こんにちは。中小企業診断士の山口達也です。
2020年度グッドデザイン賞について数回にわたってレポートします。
昨秋に東京ミッドタウン・デザインハブへ
グッドデザイン・ベスト100を視察しました。


新型コロナウイルスの影響もあると思いますが、
2020年度の展示はこじんまりとしていました。入場も無料でした。
2020年度のグッドデザイン大賞は
WOTA株式会社の自律分散型水循環システム「
WOTA BOX」です。
グッドデザイン賞のページ
https://www.g-mark.org/award/describe/51162
一般の人が簡単に使えるような水再生処理プラントです。
災害発生の現場などで喜ばれています。
WOTA BOXは3つのポイントを挙げています。
・世界初の「持ち運べる水再生処理プラント」として、高い運搬性と初心者でも使いこなせるUIを実現
・独自開発の水質センサとAI技術により、98%以上の水再生率と99.999999%以上の安全性を両立
・5段階フィルターシステムで、上下水道いらずでのシャワー・手洗い・洗濯を実現。石鹸・洗剤も利用可能
詳しくは、WOTA株式会社のプレスリリースや、
プレゼンテーション動画をご覧ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000033781.html生活者の視点を持ちながら、高度な技術も活用して
社会問題の解決につなげています。
素晴らしいデザインです。
今後も改善され、価格も下がっていくことを期待したいです。
グッドデザイン大賞を決選投票で最後まで争ったのが、
VUILD株式会社の「
まれびとの家」です。
グッドデザイン賞のページ
https://www.g-mark.org/award/describe/50973
地域の木材を使い、合掌造り等の地域構法と
デジタル工作機械で木材を小さく切り出して
接合して組み合わせることで、
一般の人も建築に関われる仕組みで建築された宿泊施設です。
VUILD株式会社は3つのポイントを挙げています。
・地域の森林資源を建築化するための生産ネットワークを半径10KM圏内で組成し、マイクロ6次産業化を実現
・クラウドファンディングによる新しい家の持ち方を提案し、関係人口構築のための具体的実践を提示
・合掌造り等の地域構法とデジタルファブリケーション技術を融合し、誰でも建設に関われる仕組みを実現
こちらも新しいポイントが多く複雑な説明になるので、
詳しくは、クラウドファンディングのページや、
プレゼンテーション動画をご覧ください。
クラウドファンディングのページ
https://readyfor.jp/projects/marebitonoieWOTA BOXもまれびとの家も、地域や社会を見つめて、
新しいことを構想し、そこに現代の技術をうまく用いています。
さらに、WOTA株式会社とVUILD株式会社は兄弟会社のようで、
株主もほぼ一緒ということで驚きました。代表者は異なるようです。
次週以降もグッドデザイン賞のレポートを届けたいと思います。