ハンガラムデザイン美術館

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
韓国レポートの最終回です。

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ハンガラムデザイン美術館は、
先週ご紹介した芸術の殿堂の施設のひとつです。

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チケットは美術館の入り口ではなく、
芸術の殿堂のビタミンステーションで購入しなければならず、
言葉がわからない私は苦労しました。

私が行ったときは、あるマンガ家に焦点を当てた
企画展が開かれていました。

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私はグラフィックデザインやプロダクトデザインの
展示が見たかったのですが、
訪問したタイミングが悪かったみたいです。

こちらは先週ご紹介したハンガラム美術館より
人は少なかったです。

ただ、芸術の殿堂には「カフェバウハウス」という
カフェもありますから、
建築やデザインが意識されていることは間違いありません。

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ハンガラム美術館、ハンガラムデザイン美術館は、
韓国国立中央博物館やサムスン美術館、
東大門デザインプラザを見て、
さらに時間があれば行く感じでよいと思います。

良い施設で楽しめますが、
アジアトップレベルの美術館・博物館と比べるのは、
さすがに酷かなと思います。

韓国レポートが最終回なので、
ソウルの街歩きの感想を。

訪問した施設のいずれも
webサイトは日本語対応していました。

日本人を受け入れる体制が
しっかりしていることに感心しました。

地下鉄も車両が新しく、運行本数も多いなど、
日本に負けていない印象を受けました。

日本が学ぶべき部分もありそうです。

また、サムスン、ヒュンダイなど、
電気、重工業分野では強さがあり、
日本企業の製品はあまり見かけませんでした。

一方で、セブンイレブンやセコムをたくさん見ました。
小売・サービスでは日本勢がかなり進出しています。

セブンイレブンに入ったら、
レジにいる店員が弁当を食べていました。

私が商品をもってレジに行くと、
箸をおいてレジ打ちしてくれました。
ちょっと驚きました。

そうしたアルバイトのレベルを見ると、
サービス分野では日本勢が優位なのかもしません。

芸術の殿堂にあるハンガラム美術館

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
ソウルの「芸術の殿堂」(Seoul Arts Center)
ハンガラム美術館をご紹介します。

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芸術の殿堂は、オペラハウスや音楽堂、ハンガラム美術館、
ハンガラムデザイン美術館、ソウル書芸博物館などを
備えた芸術複合施設です。

芸術の殿堂というネーミングは面白いですね。

敷地は広く、施設に入ると
ビタミンステーションと呼ばれるロビーが広がっています。
ここから各施設に行けます。

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ビタミンステーションにはレストランやカフェ、
次週ご紹介するハンガラムデザイン美術館の入場券売場
などがありました。

入って左側にあるハンガラム美術館の企画展を見てきました。
平日の昼間にもかかわらず来場者は多かったです。

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先週までご紹介してきた美術館と比べると、
一般的な美術館という感じを受けますが、
企画展は楽しく拝見しました。

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面白かったのは、デジカメではなぜか撮影禁止なのですが、
スマートフォンでは撮影可の作品が2箇所だけありました。

他の入場者に混じって撮影しました。

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原色が中心の抽象画です。
私には難しくて作品解説はできません・・。

入り口近くにはミュージアムショップもありました。

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芸術の殿堂は、フランス・パリのポンピドゥー・センター
のように複合施設に気軽に入れる良さがあります。

来週は隣にあるハンガラムデザイン美術館をご紹介します。

韓国国立現代美術館ソウル館

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
韓国の国立現代美術館ソウル館をご紹介します。

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National Museum of Modern and Contemporary Art Seoul
と掲げられています。
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国立現代美術館もwebサイト、パンフレットともに
しっかり日本語対応しています。
http://www.mmca.go.kr/jpn/
それほど観光客が多い施設ではありませんが、
多言語対応は素晴らしいですね。

景福宮(キョンボックン)の隣に2013年11月、開館しました。

展示棟や教育棟、デジタル情報室、ホールなどを備えています。
さまざまな展覧会やイベントが開かれています。

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現代アートを中心に観覧しました。
入場料は4000ウォンです。

写真が取れる場所もあったのでご紹介します。
作品解説は現代アートだけに難しくてできません。

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子供たちが多かったのは驚きでした。
日本の現代美術館では、あまり見られないと思います。

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マルチメディアにも対応する芸術施設で、
政府が力を入れていることを感じました。

カフェテリアやミュージアムショップもあります。

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韓国国立民俗博物館

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
韓国国立民俗博物館のご紹介です。

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昔の朝鮮半島の一般の人々の暮らし、
生活文化を知ることができます。

国宝のような美術作品も素晴らしいのですが、
外国人としては訪れた国の人々の生活に興味がありますね。

マーケティングやデザインを考える立場だからかもしれませんが、
一般庶民の暮らしは特に興味深いです。

国立民俗博物館は景福宮(キョンボックン)の敷地内にあります。

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場所もよいこともあって多くの方でにぎわっています。
遠足の小学生も多く来ています。

館内の写真撮影ができます。
日本語のオーディオガイドも借りられます(1000ウォン)。

下の写真は農民の暮らし、祭り、
キムチづくりの展示の様子です。

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にんにくや唐辛子は日本よりも豊富に手に入ったのでしょうね。

次の写真は、子供の誕生や結婚式、還暦?の
お祝いの様子です。

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医術に関する展示もありました。
写真は人のツボを示した人形のようです。

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入場無料で気軽に見て回れる博物館です。
小学生でも楽しめる雰囲気です。
知的好奇心のおもむくまま楽しむのがよいでしょう。

サムスン美術館「Leeum」

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
サムスン美術館「リウム」のご紹介です。

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http://leeum.samsungfoundation.org/html_jpn/global/main.asp
webも日本語対応しています。

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今回のソウル訪問で一番の驚きがサムスン美術館でした。

美術館の作品、建築、展示のどれも
私が事前に想像していたレベルをはるかに超える
素晴らしい美術館でした。

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常設展と企画展を合わせた入場料は14000ウォンです。

常設展は、韓国の古美術を展示しているMuseum1と、
韓国と世界の現代美術のMuseum2に建物が分かれています。

Museum1の古美術には、青磁、粉青沙器(ふんせいさき)、
白磁、書画、金属工芸、仏教美術が展示されています。

国宝も含む一級品が展示されています。

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Museum2の韓国と世界の現代美術も、
世界の先端を行く芸術家の作品が並んでいました。

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デジタルガイドもぜひ借りてください。
常設展と企画展の両方のチケットを買えば無料で借りられます。

日本語対応していますので、借りるときに言ってください。

リウムデジタルガイドは、
GalaxyNote2を展示観覧用端末機にしたものでした。
さすがサムスン。

webサイトにもガイドの紹介がありますのでご覧ください。
http://leeum.samsungfoundation.org/html_jpn/introduction/digitalguide.asp
今まで見たガイド機器の中で最高のガイドです。

作品画像の質の高さ、解説の深さ、日本語の自然さが
際立っており、軽くて高性能な機器です。

常設展と企画展のすべての作品の画像と解説が
収録されており、作品の前に歩いていくと
自動で解説を聞くことができます。

画像も高画質で拡大することができます。
ガイドに表示される文章と、
音声の解説の内容が違うのも驚きでした。

ほとんどのガイドでは同じなので
私は画面に表示される文章だけを読んで
音声を聞かないことが多いのです。

企画展は「三星児童教育文化センター」で展示されています。
こちらは写真撮影が一部許されていました。

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「KONEST」のwebページも良くできているのでご参照ください。
http://www.konest.com/contents/spot_mise_detail.html?id=1237

このwebページには観覧時間の目安が1時間と書いてあったので、
1時間ほどの予定で見に行ったのですが、
常設展がたいへん素晴らしく、
じっくり見る時間が取れずに後悔しています。

またソウルに訪問するときは、たっぷり時間を取って見たいです。

韓国国立中央博物館(2)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
韓国の国立中央博物館のレポート続編です。

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幅広い分野の展示がありますが、
仏像の展示は特に優れていると思います。

目玉のひとつが半跏思惟像
(はんかしゆいぞう)です。

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出家前の釈迦が瞑想している姿だそうです。
気高さを漂わせながら
人間的な曲線もある美しい仏像です。

「延嘉七年」銘金銅仏立像

光背の裏の右上には「延嘉七年」と書かれており、
539年に制作されたと言われています。

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他にも制作に関することが漢字で書かれています。

インド、中国、韓国、日本の仏像写真を
並べて見せる展示の工夫も面白かったです。

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もともと中国から伝わった文化ですので、
当たり前かもしれませんが、私には
中国、韓国、日本の仏像の特徴の違いを
見つけられませんでした。

詳しい人が見たら、国による仏教信仰の違いや
当時の流行などの違いを見出せると思います。

展示のご紹介は以上ですが、
他にもレストランや喫茶店、
子供博物館もありました。

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ミュージアムショップも大きく
豊富な品ぞろえで充実していました。

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これだけ充実した施設が入場無料です。
国の意思を感じます。

今回、時間の都合で常設展しか見られなかったのは
もったいなかったです。

とはいえ、常設展だけでもかなり広いので
全部見るのが大変なくらいですが。

特別展は別に入場料がかかりますが、
複数の企画が開催されていますので、
何度来ても楽しめます。

またいつか見てみたいです。

韓国国立中央博物館(1)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は韓国の国立中央博物館のご紹介です。

東京国立博物館の約2倍の広大な博物館です。

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日本語対応も充実しています。

日本語版のwebサイトとパンフレットがあります。
http://www.museum.go.kr/site/main/index004

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さらに受付には日本語を話せる職員もいましたし、
日本語での常設展の解説プログラムもあるようです。

旧石器時代から近世まで、
書画、彫刻、仏像、青磁、白磁の逸品が
展示されています。

韓国の文化財、芸術品だけでなく、
日本や中国、インドなど、
アジアの芸術品も展示されています。

夜に訪問したので来館者は少なかったのですが、
静かにゆったり見てきました。

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フラッシュを使わなければ写真撮影は認められています。
展示の様子をご紹介します。

たくさんの青磁と白磁の作品がありました。

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時代や陶芸家によって作風は異なりますが、
東アジア美術の研ぎ澄まされた感性を楽しめます。

次は新羅時代の金冠と金製の腰帯です。
5世紀の作品だそうです。
金の加工宝飾技術がここまで発達していたのですね。

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展示の見せ方も良いのだと思いますが、
ツタンカーメンの黄金のマスクを彷彿とさせます。
王の権威の象徴です。

博物館の1階通路の突き当たりにある、
高麗時代の1348年につくられた「敬天寺十層石塔」。

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石の塔は日本には少ないですし、
荘厳さもあってじっくり見てしまいました。

仏像などはまた次週にご紹介します。

東大門デザインプラザ(3)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
東大門デザインプラザ(DDP)のレポート最終回です。

博物館棟は4階建てです。
4階入口のガラスも斜めに据え付けられており、自動ドアも斜めです。
とにかくお金がかかっています。

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4階は子供向けのデザイン遊び場や
企画展のスペースがありました。

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2階から4階にかけては、デザインの遊歩道があります。
歩くだけでも新鮮な気分になります。

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2階にはデザイン博物館とデザイン展示館があります。

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それぞれ韓国のデザインが展示されていて、
内容はきちんとしたものでした。

しかし、私がひいき目なのかもしれませんが、
日本では見られないようなレベルや雰囲気の展示とまでは感じません。

私が見たのは企画展なので、
常設展や永久収蔵品のような深みを求めるのは、
もともと期待しすぎかもしれません。

展示品の撮影はしなかったので、お見せできずに残念です。
機会があればぜひ皆さんの目でも見比べてください。

デザインマーケットには、
街中で見かけるような一般的な商品や飲食店もあります。

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「デザイングッズ」として思い浮かべるもの以外も
多く売られていて、ちょっときれいな商業施設のイメージです。

デザイングッズは前回ご紹介したデザインラボの店で買う方がよいです。

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オウルリムスクウェアは駅直結の入り口広場(中庭)です。
六本木ヒルズや東京ミッドタウンにもある広場と
同じイメージで構いません。

DDPは完成して1年あまり。開館して間もないです。

建築と、施設のコンセプトは世界トップレベルですが、
展示品の充実はこれから時間をかけて
世界トップレベルへ向かっていくと思います。

東大門デザインプラザ(2)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
東大門デザインプラザ(DDP)のレポート第2編です。

DDPにはアートホール、デザインラボ、博物館、展示館、
オウルリムスクウェア、デザインマーケットなどがあります。

アートホールは大きな展示場という感じです。
東京国際フォーラムみたいな感じでしょうか。
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私の訪問時にはイベントがなく閉館していました。

デザインラボには、デザイン製品のショップや
企画展示、セミナー室があります。
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大小あわせて20~30店ありますので、
デザイングッズのお土産を買うのにお勧めです。

日本にないグッズがたくさんあります。

2階への階段を上がるとコンクリート打ちっぱなしで
曲線と斜めに傾いた壁があるフロアにでます。

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写真を見ていると平衡感覚がおかしくなりそうです。

訪問時はわずかな展示だけでした。
その先の部屋には1回同様にショップや工房がありました。
第3月曜日は休館しているのでご注意ください。

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東大門デザインプラザは
東大門デザインプラザ&パークとも呼ばれます。

同じ敷地内にトンデムン歴史文化公園や
トンデムン歴史館があります。

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東大門デザインプラザになる前は東大門運動場として野球場や
陸上競技場だった場所の名残りでしょうか。
建築だけでなくストーリーも日本の神宮外苑に似たものを感じさせます。

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博物館や展示館などは次週にお伝えします。

東大門デザインプラザ(DDP)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
春に韓国のデザインと美術の視察に行きました。

今日は東大門(トンデムン)デザインプラザ(DDP)をご紹介します。
http://www.ddp.or.kr

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webサイトやパンフレットには日本語版があります。
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東大門デザインプラザは2014年3月21日に開館しました。

DDPは、より良い社会を創造し夢見て(Dream)、
クリエイティブマインドを実現しデザインして(Design)、
多様なライフスタイルを具現して楽しむ(Play)、
というコンセプトの施設です。

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ソウルの東大門の近くにあります。
東大門歴史文化公園駅から直結しています。

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東大門デザインプラザは建築家ザハ・ハディドさんのデザインです。

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東京の新しい国立競技場のデザインで話題になっているので、
ご存じの方もいらっしゃると思います。

東大門デザインプラザもかなり個性的な建築です。

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建築がまず気になると思いますので、
施設の中身より先にお伝えします。

建物面積25,008平方メートル、地下3階、地上4階の建物で、
45,133枚のそれぞれ形の違う外装アルミパネルで
覆われています。
(東京ドームの建築面積は46,755平方メートル)

柱は少ないようで、かなりの難工事だったようです。
建物の維持費もかなりの金額になりそうです。

運営はソウルデザイン財団が行っています。
ソウル市からも補助を受けているかもしれません。
現代(ヒュンダイ)が大きなスポンサーになっているようです。

施設の中身は次回以降にお伝えします。