レジデンツ宮殿、自転車、ヴァイスヴルスト、ベルリンの壁

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
ドイツのレポートは最終回です。
訪問時に目に留まった話を4つします。

ミュンヘンのレジデンツ博物館
アンティークバリウムと呼ばれる
大きなホールは荘厳でした。

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かつて、この地を支配していた
ヴィッテルスバッハ家の宮殿です。

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16世紀ごろの話だそうですが、
王家の居城と役所だったそうです。

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宝物館もあり、豪華な装飾品をたくさん見られます。

次は自転車の話です。

自転車を多く見かけました。
自転車専用レーン(道)も多かったです。

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ベルリンは自転車が特に多く、
ベルリンからの中距離列車には、
たくさんの自転車を載せる人がいました。

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ミュンヘンからの特急列車にも
自転車を載せる人がいました。

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持ち上げて電車に運ぶためか、
電動アシスト付きは見かけず、
シマノの変速機がついた自転車をよく見ました。

料理で美味しかったのは、
ミュンヘン名物の白ソーセージ、
「ヴァイスヴルスト」です。

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仔牛肉にパセリや香辛料を混ぜたミンチを
包んでいるそうです。

お湯が入った器に入ってで出てきます。
写真の左側です。

ミュンヘンのドイツ料理店で
黒ビールとプレッツェルと一緒に。

ソーセージを皿の上で切って、
ジューサー・ゼンフという
甘いマスタードにつけて食べます。

ソーセージはやわらかく、
かんきつのような、さわやかな風味も感じられます。
とても美味しかったです。私は大好きです。

ベルリン名物の「カリーヴルスト」も美味しかったです。
切ったソーセージにカレー粉とケチャップがかかっています。

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最後にベルリンの壁です。
まだ一部残っています。

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私は、人が壁の上に立っているニュース映像の
イメージが強かったので意外と壁が薄く感じました。

知ったつもりでも、
行ってみてわかることがたくさんあります。

ヴィトラの家具がミュンヘン空港で体験できる

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日はミュンヘン空港でヴィトラのソファーを楽しめる話です。

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ヴィトラはスイスの家具メーカーです。

しかし、ドイツとも関係が深く、
ヴィトラ社が作った
「ヴィトラ・デザイン・ミュージアム」は
スイスとの国境近くの街、
ヴァイル・アム・ラインにあります。

今回のドイツ訪問では時間が足りず、
ヴィトラ・デザイン・ミュージアムへ
訪問できませんでしたが、
いつか行きたいと思っています。

そのヴィトラ社の家具が
ミュンヘン空港の一角に置いてあって、
出発までの間、無料で自由にくつろげます。

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気持ちよいためか、寝ている人もいました。

創造的なデザインの椅子がいろいろあって、
私もいろいろ試しました。

芸術性も魅力ですが、
座りごごちもさすがに良かったです。

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価格も相当高い製品だと思います。

場所はフロア5のL1ゲートの近くだったはずです。
出発便までに時間つぶしにぜひ!

世界一有名なビアホール「ホフブロイハウス」

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

ミュンヘンの有名なビアホールである
ホフブロイハウス」をご紹介します。

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ホフブロイハウスは1589年に醸造所として作られ、
その後、ビアホールも運営しています。

3階建ての3000人が入れる
巨大ビアホール、レストランです。

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店には観光客もいますが、
当然、地元の人も多いです。

とても混雑しています。相席となりますが、
空いた席にすぐに座らないとダメです。

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女性も1リットルビールを飲んでいます!

お酒に弱い私ですが、
小さいビールを注文するのは日本代表として(?)
気が引けたので1リットルビールを飲みました。

手の大きさから大ジョッキを想像してください。

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ソーセージとポテトが席にくるまで
時間がかかったので、
ビールはすでに半分飲んでいます。

手前はディスプレイサイズ4インチのiPhoneです。
奥のカゴはナイフとフォーク入れです。
ビールだけでなく、ソーセージや皿も大きいです。

ビールは最高に美味しかったですが、
かなり酔っ払って、ホテルに帰るのが苦しかったです。

1リットルビールは8.4ユーロ、
ソーセージとポテトは6.9ユーロでした。

ホフブロイハウスは
ミュンヘンの人気の観光地になっています。

音楽の生演奏もやっていました。
にぎわいがあって、酒場の雰囲気を楽しめました。

この形は日本でも取り入れられますよね。

例えば、歴史ある酒蔵が居酒屋を併設する、
日本料理店が調理場を見せる、
ということを外国人向けに情報発信したら、
観光名所になれる可能性が高いのではないでしょうか。

ただ、外国人向けにしすぎず、
普段の日本人の食事が見られるのも
旅行者に選ばれるポイントになると思います。

歴史あるお店ほど、
ブランドを活かすチャンスがありそうです。

ドイツ博物館(2)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
ドイツ博物館のレポート続編です。
ドイツ博物館はドイツの工業や科学を身近に学べます。

写真は、自転車をこいで発生する電気量を
見えるようにした展示です。

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子供が一生懸命こいで楽しんでいました。

ドイツにも原子力発電所はありましたが、
福島第一原子力発電所の事故をきっかけに
原発から再生エネルギーに一気に向かっています。

もともと風力発電などはあったと思いますが、
エネルギー関連の展示は多かったです。

関心が高いのかもしれません。

ミュンヘンからベルリンへの電車の車窓からも
風車をいくつも見かけました。

タイプライター、測量機器や、
昔の製紙工場を再現したミニチュア模型など
多くの展示がありました。

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強化ガラスのコーナーでは、
写真右下のボタンを押すと、
トンカチが振り下ろされるのですが、
ガラスが割れない展示をしていました。

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トンカチのあたる「カン」という
高い音が響きますが、ガラスはビクともしません。

子どもだけでなく私も押して楽しんでしまいました。

こうした科学や産業の歴史の実物を
博物館としてきちんとまとめるあたりはドイツらしいです。

産業や科学の発展の歴史をじっくり見ると、
未来を想像したり、
新しいビジネスヒントを得られたりするかもしれません。

それほど混んでいないので、
落ち着いて考えながら見ることができます。

一部改装工事をしていましたが、
広い館内は十分楽しめました。

小さい子供が遊べるコーナーもありました。

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ミュージアムショップもありました。

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お土産になりそうな商品もありましたが、
真面目な図鑑や学術書が多かったです。

ドイツ博物館(1)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
ミュンヘンのドイツ博物館をご紹介します。

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工業技術の博物館としては
世界最大の展示面積らしく広いです。

地下1階、地上7階建ての展示のすべてを
しっかり見たら一日かかります。

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ドイツ語のわからない私は
軽く見て回る感じで1時間半くらい見ました。
(英語の解説もあります)

大きな模型や体験型の展示もあります。

飛行機や気球、動力機関など迫力がありました。

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博物館なので、
最新のドイツ製品が並んでいるというよりは、
歴史的な工業や科学の進歩を感じ取れます。

旋盤、フライス盤、ボール盤など
アナログな工作機械もたくさんありました。

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NECや東芝、アップルのパソコンの
比較的新しい展示もありますが、
電気基板のような地味な展示もたくさんあります。

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スーパーファミコン、ゲームボーイのほかに
チェスのようなゲーム機もありました。

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チェスはどのように遊ぶのか見たかったです。
たくさん写真を撮ったので明日もレポートします。

アルテ・ピナコテーク(Alte Pinakothek)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
アルテ・ピナコテーク(Alte Pinakothek)のレポートです。

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アルテ・ピナコテークは
ノイエ・ピナコテークの向かいにあります。

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重厚で広々とした空間です。
大きな絵画も飾られています。

本来は欧州の15世紀から18世紀の絵画が
たくさん見られるのですが、
私の訪問時は改装工事中で、
作品は半数以下しか見られませんでした。

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たくさん見たかったのですが残念です。

ドイツの有名画家、アルブレヒト・デューラーの絵画が
展示されています。

デューラーの自画像はこの絵画館の目玉の作品です。

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最初に見たときはキリストを描いたのかと思ったほど、
自画像にしては力強い絵です。

ミュンヘンはパリやロンドン、
ベルリンよりも人が少ないので、
ゆったり絵画を鑑賞できます。

そのうえアルテ・ピナコテークは
改装工事中でしたので、来館者が少なく、
とても静かにじっくり見られました。

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ノイエ・ピナコテーク、ピナコテーク・デア・モデルネと
並んでいますので、一気にドイツ絵画を学べます。

ノイエ・ピナコテーク(Neue Pinakothek)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
ノイエ・ピナコテーク(Neue Pinakothek)のレポートです。

ノイエ・ピナコテークの日本語ホームページ

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ノイエ・ピナコテークは
ピナコテーク・デア・モデルネのすぐ近くにあります。

18世紀から20世紀の初めにかけての
絵画や彫刻が集められています。

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ドイツのみならず欧州の他国の作品も多く
日本でも人気のある芸術家の作品も多いです。

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ロダンの彫刻やゴーギャン、
ゴッホのひまわりもありました。

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モネの睡蓮はミュンヘンでも人気です。
写真撮影する人が多かったです。

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モネが好きなのは日本人だけではないようです。

中庭もありました。建築も美しいです。
ミュージアムショップもありました。

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1時間でも鑑賞できる広さです。
荷物はクロークに預けて鑑賞します。

ディ・ノイエ・ザムルング(Die Neue Sammlung)後編

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
ディ・ノイエ・ザムルングのレポート後編です。

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ドイツのデザインミュージアムらしく、
自動車や二輪車の展示もありました。

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「Audi design wall」と称して模型が壁掛けされていました。
(たぶん模型だと思います。)

来場者に一番人気があった展示だと思います。

展示のインパクトが大きいからでしょうか。
それともドイツ人は自動車や二輪車が好きなのか。

また、家具や椅子の展示が充実していることも特長です。

ワシリーチェアのほか名作がズラリと並んでいました。

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階段状やリフトの展示など、
高さのある展示空間は印象的でした。

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リフト(エレベーター)は動いています!

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二輪車や自動車の模型、椅子など、
なぜそんなに高いところに展示するのかと思いますが、
単に床に置いてあるより、よく見てしまうから不思議です。

下のサイトにもディ・ノイエ・ザムルングの情報があります。
参考にどうぞ。
メゾン・デ・ミュゼ・デュ・モンド(MMM) ディ・ノイエ・ザムルング
http://www.mmm-ginza.org/special/201307/special01.html

ピナコテーク・デア・モデルネには
カフェやミュージアムショップもあります。

開館時間は10時から18時。木曜日は20時まで。
日曜日は入場料が1ユーロと安くお勧めです。
月曜日は休館です。

ディ・ノイエ・ザムルング(Die Neue Sammlung)前編

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
ディ・ノイエ・ザムルング(Die Neue Sammlung)のレポートです。

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1907年からデザインの収集を行っている
デザインミュージアムです。

1929年に開館したMoMA(ニューヨーク近代美術館)より
歴史があります。

ディ・ノイエ・ザムルングは
ピナコテーク・デア・モデルネの地下にあります。
ニュルンベルクやヴァイデンにも別館があります。

ピナコテーク・デア・モデルネの入場料を払うと、
黄色いリストバンドが渡されました。

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このリストバンドをつけて、ディ・ノイエ・ザムルングや
先週ご紹介した3つの美術館の展示に入場します。

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階段の踊り場のオブジェはザハ・ハディドの作品らしいです。

「デザインビジョン」として選りすぐりが
いきなり最初に展示されています。

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倉俣史朗の「How high the moon」もありました。
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産業デザイン、プロダクトデザインの
収集、展示が充実しています。

ソニーのテレビ、プレイステーション、AIBO、iMacが
展示されていました。

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壷や日用品の展示もあります。
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展示の近くには、商品名、制作年、デザイナー名、
企業名などが書いてあるだけです。

そのデザインの時代背景などの解説文があったら
嬉しいのですが、オーディオガイドを借りたら
聞けるかもしれません。

ただ、オーディオガイドを聞いている人を見かけませんでした。

ミュンヘン、ニュルンベルク、ヴァイデンの3館にわたる
世界屈指のデザインミュージアムですので、
つい欲張ってしまいます。

展示品はこの100年あまりの世界の一級品ばかりです。
レポートは来週に続きます。

ピナコテーク・デア・モデルネは4館が一体となった複合美術館

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

昨年夏のドイツのベルリン視察の報告は
すでに書きましたが、
ミュンヘン編をこれから記します。

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まずはピナコテーク・デア・モデルネからです。
https://www.pinakothek.de/besuch/pinakothek-der-moderne
ピナコテーク・デア・モデルネ日本語ホームページ
https://www.pinakothek.de/ja

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ピナコテーク・デア・モデルネ
(Pinakothek der Moderne)は
次の4つの美術館が一緒になった施設です。

ミュンヘン工科大学建築ミュージアム
ミュンヘン版画館
バイエルン州立現代美術館
ディ・ノイエ・ザムルング(デザインミュージアム)

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20世紀と21世紀の芸術、建築、デザインを
収集、展示しています。

入場料10ユーロで
4つの美術館すべてを見られます。

建築や版画の展示は地上階の東側です。

建築や版画の展示面積は、
現代美術やデザインより小さいです。

コンテンポラリーアートは2階の東側に展示されていました。
アンディ・ウォーホルなどがあります。

ここでの「コンテンポラリーアート」は、主に
20世紀後半から現在にかけての作品という感じです。

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2階の西側には、クラシカルモダニズムとして
キュビズムやシュルレアリスムなどが展示されています。
(20世紀前半が多めでしょうか)

具体的な芸術家としては、ピカソやダリ、
バウハウスで教鞭を取ったファイニンガー、
シュレンマー、クレーなどです。

下は写真はフランシス・ベーコンの作品です。
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ドイツでは有名らしい、ヨーゼフ・ボイスも
多く展示されていました。

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当然のことながら、ドイツ、欧州の作品を多く展示しています。

以下のURLから展示作品の一部を見られます。
https://www.pinakothek.de/sammlung/rundgang-pinakothek-der-moderne

2階建てなのでMoMAやポンピドゥーセンターより
展示面積は小さく感じましたが、
現在美術、デザイン、建築、版画の
4分野は見ごたえがあります。

デザインは地下に展示されています。
来週ご紹介します。

ポンピドゥーセンター(フランス国立近代美術館)は
企画展が目立ち、収蔵作品の展示替えもよく行われますが、
ピナコテーク・デア・モデルネは常設展が充実しています。

私は常設展を中心に鑑賞しましたが、
鑑賞時間は1~2時間を見ておきたいです。

日本とは異なり、美術作品の解説文はないので
早く見て回れます。
(ドイツ語で書いてあっても読みこなすのは難しいですが)

現代美術館は、奇抜だったり、外に彫刻があったり、
にぎやかで刺激的な美術館も少なくありませんが、
ピナコテーク・デア・モデルネは、
ひとつひとつの作品をじっくり鑑賞できる雰囲気です。

Hackesche Hofe(ハッケシェ・ヘーフェ)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日はHackesche Hofe(ハッケシェ・ヘーフェ)をご紹介します。

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Hof(ホーフ)は中庭です。
ヘーフェはドイツ語でホーフの複数形のようです。

ハッケシェ・ヘーフェは
ベルリンで一番有名なホーフです。

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8つの中庭をおしゃれな店やレストラン、
ギャラリーが囲んでいます。
カフェや劇場もありました。さわやかな空間です。

デザイナーやアーティストが手がけている
服や雑貨、アクセサリー、ギャラリー、化粧品などの
お店が多く、興味のある女性は多そうです。

ベルリンのデザイナーやアーティストの
商品を見るには良い場所です。

先週ご紹介したアンペルマンショップもあります。

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入り口から入ってすぐのひとつめの中庭は
タイルが美しいです。まるでイスラム世界のようです。
カフェもにぎわっていました。

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散策のひと休みやお土産探しにも向いています。

旧東ドイツの信号機のキャラクター「アンペルマン」

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
このキャラクターをご存じでしょうか。

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アンペルマン(ampelmann)といいます。
旧東ドイツの歩行者信号機から生まれたキャラクターです。
写真は携帯電話につけるアクセサリーです。

この信号機はベルリンの旧東ドイツ地域を中心に
見かけることができます。

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アンペルマンは、交通心理学者のカール・ペグラウが
歩行者を守るために、視認性に優れ、親しみやすい
マークとしてデザインしました。

愛らしいデザインです。
大人が見ても和やかな気持ちになります。
優れたデザインですね!

東西ドイツの統合後、
東ドイツの信号機は撤去されていったようですが、
西ドイツ出身の産業デザイナーの
マルコス・ヘックハウゼンが、
アンペルマンのデザインに着目しました。

アンペルマン信号機の復活運動につなげ、
その後は、キャラクターとして
キーホルダーやカバンなどグッズにも展開しています。

アンペルマン・ショップはベルリンに数店舗あります。
日本にも東京の白金高輪にお店があります。

アンペルマン日本公式WEBショップ
http://www.ampelmann-shop.net/

下の写真はベルリン大聖堂近くのアンペルマンショップです。
http://www.ampelmann.de/en/shops-cafes-and-restaurant/shop-at-berliner-dom/

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店内にはTシャツなど、さまざまな商品があります。
下の写真はグミ(右)と店の袋(左)です。

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ちなみに、キャラクターのアンペルマンは右を向いていますが、
信号機は左を向いています。

この謎は訪問しても、調べてもわからないままでした。

ハンブルク駅現代美術館

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

ハンブルク駅現代美術館は、ややこしいのですが
ハンブルクではなくベルリンにあります。

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ハンブルクへ向かう鉄道の駅だった建物を
美術館に改装しています。

館内は広いです。まともに見ると2~3時間はかかります。
展覧会も複数開催されています。

訪問時に一番、力を入れていた展覧会は
かなり広いホールから、さまざまな展示がありました。

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撮影は一部しかできませんでしたが、
「もの派」を連想させる、石や鉄板などが
置いてある部屋がたくさん続いていました。

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昔が駅舎だったのはオルセー美術館を思い出させますが、
オルセーよりも明るく、天井も高く感じます。

広い空間を活かした自由な作品が多いです。

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駅をリノベーションされた建築を楽しむのもよいでしょう。
駅の名残も随所にあります。

現代美術らしい、解釈が難しい作品もありますが、
絵画などの作品も展示されていて
一般的な美術鑑賞もできます。

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カフェレストランもあります。

ベルリン中央駅から徒歩で10分くらいと、
行きやすい場所にありますので、
さまざまなものの見方をしたい、刺激を受けたい人はぜひどうぞ。

ドイツ語の解説がわからなくても、
十分に楽しめる美術館とも言えるかもしれません。

美術館の案内はこちらのwebサイトもわかりやすいです。
ご参考までに。

MMM(メゾン・デ・ミュゼ・デュ・モンド)
ハンブルガー・バーンホフ現代美術館

http://artscape.jp/mmm/contents/c_00032.html

ベルリンの絵画館

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
ベルリンの絵画館のご紹介です。

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絵画館はベルリンのポツダム広場から少し歩いたところにあります。
文化フォーラムという複合施設の中にあります。

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13世紀からのドイツ、オランダ、イタリア、
フランスなどの絵画が展示されています。

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カラヴァッジョの作品です。
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フェルメールの作品です。
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その他、ボッティチェッリ、レンブラントなどもあり、
なかなか豪華な美術館です。

来場者も多くなく、じっくり見られます。

近くには新ナショナルギャラリーがあります。
バウハウスの校長も務めた巨匠、
ミース・ファン・デル・ローエ設計の有名建築ですが、
現在は改修工事のための休館中です。

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ガラス張りの開放感と
鉄の屋根と柱が力強い建築です。

バウハウス・アーカイブ・ミュージアム

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
ベルリンのバウハウス・アーカイブ・ミュージアムをご紹介します。

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ヴァイマール、デッサウ、ベルリンと拠点を移した
バウハウスの資料館です。

内部は撮影禁止ですので写真をお見せできません。

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展示の様子は下のURLから少しうかがい知れます。
http://www.bauhaus.de/en/ausstellungen/sammlung/

決して広くはありませんが、
教育方針や授業の様子が伝わる資料、
校舎の模型、教授や生徒がデザインしたグッズなど、
さまざまな展示品があり充実しています。

パスポートを預けると
日本語のオーディオガイドを借りられます。

オーディオガイドもとてもよく、
ひとつひとつの解説が3,4分あるので、
丁寧に聞いていると2時間はかかってしまいます。

バウハウスの教育をよく理解するには、
デッサウよりも、こちらのアーカイブの方が
オーディオガイドが優れていると思います。

デッサウは建築物の実物を前に、ガイドも趣がありますが、
アーカイブではヴァイマールやベルリン時代も含めた
15年弱のバウハウスの教育全体を理解できます。
資料もこちらの方が豊富です。

小規模ですがカフェやミュージアムショップもあります。

ベルリンの中心部にありますので
デッサウと異なり気軽に行けます。

ここは火曜日定休ですのでご注意を。

マイスターハウス(2)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
マイスターハウスの紹介の続編です。

マイスターハウスもバウハウス校舎と一緒に
世界遺産に登録されています。

http://www.meisterhaeuser.de/de/Haus_Walter_Gropius.html

http://www.bauhaus-dessau.de/neue-meisterhauser.html

写真はモホリ・ナジとファイニンガーの家です。

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窓の形が独特です。どんな狙いでしょうか。
土足入れのような棚も壁づたいに広がっています。

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壁にも幾何学模様の装飾が実はあったりします。

右側のファイニンガーの家の扉を開けて入ると、
青い階段が2階へつながっています。

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生活感のただよう空間になっています。
展示もありました。

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ムッヘとシュレンマーの家です。

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こちらは理由がわかりませんでしたが、
私が訪れた時は内部の見学はできませんでした。

最後にカンディンスキーとクレーの家です。
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壁一面の大きな窓が印象的です。

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部屋によって赤やピンク、黄色、青など
壁がカラフルに塗り分けられていました。
やはりこれも実験なのでしょう。

ドイツやマイスターハウスについて
私が真っ先に思い描くイメージと異なりましたが、
面白かったです。

私は時間の関係で参加できませんでしたが、
マイスターハウスにもガイドツアーがあります。

火曜から金曜は12時30分と15時30分から、
土日には13時30分にもツアーが行われています。

一方、マイスターハウスには
日本語のオーディオガイドはありません。

ドイツ語の展示解説を読まなければ、
1時間程度でさっと4軒見ることも可能です。

マイスターハウス(1)

こんにちは。中小企業診断士の山口達也です。

今日はマイスターハウスのご紹介です。
デッサウのバウハウス校舎から歩いて数分の距離にあります。

http://www.meisterhaeuser.de/de/Haus_Walter_Gropius.html
http://www.bauhaus-dessau.de/neue-meisterhauser.html

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マイスターハウスは、
バウハウスの教授が住むために作られた家です。

初代校長のグロピウスが設計したとされます。

グロピウス、モホリ・ナジ、ファイニンガー、
ムッヘ、シュレンマー、カンディンスキー、クレー
が住みました。

新しい建築に挑む、実験的な家であったようです。

今日、ご紹介するのはグロピウスの家だけです。

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裏側からの写真です。
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グロピウスの家は1945年に空襲で壊されてしまったようです。
私が入ったのは復元された家のようです。

入ると受付があって入場券などを買えます。

コンクリートに何か塗っている壁のようです。
表面は白く塗られています。
単なるコンクリートより、少しだけ温かみがあります。

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かつての記録となる写真展示などもあります。

2階から吹き抜けを見ると、1階の受付の男性も写っています。

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残りのマイスターハウスは次週ご紹介します。

デッサウのバウハウス校舎(3)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
デッサウのバウハウス校舎のレポートの最終回です。

デッサウ・バウハウス財団がやっている
ガイドツアーに参加しました。

ガイドツアーは毎日11時と14時から行われています。
土日は12時と16時にもあります。

1時間超のガイドツアーはドイツ語で行われるので、
解説を理解するのは難しいです。

しかし、舞台・講堂やグロピウスの校長室など、
ガイドツアーに参加しないと見学できない部屋も
ありますので、参加をお勧めします。

私は日本語のオーディオガイドも聞きつつ、
参加しました。ガイドの方、ごめんなさい。

おそらくドイツ語がわからない他国の人の中にも
同じようにしている人がいました。

日本語のオーディオガイドは新しく、
充実した内容です。こちらもお勧めします。

講堂の椅子は、布張りのパイプ椅子ですが、
座面がたためるようになっていました。

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簡素ですが丈夫で機能的でした。

下の写真はガイドの方が、
ハンドルを回して窓を開閉しています。

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階段の踊り場に面している窓にも
右端に滑車と鎖が付いています。

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滑車をまわすと写真上部の窓が開閉します。

グロピウスの校長室は特に見学者の関心が高く、
説明が終わっても、参加者がみんな写真を
たくさん撮っていました。

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別の部屋では、WAGENFELD(ワーゲンフェルド)Lanpに
似た照明をじっくり見る人がいました。

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有名なワーゲンフェルドランプと似たこの照明も
ワーゲンフェルドのデザインなんでしょうか?

こんな具合で、ひとつひとつの建具や
調度品をみんながじっくり見て撮影しています。

言われてみればデザインのツアーに
あまり参加したことがなかったのですが、
参加するとこんな雰囲気になるのですね。

天井についている照明も軽やかで
あらゆるところに取り付けられる
実験的なデザインです。

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デッサウのバウハウス校舎のデザインは、
以下のURLにアクセスすると
美しい写真がたくさん見られます。
http://www.bauhaus-dessau.de/bilder-des-bauhauses.html

上のURLには
http://www.bauhaus-dessau.de/de/bauhaus-besuchen.html
から、たどっていけます。

次回はマイスターハウスのレポートです。

デッサウのバウハウス校舎(2)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
先週に続いてデッサウのバウハウス校舎のレポートです。

建物に入るとすぐにビジターセンターがあります。

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近くのマイスターハウスとの入場券セットが13ユーロです。
日本語オーディオガイドが5ユーロ、
ガイドツアーの参加料が5ユーロ、
写真撮影許可料が4ユーロ、です。

気付いたら27ユーロも支払っていました。
商売上手です。

ビジターセンターの奥にデザインショップがあります。
デザイングッズや展示関連品が販売されています。

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マルセル・ブロイヤーのワシリーチェアなど
名作もありました。
スチールパイプで作られた世界初の椅子といわれています。

ワシリーチェアは、皮とパイプの椅子で
座り心地を実は疑っていたのですが、
座ってみたらさすが名作、良かったです。

ビジターセンターよりひとつ下の階には
カフェ・ビストロがありました。

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こちらの家具も良さそうなものばかりです。
コーヒーより家具目当てに入りたくなります。

アトリエ棟にはカフェテリアもありました。
何気なく使われているこちらの椅子も
マルセル・ブロイヤーの作品みたいです。

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また、半地下には
展示スペースもあり、企画展などをやっているようです。

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参加したガイドツアーの様子はまた次週に。

デッサウのバウハウス校舎(1)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
この夏にドイツへ行きました。
ドイツのデザインや芸術をご紹介します。

ドイツレポートの初回はデッサウのバウハウス校舎です。

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バウハウスは建築やデザインの教育を行った学校です。

1919年にドイツで設立され、
ナチスの影響で1933年に閉校しました。

しかし、わずか15年の中で、
モダニズム建築やモダンデザインに大きな影響を与えました。

デッサウ校舎は今も残っています。
デッサウはベルリンから電車で90分の街です。

建築家ヴァルター・グロピウスが初代校長で、
デッサウ校舎もグロピウスが設計しました。

グロピウスは次のように言ったそうです。

「各部分の具体性、そして機能を知るためには、
この建物の周りを歩いてみる必要がある。」

確かにぐるっと外を回ると、
外観からもさまざまな表情を見て取れます。

美しさと機能性、生産性の高さを
満たそうとするデザインや
挑戦的、実験的なデザインにあふれています。

工房ウイングには、大きなガラス窓や鉄のサッシの
カーテンウォールが採用されています。

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軽やかで美しく、採光に優れています。

両サイドの工房ウイングや北ウイングの1階は、
やや地中に埋まっているのですが、
工房ウイングと北ウイングとつなぐブリッジは
ピロティの柱も高く、2.5階の位置にあるようです。

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アトリエ棟のバルコニーは、
住む人の気持ちを明るくさせる遊び心を感じます。

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校舎内のレポートは次週以降に続きます。