おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
新型コロナウイルスの新規感染者数は
4月に比べて落ち着いていますが、
飲食店の来店者数はあまり回復していません。
緊急事態宣言後も引き続き、
持ち帰り(テイクアウト)を強化している店舗が多いです。
持ち帰りのオペレーションが問題なくできるようでしたら、
宅配・出前(デリバリー)を検討したいです。
現在は補助金も豊富で、デリバリーを始める絶好のチャンスです。
補助金は後段でご紹介します。
宅配代行もお願いしたいなら、
UberEats(ウーバーイーツ)と出前館が候補になります。
まずどちらかやってみて、その後に両方やっていいと思います。


出前館もウーバーイーツも、店にタブレット端末を置いて注文を受けます。
出前館は、かつては自社で配達する店が対象でしたが、
現在は配達を委託することもできます。

出店に関する資料がwebサイトに掲載されています。
出前館に出店するhttps://demae-can.com/inquiry/branchShop/input/出前館は、初期制作費用が2020年5月から10月まで無料です。
注文に応じて、サービス利用量料が商品代金と送料(税抜)の10%、
配達代行手数料が商品代金(税抜)の23%がかかります。
キャッシュレス決済の利用では、クレジットカード会社などへ
注文金額(税込)の3%程度を払います。
ウーバーイーツは店舗の手数料がwebサイトに記されていません。
加盟の問い合わせすると教えてくれるようです。
UberEatsのレストランパートナーになるhttps://restaurants.ubereats.com/jp/ja/ただ、一般にはウーバーイーツの手数料は売上の35%と言われています。
手数料には10%の消費税もかかります。
出前館もウーバーイーツも手数料が高いと感じるかもしれませんが、
Webサイトの構築、集客費用、受注、決済システム構築、
配達員の人件費、バイクなどを自社で用意することを考えると、
むしろ安いと感じます。
ただ、採算をとるために宅配価格はテイクアウトより高くしましょう。
出前館もウーバーイーツも出店申し込みが殺到しており、
サービス開始までには2か月くらいかかるようです。
第2波がくれば、また出店申し込みが殺到しそうですから、
早めに問い合わせや検討をした方がよいと思います。
新たに宅配・出前(デリバリー)を始めるにあたって使える補助金をご紹介します。
全国の商工会、商工会議所では
小規模事業者持続化補助金があります。
小規模事業者持続化補助金(コロナ特別対応型)は
非対面型ビジネスモデルへの転換などへの取り組みに
最大100万円を補助します。
従業員数5人以下の飲食店が、
宅配(デリバリー)を新たに始めて売上拡大を目指す
事業に取り組む計画なら、採択される可能性があります。
店舗・事業所のある地域が、
商工会議所か商工会のどちらの管轄か調べたうえで、
管轄にあわせてwebサイトをご確認ください。
商工会議所地域の小規模事業者持続化補助金
http://jizokukahojokin.info/商工会地域の小規模事業者持続化補助金
http://www.shokokai.or.jp/東京都では、東京都中小企業振興公社が助成金を出しています。
業態転換支援事業(新型コロナウイルス感染症緊急対策)
https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/jigyo/conversion.html「テイクアウト」「宅配」「移動販売」を新たに始める
中小企業に最大100万円を助成します。
神奈川県には、神奈川県中小企業・小規模企業再起促進事業費補助金があります。
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/jf2/shokibohojyo_koubo2.htmlデリバリーサービス利用やテイクアウト用窓口設置などの
非対面型ビジネスモデル構築に最大100万円を補助します。
補助金ではありませんが、横浜市は
「
テイクアウト&デリバリー横浜」というwebサイトを
運営して、持ち帰りや宅配・配達を行う飲食店をPRしています。
https://takeout.city.yokohama.lg.jp/他の地域でも、似た補助金や支援策があるところがあります。
探してみてください。