2014年をブランドで振り返る(2)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
ブランドで2014年を振り返る続編です。

話題の3つ目は「値上げと向き合う」年でした。

消費者物価指数は昨年から上昇しはじめ、
4月には消費税率が8%に引き上げられました。

値上げについて、久しぶりに考えた中小企業も
少なくなかったと思います。

価格の安さで支持されているブランドも変わってきています。

ユニクロやニトリ、吉野家も価格帯を引き上げました。

足下では原油安になっているものの、円安は続いています。
来年も値上げを検討する状況が続くかもしれません。

価格戦略がブランドに与える影響は大きく、
企業の損益に与える影響も大きいので、
慎重な判断が求めらます。

4つ目はスコットランドです。

スコットランドの独立を問う国民投票、
NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」でのスコッチウイスキー、
は話題となりました。

当ブログで伊勢丹のショッピングバッグを取り上げます。

昨年秋に伊勢丹がショッピングバッグを一新したことが
話題となりました。

伊勢丹ニュースリリース
http://pdf.irpocket.com/C3099/YWWN/W2Ib/gz0g.pdf

伊勢丹バッグ.jpg

長年親しまれていたタータンチェックの柄を変えたのですが、
良い評価が多いようです。

グッドデザイン賞の応募に際して、
伊勢丹がコメントしている内容や審査委員の評価は、
ブランド・デザインのリニューアルの参考になります。
http://www.g-mark.org/award/describe/41719

今年はイセタンメンズでもリニューアルしました。
http://pdf.irpocket.com/C3099/XN1V/luTq/fssP.pdf

さて、最後にご挨拶を。

今年の私の年明けは、
高倉健さんの映画「八甲田山」を見て始まりました。

当ブログにも新年早々にそのことを書きました。
高倉健さんが亡くなってしまったのは寂しいです。

南極物語、鉄道員もそうでしたが、
厳しい寒さの中で「思い」を感じさせる役が多かった気がします。

私も見習って来年も頑張ります。
今年一年、当ブログにお付き合いいただきありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。

2013年をブランドで振り返る

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今年の話題は2つです。

ひとつ目は食品偽装の問題です。

今年もホテルなどでの食事メニューに
誤表記、偽装表示があった問題が大きく取り上げられました。

あらためて論評するまでもなく、許しがたいことです。

私が気になったのは、優良ブランドとして名前が挙がる
東京ディズニーリゾート内のレストランや、
ザ・リッツ・カールトン大阪、ホテルオークラでも
この問題が発生したということです。

誰がどう判断して、偽装表示に至ったのか、
止めようとする者がいなかったのか、
それぞれのケースで異なるとは思いますが、

経営者としては、ブランドを守っていくことの
難しさをを考えなければなりません。

経営陣が自ら偽装を指示したのなら論外ですが、
従業員の誰かが間違った利益追求で行うこともありえます。

ブランドをつくり、守るには、
ブランドアイデンティティ(理念)をつくり、
日頃からスタッフ全員に徹底して浸透させなくてはなりません。

これらの企業では、偽装の発覚によって
お客様の信頼を失ったことでしょう。

それだけではありません。
これらの企業は気付いていなかったのでしょうが、
偽装が発覚する前から、実は大きなものを失っていたのです。

スタッフが仕事に対する誇りを失い、
サービス意欲の低下、会社への帰属意識の低下を招きました。
長年にわたって企業の力を大きく劣化させていたのです。

サービス業にとって、特に重要な従業員満足を
下げてしまったのです。

数字に夢中になりすぎて、一番大切なもののマネジメントが
おろそかになってしまったのでしょうか。

もう一度書きますが、これはブランド構築が
よくできているとされる企業で起こったことです。

徹底したブランドアイデンティティの浸透が
重要であることにあらためて気付かされる年となりました。


もうひとつの話題は、雑誌「広告批評」を創刊した
天野祐吉さんが10月20日に亡くなったことです。

天野さんは私が大好きな批評家、コラムニストでした。

学生時代は朝日新聞の連載コラム「CM天気図」を
毎週読んでいました。

亡くなる直前まで書き続け、
29年も続いた人気連載コラムだったそうです。

朝日新聞デジタルには、山田佳奈さんが、
以下のように書かれています。的確に表現されていると思います。

「軽妙洒脱(しゃだつ)な中にも、
さらりと核心をつくトゲをしのばす語りが特徴だった。」
http://www.asahi.com/articles/TKY201310200289.html

決して、居丈高ではなく、
広告や権力者、マスコミに“こんな考え方はどうだろうか”と
投げかけ続けていました。

粋で人間臭くて、教養がありました。
でも説教臭くない、魅力あふれる方でした。

NHKの追悼番組
「天野祐吉さん 時代に野次(やじ)を飛ばし続けて」
も拝見しました。

天野さんの生い立ちや人生観の源流をたどる場面もありました。

若い時に、わかりやすく短い言葉で野次を飛ばす人を見て、
ご自身も「野次リスト」になろうと思ったそうです。

多面的に見る、人間的に見る、そしてやさしい言葉で伝えていく、
どんどん流されて進んでいきがちな私達に、
常に立ち止まって物事を考えさせてくれました。

希望や愛情、深い洞察なしには書けない批評ばかりでした。

当ブログでもコラムを一部引用させていただいたことがありました。
http://brand-design.seesaa.net/article/126353097.html

天野さんの最後の著書「成長から成熟へ さよなら経済大国
(集英社新書)も読みました。
http://www.amazon.co.jp/dp/4087207137

成長から成熟へ.jpg

私の好きな映画、チャップリンの「モダンタイムス」の
ワンシーンと思われる写真も載っています。

モダンタイムス.jpg

同書の「おわりに」には、こう書いてあります。

日本は一位とか二位とかを争う野暮な国じゃなくていい。
「別品」の国でありたいと思うのです。

天野さん自身が別品の生き方を体現されていらっしゃったように思います。

経営コンサルタントとして、耳の痛いこともありましたが、
もうお叱りを受けられないことを悲しんでいるのは
私だけではないでしょう。

12月20日には朝日新聞出版から
天野祐吉のCM天気図 傑作選―経済大国から「別品」の国へ
も発売されたようです。
http://www.amazon.co.jp/dp/4022511540

CM天気図も読み直して、胸に刻み、
いい社会を作れるようバトンを受け継いでいきます。

企業は何のためにあるのか、うちのブランドは何のためにあるのか、
自問自答するのに生活者や文化の視点は大切です。

広告を見つめ続けた天野さんの言葉は、格好の教科書になります。


読者の皆様に支えられて、今年一年も執筆を続けられました。
ありがとうございました。
来年もお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

ブランド拡張するスターバックス

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
スターバックスがコーヒー以外の分野を強化しています。

フラペチーノ(細かい氷の飲料)が好調で
スターバックスコーヒージャパンの業績も
過去最高になりそうです。

フラペチーノも夏に人気の飲料ですが、
今夏は「スターバックスリフレッシャーズ」という
飲料も発売されました。
同社のプレスリリース

「スターバックスリフレッシャーズ」は、
グリーンコーヒー(生豆)のカフェインと果実が入った飲料です。

ライムとオレンジの2種類があります。
写真はオレンジです。

リフレッシャーズ.jpg

夏季限定ということでしたが、今月も買えました。
なくなり次第、終了するのでしょう。

先週までは暑かったので、ちょうど良かったです。

たくさん売れている感じではなく、
店員さんもすこし不慣れそうでしたし、
店内で飲んでいる人も見かけませんでした。

さわやかな味と香りで元気も出ました。
来年も発売されたら、また飲みたいです。

このようにスターバックスは、売上や顧客の拡大にむけて、
コーヒー以外の分野を強化しています。

「スターバックス」ブランドをコーヒー以外の分野でも
使うことを「ブランド拡張」と言います。

店や店員、飲料を通じて人々にくつろぎ、安らぎを
提供する思いは変えずに、
ブランドの対象を拡大させています。

すべてを変えるのではなく、変えないポイントが
あることはブランド拡張の絶対条件です。

コーヒーとの結びつきは弱くなりますが、
新たな顧客開拓や商品ラインナップの拡大が
進みやすくなります。

その一環として、2011年からロゴも変えています。

スターバックス.jpgスターバックス2.jpg

商標登録4806987と商願2013―23186

左が旧のロゴ、右が新しいロゴです。
「STARBUCKS COFFEE」の文字がなくなり、
人魚だけになっています。

アメリカでもサンドイッチなどの食品分野を強化するそうです。

スターバックスのブランド拡張がどのような結果となるか、
スターバックスがどのようにブランドマネジメントを行うか、
今後も注目していきたいです。

修理やアフターサービスでブランド力を強化しよう

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
3月は暖かい日が続きますね。
16日には東京の桜が観測史上最も早く開花しました。

ブランドの強さを表すものにブランドロイヤリティがあります。

ロイヤリティは愛着や忠誠などと訳されます。
ブランドロイヤリティが高いとは、
ブランドに対する熱烈なファンが多いことを意味します。

顧客にブランドを愛してもらうには、
修理やアフターサービスに力を入れたいものです。

修理やアフターサービスをしっかり行うことは、
企業が顧客だけでなく、
その商品も愛していることを示します。

顧客も気に入った商品を使うことで、
愛着が増していきます。

例として、リーガルの靴の修理をご紹介します。
修理に力を入れている企業です。

私も数年履いて、すり減った靴底と
スベリ(かかとの内側)などを修理に出しました。

買ったお店で修理をお願いしたのですが、
とても気持ちよく対応していただき、
2週間あまりで戻ってきました。

REGAL.jpg

想像以上にピカピカになって帰ってきました。
新品を買うよりもずっと安く、とても満足しています。

ちなみに修理の価格例は以下のリンクをご参照ください。
http://www.regalshoes.jp/service/repair/regalrepair_price.pdf

大量生産・大量消費からの転換が言われて久しいですし、
販売して終わりではなく、
顧客との関係性マーケティングを重視する観点でも、
アフターサービスの重要性は高まっています。

建設機械のコマツのようにアフターサービスも
大きな収益の柱にしている企業もあります。

ブランディングとして、ビジネスモデルとして、
修理・アフターサービスへの積極的な取り組みを検討しましょう。

小規模企業の非常持ち出し袋は何を入れたらよいか?

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は東日本大震災から2年です。

被災された方、企業、復興に向けて
懸命に努力されている方に、
あらためて私も思いをいたしております。

昨年は事業継続計画(BCP)について
お話しする機会が多くありました。

BCPについては以前のブログ記事をご覧ください。

事業継続計画(BCP)と防災計画の違い
http://brand-design.seesaa.net/article/256551145.html

事業継続計画を考えた企業も少なくないと思いますが、
計画を立てて終わりではなく、計画の見直しや、
準備の実行も少しずつしなくてはいけません。

手近なところでは、備品の転倒防止や
データのバックアップ、
非常用持ち出し袋の準備が挙げられます。

私は外出が多く、自宅・事務所にいる時間は少ないですが、
まずは第一歩と考えて用意しています。

お粗末ですが、私が用意した非常用持ち出し袋も
お見せします。

非常用持ち出し袋.jpg

非常用トイレやレインコート、サランラップ、
マスクやウェットティッシュなども
役に立ちそうなので入れています。

大型の家電量販店や東急ハンズ、ホームセンター、
100円ショップなどで買い揃えています。

携帯電話が充電できて、ラジオも受信できる発電式懐中電灯など、
優れた商品が今は多いです。

写真はアイリスオーヤマの「手回し充電ラジオライトJTL-23」です。

手回し充電ラジオライト.jpg

以前、グッドデザインプレゼンテーションで目に留まった
タタメット防災ずきんも買っています。

タタメットズキン.jpg

グッドデザインプレゼンテーション2007
http://brand-design.seesaa.net/article/52723771.html
タタメットずきん
http://yellow-inc.com/prod_tatazukin.html

小規模な企業の非常用持ち出し袋の中身は、
一般家庭とあまり変わりません。

政府広報オンラインや消防庁のwebサイトの内容を
基本に考えるとよいでしょう。

政府広報オンライン
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201108/6.html
消防庁
http://www.fdma.go.jp/html/life/sack.html

これに社員や取引先のアドレス帳があれば、
持ち出し袋としては十分だと思います。

逆に企業の印鑑や通帳を袋に入れるのは、
やめた方がよいでしょう。

過去の例でも、手形決済や銀行取引なども、
大災害では多少遅れても柔軟に対応してくれていますので、
業務面や防犯を考えると、
持ち出し袋に入れるデメリットの方が大きいでしょう。

あとは、持ち出し袋に入れるものとは別に、
帰宅困難に備えて、水、食料、防寒品、
非常用トイレを多めに用意すればよいと考えます。

中小企業の防災グッズでは、
コクヨのwebサイトも参考になります。
http://www.kokuyo-st.co.jp/solution/bousai/bousai-tatsujin/index.html

私も用意したものの、いざというときに
ちゃんと動けるよう、防災訓練への
参加もしなくてはいけないと思っています。

2012年をブランドで振り返る

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今年のブランドに関する話題を4つ取り上げます。

ひとつ目は、日本ブランドのステータスと商品力です。

今年は、オバマ大統領が再選しましたが、
フランス、ギリシャ、日本、韓国で政権が代わり、
中国でも指導者が代わりました。

経済、財政、為替、竹島や尖閣諸島をめぐる問題も、
これらの政権交代の影響を大きく受けました。

尖閣諸島をめぐる中国での破壊・略奪行為は、たいへん遺憾でした。
日本企業の店舗や工場、日本車などが破壊されました。

日本車の売上も一時期半減してしまいました。

自動車は人の目につくものだけに、ステータスを表す要素が
ありますが、これが裏目になってしまった印象があります。

一方で、哺乳瓶など育児用品を扱うピジョンは、
反日機運の高まりの影響は軽微であると会社は説明しています。

ユニチャームも不買運動はないそうです。

これらの商品は、高品質が評価されていることに加えて、
外から目につかないものであることも
影響を小さくした要因と思われます。

イメージは購買への意思決定に対する影響が大きく、
追い風でも向かい風でも強いものです。

イメージ戦略の実行は大切ですが、基礎となる
商品力をしっかり充実させていくことがやはり大切です。


二点目は、中小企業のブランドも、
好むと好まざるとにかかわらず、日本ブランドを背負っていることです。

企業は政治とは別にそれぞれ意思決定をして活動しています。

しかし、その企業活動は外国人から見た日本という国家への
イメージの影響を受けます。決して無関係ではいられません。

国家ほど影響は大きくありませんが、他の日本企業の活動も
自社に影響を与えます。

日本が高品質な商品・サービスのイメージを獲得しているのは、
日本企業の努力の積み重ねのおかげでもあります。

中国でたくましく事業を続ける企業を見ながら、
あらためてそのようなことを感じた年になりました。

海外展開をする日本の中小企業は、日本や日本企業の良い
イメージを活かしつつ、自分たちが日本を、日本ブランドを、
背負っていることも認識した方がよいでしょう。

良いビジネスを積み重ねていきたいものです。


三点目として、今年の印象深い言葉として
「われわれは本業で負け組になっていると言わざるを得ない」
というパナソニックの津賀一宏社長の発言がありました。

他の日本企業が勝ち組なら、まだよいのですが、
日本ブランド全体を考えると、デジタル家電メーカーの状況は深刻です。

発言への賛否もさまざまありましたが、
これからの巻き返しに期待するしかありません。


最後は、金子哲雄さんが亡くなってしまったことです。

流通ジャーナリストの肩書きで活動されていましたが、
金子さんも中小企業診断士でした。

ご病気だとも思わず、たまたま今年の企業診断5月号の特集
「セルフブランディングが診断士を変える!」で、
私は金子哲雄さんの名前を挙げて、セルフブランディングを
を解説していました。

最前線で活躍され、これからの活動も楽しみでした。
若くして亡くなられた事は本当に残念でなりません。

最後の著書「僕の死に方」も読みました。
最後の最後まで人を喜ばせようとする気持ちが
にじみ出ている一冊です。

僕の死に方.jpg

残された者として、生かされている者として、
日本経済、世界経済、人々の暮らしのために、
頑張らなくてはならないと思いました。

本年も当ブログをご覧いただき誠にありがとうございました。
明年もよろしくお願いいたします。

地域と伝統と革新が融合する「茶房一笑」

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

今日も金沢のお店「茶房一笑(さぼういっしょう)」をご紹介します。
ひがし茶屋街にある旧茶屋「舟橋屋」の外観を残した喫茶店です。

茶房一笑.jpg

丸八製茶場が運営しています。
プロが丁寧に日本茶をお茶をいれてくれます。

緩すぎず、堅すぎない適度な空気が店にあり、
落ち着きと品のある調度品や茶器もよい空間を作っています。

茶房一笑3.jpg

歴史・伝統に、少し現代を取り入れるバランスが
秀逸だからこそ、この雰囲気が生まれます。

加賀棒茶という茎のほうじ茶が味わえます。
豊かな香ばしさがあって、さわやかなお茶です。

茶房一笑2.jpg

和菓子とのセットを注文したのですが、
さまざまな種類のお茶を楽しむことができました。
水だしの棒茶も美味しかったです。

茶房一笑4.jpg

1階には物販のコーナーや箱庭があり、
2階にはギャラリーがあります。

茶房一笑5.jpg
茶房一笑6.jpg

茶房一笑は地域と伝統と革新が見事に融合しています。
そのさじ加減や世界観の表現は参考になると思います。

LE MUSEE DE H KANAZAWAの“おもてなし”と“たたずまい”

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
石川県金沢市で目にとまったものをご紹介します。

金沢21世紀美術館の他にも参考になる
素晴らしい場所がたくさんあります。

今日は「ル ミュゼ ドゥ アッシュ KANAZAWA」を紹介します。
石川県美術館内にあるパティシエの辻口博啓さんのお店です。

ルミュゼドゥアッシュKANAZAW.jpg

普通に持ち帰りや喫茶コーナーもあるのですが、
「コンセプトG」というコースもあります。

このコースは最大5人までの茶室でお菓子とお茶がいただけます。
http://www.kagaya.co.jp/le_musee_de_h/contents/kanazawaConcept.html

モダンで洋風な茶室です。

lemuzeedeh.jpg

1時間弱で3000円のコースを私一人でいただくのは、
かなり気恥ずかしいので、1000円のコンセプトG(銀)という
小さめのコースをいただきました。

コンセプトG銀.jpg

コンセプトG(銀)も茶室でいただくことに変わりません。
入口でオーダーすると茶室の準備で少々待ちました。

準備が整ったところで茶室に通され、
2種類のお茶を入れていただき、スイーツもいただきました。

茶室ですから、もてなしてくださる店員さんがいて、
金沢に関するいろいろ興味深い話を聞けました。

MoMAも設計した谷口吉生さんが手がけた鈴木大拙館が
近くにオープンしたことなども教えてもらいました。

鈴木大拙館については当ブログでも後日ご紹介します。

美人店員で接客も素晴らしく、楽しいひとときを過ごせました。
もちろんお茶もお菓子もおいしかったです。

美術館内にあり店内も美しいのですが、審美面だけでなく、
“おもてなし”の面も優れていました。

美術館という立地環境や有名パティシエの看板に寄りかかって
いるのではなく、お店が持つ“想い”を強く感じました。

表層的にブランドやデザインのテクニックを
入れているのではありません。やはり“想い”ですね。

経営視点でも参考になる点が多いお店です。

地域グルメの2つのタイプ「ほうとう」と「甲府鳥もつ煮」

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
先週に続いて、山梨県の地域グルメの話題です。

甲府駅前の小作のほうとうです。

ほうとう.jpg

鍋が熱く、ぐつぐつ煮えた状態で出てきます。
かぼちゃをはじめ野菜がたっぷりで、おなかいっぱいになります。

ほうとうは昔、お米を食べることが難しかった
山梨の人たちの御馳走なんだそうです。

山の幸が豊富で山間部の寒い気候が生んだ郷土料理ですね。
地域が長い時間をかけて育んでいます。

私はほうとうが好きです。山梨に行くとよく食べます。

もうひとつご紹介するのが、甲府鳥もつ煮です。
2010年のB-1グランプリで優勝して、一躍有名になりました。

甲府鳥もつ煮.jpg

甲府駅前の奥藤本店でいただきました。
こちらのお店で始めたようです。

甘辛くて、見た目はきんかんの彩りがきいています。
きんかんは卵です。かんきつ類のきんかんではありません。

酒のつまみにぴったりです。
串に刺してある焼き鳥よりも好きです。

こちらは昭和になってからできた料理です。
努力して広めてきたグルメです。

B-1グランプリで優勝してからは観光客も増えたようです。

しかし、その人気に便乗した料理も出回って、
お客様を戸惑わせるケースもあるようです。

そのため「みなさまの縁をとりもつ隊」では
調理方法などの基準を作り、その基準をクリアした
認定店制度やのぼり旗を作っています。

以上、地域グルメ、地域ブランドの2つの大きな流れをご紹介しました。

ブランドではストーリーや差別化などがキーワードになるのですが、
このように風土や文化がつくった料理というのは強い魅力を持ち、
これからも愛され続けるでしょう。

事業継続計画(BCP)と防災計画の違い

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
東日本大震災から1年が経とうとしています。

今を生かされている身として、震災から学び、
よりよい社会にしていく義務があると思っています。

診断士としては、この1年で
事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)
に関する話題をよく耳にました。

ブランドの存続のみならず、危機への対応はブランドに
大きく影響するためBCPは重要です。

BCPには大きく2つの機能があります。

災害などの危機へ備える「防災」としての機能と、
災害などにあってしまっても
「中核的な事業を早期に復旧・継続」させる機能です。

さまざまな事業から早期に復旧させるべき事業の優先順位を決め、
そのための対策をあらかじめ考えて、打っておくことが
BCPと単なる防災計画との違いです。

ところが、BCPを策定しても東日本大震災のような大災害に
あってはどうしようもないではないか、
という経営者の声も実際に聞きます。

確かに、町全体があれほどの被害を受けてしまうと、
早期復旧は極めて困難です。

しかし、例えば震度5強や6の地震を受けて、
周りの企業は早期に通常営業しているのに、
自社だけ営業再開できない事態はどうでしょうか。

このときに顧客はどう思うでしょうか。

東日本大震災でも、東京や横浜の一部地域で液状化現象や
建物損壊が見られました。停電や交通麻痺も起きました。

東京や神奈川の企業の多くは、早期に営業再開できましたが、
あなたの会社だけ再開できないことを考えると、
信頼を大きく損なう恐れがあります。

もちろん大災害にあったとしても、BCPを考えておけば、
そのまま使えなかったとしても方針を立てる時に応用できます。
ゼロからいろいろ考えるのとは違うのです。

BCPは地震だけではありません。火災や水害、感染症など
あらゆるリスクを考えなくてはなりません。

計画策定の努力はそれなりに必要ですが、
従業員を守り、顧客を守り、自社を守るために
ぜひ考えていただきたいです。

中小企業庁のBCP策定のヒントは、中小企業向けに分かりやすく
BCP策定の考え方を教えてくれる冊子ですのでお勧めです。

中小企業庁 BCP策定のヒント
http://www.chusho.meti.go.jp/bcp/guidebook/hint.html

2011年をブランドで振り返る

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
2011年をブランドで振り返ります。話題は四つです。

なんといってもまずは東日本大震災と原発事故です。

震災と原発事故が、BCP(事業継続計画)など
災害に強い企業体制が構築されているかどうか、
本当にブランドアイデンティティが社内に浸透しているかどうか、
隠れていた企業のブランド力を浮き彫りにしました。

当日をはじめ、危機時の行動がブランドに影響を与えました。

マニュアルを超えられなかった企業や、
大きなひんしゅくを買った企業があった一方で、
感謝、感動を人々に与えた対応をした企業もありました。

また、強いサプライチェーンを持っているか否か、
製品・サービスの提供力も問われました。

放射線に対する商品の安全確認にも追われました。

食の安全、安心は以前から問われていますが、
今年は日本中のあらゆる商品の安全、安心が問われました。

次に「なでしこジャパン」です。

W杯優勝の活躍は言うまでもありませんが、
優勝後の忙しい中でも、日本女子サッカーのために
マスコミやファンを大切にしつづけた選手の皆さんは、
本当に素晴らしいと思います。

休みたかったと思いますが、メディアに出続けていました。
特に主将の澤穂希選手には次代を切り拓く思いを感じました。

三つ目はFacebook(フェイスブック)です。

既存顧客との関係を強くでき、クチコミツールにもなりうる
フェイスブックを活用しようと、中小企業もフェイスブックページ
を作成するなど、試行錯誤した一年だったと思います。

四つ目はグリーとDeNA(モバゲー)です。

携帯電話向けのゲームを手がけている両社ですが、
広告出稿は大量でしたし、株式売買代金や横浜ベイスターズの
買収などでも話題になりました。

両社がどのようなブランドとしてキャラクター色を帯びていくか、
来年も注目していきたいです。

一年間、当ブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。
よいお年を迎えくださいませ。

にしかまプリンのレ・シューのブランド力

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

夏と言えば海、海と言えば湘南、ということで
今日は西鎌倉の洋菓子店「レ・シュー」をご紹介します。

レシュー.jpg

湘南モノレール西鎌倉駅から県道を大船方面に10分ほど
歩いたところにあります。

人気が出てマスコミでも取り上げられる名店です。
お店も素敵な外観です。

通信販売やtwitter、facebookをやるなど、
IT活用にも積極的な企業です。

洋菓子店としては大きな店舗でお菓子の種類も豊富です。
イートインスペースもあります。

レシュー店内マップ.jpg

今の時期は「クレープ」(写真中央)がお勧めです。

レシュー2.jpg

冷たく甘いカスタードクリームと、
ラズベリーソースや苺の酸味が夏にぴったりです。

そして有名なのが「にしかまプリン」です。
とろとろでバニラの香りが広がるプリンです。

にしかまプリン.jpg

甘いのですが、どこかあっさりしていて、
濃厚な甘さだけのプリンではありません。

プリンの上に生クリームが乗っていてクリーミーでもあります。

レ・シューはインターネット通販を行っていますが、
実は「クレープ」や「にしかまプリン」は通販では買えません。

鮮度やその形(やわらかいので)を維持するのが難しいからと
ファンの間では言われています。

その独特の食感とおいしさ、地名を付けたネーミングで、
西鎌倉の名物になった「にしかまプリン」は、
お店に行かないと買えません。

ブランドにおいてネーミングや限定といった要素は重要です。

簡単には手に入らない希少性もあって、
ドライブ時には、つい寄って食べたくなるのです。

日比谷花壇のブランドづくりとデザイン

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は日比谷花壇の日比谷公園店をご紹介します。

日比谷花壇.jpg

グッドデザインの看板がしっかり出ています。
実は同店は2010年度のグッドデザイン金賞を受賞しました。
http://www.g-mark.org/archive/2010/best15/10c05019.html
金賞はその年で15しか与えられない栄誉です。

本店である日比谷公園店には特別なwebサイトもあります。
http://www.hibiyakadan.com/hibiyakouenten/

写真も美しく、読み物としても思いが込められて良いです。

同店は、オフィスワーカーの日常の憩いの場となっている
日比谷公園の中にありますが、向かいには日生劇場、
帝国ホテルがあり、ハレの場にも隣接した旗艦店です。

この建築デザインは日常と自然とハレという非日常を
高いレベルで融合させたから評価されたのでしょう。

高級な花が並んでいます。法人の贈答用の需要もあるのでしょう。

ブランドづくりにおいて、旗艦店のデザインはとりわけ重要です。

込められた思いや世界観はそこで伝わります。
いくら文章で語ってもダメでしょう。

中小企業も同様です。
本店や創業の地へのデザインに思いはこめられていますか?

「たたずまい」はファンづくりや売上にも影響する重要な要素なのです。

話題は変わりますが、6月30日に東京都主催、
東京都中小企業振興公社にて行われたデザインセミナーには、
多くの方がご参加くださいまして、本当にありがとうございました。

デザイン助成金.jpg

200名を超える方にお申込みいただき、会場の都合で10日前に
参加申込を締め切ってしまう状況でした。

今回、参加できなかった方は申し訳ございません。

また、お話しできる機会を楽しみにしております。
その時はお早めにお申し込みをお勧めします!

企業の理念と存在意義が危機の今こそ問われている

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

東北地方太平洋沖地震から1週間が経とうとしています。

震災で亡くなられた方に深く哀悼の意を表するとともに、
被災された皆様にお見舞い申し上げます。

節電に努める時期です。コンパクトに。

企業は、企業理念と存在意義に今一度立ち返る時でしょう。

企業が顧客へ提供できること、従業員へできること、
地域へできること、政府や金融機関、そして株主へできること、
が問われています。

我々は何なのか、何ができるのか、何をすべきなのか、
をそれぞれの企業が考えています。

ともすれば、平時には見えにくかった
コーポレートアイデンティティが行動として見えています。

企業の底力も明らかになっています。

企業によって置かれた立場は違うでしょうが、
人の暮らしに、社会に、価値をもたらす企業活動が求められています。

中小企業ができることも多いです。

私も人々の心に寄り添いながら、
中小企業支援をはじめ、さまざまな活動に注力いたします。

ウイスキー「トリス」のリニューアル(2)

こんにちは。中小企業診断士の山口達也です。
「トリス」リニューアルの話の続きです。

昔のトリスと新しいトリスを飲み比べました。
以下、私が酔いながら感じたことです。

トリスポケット瓶.jpg

アルコール度数が37%から40%に上がりましたが、
新しい方が飲みやすくなってます。

前の方はピリピリする感じで、強く主張する味でした。

新しい方は果物のようなさわやかな香りが前よりも強くなり、
口当たりが良くなったように感じました。

次にブランドポジショニングを考えます。

内容量も増えましたが、増えた量を考慮しても
実質価格が2~3割上がりました。

トリスには安いウイスキーのイメージが強いですが、
今回、サントリーは安さよりハイボールイメージを強く訴求しました。

もともとトリスは元祖ハイボールブームを作り、
そのハイボールは「トリハイ」と呼ばれた商品です。

「角瓶」原酒が不足する恐れがある中で、
トリスをほぼハイボール専用として訴求する戦略は、
経営環境を踏まえた適切な判断です。

ただ、安いウイスキーを望む昔からのファンには、
ウイスキー最大手として何かの対応をするではないかと予想します。

今回は良い原酒を使っているそうですが、
遠くないうちに、手軽な原酒を基にしたハイボール向けの
トリスの再リニューアルもありうると思っています。

ウイスキーは製造に時間がかかりますから、
今度のリニューアルは暫定措置の可能性があると考えています。

ハイボールブームにとりあえず対応した面もあるのではないでしょうか。

ただ、トリスはこのままハイボールブランドで進めて、
安さを求めるファンには、新ブランドで対応する可能性もあるでしょう。

いずれにせよ、複数のブランドイメージをどう活かすか、
ブランドリポジショニング(ブランドポジショニングの修正)
のよい参考事例になると思います。注目しましょう。

ウイスキー「トリス」のリニューアル(1)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日はサントリーウイスキー「トリス」のリニューアルの話です。

昨年9月21日にリニューアルしました。
サントリーニュースリリース
http://www.suntory.co.jp/news/2010/10818.html

ポケット瓶を手に入れるのに時間がかかり、記事が遅くなりました。

1946年に発売された「トリス」は、高級品だったウイスキーを
多くの人に身近なものにした商品です。

「トリスを飲んでハワイへ行こう!」というコピーや、
「トリスバー」は大きな反響・人気となったそうです。

その後ウイスキー市場は縮小しましたが、
ここ2年ほどで、ハイボール人気に再び火をつけたサントリーが
「トリス」をハイボールほぼ専用の形でリニューアルしたのです。

実際「トリス」を出すバーは少なくなっていましたし、
ご家庭で「トリス」を飲んでいた方も減っていたのでしょう。

そうした中で、ハイボール人気を「角瓶」だけでなく、
「トリス」に分散させたリニューアルは評価できます。

新旧トリス.jpg
(左が旧トリス、右が新トリス)

デザインを見ていきます。

瓶の肩口に「SUNTORY」の文字が浮き出ているのは変わっていません。

しかし、その他は大きく変わりました。

ガラス瓶の色は明るくなり、軽さ、透明感が出ました。

ラベルは以前のロゴデザインを一部残しながらも、
字体は全体的に細くなり、色も黒や銀を使って、
高級感を伝えようとしています。

「TORYS」の下に引いてある赤線がいいですね。
ラベルを引き締め、ちょうどよいアクセントになっています。

このあたりがデザインの深さであり、面白さです。

アンクルトリスのPOPを取り外して新旧を見比べると、
リニューアルで、昔のやわらかさ、楽しさ、にぎやかな感じから、
高級感、軽さ、キレ重視のデザインにしたと言えるでしょう。

味はどう変わったでしょうか。飲み比べた話はまた次回に。

チロルチョコ「ちょこっと気餅」

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

先日チロルチョコの「ちょこっと気餅」を頂戴しました。

チロルチョコ.jpg

正月にふさわしいパッケージと、
ちょっとしたプレゼントにぴったりです。

赤いチロルには「いちごもち」、白いチロルは「みるくもち」
がチョコレートの中に入っています。おいしいです。

チロルチョコには、多くの商品バリエーションがあります。

季節やターゲットを変えた商品開発、パッケージ開発は
ファン層の拡大と、商品のロングセラー化につながります。

webサイトを見ると、企画アイデアにあふれた会社であることが
わかるのではないでしょうか。

チロルチョコの商品一覧
http://www.tirol-choco.com/info.html

中小企業は大ヒットを狙うのではなく、
ロングセラーを狙うべきだと私は思います。

ブランド、デザイン、ネーミングの工夫において、
ぜひ参考にしていただきたい事例です。

日本デザイナー学院でも授業の題材としたことがあります。

自社の商品で活かせる素材がないか探してみましょう。

ふるさと祭り東京2011

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

東京ドームで開催されている
ふるさと祭り東京」に行ってきました。

furusatotokyodome.jpg

大勢の方でにぎわっていました。

10日に放送されたフジテレビの情報番組によると、
8日と9日の2日間で約10万人の来場があったそうです。

furusatomatsuri2011.jpg

秋田竿燈まつりや高知よさこい祭りなど、
全国のお祭りの演舞が見られます。

また、その土地の物産やご当地グルメも楽しめます。
お腹を空かして来場されている方も多いです。

特に賑わっていたのが「全国ご当地どんぶり選手権」です。

どんぶり選手権.jpg

400円でハーフサイズの丼が食べられます。
食べ比べしている姿を多く見ました。

B級グルメや百貨店での催事と同様に、
身近なグルメは根強い人気があります。

各ブースでも食品や物産を販売していました。

その中で今回ご紹介するのは小笠原村の塩です。

小笠原村塩.jpg

いろいろ種類もあるので、売場のお姉さんに
お姉さんの個人的な好みでどう食べるか尋ねたところ、

「小笠原の塩」はおにぎり、「海の恵み」は炒め物、
「無人塩」は漬物、にするとおいしいと思います
と教えてくれました。

太平洋に囲まれた小笠原の塩は、
普段食べている塩より粒が大きく豊かな味がします。

地域の人や文化、物産の良さを多くの人に伝えられるイベントです。
ふれあいや活気がポイントですね。16日までの開催です。

2010年をブランドで振り返る

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今年最後のブログ更新です。

今年、企業ブランドに劇的な変化は感じませんでしたが、
イメージを大きく変えたものとして4つ挙げます。

まず今年は小惑星探査機「はやぶさ」でしょう。

打ち上げから7年、地球に帰還するまでは、
あまり注目を集めていなかったように思います。

日本の宇宙開発に対する国民の視線も
厳しいものが少なくなかったように思います。

しかし、「はやぶさ」は幾度の困難を乗り越え、
火星ほど離れた小惑星から帰る世界初の快挙を成し遂げました。

大気圏に突入し、流れ星のように燃え尽きていく姿は、
使命を果たした人生のようであり、
カプセルを守り届ける愛の形のようでした。

技術、努力、情熱、愛情・・・、
さまざまな要素が日本中に大きな感動をもたらし、
宇宙開発への視線も変わったように思います。

次に、B級グルメについてです。

数年前から地域ブランド、まちおこしとして注目を
集めていましたが、今年一気に話題が広がったと思います。

B-1グランプリ初の首都圏開催が影響したのでしょうか。

他のグルメイベントも開催されました。
地域ならではの料理、買いやすい値段が人気の原因でしょう。

自分たちが持っているものが、他の土地の人には、
新しい、面白い、と思ってもらえるかもしれません。

自分たちが持つ良さを再探索させるキッカケになっています。

イベントそのもののはお祭りですが、競争は本格志向です。

企画・アイデアだけではダメで、
味や価格でも高いレベルが求められています。

三つ目は青森新幹線のCF(コマーシャルフィルム)です。

JR東日本に乗車されている方は、よく目にされている
と思いますが、「MY FIRST AOMIORI」キャンペーンのCFと
ポスターが秀逸でした。

ドラマ仕立ての連続ストーリーでできていますが、
青森の良さや、地元の人や駅員の気持ちに共感し、憧れます。

青森の人と公共交通の魅力を自然と伝えています。
大きくイメージアップに貢献したのではないでしょうか。

四つ目に表参道と赤坂のイルミネーションです。

昨年復活した表参道のイルミネーションは、
LED90万個とパワーアップして今年も登場しました。

街が明るいと人の気持ちも明るくなります。

環境保護の見地から異論もあるでしょうが、
都市らしい地域があっても良いと思います。

表参道のけやき並木の電飾は都市のシンボルでしょう。

表参道2010イルミ.jpg

下の写真はグランドプリンスホテル赤坂のクリスマスツリーです。
この点灯は今年が最後でした。これも街と時代の象徴でした。

赤プリクリスマスツリー.jpg

何かひとつの出来事、象徴が人の気持ちを大きく動かします。

地道な努力とともにブランドには大切なことです。

最後に、私が住んでいる近所にあった花月園競輪場が
今年の3月に閉鎖されました。

特段、競輪に思い入れがあるわけではないのですが、
ずっと近くにあったものがなくなる寂しさはあります。

この場所で競輪も60年開催されたそうです。

最後の開催時の写真と、閉鎖後の桜と一緒に撮影した写真を、
今年を振り返る最後に持ってきます。

一年間、当ブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。
よいお年を迎えくださいませ。

花月園競輪.jpg
花月園競輪場.jpg

人の生き方を問う「エチカの鏡」最終回

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

先週はビデオ録画で見た「エチカの鏡」最終回が強く
心に残りました。先月に放送されたものをようやく見ました。

余命を告げられて人はどう生きるか。

生き様、個人の価値観が問われたテーマでした。

黒澤明監督の映画「生きる」にも通じるテーマです。

個々の違いや価値観は、ブランド形成に重要な要素です。

ブランド経営を行ううえでは、
死を強く意識することも有効だと感じました。

もちろん、余命わずかと告げられて、
仕事をする可能性は高くないでしょう。

家族や友人と過ごす時間や、自己に向き合う時間は大切です。

しかし、人生が一度きりであること、
時間には限りがあることを強く意識した時に、
その人の本心が露わになるような気がします。

ビジネスである以上、利益は必要ですが、
墓場まで持っていけないお金から頭を切り離しても
やりたいことは、その人の本音でしょう。

テクニックだけでつくられるブランドは弱いです。
人の心を打つのは、強い“思い”でしょう。

番組を見終えた後にそんなことを考えました。

「エチカの鏡」が9月19日で終了してしまったのは残念ですね。
考えさせられる良い番組でした。