2023年をデザインで振り返る 画像生成AIの衝撃

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
2023年をデザインで振り返ります。

今年のデザインは、なんといっても画像生成AIでしょう。

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先週もグッドデザイン・ベスト100から
画像生成AI「Stable Diffusion XL」をご紹介しました。

他にもいくつもの画像生成AIがあります。

中小企業が日本語で無料で簡単に使いやすい
画像生成AIとしてAdobe Fireflyを紹介します。
https://firefly.adobe.com

Adobeアカウントの登録が必要です(無料)。

Adobeアカウントに登録してから
日本語を打ち込めば下のように画像を4つ提案してくれます。

下は「人工知能が絵を描く」とプロンプトを書いて
生成された画像のスクリーンショットです。

adobefirefly20231201.jpg

ここから細かい調整もでき、
似た画像をもう一度生成してもらうことができます。
画像のダウンロードもできます。

無料では1カ月の画像生成は25回までです。
月680円支払って有料プランに申し込めば、生成できる画像の数は増えます。

Adobe Fireflyは著作権侵害の心配がなく、
商用利用も可能ですから、中小企業にはありがたいです。

インプレス「Web担当者Forum」Adobe Fireflyで生成した画像は、著作権的に問題ないって本当ですか?/アドビの西山正一さんに聞いてきた
https://webtan.impress.co.jp/e/2023/06/23/44833

イメージ画像、挿絵は、フリー素材から探すことが
多かったと思いますが、
自分の理想に近い絵を生成してもらうことができるので、便利になりました。

サービスの進歩が速いので、使いこなせるように
人間が進歩することも簡単ではありませんが、
グラフィックデザイン業界が変わっていきそうです。

近代日本の美しい家と庭がある旧朝倉家住宅

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
代官山の旧朝倉家住宅に行ってきました。
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/shisetsu/bunka-shisetsu/asakura/asakura_00004.html

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「フランス人がときめいた日本の美術館」
(ソフィー・リチャード、山本 やよい訳)という本を読み、
いつか行こうと思っていた場所です。

渋谷の日本デザイナー学院で
かつて毎週授業をしていたのですが、
近くにこんなに美しい場所があるとは知りませんでした。

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旧朝倉家住宅は、東京府議会議長を務めた
朝倉虎治郎氏によって、大正8年に建てられた邸宅です。
国の重要文化財に指定されています。

農林大臣公邸や、経済企画庁の経済安定本部、渋谷会議所
としても使われていたそうです。

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110年前の建築ですが、状態もよいです。

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大きな邸宅で応接間や広間、茶室、洋間もありました。
上質なつくりで、趣向を凝らした装飾も美しく、
職人の技が光ります。

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和洋折衷のデザインは少なめで、
応接間や広間の書院造りと、
杉の間や茶室、円窓の部屋の数寄屋造りの
両方の日本建築を堪能できます。

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見学者の約半分が外国人で、日本建築を楽しんでいました。

庭園も見事です。

坪庭も美しかったですが、
杉の間や中の間から見る庭も美しいです。

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この日本庭園の美しさも外国人をひきつけていると思います。
家を出て庭だけを散策することもできます。

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崖線に庭があり、歩きながら景色の変化を楽しめます。

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大名庭園のような広さはありませんが、
植えてある植物も多様で、灯籠も立派で
本当に素晴らしい日本庭園です。

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近代日本のデザインを学ぶには最適です。
観覧料も100円と安く、おすすめです。ぜひ。

日本民芸館西館

中小企業診断士の山口達也です。
残暑お見舞い申し上げます。夏休みの中小企業も多いと思います。

先週の日本民芸館本館に続いて、
今日は日本民芸館西館の紹介です。

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西館は柳宗悦が住んでいた家です。
日本民芸館本館の向かい側に立っています。

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先に建ったのは西館で、本館が後です。
柳は家の前に日本民芸館を建てたのです。

西館も本館同様に東京都指定有形文化財になっています。

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本館で受け付けしてから入ります。

館内の写真はありません。

印象に残っているのは音楽室や客間、
それに2階にある柳の書斎です。
素敵でさすがの美意識でした。

知識、教養も豊かだったことが部屋からもうかがえました。
かっこいいです。憧れます。

西館は、展覧会開催中の
第2水曜、第2土曜、第3水曜、第3土曜日のみ
公開しています。
1か月に4日間しか開いていませんのでご注意を。

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日本民芸館「美しき漆 日本と朝鮮の漆工芸」

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
日本民芸館に行きました。東京の目黒区駒場にあります。

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日本民芸館は、柳宗悦(やなぎむねよし)が企画して、
初代館長を務めました。

柳は、無名の職人達が作った民衆的工芸品を「民藝」と名づけ、
日常に使われるものに宿る美の良さを説きました。

日本民芸館では、柳が収集した陶磁器や染織、絵画などが
収蔵、展示されています。

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日本や朝鮮の美しいものがたくさんあります。

私が訪問した時は、
特別展「美しき漆 日本と朝鮮の漆工芸」が
開催されていました。

撮影が一部できました。ご紹介します。

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江戸時代の漆絵の盃です。

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朝鮮時代の螺鈿の箱形枕です。

螺鈿(らでん)は貝を漆に塗って貼り付けた装飾です。
とても立派で、これはそれなりの偉い人が
使っていたように思います。

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沖縄の三段重や、根来塗(ねごろぬり)の茶入もありました。

今回の特別展は漆なので、少し高級な品も多かったですが、
民芸らしく名もなき職人の手作業による、
一般の人々が使っていた日用品などの収蔵、展示もあります。

また、民芸館の建物もとても素晴らしいです。

日本家屋を基調としていますが、西洋のものも混じっています。
民芸館の建物そのものも鑑賞して楽しんでほしいです。

それほど広くはないのですが、
見どころがギュッと詰まってたくさんあり、
見応えがあります。

ミュージアムショップにもお客様がたくさんいました。

デザイン経営スクール

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
東京都中小企業振興公社のデザイン経営スクールのご紹介です。
https://www.tokyo-kosha.or.jp/topics/2306/0006.html

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デザイン経営、ブランディング、ビジネスデザイン、
デザインツール、マーケティングを10日間で学ぶ講座です。

都内の中小企業とデザイナーが対象です。

プロダクトデザインの話で
中小企業は製造業を想定しているようです。

中小企業とデザイナーが一緒に学ぶ講座で、
講義とワークを通じて、デザイン経営を体験するそうです。

デザイナーとの出会いの場にもなりそうです。

新しい事業プランをつくることを目標としているので、
新規事業を考えたい方にもお勧めです。

受講料は50,000円(税込)
1社につき2名まで受講可です。

講座は9月7日からですが、申込締め切りは8月10日です。

講座の雰囲気は下のサイトも参考になります。
https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/shien/design/school.html

デザイン契約書の無料のひな型を紹介 自社にあう契約はどれ?

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
中小企業とデザイナーの双方から、
デザイン契約の契約書について相談を受けます。

そこで参考になりそうな、
ネットにあるデザインを発注する契約書で、
無料のひな型をご紹介します。

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この記事では下の5つのひな型をはじめ、
その他、優れたwebサイトをご紹介します。

・文化庁「著作権契約書作成支援システム」
・中小機構「デザイン支援ツール」
・日本弁理士会「デザイナーにとってのデザイン契約」
・東京都中小企業振興公社「デザイン活用ガイド」
・大分県デザイン協会「オープンソース業務委託契約書」
・その他のひな型や参考になるwebサイト

文化庁「著作権契約書作成支援システム」
https://pf.bunka.go.jp/chosaku/chosakuken/c-template/

著作権契約を支援するシステムで
利用条件などをweb上で入力すると
wordで契約書案がダウンロードできます。

2006年につくられたシステムが、
SNSなどネットの進展に合わせて、
2022年4月1日にひな型をリニューアルされています。

イラストの作成のほか、映像の作成、写真の撮影、
イラストの公募、募集要項の作成にも使えます。

著作権のみに焦点を当てているので、
プロダクトデザインやロゴのデザインなど、
意匠権、商標権、不正競争防止法などが関わる分野では、
この契約書の条文だけでは足りませんので注意しましょう。

プロではなく一般人同士の契約を想定しているので
システムが提示する契約書文例は少し簡素です。

プロのデザイナーとしては、
もう少し細かく決めた方がよいかもしれません。

同じwebページ上にある
「誰でもできる著作権契約マニュアル」は
さすが文化庁で解説が親切でとても充実しています。

グラフィックデザイン系の契約書作成をするなら
一度は読まれることをお勧めします。

「誰でもできる著作権契約マニュアル」は
2006年3月に作成されたものです。

その後に改正された著作権法の内容は
巻頭に補足されていますので、その点は注意して読んでください。

他の人が書いているレビューでは、
「著作権契約書作成支援システム」では、
著作権はクリエイター側に残るものしか提示されない
というような記述も一部見かけましたが、
発注者が著作権を買い取る契約の文例も作成できます。


中小機構「デザイン支援ツール」
https://www.smrj.go.jp/tool/supporter/soft_asset4/index.html

デザイン活用支援ツールの(9)に
デザイン契約書のwordのひな型があります。

中小企業ではよく見かけるタイプの契約書です。

つくりは少し甘い感じで、
デザイナー側からみると不満のある契約と受け止める方もいるでしょう。、

wordでダウンロードでき、契約書作成のベースにしやすいです。


日本弁理士会「デザイナーにとってのデザイン契約」
https://www.jpaa.or.jp/cms/wp-content/uploads/2017/03/contractfordesigner20150421.pdf

JIDA(日本インダストリアルデザイナー協会)と
検討しながら作成したデザイン契約の考え方です。

世間によく出回っているデザイン業務委託契約書をもとに
デザイナーに向けてデザイン契約のポイントを
丁寧に解説しています。

デザイナーに配慮した内容です。
プロダクトデザイン、特許権、意匠権などの
取り決めにも対応した解説です。

ただ、留意を促すために示している契約書文例は
中小機構「デザイン支援ツール」のひな型と似ています。

また、解説は丁寧ですが、
解説に基づく契約書の文例がない箇所も多いです。

そのため、解説を踏まえて
具体的な契約書条文を作成することが必要で少し骨が折れます。

法律の知識をある程度もっていることを
前提としている感じも受けます。

契約事項の論点整理にはお勧めです。


東京都中小企業振興公社「デザイン活用ガイド」
https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/shien/design/guide.html

巻末に「デザイン業務委託契約書」、
「デザイン・コンサルティング契約(1)」、
「デザイン・コンサルティング契約(2)」、
「秘密保持契約書」の例が記されています。

プロダクトデザインを想定した内容ですが、
親切な解説もついています。

デザインコンセプト、基本デザイン、
詳細デザイン、デザイン監理、
といった工程別の条文などは参考になります。

chapter3「デザイナーと契約しよう」に記されている
知的財産を守るためのチェックリストも
契約事項の論点整理に使えます。

デザイン活用ガイドもpdfファイルです。


大分県デザイン協会「オープンソース業務委託契約書」
https://www.design-oita.jp/topics/645

デザイン業務委託契約書だけでなく、
仕様書、工程表、見積書のひな型も提供してくれています。

mac向けもあり、デザイナーにはありがたいです。

中小機構のひな型より緻密に作られています。
webサイト制作にも対応しようとしています。

全体的にデザイナー側に有利な契約文例になっています。
著作権がデザイナーに残る契約書のひな型です。

著作権の買い取りを希望する中小企業は多いので、
その点は契約条文をよく理解して使用しましょう。


その他、弁護士や行政書士が公開している、ひな型も見ていきましょう。

骨董通り法律事務所
「デザイン分野における契約書作成・交渉のための基礎知識
-業務委託契約書のひな型を題材に各条項のポイントを解説-」

https://www.kottolaw.com/column/230227.html

著作権などを得意分野としている弁護士事務所です。
さすがの一言です。無料で公開はありがたいです。


契約書業務マニュアル(行政書士 竹永大)
フリーランスにおすすめのクライアントとの契約書のひな形
https://takecyankun.hatenablog.com/entry/2019/06/19/181654

著作権がデザイナーに残る契約書のひな型です。
第5条(利用許諾)や第6条(独占的利用許諾)、
第7条(著作者人格権)の条文は参考になると思います。


また、ひな型ではありませんが、
下の弁護士の解説も役立ちますので参考にしてください。

BUSINESS LAWYERS
デザイン会社やデザイナーが仕事を受ける場合に注意すべきポイント
https://www.businesslawyers.jp/practices/654


さまざまなひな形をご紹介しました。

相談を受けるときに私は、
相談者のこだわりを大切したうえで、
トラブルになりそうな点を意識して、
契約書条文に盛り込むようお伝えしています。

契約は相手との話し合いで決まるものですし、
内容は原則として自由ですから正解はありません。

ご紹介したひな型などを
いくつか見たうえで自社に適した契約を考えましょう。

権利を欲しがる気持ちはよくわかりますが、
権利の取得、保持にはお金もかかるので、
権利を持たない選択肢も考えたいです。

中小企業の場合は、それほど大きなお金が動かず
デザイン契約も頻繁に行わないなら、
これらの無料のひな型ベースで作成してもよいと思います。

プロのデザイナーは、自分の仕事の権利や報酬に関わる
重大事項なので、無料のひな型ベースだけでなく、
著作権や契約書に関する書籍で一度は学ぶことをお勧めします。

優れた契約書文例が記されている書籍もあります。

きちんと契約書を作成することで
デザインを依頼する側もデザイナーも、
トラブルなく、お互い気持ちよく仕事したいものです。

世界のデザインミュージアム トップ8

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
暑中お見舞い申し上げます。

当ブログは当記事で888号となりました!
末広がりの八並びです。

今日はこれまで私が訪問して、
当ブログでご紹介したデザインミュージアムから
お気に入りトップ8を選びました。

惜しくもトップ8に入らなかったものの、
訪問したデザインミュージアムの記事リンクもまとめました。

第8位 ブランド、パッケージ、広告博物館
https://museumofbrands.com

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イギリス・ロンドンにある
英国のパッケージ・ポスターなどの博物館です。

年代別の展示や、ブランドの進化がわかる展示もあり、
ブランドやデザイン好きにお勧めです。

ブランド、パッケージ、広告博物館
https://brand-design.seesaa.net/article/399868876.html


第7位 家具と木工彫刻美術館
https://www.milanocastello.it

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イタリア・ミラノのスフォルツェスコ城博物館にあります。
19世紀から20世紀の家具が中心に展示されています。
イタリアらしい、華やかなデザインや
優美なデザインを楽しめます。

ミラノの家具と木工彫刻美術館
https://brand-design.seesaa.net/article/453975849.html


第6位 アドミュージアム東京
https://www.admt.jp

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日本で唯一の広告博物館、図書館です。

江戸時代からの日本の広告デザインを学べます。
ポスターが多いですが、最近の映像広告もあります。

図書コーナーも併設されています。

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いろいろ学べます。

リニューアルしたアドミュージアム東京と広告図書館
https://brand-design.seesaa.net/article/476676789.html


第5位 ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)
https://www.vam.ac.uk/

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イギリス・ロンドンにある
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)は
世界で最も歴史があり、かつ
世界最大のデザイン・アート美術館(博物館)です。

展示分野は、衣服、タペストリー、テキスタイル、
演劇装飾、写真、宝石、金・銀製品、ガラス、鉄工芸、
彫刻、陶磁器、家具、絵画、建築などと広く、
なんでも集めている感じです。

世界中のデザインがあり、また1000年位前の展示品もあります。

とても広くて全部見ることは困難です。
飽きることのないデザインミュージアムです。

ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(1)
https://brand-design.seesaa.net/article/398191983.html
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(2)
https://brand-design.seesaa.net/article/398829257.html
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(3)
https://brand-design.seesaa.net/article/399360431.html


第4位 サムスン美術館「Leeum」
https://www.leeum.org

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韓国・ソウルの「リウム」が第4位です。

デザインミュージアムより美術館、
という意見もあるかもしれませんが、
常設展の青磁や白磁、仏教美術などが特に素晴らしく、
作品だけでなく、建物も展示も美しくて感激しました。

東洋のデザイン、東洋美術の良さを堪能できます。

訪問した時は、日本語のwebサイトもあり、
デジタルガイド(オーディオガイド)も
日本語対応していました。

GalaxyNoteが端末でした。
サムスン製品のデザインも良かったです。

サムスン美術館「Leeum」
https://brand-design.seesaa.net/article/423722528.html


第3位 ディ・ノイエ・ザムルング
https://dnstdm.de

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ドイツ・ミュンヘンにあるピナコテーク・デア・モデルネの
地下にディ・ノイエ・ザムルングがあります。

この100年ほどのプロダクトデザインの名品が多いです。
この期間のデザインの幅や量では一番だと思います。

ディ・ノイエ・ザムルング(Die Neue Sammlung)前編
https://brand-design.seesaa.net/article/446856794.html
ディ・ノイエ・ザムルング(Die Neue Sammlung)後編
https://brand-design.seesaa.net/article/447073908.html


第2位 デッサウのバウハウス校舎
https://www.bauhaus-dessau.de/de

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ドイツ・デッサウにあるバウハウスの校舎は、
建築、デザイン好きが訪れています。

技術を生かして、機能性、生産性を高く、
そして美しいデザインを目指した
挑戦的な活動の跡が伺えます。

デッサウのバウハウス校舎(1)
https://brand-design.seesaa.net/article/441164621.html
デッサウのバウハウス校舎(2)
https://brand-design.seesaa.net/article/441361562.html
デッサウのバウハウス校舎(3)
https://brand-design.seesaa.net/article/441556069.html


第1位 MoMA
https://www.moma.org

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ニューヨークのMoMAが第1位です。

1880年代以降の絵画、彫刻、写真、映像、建築、デザイン
などが収蔵・展示されています。

現代美術の殿堂であり、デザインのコレクションは素晴らしいです。
また行きたいデザインミュージアムです。

MoMAレポート(1)
https://brand-design.seesaa.net/article/194816385.html
MoMAレポート(2)
https://brand-design.seesaa.net/article/195914139.html
MoMAレポート(3)
https://brand-design.seesaa.net/article/197050037.html
MoMAレポート(4)
https://brand-design.seesaa.net/article/198306353.html


以下は、惜しくも選外となったデザインミュージアムです。

日本・東京
21_21 DESIGN SIGHT
https://brand-design.seesaa.net/category/5183514-1.html

常設展がなかったので選べませんでした。
日本のデザインミュージアムとして今後も期待します。

イギリス・ロンドン
ロンドンのデザインミュージアム
https://brand-design.seesaa.net/article/400393494.html
ロンドンのデザインミュージアム(2)
https://brand-design.seesaa.net/article/400977744.html

移転前に行きました。
移転後に行っていないのでお勧めする自信がありませんでした。
移転後はどんなミュージアムに変わったか楽しみです。

スペイン・バルセロナ
バルセロナデザインミュージアム(1)
https://brand-design.seesaa.net/article/462132785.html
バルセロナデザインミュージアム(2)
https://brand-design.seesaa.net/article/462261961.html
バルセロナデザインミュージアム(3)
https://brand-design.seesaa.net/article/462396265.html
カタルーニャ美術館
https://brand-design.seesaa.net/article/465810155.html

イタリア・ミラノ
トリエンナーレデザインミュージアム(Triennale Design Museum)
https://brand-design.seesaa.net/article/453138700.html

韓国・ソウル
東大門デザインプラザ(DDP)
https://brand-design.seesaa.net/article/421317866.html
東大門デザインプラザ(2)
https://brand-design.seesaa.net/article/421707381.html
東大門デザインプラザ(3)
https://brand-design.seesaa.net/article/422103308.html
ハンガラムデザイン美術館
https://brand-design.seesaa.net/article/425308184.html

ドイツ・ベルリン
バウハウス・アーカイブ・ミュージアム
https://brand-design.seesaa.net/article/442165028.html

フランス・パリ
フランス国立近代美術館(ポンピドゥーセンター内)
デザインと現代アートのフランス国立近代美術館
https://brand-design.seesaa.net/article/368600078.html
装飾芸術美術館
https://brand-design.seesaa.net/article/370909461.html

それぞれの特長や良さがあって
評価の順位はつけられませんが、
私がもう一度見てみたい、
好きなデザインミュージアムをご紹介しました。

また、世界中のデザインミュージアムに
どんどん行ける日が来ることを願っています。

貂明朝、IBM Plex Sans JP、Kintoに注目

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

Adobe Fonts(無償版)の日本語フォントの中から私が注目した
「貂明朝」「IBM Plex Sans JP」「Kinto」
3つのフォントをご紹介します。

まずは「貂明朝」から。
「てんみんちょう」と読みます。
Adobeが自ら作成して提供しています。

流れるような手書きの要素もある書体で
かわいらしく、雰囲気も出せる感じです。

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Adobeも次のように語っています。
Adobe Typekit Blog日本語版「可愛らしくも妖しい『貂明朝』登場」
https://blog.typekit.com/alternate/ten-mincho/

「貂明朝を従来の明朝体から際立たせている特徴は、
躍動感のある手書きの文字の特徴に加え、
江戸時代の瓦版印刷に見える
運筆の特徴も取り入れていることです。」

「伝統的な明朝体の画線の先端を丸め、
やや太めに仕上げ、ふところは小さめにしています。」

貂明朝は短めの本文でも使えるような汎用性もあります。

次にIBM Plex Sans JPはIBMが提供している書体です。

IBM Plex Sans JPは、
Thin、ExtraLight、Light、Regular、
Text、Medium、SemiBold、Bold
の8種類の太さがあるゴシック体の書体です。

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8種類あるのでデザインの幅が広がります。

IBM THINK Blog Japan
「オープンソース・フォント『IBM Plex』誕生の経緯

https://www.ibm.com/blogs/think/jp-ja/how-ibm-plex-an-opensource-font-was-born/

Kintoは、サイズやバランスを欧文フォントに合わせた
ユーザーインターフェイス用日本語フォントです。
https://github.com/ookamiinc/kinto/blob/master/README.md

日本語を少し小さくしてバランスをとっています。
日本語と英語を交ぜて使う時に
簡単にきれいに並べられて便利です。

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一般的な書体では英語が小さく読めます。
下は源ノ角ゴシックです。英語が日本語より小さく見えます。
小さい差なので画面では見づらくて申し訳ありません。

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ちなみにIBM Plex Sans JPもバランスを配慮しているように見受けられます。

KintoもIBM Plex Sans JPも
ユニバーサルデザインのような見やすさと
美しさのバランスもを考えていると思います。

Googleがフォントも無料に!フリーフォントのGoogle Fonts

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
Google Fontsのご紹介です。
https://fonts.google.com

Google Fontsは、Googleが無料公開しているwebフォントのサービスです。

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webフォントは、webサイトの制作者が
指定したフォントでwebサイトを読めるようにした仕組みです。

webフォントはホームページ制作者でないと使いませんが、
Google Fontsのフォントはサイトからパソコンにダウンロードして、
普通にWordなどの印刷物に使うこともできます。
商用利用もできます。

1358種類(ファミリー)のフォントがあり、
日本語フォントも53ファミリーあります。

丸ゴシックや手書き風、毛筆フォントなど個性的な書体もあります。

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会社によっては、フリーソフトなどのダウンロードに
制限をかけている中小企業もあると思いますが、
Google提供なら上司の許可も得やすく、メリットはあると思います。

また、Googleが提供する
「Noto Sans Japanese」と「Noto Serif Japanese」は
それぞれ細字から極太まで6ウェイト、7ウェイトありますので、
字の太さのバリエーションはつけやすいです。

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源ノ角ゴシック、源ノ明朝を使っている方は、
「Noto Sans Japanese」「Noto Serif Japanese」と
基本的に同じですので、新たにダウンロードしなくてよいでしょう。

Google Fontsの最大の問題は
英語でサイトが作られていて、ライセンス条項を読んでも
どこまでが許可されているがわかりにくいことです。

ライセンスはそれぞれのフォントで
自分で読んで確認することになりますが、これが難しいです。

印刷やグラフィックの画像に使用する分には、まず問題なく
ほとんどの中小企業では無料で自由に使えるという理解で構いません。
「MSゴシック」や「メイリオ」と同じように使ってよいです。

フォントファイルの再配布や、ソフトウェアに組み込む場合など、
フォントデータを第三者に提供する場合はよく確認してください。

日本企業におけるデザイン経営の取組み状況2020年度

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日のテーマは日本デザイン振興会が昨年度実施した
企業経営へのデザイン活用度調査の結果についてです。

日本デザイン振興会「企業経営へのデザイン活用度調査結果発表」
https://www.jidp.or.jp/2020/11/25/DesignManagementReport

日本デザイン振興会プレスリリース2020年11月25日
企業経営へのデザイン活用度調査結果発表
https://www.jidp.or.jp/media/d6d36c03-efd7-42fc-a501-f70d4d783082

下の見出しが躍っています。

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「デザイン経営」に積極的な企業ほど高い売上成長を実現し、
従業員からも顧客からも愛される可能性を示唆

調査結果トピックスサマリー
相関関係として、デザイン経営に積極的な企業ほど
●売上成長率は高い傾向にある。特にエンドユーザー向け企業、デジタルに積極的な企業は顕著
●デザインへの投資は増加し、将来的な効果への期待が高い傾向にある
●従業員からも顧客からも愛される傾向にある

調査結果報告は下のURLから読めます。
https://www.jidp.or.jp/media/f10d6c71-6e09-40e1-ba47-2573fbe657d3

調査結果の概要は上の見出しの通りですが、
調査結果を読み解くうえで留意したいことをいくつかコメントします。

まず調査対象は、
グッドデザイン賞に応募したことのある企業に限られています。

デザインにある程度注力している企業ですので、
・デザイン経営に対して前向きなコメントがでやすい
・グッドデザイン賞に応募できるほど、
デザインが具現化した(ひとつの成果となった)
成功体験があることは念頭に置いて読んだ方が良いです。

次に、相関関係を示しており、
因果関係を示しているわけではないことです。

デザイン経営の取り組み度合いと
売上成長には相関性が見られますが、
デザイン経営に積極的に取り組むと
売上成長しやすいとは必ずしも言えません。

売上成長している企業ほど、デザイン経営に
積極的に取り組む傾向にあるのかもしれませんし、
組織文化が好ましい企業ほど、
売上成長とデザイン経営への取り組みを
積極化させているかもしれません。

きちんと調査報告を読めば、
上のようなことが読み取れますが
見出しだけで判断すると誤解する人も出てきそうです。
(老後2000万円問題も同様です)

ただ、私は調査報告を否定するつもりはありません。

むしろ、デザインの成果を証明することが簡単ではない中で
意欲的にこのような調査に取り組んでくださったことに
感謝しています。貴重なデータです。

私はデザインに注力して業績を上げる中小企業を
たくさん知っていますので、
見出しの内容も納得もできますが、中小企業診断士として、
情報を正確に読んでほしいと思いコメントしました。

12月18日に追加公表された
個別の設問別の結果も役立つ情報が詰まっています。
https://www.jidp.or.jp/media/a1a62fe8-ef18-4eea-8f69-2d702a7db698

グッドデザイン賞応募経験企業が対象の調査ですが、
以下のようなデータが目に留まりました。

「デザイン系職種」人材がいない企業が32.1%。

「組織もチームもないが、
プロジェクトごとに外部のデザイナーや
デザイン会社と連携している/したことがある」が33.6%。

デザインを専門とする組織や
外部のデザイナー等が担っている役割として、
「個別事業/製品/サービスのビジネスモデル全体の設計」が11.1%、
「全社的な経営計画・経営戦略策定」が10.6%。

デザイン系職種に対して経営や事業開発を理解して
もらうための取組や教育・研修を
「積極的に推進」5.1%、「推進している」14.0%、「検討中」15.0%。

「デザインへの投資」は過去と比べて
「増加している」22.6%、「やや増加している」35.6%。

これまで「デザイン系職種」として現場業務に従事
していた人材が、経営陣に参画した例は
「ある」15.0%、「ない」72.0%。

デザイン経営推進上の課題は
「費用対効果の説明が困難」45.8%、
「新商品・サービスデザインをリードできるデザイナーの不足」43.8%

デザイナーが経営全般に関わっている企業は
かなり少なく、社内にデザイナーはおらず、
社外デザイナーと連携する企業も多いことが伺えます。

中小企業は外部のデザイナーと連携するところから
始めるのがやはりよいでしょう。

デザインにぴんとこないビジネスパーソンのための“デザイン経営”ハンドブック

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
先週は熱海銀座商店街の話題でしたが、
その後、熱海では大きな土砂災害がありました。お見舞い申し上げます。

今日は特許庁が作成した
デザインにぴんとこないビジネスパーソンのための“デザイン経営”ハンドブック」をご紹介します。

デザインにピンとこない.jpg

デザイン思考(デザインシンキング)の実践者が
エッセンスを語っています。

デザインコンサルティングファームのIDEOの
トム・ケリーさんは
1章で「共感・実験・ストーリーテリング」で次のように述べています。

デザインシンキングにおいて大事なのは、解決すべき課題をいかに探すか、にあります。

相手の立場に寄り添い、相手がそうしているように世界を見つめ、相手が思考するように思考することが大切です。

共感をもって人や社会を丁寧に観察することで、自分たちの予想を裏切るような「課題」が見いだされたときにこそ、優れたプロジェクトは生まれます。


デンマーク・デザイン・センターCEOの
クリスチャン・ベイソンさんは
6章「KPIを立てていけない」で次のように述べています。

デザインシンキングの導入においては「解」がないという前提を受け入れることがとても重要です。
予想外の発見に驚かされることを楽しむようなマインドセットが必要なのです。

ちなみにKPIは「Key Performance Indicators」のことで、
目標達成のための管理指標を表します。

16ページの冊子ですが内容は高尚です。
言葉に重みがあります。

デザイン思考やデザイン経営の入門者にはやや難しく、
知識をある程度お持ちの方がぴんと来るハンドブックです。

KPIを設けないこと、失敗を恐れないことは、
新しい挑戦において有効で私は賛成です。
このハンドブックはよい指針を示していると思います。

しかし、このハンドブックを免罪符にして、
デザインにコスト感覚がなくなったり、
デザイナーが失敗続きでも仕方ないと考えたりしてほしくはないです。

そんなに余裕のある中小企業は多くないのが現実です。

従業員や債権者、株主の全員から
デザイン経営の理解を得ることは簡単ではありませんから、
中小企業のデザイン経営の導入では小さく始めて、
成果も出すことが重要です。

このあたりのノウハウは、
ハンドブックのご紹介から離れますので、
また別の機会に話したいと思います。

のらもじからロゴタイプの深さを知ろう

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日の話題は「のらもじ」です。

noramoji01.jpg
http://noramoji.jp/
https://www.instagram.com/noramoji/
https://medium.com/@noramoji

のらもじ発見プロジェクトは、街なかにある
個性的で味のある文字を「のらもじ」と名付けて、
発見、分析、フォント化するプロジェクトです。

2013年、14年ごろに話題になったあと、活動への批判もありました。

プロジェクトの意義は面白く評価できます。
一方で創作者のデザイナーへ報酬が支払われないことや
「野良」が敬意を欠くという意見も一理あると思います。

それらの話は脇に置いて、本日私が取り上げたのは、
(特にフォント化された)のらもじから
書体の魅力や連想されるイメージを感じてほしい
ということです。

私はロゴへの費用を安くする方法として、
ロゴマークを作らずロゴタイプだけにする方法を
お伝えしています。

のらもじは文字だけでも豊かなイメージを
伝えられることを立証しています。

また、デザインには流行があることも
知ってほしいと思います。

あなたの企業への思いを書体に込めて
良いロゴタイプを作って欲しいと思います。
もちろんデザイナーに依頼してよいです。

2020年をデザインで振り返る

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
2020年のデザインを振り返ります。話題は3つです。

maskcase01.jpg

一つ目は新型コロナウイルスに関してです。

東京都「新型コロナウイルス感染症対策サイト」
ソースコードをオープンにしました。
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/

神奈川県のwebサイトも、
東京都のコードを利用して作成されたと思います。
https://www.pref.kanagawa.jp/osirase/1369/

東京都の取り組みは高く評価したいです。

YAHOO!の「新型コロナウイルス感染症まとめ」
分かりやすく、よく見ました。
https://hazard.yahoo.co.jp/article/20200207

webサイトをどう構築するか、
どうわかりやすく見せるか、改善に終わりはなく、
デザインの力が求められています。

インフォグラフィックスであったり、
情報の編集であったり、
巨額の補正予算のうち、新型コロナの
広報デザインにももう少し使って欲しいものです。

わかりやすく伝える工夫が
メディア任せになっています。

二つ目の話題は企業のノベルティです。

マスクやマスクケースが爆発的に増えました。
もらって喜ぶ人が多いですからね。

私も先日、冒頭の写真のマスクケースをいただきました。

レジ袋有料化に伴いマイバッグも増えました。

マイバッグは、あふれ気味なので、
おしゃれなデザインや使い勝手が良くないと
かえって不評になるようです。

三つ目の話題は、今年から
物品に記録・表示されていない画像デザインや、
建築物の外観、内装も意匠登録できるようになりました。

2020年07月01日「意匠法改正でデザイン・ブランドの保護が拡充」
https://brand-design.seesaa.net/article/476007843.html

この意匠法改正によって登録された事例が出始めました。

小糸製作所の「車両情報表示用画像」
https://www.meti.go.jp/press/2020/11/20201109002/20201109002.html

くら寿しは「回転寿司店の内装」として登録しています。
(意匠登録第1671153号)
https://www.meti.go.jp/press/2020/11/20201102003/20201102003.html

中小企業でも権利化すべき意匠が検討されて、
これから登録されていくものと思われます。

ブランドで個性は重要。しかしお客様にも合わせよう

こんにちは。中小企業診断士の山口達也です。
今日は私の地元、横浜市鶴見区にある
パキスタン料理店「DERA D-43」の話です。
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140210/14075638/

derad-43_1.jpg

昼食で先日、マトンのビリヤニを食べました。
羊肉入りの炊き込みご飯です。

derad-43_2.jpg

スパイスとハーブが効いていて美味しかったです。

初めて食べたので現地の味か、私にはわかりませんが、
本格的なパキスタン料理をアピールしていて、
キッチンやホールの人も現地出身のように見えます。

日本語で接客してくれますのでご安心ください。

その他にもパキスタンやインドで食べられる
カレーをはじめとする料理がメニューとしてあります。

derad-43_3.jpg
derad-43_4.jpg

昨年オープンした店で外装や内装はきれいです。
食べログ、Facebook、Instagram、Googleマイビジネスなど
ネットでの情報発信も行っています。

derad-43_5.jpg

と、ここまでは良いのですが、外から店をのぞくと、
新型コロナウイルス感染症の影響も大きく、
来店客数は伸び悩んでいるようです。

ブランド戦略では普段、個性、本物、差別化、
こだわりが重要と私はよく申し上げます。

しかし「DERA D-43」に関しては
個性や本格度合いなどが行き過ぎて
客層が狭くなっているように私には見えます。

店のオーナーの思いやアイデンティティと、
消費者に合わせるマーケティング戦略の両立が
お客様を取り込むためには重要です。

こうしたことのバランスは難しいですが、
いろいろと対応策はあります。
ご相談いただけると嬉しいですね。

少し変えれば大きく伸びるタイプの店です。

無料のユニバーサルデザインフォントを使おう

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
多くの人にとって読み間違えにくい書体を
ユニバーサルデザイン書体といいます。

ユニバーサルデザイン書体の使用は
お客様や取引先、従業員にとってありがたいです。

ご自身では不都合を感じていなくても
小さい文字は読みにくい、
と感じている人はいらっしゃいます。

店舗の案内やビジネス書類で使うと良いでしょう。

ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)は
いくつかのメーカーから発売されていますが、
モリサワからゴシック体と明朝体が無料で提供されています。

MORISAWA BIZ+(モリサワビズプラス)に会員登録すると
「BIZ UDゴシック」と「BIZ UD明朝」が
無料でダウンロードできます。
https://www.morisawa.co.jp/products/fonts/bizplus/

商用利用可です。
印刷物やwebサイトなどに使えます。
(ロゴの商標登録はできません)

小さい文字で実際に見ていきましょう。

下はゴシック体です。
「BIZ UDゴシック」は一番下です。

windowsにある書体と、
無料の源ノ角ゴシック、IPAゴシック、
私が好きなヒラギノと比べました。

bizudpgothic.jpg

同じ文字の大きさ(ポイント数)ですが、
「BIZ UDゴシック」は読みやすいと思います。

アルファベットの
大文字の「あい」、小文字の「える」、数字の「いち」を
並べましたが、一番見分けやすいです。

数字の「はち」と「さん」「ろく」の見分けも
字が開いているので区別しやすいです。
字を丸めていません。

数字の「なな」も左に縦棒(ひげ)が唯一ついています。

濁音の区別、「ブ」と「プ」、
「ば」と「ぱ」はあまり違いませんが、
総合的に一番読み間違えにくい書体だと思います。

明朝体はどうでしょう。
「BIZ UD明朝」は一番下にあります。

bizudpmintyo.jpg

明朝は横棒が細いのですが、
UD明朝では縦、横ともに少し太く、
横は特に太くしているようです。

明朝はゴシックに比べれば
全ての書体が見えづらいですが、
「BIZ UD明朝」は明朝体の比較では
優れていると思います。

アルファベットの
小文字の「える」と数字の「いち」は
どの書体も見分けにくいですね。

大きい文字で比べてみたときは
「BIZ UD明朝」も良かったですが、
「源ノ明朝」が区別しやすかったです。

数字やアルファベットの区別のしやすさは
GoogleとAdobe、イワタに軍配を上げたいです。

ただ、「源ノ明朝」はちょっと個性的です。

「BIZ UD明朝」は万人に好かれそうな形ですし、
プロポーショナルフォントとして
文字が詰まっているので、
これを使えば間違いないという感じでしょうか。

役所などのお堅い組織でも受け入れられやすそうです。

2018年をデザインで振り返る

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今年も残り10日となりました。
2018年のデザインを振り返ります。

バーチャルユーチューバーとストローを取り上げます。

バーチャルユーチューバー(VTuber)は、
YouTubeに出演する架空のキャラクターです。

キズナアイさんが有名です。


コンピューターグラフィックで描いたキャラクターに
人が扮しています。

いろいろな作成方法があるようですが、
モーションキャプチャーを身に着けて、
人の動きと同じようにキャラクターを動かす方法を
テレビで見ました。

声の主は声優だったり、ボイスチェンジャーを使ったり、
制作者そのままだったりするそうです。

企業の活用事例としては、
一般的なユーチューバーと同じように
タイアップして商品宣伝してもらうものもありますが、
サントリーやロート製薬のように、
自社でバーチャルユーチューバーを制作する会社もでてきました。



ご紹介した動画は、しっかり広告宣伝していますが、
宣伝していない動画もあります。
宣伝が強すぎると視聴者が嫌うから、
バランスをとっているのでしょう。

単にYouTubeに動画をアップするのに比べて、
手間がかかるので、中小企業ではそれほど取り組まれていませんが、
自分ではないキャラクターを設定できる点は魅力ですし、
かわいらしいキャラクターが好きな人もいますから、
うまく運用する中小企業も近いうちに出てくると思います。

もうひとつはストローです。
プラスチックの海洋汚染が話題になり、
プラスチックストローを
紙のストローに置き換える動きが出てきました。

プラスチック製品はストローだけではないので、
ストローだけが話題になるのは変な気もしますが、
中小企業でもプラスチック削減の動きは強まると思います。

プラスチックストローが1円くらい、
紙ストローが3円くらいですので費用は増えます。

また、紙ストローは、耐久性や口で触った感触、
曲げられないなどの点でプラスチックに及びませんが、
レジ袋などの包装資材の削減とともに検討課題となるでしょう。

どんな体験を売るか、どんな社会を目指すか、
の象徴になってきています。

上に挙げた課題を解決するストローのデザインが期待されます。
来年のグッドデザイン賞では受賞するストローがでるでしょうか。

国際デザイン&広告賞「D&AD賞」特別レクチャー

こんばんは。中小企業診断士の山口達也です。
国際デザイン&広告賞「D&AD賞」のセミナーに行きました。

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セミナーは、GOOD DESIGN EXHIBITION 2018の中で
国際デザイン&広告賞「D&AD賞」特別レクチャー
として開催されました。

第1部は「Creativity for Excellence - 卓越した創造力」
として、D&AD 最高執行責任者のDara Lynch氏の講演でした。

D&ADの紹介やデザイン、広告のトレンドの話がありました。

D&AD(Design & Art Direction)は、1962年にイギリスの
非営利団体として創立されました。

デザインと広告の発展、支援を目的に
創設されたD&AD賞は審査も厳しいです。

約80か国から約20,000作品の応募があり、
受賞は700作品程度です。

国別では日本は米国や英国に次いで3番目に多い受賞数のようです。
webサイトでは48の受賞がありました。

ちなみに今年の日本の受賞作品を例示として、リンクを貼ります。
ご参考まで。
https://www.dandad.org/awards/professional/2018/graphic-design/26936/laforet-grand-bazar-2017-summer/
https://www.dandad.org/awards/professional/2018/product-design/27139/cogy-wheelchair/

広告は、時代を切り取って映し出すところもあります。

今はグローバル化、難民・移民の受け入れ、
人間や文化の多様性、自国第一主義、
といったものを意識した広告やデザインが
現在のトレンドになっているようです。

第2部は「Creative Directors In Conversation-審査会から見た世界のデザイン」
として、中村至男氏(D&AD賞 グラフィックデザイン部門審査員)、
堀宏行氏(D&AD賞 デジタルデザイン部門審査員)、
Tommy Li氏(2016年D&AD賞グラフィックデザイン部門審査員/AGI中国代表)、
菅付雅信氏(モデレーター)のパネルディスカッションでした。

審査の特徴について話してくれました。

審査員も50か国から250名、男女もおよそ半々で多面的な評価をしています。
D&AD賞の審査の特徴として、審査員による議論が多いと話していました。

まるまる3日間ディスカッションするらしいです。

審査基準は次の3つですが、
An original and inspiring idea.
Exceptionally well executed.
Relevant to its context.

おおざっぱに解釈すると、
独創的であること、
丁寧に作られていること、
時代や社会・文化の流れを意識したものであること、
という感じです。

コンテクスト評価の難しさが語られていました。

その土地由来なものが外国では新鮮に映ります。

例えば、日本では魚拓になじみがあるが、
外国の審査員には刺激的に見えるようです。

世界中から審査員を集めて、
ディスカッションすることで
その地域の文化も理解しながら
審査するよう努めています。

私は最近、消費において、
文化の香りを与えることの魅力を感じます。

広告で楽しく美しい生活の提案ができるとよいですね。

11月から来年のD&AD賞のエントリーが始まっていました。
https://www.dandad.org/en/d-ad-awards/

danddaawardsentry01.jpg

審査料は応募する部門によって異なり、
数万円から10万円を超える部門もあります。

これからも日本のクリエイティブが
世界に積極的に発信されることを期待したいです。

デザイン料金の相場の目安

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

相談を受けていると、
「デザイナーに頼むといくらかかりますか?」
という質問をよくいただきます。

おおよそのイメージはお答えしていますが、
仕事内容やデザイナーによって価格は大きく異なるのも事実です。

参考になるwebサイトをご紹介します。

名刺、ハガキ、チラシ、ポスター、ロゴの
グラフィックデザインの料金について、
平成の終わり汁さんがTwitterに投稿しています。
https://twitter.com/anmain2525/status/1014519373103443972

design-47さんがwebサイトの制作費用について
ブログ「デザインを相談してみよう」に記しています。
【料金表第2弾】Webサイト制作いくらかかるか?フリーランス・SOHOの制作代金 100社まとめ
http://design-47.hateblo.jp/entry/webdesign

多くの企業のデザイン料金表を見たうえで、
全10ページ程度の簡単なウェブサイトの場合、15万円~30万円程度くらいでしょうか。

とまとめています。

design-47さんはロゴ制作についても調べています。
【第三弾】ロゴ制作をデザイン会社に頼むといくら?73社の料金表をまとめてみた
http://design-47.hateblo.jp/entry/logo

ロゴについては
ロゴデザイン(テキスト部分)で3万円くらい、ロゴマークで5万円くらいのようです。
全て一括で依頼する場合には予算を10万円くらいに設定にしておくと良いでしょう。

とまとめています。

以前は、design-47さんのブログ「デザインを相談してみよう」で
【2015年】チラシのデザインを頼むといくらかかるか?97社の料金表を調べてまとめてみた。
という記事があって、そちらもご紹介したかったのですが、
今は残念ながら見られなくなっています。

プロダクトデザイン(製品デザイン)は、
私が12年前に東京都中小企業振興公社で
「デザイナー活用ガイド」を制作しましたので、
その内容を一部お伝えしましょう。(今は絶版で見られません)

designer活用guide.jpg

工業デザインの製品企画、基本デザイン、詳細デザイン、
デザイン修正、デザイン評価までをすべて行うと
175~1050万円と幅をもって記されています。

具体例もデザイナーに伺って、イメージとして
コンセプト提案、基本デザイン、詳細デザインを通して
270万円から340万円で行う例を3つ記しました。

これらはあくまで価格表です。
グラフィックデザインにせよ、プロダクトデザインにせよ、
依頼の仕方や、デザイナーとの関係の築き方によって
実際の価格は変わりますので、そこには工夫の余地があります。

2016年をデザインで振り返る

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

今年のデザインの話題としてはポケモンGOと
東京五輪・パラリンピックのエンブレムが
印象に残りました。

「ポケモンGO」は、ナイアンティックと
任天堂の関連会社のポケモンが、
共同開発したスマートフォン向けのゲームです。

拡張現実(AR)の技術が使われており、
現実の位置情報とゲームの世界が重なっています。

スマートフォンを持って街を歩くと、
ポケモンと会え、ポケモンを集めたり、
育てたりするゲームです。

移動しないとゲームが楽しめないしかけで、
ゲームによって、新しい場所へ出かける
動機を産みました。

ゲームに夢中になったまま移動する人もおり、
事故を誘発してしまう側面があることは
残念ですが、新しい技術の楽しみ方を
提示したことも事実だと思います。

もちろん、ヒットにはキャラクターや
ゲーム性の良さも大きいと思います。

ゲームはバージョンアップしていくようです。
よりよいゲームに進化することを期待します。

もうひとつの話題は、2020年東京五輪・
パラリンピックのエンブレムです。

最初に決定したエンブレムの撤回を
決めたのが昨年9月でした。

昨年の秋にエンブレムの公募を開始し、
今年の4月に最終候補4作品を発表しました。

そして4月25日に、野老朝雄(ところあさお)さん
がデザインした「組市松紋」(くみいちまつもん)
に決定しました。

tokyo2020emb.jpg

日本らしい藍色と市松模様を活かしたデザインで、
精緻な造形も日本らしく思えます。

ちなみに、最終候補4案の中で
私が一番良いと思ったデザインでした。

エンブレムにこめられたメッセージなどは、
以下のURLをご覧いただくとよいです。
https://tokyo2020.jp/jp/games/emblem/

エンブレムが、どのように使われるかも大切です。
今後注目していきましょう。

今年一年間、当ブログにお付き合いいただき、
ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
皆様、よい年をお迎えくださいませ。

2015年をデザインで振り返る(3)東京五輪・パラリンピックのエンブレム問題(下)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
エンブレム問題の続きです。

今回の件で、日本のトップの
グラフィックデザイナーの質に疑問符が
ついてしまいました。

佐野氏のエンブレムは、
2位以下の応募作を引き離して審査では選ばれたと
組織委員会の武藤事務総長は説明しました。

群を抜いた1位のデザインですが、
国民の多くは造形的に好んでいなかったようです。

佐野氏のエンブレムはよいので使うべきだとする声は少なく、
むしろ、招致時に使用した桜のリースのロゴが
よかったという声を多く耳にしました。

招致ロゴ.jpg

2位となった原研哉氏は、
後に応募したエンブレムを公開しましたが、
原氏のデザインが素晴らしいので採用すべきだ、
という意見も大きなうねりにはなりませんでした。

原研哉氏が公開した作品
http://www.ndc.co.jp/hara/detail/olympic2020/00.jpg
原研哉氏ロゴ.jpg

そこから透けて見えるのは
日本のトップデザイナーに限ったはずの
今回のコンペのデザインの質・数が
貧しかったのではないかという疑念です。

私は、応募資格を狭め、限られた専門家がしっかり審査する
コンペも悪くないと思っています。

国民の多数派がいつも正しいとは限りませんし、
審査員が、先見性や鋭い審美眼、責任感をもち
後世にはきっと理解されると言い切って選んでもよいと思います。

しかし、そこにはプロとしての絶対的な質の高さが必要です。

今回の件は、質に大いに問題ありとされ、
プロが国民を押し切れなかったと考えることもできます。

佐野氏は亀倉雄策賞や毎日デザイン賞などを受賞した
日本のトップデザイナーでした。

ただ、サントリーのトートバッグや羽田空港の写真を見ると、
その仕事ぶりはあまりに酷いものです。

デザイン賞の選考委員の目利き力も問われます。

一部の人の大失態で、
デザイン業界は信用を失ってしまいました。

胸を張れる仕事を続けることで、
取り返していくしかありません。

記事の本論から離れるため触れませんでしたが、
次の2点についても問題意識も持っております。

望ましいデザインができなかった原因は、
デザイナーだけでなく発注者の問題も大きいこと。

コンペにおいて選ばれなかった作品に
報酬が支払われないことに検討の余地があること。

今回はマスコミやネット、街中での会話で
数えきれないくらいの
さまざまな問題提起がなされました。

私が気づかないうちに、デザイナーに向ける
世間のまなざしは想像以上に厳しくなっていたのかもしれません。