、いつまでも健康でいたい、
寝たきりの状態は何よりも怖い」という声を受け止め、
歩くことを支援しながら、歩き疲れたら電動車いすになる
よいデザインと思います。

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ワンタッチで簡単に切り替えられるそうです。
発売はこれからのようです。動くところを見てみたいですね。

ご紹介は次回以降にも続きます。

グッドデザイン・ロングライフデザイン賞2020

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
2020年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞のご紹介です。

受賞デザインが21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3で展示されました。

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2020年度は126件の審査のうち19件が受賞しました。
自薦も他薦もできますが、
グッドデザイン賞より受賞はずっと難しい名誉ある賞です。

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ヤマト糊はタピオカでんぶんが主成分で、再生材を使った容器など、
使う人や社会を考えたものづくりをしています。

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フリクションは30年かけてインクを開発したそうです。
パイロットコーポレーションの熱意に敬意を表します。

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日経電子版は有料の会員数が伸び続けています。

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日経は下のように話しています。

記事の表示本数、サムネイルの位置・サイズなどは
ユーザーデータに基づき設計されています。
ユーザーにとっての「価値」にはレスポンス、
スワイプの滑らかさなど技術的な側面も含むため、
デザイナーとエンジニアが協力して取り組んでいます。
記者も協働して、コンテンツの改良、出稿タイミング
最適化に取り組んでいます。

かなりの改善努力を続けてきたと思います。

受賞デザインには、細かい改善を積み重ねてきたデザインと、
スタンダードとして変えないデザインの両方があり、
それぞれに良さがあります。

郵便ポストも受賞しています。

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GOOD DESIGN SHOW 2020(3)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
GOOD DESIGN SHOW 2020のレポートの最終回です。
グッドデザイン・ベスト100から注目のデザインをご紹介しています。

富士製作所の「ニンジャホイール」です。
https://www.g-mark.org/award/describe/50714

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キャスターの首振りがなく、8方向に自在に走行できる車輪です。
外径が小さく、AGV(無人搬送車)での採用が見込まれます。

素晴らしいですね。こういう機構を考える人は尊敬します。
グッドフォーカス賞(技術・伝承デザイン)も受賞しています。

次はサクシードのM&Aプラットフォーム「ツグナラ」です。
https://tgnr.jp/

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栃木県のM&Aマッチングサイトですが、
買い手企業が情報を掲載する特徴があります。

匿名であっても売り手がweb上に情報を出すと、
推測されるリスクがあります。

売り手企業はこのリスクを警戒していますので良いですね。

買い手にとってもサイトを通じて
拡大・成長意欲をアピールできます。

グッドフォーカス賞(地域社会デザイン)も受賞しています。

次は日本環境設計の「BRING」というビジネスモデルです。
服から服をつくります。
https://www.jeplan.co.jp/brand/

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服の素材、ポリエステルを取り出し、
分解して重合するという化学的な方法で
分子レベルでリサイクルして服にしているそうです。

こうした技術が開発されるだけでなく、
商売として採算がとれるようになっていくのは
素晴らしいことです。
これからもとても期待しています。

グッドデザイン金賞を受賞しています。

次は、ひより保育園のレシピ本「『ひより食堂』へようこそ 小学校にあがるまでに身に付けたいお料理の基本」です。
https://www.g-mark.org/award/describe/50042

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ひより保育園の食育をベースにしたレシピ本です。
本を読みました。

下はフライヤーを写したものです。
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お手伝いではなく自分で大人と一緒に調理することで、
料理の勘所だけではなく
段取り力や観察力なども身につくようまとめています。

イラストが多く、保育園児でも見やすいです。
料理初心者の大人にもわかりやすくてありがたいです。

祖父母が孫に買ってあげて、一緒に調理するのもよいでしょう。
こちらもグッドデザイン金賞を受賞しています。
キッズデザイン賞経済産業大臣賞も受賞しました。

最後はビデオ会議システムZOOMをご紹介します。
https://www.g-mark.org/award/describe/51134

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こちらもグッドデザイン金賞を受賞しました。

テレワークが世界で爆発的増えて、アクセスが集中した中で、
目立ったシステムトラブルを起こさずに運営したことは驚きです。
尊敬します。すっかりインフラのひとつになりました。

2020年も素晴らしいデザインをたくさん拝見しました。

GOOD DESIGN SHOW 2020(2)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
GOOD DESIGN SHOW 2020のレポートの続きです。
グッドデザイン・ベスト100から注目のデザインをご紹介します。

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ブラザーのスマートフォン用ラベルプリンター
「P-TOUCH CUBE」です。
https://www.g-mark.org/award/describe/50038

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ラベルプリンターでは
キングジムのテプラが有名です。

テプラもパソコンやスマホとつないで
ラベルが出せるプリンターを発売していますが、

「P-TOUCH CUBE」はコンパクトなプリンターでありながら、
36mm幅のラベルに対応していることや、
ソフトウェアの操作性、おしゃれなラベルが
作成できることなどが評価されたようです。

店では、こうしたプリンターに合わせて、
プライスカードやPOPなどをデザインするのも一案と思います。

ラベルづくりは手間がかかるので、
スマホ対応やテンプレート対応が充実して
素早く作れるのはよいでしょう。

次は株式会社TBMの「Bio LIMEX Bag」です。
https://www.g-mark.org/award/describe/50148

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Bio LIMEX Bagは石灰石と植物由来樹脂などでできており、
石油由来樹脂を使用していません。

Bio LIMEX Bagはレジ袋の製造装置で製造できるそうです。

素材として環境面だけでなく、コストも優れているので、
プラスチック削減、レジ袋の有料化といった流れのなかで
これから期待できます。

LIMEXは石灰石でできた名刺の頃から注目していますが、
株式会社TBMブランディングが上手なベンチャー企業です。

次は、オムロンの喘鳴(ぜんめい)センサです。
https://www.g-mark.org/award/describe/50503

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30秒胸にあてれば、大きな発作が現れる前に発生する
肺の小さな喘鳴音がないか調べられます。

ぜんそく発作が起きていなくても
炎症が続いていることがあり、
適切な服薬や治療を続けるために、
家庭で測定できるようになったことは良いです。

欧州で販売されているようですが、
日本国内でも販売されるようになるといいですね。

今日の最後にご紹介するのは、
カシオの医療用デジタルカメラ「D'z IMAGE ダーモカメラ」です。
https://www.g-mark.org/award/describe/50512

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皮膚科医向けのデジタルカメラで、
皮膚がんの診断に用います。

ワンシャッターで偏光、非偏光、UVの撮影ができ、
接写ももちろんできます。

専用の画像管理ソフトもあり、
皮膚科医に喜ばれそうです。

D'z IMAGEサイト
https://dz-image-store.casio.jp/d100/

次週以降もレポートは続きます。

GOOD DESIGN SHOW 2020(1)

こんばんは。中小企業診断士の山口達也です。
GOOD DESIGN SHOW 2020のレポートです。

GOOD DESIGN SHOW 2020は新型コロナウイルスの影響で、
例年のGOOD DESIGN EXHIBITIONに変えて開催されたイベントです。

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すべての受賞作を展示せず、
グッドデザイン・ベスト100が展示されました。

また、オンラインで
プレゼンテーションなどが配信されました。

GOOD DESIGN SHOW 2020から、
先週に続き2020年度のグッドデザインベスト100で
私の目に留まったデザインをご紹介します。

初めにご紹介するデザインは
JINSの「J!NS SCREEN Nose Padless」です。
鼻パッドがない眼鏡です。
https://www.g-mark.org/award/describe/49906

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鼻パッドの代わりに、こめかみより後ろの部分と
頭の後方で支える新しい機構です。

眼鏡と数十年つきあっている私には興味深い商品です。

私は鼻が低くて、眼鏡がよくずり落ちます。
また、まつげがレンズにあたるので、
高い鼻パッドの眼鏡をかけ、調整してもらっています。

展示品は試せなかったのですが、かけ心地がよければ、
デザインもよいので売れそうです。

次は菅公学生服株式会社のシャツ「MIENNE」(ミエンヌ)です。
https://www.g-mark.org/award/describe/49929

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下着が透けにくい体操シャツです。
これは生徒と親の双方に強いニーズがあり売れそうです。

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糸と編み方の両方で工夫があります。素晴らしいです。
グッドフォーカス賞(技術・伝承デザイン)も受賞しています。

本日、最後のご紹介は
ナカ工業株式会社の「UDエスケープ」です。
https://www.g-mark.org/award/describe/50654

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マンションなどではベランダに避難はしごがありますが、
高齢者や足が不自由な人が下りるのは困難です。

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この装置はペダルを踏むと
エレベーターのようにゆっくり下降します。
電気を使わず人の重さで動きます。
素晴らしいデザインで、これも売れそうです。

次週以降もレポートは続きます。

2020年度グッドデザイン大賞は兄弟会社の決選投票

こんにちは。中小企業診断士の山口達也です。
2020年度グッドデザイン賞について数回にわたってレポートします。

昨秋に東京ミッドタウン・デザインハブへ
グッドデザイン・ベスト100を視察しました。

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新型コロナウイルスの影響もあると思いますが、
2020年度の展示はこじんまりとしていました。入場も無料でした。

2020年度のグッドデザイン大賞は
WOTA株式会社の自律分散型水循環システム「WOTA BOX」です。

グッドデザイン賞のページ
https://www.g-mark.org/award/describe/51162

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一般の人が簡単に使えるような水再生処理プラントです。
災害発生の現場などで喜ばれています。

WOTA BOXは3つのポイントを挙げています。
・世界初の「持ち運べる水再生処理プラント」として、高い運搬性と初心者でも使いこなせるUIを実現
・独自開発の水質センサとAI技術により、98%以上の水再生率と99.999999%以上の安全性を両立
・5段階フィルターシステムで、上下水道いらずでのシャワー・手洗い・洗濯を実現。石鹸・洗剤も利用可能

詳しくは、WOTA株式会社のプレスリリースや、
プレゼンテーション動画をご覧ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000033781.html



生活者の視点を持ちながら、高度な技術も活用して
社会問題の解決につなげています。

素晴らしいデザインです。
今後も改善され、価格も下がっていくことを期待したいです。

グッドデザイン大賞を決選投票で最後まで争ったのが、
VUILD株式会社の「まれびとの家」です。

グッドデザイン賞のページ
https://www.g-mark.org/award/describe/50973

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地域の木材を使い、合掌造り等の地域構法と
デジタル工作機械で木材を小さく切り出して
接合して組み合わせることで、
一般の人も建築に関われる仕組みで建築された宿泊施設です。

VUILD株式会社は3つのポイントを挙げています。
・地域の森林資源を建築化するための生産ネットワークを半径10KM圏内で組成し、マイクロ6次産業化を実現
・クラウドファンディングによる新しい家の持ち方を提案し、関係人口構築のための具体的実践を提示
・合掌造り等の地域構法とデジタルファブリケーション技術を融合し、誰でも建設に関われる仕組みを実現

こちらも新しいポイントが多く複雑な説明になるので、
詳しくは、クラウドファンディングのページや、
プレゼンテーション動画をご覧ください。

クラウドファンディングのページ
https://readyfor.jp/projects/marebitonoie



WOTA BOXもまれびとの家も、地域や社会を見つめて、
新しいことを構想し、そこに現代の技術をうまく用いています。

さらに、WOTA株式会社とVUILD株式会社は兄弟会社のようで、
株主もほぼ一緒ということで驚きました。代表者は異なるようです。

次週以降もグッドデザイン賞のレポートを届けたいと思います。

入場料のある書店「文喫」

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は六本木の書店「文喫」(ぶんきつ)をご紹介します。

平日1500円、土日祝日は1800円(税抜)の入場料がかかる書店です。
日版(日本出版販売)が運営しています。

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青山ブックセンター六本木店の跡地にあります。
昨年のグッドデザイン賞でグッドフォーカス賞(新ビジネスデザイン)を受賞しました。

エントランスは無料で入れます。
雑誌を買うだけならエントランスだけで十分です。

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建築、デザイン、ファッション、芸術系が充実しています。
店頭の雑誌コーナーもこんな品揃えです。

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受付で入場料を支払ってバッジを受け取って、
階段の先の有料エリアに入ります。

3万冊の本があり、お茶とコーヒーが飲み放題、
電源、wifiもあります。

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小説やビジネス書もあります。
閲覧室では本を片手にパソコンをしている人も多かったです。
席は人気がありました。

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喫茶室は新型コロナの影響か、
平日昼ということもあり空いていました。

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気になった本を手にお茶を飲みながら、じっくり読めます。
そのまま読み終えてもよいですし、購入もできます。

別に料金を支払えば、料理やビールをいただきながら本を読めます。

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ちなみに「亀倉雄策のデザイン」は
注文したハヤシライスが出来上がるまで読みました。
料理やビールでうっかり汚していけないので、
私は食べるときに棚に返しました。

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上の写真の左奥には、小上がりやクッションが写っています。
靴を脱いで、くつろぎながら読むこともできます。

「本と出会うための本屋」をコンセプトに掲げ、
セレクトショップになっており、
店がどういう本を棚に置くかが腕の見せ所です。

ベストセラーをたくさん置かずに、
個性的な本を1タイトル1冊ずつ並べています。
本も返品せず、買い切っているようです。

事前予約すれば3000円(税抜)で選書サービスも受けられます。
店員さんに要望を伝えると10冊のおすすめをしてくれるそうです。

入場料を払うことで、客の滞在時間は長くなります。
心地よい環境を提供し、客はぶらぶらと書棚を眺めると、
興味をそそられる本がたくさん見つかり、買ってくれます。

文喫の入場者のうち本を購入する人は3~4割で、
複数冊買う人も多いそうです。

店の採算も取れているようです。

新しいタイプの書店、ビジネスのヒントになりそうです。

神保町ブックセンター

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は神保町ブックセンターのご紹介です。
https://www.jimbocho-book.jp/

昨年のグッドデザイン賞の受賞で知り、行きました。

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神保町ブックセンターは、書店、喫茶店、
コワーキングスペース、オフィスの複合施設です。

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かつて岩波ブックセンターがあった場所が変わりました。

入口は一見、普通の書店ですが中に入ると奥には、
喫茶店やラウンジスペースがあり、
上の階には貸しオフィスにがありました。

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ラウンジスペースでは
トークイベントなども開催されています。

書店は岩波書店の本が中心ですが、その他の出版社の本も少しあります。

コンセプトには、
「新しい知識との出会い、新しい仲間との出会いを促し、
これからの時代を生き抜くための気づき・
個人の成長のきっかけを提供することを目指します。」
とありました。

また、「神保町ブックセンターの楽しみ方」として
「飲むだけOK、買うだけOK、読むだけOK、持ち込みOK」
と店内にポスターが掲示されています。

もちろん喫茶店でも本を読んでいる人が多く、
回転が悪そうで、経営が成り立つか心配になりますが、
お客様には気軽に立ち寄れる空間になっています。

雑誌が多いと喫茶店での座り読みばかりになりそうですが、
岩波書店の本なので、
喫茶店では読み終えられずに買ってくれそうです。

書店の経営は厳しいですが、
本に囲まれ、人と交わることに価値を見出す人へ
アピールしていく、ひとつのモデルとして注目したいです。

グッドデザイン・ロングライフデザイン賞2019

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日の話題は2019年度の
グッドデザイン・ロングライフデザイン賞です。

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グッドデザイン・ロングライフデザイン賞は、
10年以上、使用者から支持を得ている商品やサービスで、
時代と共に変化する価値観を超えて、
スタンダードであり続ける力を持ったデザインを顕彰する賞です。

2019年度のロングライフデザイン賞は15件が受賞しました。

123件の審査から選ばれているので、
グッドデザイン賞よりも狭き門です。

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受賞したデザインを展示する
ロングライフデザイン賞受賞展は、
グッドデザイン賞受賞展と時を同じくして
2019年10月31日から11月4日にかけて、
21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3で開催されました。

受賞したデザインをいくつかご紹介します。

三越の包装紙「華ひらく」です。
猪熊弦一郎さんと、やなせたかしさんのデザインです。

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三越の包装紙
https://mitsukoshi.mistore.jp/sogogift/wrapping/index.html

私は「華ひらく」が好きです。

折りたたまれていない包装紙だけを見ると、
いまひとつに見えるのですが、
商品を包むと上品で華があります。

さまざまなものを包んでも美しく見えるよう
デザインされていて、本当に素晴らしいデザインです。

大きさの異なる包装品を重ねたりすると、
同じ模様がただ繰り返されて、
下に置いた商品と同化して見えてしまうようなる
他店の包装紙とは違う、圧倒的な魅力があります。

続いて、ファミリアの新生児用肌着です。

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デザインのポイントは、
肌を刺激しないようタグや縫い目を外側にしたことや、
脇下のひもで身幅を調整できる打合せ型で
生後4か月頃まで着用できることです。

これらの点は、多くのメーカーが今では追随していて、
新生児用肌着のスタンダードになりました。

当然の受賞でしょう。

次は、アルネ・ヤコブセンがデザインした
「アリンコチェア」です。

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1952年にデザインされましたが、
座面と背を一枚の板で成形された最初のデザインです。

軽くてスタッキングでき、
座り心地や大量生産が考慮されています。

デンマークの有名なデザインのひとつです。

次は、フォント「Neue Frutiger(ノイエ ・フルティガー)」
1970年代に作られたフォント「Frutiger」の改刻版です。

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安心感のあるデザインです。
誰からも好かれるロングセラーでしょう。

こんなものも受賞しています。
「キューピー3分クッキング」です。
50年以上続く長寿番組です。

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最後にご紹介するのはこちらです。

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何も展示されていないと思われるでしょうが、
「ラジオ体操」です。

展示ケースは空で音が流れていました。

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グッドデザイン賞受賞展2019(5)

こんにちは。中小企業診断士の山口達也です。
グッドデザイン賞受賞展
(GOOD DESIGN EXHIBITION 2019)のレポート続編です。

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グッドデザイン・ベスト100には
入らなかったもののグッドデザイン賞を受賞した
デザインを紹介します。

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ここでは今年らしい受賞を紹介します。
今年はQRコード決済が大きく浸透した年になりました。

「Alipay Paybox R0」は、
アリペイのQRコード決済から
販売・在庫管理まで使える端末です。

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中国で使うもので、日本では使えないと思いますが、
こうした製品の応募もあります。

ライバルのテンセントも
「WeChat Scan&Go」を受賞しました。

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商品のバーコードを
自分のスマートフォンで読み込んで、
「WeChat Pay」で決済して完了です。
レジが要らなくなります。

LINEも「LINE Pay Terminal」で受賞しました。
https://pay.line.me/portal/jp/business/payment-service/device

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また、社内SNS、グループウェアである
「LINE WORKS」も受賞しています。

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ちなみに、同分野では「SLACK」が
グッドデザイン・ベスト100に選ばれています。

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以前、当ブログでご紹介したDeNAの「MOV」も受賞しました。
2019年02月19日:タクシー配車アプリMOV(モブ)で素早く移動
https://brand-design.seesaa.net/article/464211999.html

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最後にご紹介するのは「うんこミュージアム」。
展示やディスプレイの分野で受賞しました。

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グッドデザイン賞の範囲は広いです。

グッドデザイン賞受賞展2019(4)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
グッドデザイン賞受賞展
(GOOD DESIGN EXHIBITION 2019)のレポート続編です。

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今日のひとつめにご紹介するのは、
米国のMonotypeの「Neue Frutiger World
ノイエ・ フルティガー・ ワールド)」です。
https://www.monotype.com/fonts/neue-frutiger-world

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150以上の言語に対応し、
10ウェイトとイタリックも用意されています。

欧文書体に合うアラビア文字やタイ文字などの
書体は見つけづらいです.

このサンセリフ書体をベースとしたフォントによって、
世界で事業展開する企業にとって、
世界で一貫したイメージを伝えやすくなります。

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ちなみに「Neue Frutiger World」に日本語書体はなく、
「たづかね角ゴシック」を組み合わせて使うそうです。

簡単で高いレベルで統一できるので、
このフォントは中小企業にこそ向くと思います。

続いてご紹介するのは、
ファーウェイの「Mate X」です。

折り畳んだディスプレイを拡げると
8型のディスプレイになるスマートフォンです。

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タブレット端末が不要になりそうな商品です。
思わず触りたくなる魅力があります。

ディスプレイパネルの技術がすごいです。

サムスンの「Galaxy Fold」は
見かけませんでした。
来年のグッドデザイン賞に応募でしょうか。

ベスト100の展示の横には、
インドネシア、インド、タイの
デザイン賞の展示もありました。

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また、来年のグッドデザイン賞の応募のチラシがありました。

グッドデザイン賞への応募件数は増加傾向ですが、
今年は昨年に比べて微減で、伸びが一服した感じです。
積極的に広報することはよいですね。

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ちなみに、今年のグッドデザイン賞受賞展は入場無料でした。

多くの人に関心を持ってもらうには良いと思います。
レポートは次週以降も続きます。

グッドデザイン賞受賞展2019(3)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
グッドデザイン賞受賞展
(GOOD DESIGN EXHIBITION 2019)のレポート続編です。

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今日のひとつめは、
グッドデザイン賞の特別賞である
「グッドフォーカス賞(技能・伝承デザイン)」を
受賞した中小企業の例として、
神戸マッチの「hibi 10MINUTES AROMA」を紹介します。
https://hibi-jp.com/

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デザインが「播磨のマッチ」と「淡路島のお香」
の技術を活かした商品です。

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マッチのように火をつけるお香スティックです。
着火具がなくても使えます。

炎が消えたらマットに置きます。
10分間良い香りが漂います。

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ギフトとして売れそうです。

次は、グッドデザイン・ベスト100から
リビルディングセンタージャパンを紹介します。
http://rebuildingcenter.jp/

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テレビでも以前見たことがあるのですが、
解体する建物から、古材や古道具を引き取り、
リユースしているます。

古材を循環させて、環境負荷を減らしています。

古民家などの木造建築の建材には優れたものも多いです。

風合いなど古材ならではの魅力もありますし、
こうした活動は素晴らしいです。

リビルディングセンターでは、カフェもつくり、
一般の人も古材を学び、触れ合う機会を増やしています。

次はモリタ宮田工業の住宅用消火器です。
https://www.maffs.jp/c/extinguisher/vf1ham

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グッドデザイン・ベスト100だけでなく、
グッドフォーカス賞(防災・復興デザイン)も受賞しています。

消火器の色を変えただけと見えますが、
家庭で消火器の保有率は4割であることを考慮すると、
意味があります。

家庭では家族の他に消火器を使う人もほとんどいないので、
消火器の置き場所が決まっていれば、
赤で目立たせなくても見つけやすいです。

赤の消火器では、
インテリアコーディネートを重視する人は、
消火器を買ったとしても、目立たないところや
目につきにくいところに追いやってしまうかもしれません。

それでは本末転倒です。

このようなカラーリングにすることで、
台所や居間に置いてもらえるなら大きな前進です。

生活者の気持ちに合わせて、
消火器の設置を促すデザインです。

続いて大企業になりますが、
スノーピークの「HOME&CAMPバーナー」を紹介します。
https://www.snowpeak.co.jp/sp/hcburner/

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美しくコンパクトに収納できる卓上ガスコンロです。
たたむと写真左のようにガスボンベの収納空間に
五徳が収まります。

安定感にも配慮し、
インドアでもアウトドアでも使えます。

本日最後にご紹介するのは、NECの
「税関検査場電子申告ゲートを中心とした
Smart Airportの取り組み」です。

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顔認証技術とスマートフォンアプリを使って
税関をスムーズに通過できる仕組みです。
https://www.customs.go.jp/kaigairyoko/egate.htm

今後は入出国審査や航空機搭乗、
チェックイン、保安検査などにも顔認証が使われることが
期待され、安全性とスピードアップが図られそうです。

ソフトウエアだけでなく、さまざまな国の人が使いやすい
ナビゲーションデザインも評価されたと思います。

レポートは次週以降にまだ続きます。

グッドデザイン賞受賞展2019(2)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
グッドデザイン賞受賞展
(GOOD DESIGN EXHIBITION 2019)のレポート続編です。

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私が面白いと感じたのは、
「NHK回想法ライブラリー」です。

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年配の方にとって、昔の風景を見て、
思い出を語り合う回想法は、
脳を活性化し情緒を安定させ、
認知症の進行予防になると言われます。

高齢者施設や家庭で手軽に回想法を行えるよう、
NHKウェブサイトで映像を無料公開しています。

VR版もあり、ゴーグルをつけると、
まるでタイプスリップしたような気分です。

スマートフォンでも見られますのでお試しあれ。
https://www.nhk.or.jp/archives/kaisou/

次にご紹介するのは、ソニーの
グラスサウンドスピーカー 「LSPX-S2」です。
https://www.sony.jp/active-speaker/special/glass-sound/

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キャンドルのような見た目ですが、
高音質・ハイレゾに対応したスピーカーです。

ガラス管も広域を再生するために振動しています。

部屋のテーブルに置くと、360度音が広がります。

実際の音の良さは会場ではわからなかったのですが、
家電量販店に行けばわかるかもしれません。

38,000円くらいで販売されていて、買いやすい価格です。

続いてご紹介するのは、
デザインフィル(ミドリ)の
「ノンスリップアルミ定規」です。
https://www.midori-store.net/SHOP/42276006.html

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一般的な定規は、カッターで紙を切るときや、
線を引くときに滑ることがあります。

この定規は底面に滑り止めがあります。

しかし、滑り止めがあると、
紙の上で狙ったところに
定規を合わせにくくになります。

この定規は裏面の一部を斜めにカットしてあり、
後方を押さえると簡単に滑らせることができます。

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アルミで軽く、滑り止め機能が付いていて、
動かしやすい定規です。

喜んで欲しがる人がいそうです。

文具でもうひとつご紹介したいのは、
MAXのホッチキス「HD-10TL」です。

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同じサイズでは、針を従来100本までしか
装填できなかったのが、
150本まで装填できるようになり、

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ホッチキスの形状や針を留める感触が
ヘビーユーザー(仕事で使う作業者)の負担を
軽減するに仕上がりになっています。

試しましたが軽いです。

本日、最後にご紹介するのは
株式会社ウェルリッチの
スマートコーヒーメーカー 「ジーナ」です。
https://wrjapan.com/pages/gina

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コーヒードリッパーに入る
コーヒーの粉や水の重さを計測して、
Bluetoothでスマートフォンアプリへ通信します。

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コーヒーの粉や水の量や、抽出時間を計り、
コーヒーを淹れられます。
データ(レシピ)も保存できます。

ご興味あれば動画も参照してください。
https://youtu.be/7T6J2ARNqY8


「プアオーバー」、「イマージョン」、
「コールドドリップ」の3つ抽出方法が楽しめます。

コーヒーにこだわりを持つ人に向けた商品です。
いろいろ試しながら理想の一杯を目指す喜びがあります。

レポートは次週以降に続きます。