集まってビジネスチャンスを生み出そう

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は、集まることで需要を創造しようという話です。

パリのモンマルトルのテルトル広場には
絵描きがたくさんいます。

テルトル1.jpg

似顔絵を描いてもらった人も少なくないでしょう。
観光客も多く、とても賑わっています。

テルトル2.jpg

ここにいる絵描きの絵が特に上手い
という感じは受けませんでしたが、名所になっていて、
描いてもらいたいと思う人がたくさんいます。

モンマルトルでなければ、同じ絵描きが似顔絵を描くとしても
描いてもらおうと思う人は大きく減りそうです。

そのように考えると、購買の動機づけに
立地の魅力が大きく影響しています。

経営の観点では、意識的に集まって名所化を図ることで
購買意欲を喚起したいものです。

消費者にとっては、
その場所で買いたいという観光的な魅力がありますし、
多くの商品・サービスから選べる魅力もあります。

地域おこしの観点でも、この考え方は使えます。

昔のモンマルトルに画家が集まったきっかけは
家賃や税金が安かったことだと言われています。

優れた施設や利便性があったからではないようです。

つまり、集積を促すチャンスは多いと思います。

日本にも、かっぱ橋道具街や秋葉原電気街、
横浜中華街などがあります。

これらの街には買う楽しさがあります。

企業としては、同業者が多いところに飛び込むのは
競争が厳しく大変ですが、
イノベーションが長期的に強い企業をつくります。

産業集積も最初は小さいものです。
数店舗ある場所にあえて出店してみてははいかがでしょうか。

山梨市牧丘町の乙女の郷の味噌とジャム

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

先日、山梨県山梨市の農村女性起業グループの
ご支援に行ってきました。

山梨市牧丘町は、甲府や塩山より標高が高く、
寒暖の差があるので、山梨県内でも特に美味しいブドウが
作られています。

乙女高原のふもとにある女性グループ「乙女の郷」が
ジャムや味噌、こんにゃくなどを作っていて、
新商品開発や販売促進のアドバイスで伺いました。

巨峰のつぶの食感が残った自然の味のジャムや、
山梨県産の大豆を使い、塩分を減らして麹をたくさん使った
香り高く甘みもある味噌など、
原料がとっても高品質なものばかりです。

牧丘特産ジャム.jpg
乙女高原みそ.jpg

巨峰ジャム500円、乙女高原みそ650円です。
素材を考えると価格はかなり安いです。

もっと高くてもよいのではと私は思ったりするのですが、
お話を伺うと、作ったものを多くの人に食べてもらいたい
という純粋な思いを皆さんお持ちなのです。

JAフルーツ山梨直売所、道の駅まきおか、
鼓川温泉売店などで販売しています。

JAフルーツ山梨.jpg
道の駅まきおか.jpg

大手の食品メーカーのものと比べれば日持ちはしません。

しかし、素材がぜんぜん違いますし、
ゆうに半年以上の賞味期限があります。

自宅で美味しくいただいております。

POPやパッケージで、素材の良さをアピールし、
商品名やデザインを良くしていくとさらに売れそうです。

今度は新たに味噌、ぶどうジャム、梅のマフィンの
商品化に挑んでいて、これからデビューします。
楽しみです。

映画「英国王のスピーチ」

こんばんは。中小企業診断士の山口達也です。
映画「英国王のスピーチ」を見ました。
アカデミー賞が発表される前に感想を書きます。

英国王のスピーチ.jpg

第2次世界大戦開戦時の英国王が悩んでいた吃音を、
言語聴覚士との交流によって克服していく物語です。

私もコンサルティングや講演といった
話す仕事をしているので、興味深く鑑賞しました。

実話をもとにした映画で、話の流れは穏やかです。

突飛な展開や派手なアクションはありませんが、
俳優、音楽、脚本、空気感が優れています。

心の機微に焦点を当てた、まさに「王道」を行く作品です。
ゆるぎない愛情や友情も描かれます。

言葉がテーマの映画ですから、英語がわかると、
さらに面白いかもしれません。

私が分からなかったジョークも理解できると思います。

鑑賞後は、さわやかな気持ちになれるでしょう。

世のため、人のため、困難を乗り越えて王は民衆に伝えます。

スピーチ以外にも方法はありますが、
人には人に何かを伝える使命があるのだと思います。

あなたが困難を乗り越えて伝えたいことは何ですか。
困難を乗り越える勇気をくれる良作です。

マーケティング力を感じる「午前十時の映画祭」

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は「午前十時の映画祭」をご紹介します。

午前十時の映画祭.jpg

「午前十時の映画祭」は、映画の黄金時代(1950~70年)
を中心に外国の傑作娯楽映画50本を選んで
全国の劇場で1年間にわたり連続上映する企画です。

午前十時の映画祭
http://asa10.eiga.com/

「一度、スクリーンで見たかった。
もう一度、スクリーンで見たかった。」

というキャッチコピーも素敵ですね。

名作は繰り返し見ても面白いものです。

まだ見たことのない名作や、かつて映画館で見た作品を、
自宅ではなく映画館で見たいというニーズに応えています。

昔の名作を上映する「名画座」も各地にありますが、
今回の企画は以下の点が優れています。

午前10時はおそらく映画館が空いている時間です。

サービス供給側は、余裕のある時間を提供し、
強い来場動機を持つ映画ファン(消費者)を呼ぶという
バランスの良い企画である点です。

映画は上映開始時間が分かりにくいこともあるので、
一律に設定して、それをタイトルにした点も技ありです。

新聞やwebの広告など、PRもしっかりしていました。

私はイベント初日の2月6日に
TOHOシネマズ六本木ヒルズに行きました。

「ショーシャンクの空に」を見ましたが満席でした。
午後から追加上映をしていました。大好評のようです。

tohocinemas.jpg

中小企業にも昔の商品・サービスで優れたものがあると思います。

期間限定で復刻させてみてはいかがでしょうか。

食品などでも復刻版が良く発売されています。
ブランドの原点を見つめ直すきっかけにもなるはずですよ。

「午前十時の映画祭」の料金は大人1,000円、学生・子供500円です。
来年の1月21日までの予定です。

FOREVER21のディスプレイ

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日も昨日に続いてFOREVER21の話題です。

価格帯やディスプレイについてお伝えします。

FOREVER21の価格帯はユニクロと同じくらいで、
H&Mより安いでしょう。

かなり安いです。女性向けの夏物には
1000円を切る商品も多く見受けられます。

店内の壁面は明るい色使いです。
店内の商品量は多く、通路が少し狭いくらいです。

H&Mの陳列は、高い所に商品があったり、
ハンガー台も斜めに置くなど、
店内に変化をつけて、演出性を感じました。

しかし、FOREVER21はハンガー台も店舗の壁に平行に
シンプルに置いてあります。

この点はユニクロに近いです。整然させて空間効率が良くして
坪あたりの商品陳列量が多くするためかもしれません。

ただ、ユニクロの棚中心の陳列ではなく、
ハンガーによる陳列が多いです。

マネキンはありますが、
価格のPOPやモデルの写真はほとんどありません。

価格は商品についたタグで判断します。
「安い」ことを店内ではあまり強調しないのでしょう。

BGMはアップテンポな曲がかかっています。
価格も安いので気持ちが高揚して、衝動買いしてしまう感じです。

こうして見ると、H&MはFOREVER21に比べればシックで
やや大人向けと言えます。

下の写真は店の近くの神宮前交差点の写真です。
FOREVER21の黄色い袋を持った人が目立ちます。
神宮前交差点.jpg

原宿周辺には黄色い袋を持った人をたくさん見かけます。

FOREVER21の今の人気はブームで、
そのうち落ち着くのは間違いありません。

今後は、その時のトレンドのファッションを
どれだけ多く早く提供できるかがポイントになるのでしょう。

空いてきたら、ディスプレイもどう変わるのか、
変わらないのかにも注目したいと思います。

FOREVER21に行ってきました

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
先日、東京の原宿にあるFOREVER21に行ってきました。

意外と(?)反響のあったH&M、ユニクロの記事の流れです。

FOREVER21(フォーエバートゥエンティーワン)は、
アメリカの洋服小売です。

最近話題となっているファストファッションのお店です。
4月29日に原宿に日本1号店がオープンしました。H&Mの隣です。

FOREVER21.jpg

平日の17時前に行ったのですが、入場制限をしていました。

開店して1か月過ぎたので、そろそろ空いているのでは
と思って行きましたが、大変な混雑です。

地下1階、地上4階立ての建物で、商品の大半が女性向けです。
最上階に男性向けの商品もあります。

時間帯や場所の影響もありますが、
客層は10代の女性が圧倒的に多いです。

ただ、小さなお子さんを連れた母親や、
中年の女性層も少し見受けられました。

男性は全体の5%くらいでしょうか。ちょっと肩身が狭いです。

隣のH&Mにも行ってみると、結構混んでいます。

H&Mの店内にFOREVER21の袋を持った女の子がたくさんいます。
先にFOREVER21で買い物して、その後H&Mに来店しているわけです。

FOREVER21はH&Mの隣に出店したことで、H&Mとの相乗効果を
狙っているとの報道やコメントがありました。

しかし現在の状況は、H&MがFOREVER21のおかげで、
より集客できているといった様相です。

話題性や入場制限という渇望感や購買意欲の刺激、
ライバル店と近接した出店などは、
マーケティング戦略としても学ぶところがあります。

FOREVER21の店内の状況や、H&M、ユニクロとの違いは、
明日書きたいと思います。

参考記事
2009年1月16日:銀座のH&Mとユニクロに行ってみました
http://brand-design.seesaa.net/article/112667666.html
2009年1月17日:H&Mとユニクロが目指すもの
http://brand-design.seesaa.net/article/112712128.html

撮影禁止が守るものは

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は商品展示の撮影禁止についてです。

昨日、雑木囃子の寄木細工の作品展示について
撮影禁止が残念だと述べました。

私は写真撮影を許可した方がメリットが大きいと考えています。

雑木囃子の今回の展示は、商品として販売していること、
展示は無料であること、を考慮すると
撮影禁止はもったいないと思うのです。

以前ご紹介したRinも撮影禁止でしたが、
まったく同じことを感じました。

多くの人に見てもらう、知ってもらうことの価値を
もっと重視してはどうかと考えます。

撮影禁止で守っているものとは何でしょうか?

撮影を許可するデメリットを考えてみます。

写真を見たら購買する必要がなくなってしまう。
下手な写真はブランド価値を下げる。
写真を見て展示やデザインを模倣されることを恐れている。
撮影行為やフラッシュが他のお客様に迷惑をかける。

このようなことが考えられます。

しかし、これらのデメリットより、
多くの人に写真を撮ってもらい、見てもらうことによる
クチコミや話題づくりのメリットに目を向けてはどうでしょうか。

入場有料の展示会であるバウハウス・デッサウ展でも、
ブロガーを呼んで、撮影してもらったり、
文章を書いてもらったりしています。

写真を盛り込んでバウハウス・デッサウ展を書いた
二つのブログをご紹介します。

弐代目・青い日記帳
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1432

前村記念博物館ブログ
http://www.jmam.net/blog/archives/2205.html

素敵なブログだと思います。

バウハウス・デッサウ展は当ブログでも書いています。
(写真はありません)
http://brand-design.seesaa.net/article/101331895.html


勘違いして欲しくないのですが、今回の話題、
私が撮影できなかったから、文句を言っているのではありません。

デザインした商品をどう売るかを考えたときに、
撮影禁止にした方が売れるのなら、それでよいのです。

撮影禁止にするメリット・デメリットの検討の際には、
商品が売れることやブランド構築の観点を重視して欲しい
と私は考えています。

このテーマ、デザイン経営研究会でも
機会があれば議論してみたいですね。

ヘルシア緑茶まろやかのターゲット

今日は花王の「ヘルシア緑茶まろやか」の
マーケティング戦略についてです。

花王「ヘルシア」

「ヘルシア緑茶まろやか」は
ヒット商品である「ヘルシア緑茶」を
さらに甘く、まろやかな味にした商品です。

体脂肪に効く高濃度茶カテキンは苦いのですが、
それを多く配合しても飲みやすくしたのがヘルシア緑茶です。

「まろやか」ではお茶の甘みを引き出してあるそうです。

もともとヘルシア緑茶も飲みやすいのですが、
さらに飲みやすくなったと私も思います。(私も飲みました)


ここからが本題です。

この「ヘルシア緑茶まろやか」のCMを見ると、
若い女性が飲んでいます。

登場する女性は細身です。
そして、体脂肪が多いようには見えません。

最初、このCMを見たときは、
ダイエットを考える若い女性に売りたいのかなと
私は考えました。

しかし今は、私は違うように感じています。


例えば、ダイエットしたいという若い女性に
アピールしたいなら、

コカコーラの「アクエリアス アクティブダイエット」の
ようなCMやパッケージデザインを行うでしょう。

日本コカ・コーラ社のニュースリリース
http://www.cocacola.co.jp/corporate/news/news_00153.html

アクティブダイエットは若い人が多く集まりそうな
表参道の駅などで大きくプロモーションをしていました。


しかし、ヘルシアのパッケージデザインには、
若い女性をターゲットという印象を持ちません。

「まろやか」のフォントは和風で渋い印象ですし、
CMも機能をシンプルに訴え、やや地味な印象です。

若い女性にも飲んでほしいが、それだけでなく、
年齢が少し上の婦人を一番のターゲットとしているのでは、
という気がしています。


私は、周りの若い女性がヘルシアを
飲んでいるところをあまり見ません。

緑茶やブレンド茶を飲んでいて、ダイエットしたいと
話しているのにもかかわらずです。

パッケージには「体脂肪が気になる方に」と
はっきり書いてありますし、
ヘルシアには、やはり中年男性のイメージがあるから
若い女性は、手を伸ばしにくいのでしょうか。


ここまで見ると、花王には「ダイエット=若い女性」
として売らなかった、鋭いマーケティング戦略が
初代の「ヘルシア」発売当時からあったように思えます。


花王から、ターゲットや詳細な戦略は明かされていませんし、
ここまでの話も、あくまでも私の推測に過ぎませんが、

大ヒット、ロングセラー商品へ導いたPR戦略を
今後も研究、注目すべきだと思います。


小林製薬のマーケティング戦略に学ぼう

「サワデー」「熱さまシート」「アンメルツヨコヨコ」
と言えば小林製薬です。

小林製薬は「あったらいいなをカタチにする」を
ブランドスローガンに掲げ、ユニークな商品を多く
発売しています。

私が昔から注目している企業のひとつです。


小林製薬の小林豊社長が、

6月4日放送のテレビ東京「カンブリア宮殿」と
雑誌「日経デザイン」6月号にそれぞれ登場して、

小林製薬のブランド、デザイン、マーケティングを
語っていました。


(6月4日のカンブリア宮殿)
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/bn/070604.html
(日経デザイン)
http://nd.nikkeibp.co.jp/
(日経BP社のサイト・坂井直樹のデザイン経営談義)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20070622/128160/

時間が少し経ってしまいましたが、
中小企業が目指すブランド、デザイン、マーケティング戦略
として素晴らしい見本ですので、3回にわたってご紹介します。



小林製薬のマーケティング戦略では、
次のフローを狙っているようです。

1.「あったらいいな」というニーズに応える商品を開発します。
2.CMで「こんな商品あったらどうですか?」と投げかけます。
3.そして店頭で手に取ってもらい、買ってもらいます。


さっそく、1の商品開発からご紹介します。

小林社長は、持っている技術シーズではなく、社員へ
買いたいと思うニーズに合わせた商品開発を行うよう、
常々話しているそうです。


そのニーズ探しですが、
「あったらいいな」というニーズを日常から集めるために、
確か全社員からアイデアを出させていました。

一般的に、アイデアはつまらないものでも、なんでも
とにかく多く出すことがよいとされています。

小林製薬でも、アイデアを数多く出すことを社員に求め、
良いアイデアに対しては評価し、賞金まで出すそうです。

企業として、こうした仕組みを設けることは良いことですよね。


そして、常にアイデアをたくさん出さなくては・・、
という意識が社員の日常生活への感度を
上げているようにも思えました。

企業文化もアットホームな感じで、
自由闊達に発想しやすい雰囲気が感じられました。

平社員でも自由に意見が言いやすい雰囲気に見えました。


次回は、小林製薬がマーケティングで最重要視している
「分かりやすさ」についてご紹介します。


映画「選挙」

今日は参議院選挙の投票日です。
みなさん投票には行かれましたでしょうか?

もちろん私も投票しました。
政治への意思表示として、とても貴重な機会です。

選挙を前に、映画「選挙」を見ましたので、
今日は選挙の話題です。

参考サイト
映画「選挙」公式サイトバナー
映画「選挙」

goo映画


予告では、今回はロゴマークを安く創る話の予定でしたが、
後日にします。
楽しみにされていた方はごめんなさい。

近いうちに必ず書きますので、よろしくお願いします。


「選挙」は、2005年10月の神奈川県川崎市議会の
補欠選挙に立候補した山内和彦さんの選挙活動を題材にした
ドキュメンタリー映画です。
想田和弘監督が一人で撮影しています。

ナレーションや説明は一切なく、
いわゆる「どぶ板選挙」の様子を伝えています。

政策を語る場面や討論の様子は、あまりなく、
選挙活動の舞台裏や、人間関係などに
焦点を合わせた構成になっています。

映画は日本の選挙、民主主義に鋭く迫っており、
さまざまな感想をお持ちになると思います。面白いです。
参院選後でもご覧になってはいかがでしょうか。


私は、ここでは政策や政治論は書きません。

お伝えしたいのは、企業経営、ブランド、デザインの視点でも
「選挙」から学べることが多いということです。

選挙は1億人に支持を訴える
日本最大のマーケティング活動といってよいでしょう。


マーケティングの主体は、企業だけにとどまらず、
行政やNPOなどにも広がっているのです。


映画「選挙」では、自民党の選挙戦術が映されています。

自民党の選挙戦術に、ご批判もあるでしょうが、
戦後、最も多くの選挙に勝ってきた政党の戦術であり、
国民からもっとも支持されてきた戦術であることは否定できません。

この戦術より良い戦術があれば、きっと変えているはずです。
そして他党も似たことをしています。

例えば、
名前を連呼する。(3秒に1回は名前を言う)
地域や業界団体に挨拶まわりする。
妻を「家内」と呼ぶ。
入手した名簿に電話をかけて依頼する。

など。

新人だから、電柱にもお辞儀するぐらいでないと
とも言われ、主人公はそれを実践します。


有権者が重視するポイントもそれぞれ異なります。

政策で決める人、人柄で決める人、
つきあい・縁で決める人

ターゲットに向けて訴求するポイントを変えなくていけません。
ひたむきさや必死さも重要かもしれません。

政策ももちろん大切ですが、人柄も大切なのです。
ですからコミュニケーション力も問われます。


投票してくれる人は、企業経営でいうなら顧客。
選挙活動をしてくれる人は、社員でありパートナー企業です。


「『小泉自民党』の山内和彦です。」と主人公は連呼し、
小泉総理や自民党の政策やブランド力を活用しながら、
自身の認知度を上げていきます。


長く話を聞きたい人には政策を語り、人柄を伝える。

あっという間に前を通り過ぎていく人には、
ブランドと候補者名だけを伝える。

対決軸の作り方や、イメージ戦略にも学べるところがあります。
ポスター写真は、これらの戦略を具現化する、
まさにデザイン力です。


そして、家族や多くの支援者の支えがあって、
選挙活動ができることを痛感します。

お金も相当かかっているようです。

企業でも、家族や社員、地域の人の支えがあって、
成り立っている点は同じです。お金も必要です。


先日、公明党の大田昭宏代表が日本経済新聞の連載で、
次のようなことを書いていました。

選挙は「人事を尽くして天命を待つ」ではいけない。
多くの人の支えがあって、期待を受けて、
立候補するのだから、絶対、当選しなくてはいけない。
プロセスの善し悪しだけでなく、結果が大事だ。


中小企業の経営者も、顧客、社員があって、
事業が成り立つわけですから、このような視点は必要です。

そして、顧客や社員を惹きつけるのに有効な
コーポレートブランド、CI、
場合によっては大義名分だって重要なのです。



さて、今夜の結果はいかに・・・。


負けるが勝ち

少し前の話ですが、6月3日のTV番組
「情熱大陸」を見ました。

その日取り上げられていたのは、
クリエーティブディレクターの箭内道彦さんです。
http://www.mbs.jp/jounetsu/2007/06_03.shtml

放送を見て、コミュニケーション力があって、
人の気持ちを大切にする人だなと私は思いました。
面白かったです。


放送の中で、
クライアントとの会話中に

「負けるが勝ちってこともありますよ」

という言葉が出てきました。

この「負けるが勝ち」が今日のテーマです。


箭内さんが使った会話の前後の流れは少し複雑で、
ここで説明できませんが、

私は、その言葉がとても印象に残りました。


私が感じたのは次のようなことです。

私たちは、往々にして
あらゆる場面ですべて勝ちたいと思うことがあります。

しかし、時には負けることにも価値があります。
例えば子供と遊んでいて、わざと負けるようなことです。


大事なものは何か、考えた上で
本当に大切にしたいもののためには、
負けることも高度な選択と言えるでしょう。


ずっとカッコよくいることがよいのか?
相手を打ち負かすことが素晴らしいのか?

世の中には、そうではない状況もあると思います。


よりよく暮らしていくために、
何かを伝えるために、
ビジネスを成功させるために、
「負ける」ことも大切ですよね。



ものを愛する心

先週、お茶碗を捨てました。

その茶碗は、私の幼少時代から使っていました。

幼児用のプラスチックのお椀を卒業した時から
20年以上使っていたものです。

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愛用していた茶碗  ありがとうございました。


今、私の身の回りにあるもので、最も昔から
お付き合いのあったものではないかと思います。

毎日使っていて愛着もありました。

しかしヒビが入ってしまい、やむなく捨てました。
正直、お別れはつらかったです。


一流の職人は、道具をとても大切にするそうです。

仕事や道具に対する尊敬の気持ちが、
そうさせるのだと思います。

ものを愛する心って美しいと思います。


今日TBSで放送された「夢の扉」では、

能登半島地震で損傷した家屋を、取り壊すのではなく、
修復することを勧めて一軒、一軒見てまわる

長谷川順一さんという建築士を紹介してました。


2次災害を防ぐ目的で、行政から
「専門家の判断なしには、立ち入りしないで下さい」
という危険度を示す貼り紙が損傷した建物に貼られます。

貼り紙を見て家主は取り壊すことを考えますが、
実は土台や骨組みは残っていて、修復すれば、
まだ住める家も多いとのことです。

修復は建て直すよりも費用も安く済むようです。

ボランティアでの活動も素晴らしいことなのですが、
今まで愛着のあった家や職場を、
そのまま残せることが良いことですよね。

愛着のあるものが残せると知ったときの、
家主やそこで働く人の喜びは、
テレビでも大きく伝わりました。


人には愛情や思い出がありますし、
愛着のあるものもあります。

アルバムの写真もそうです。

修復は、お金に換えられないっていうニーズに
応えられるビジネスになる可能性があります。

マスターカードのテレビCMのPricelessの世界です。
ビジネスチャンスもあります。


もっと言いたいことは、
ビジネスチャンスだけではありません。

ものを愛する心は、私はすごく尊いと思います。

ものを大切にする文化が広がるためにも、
修復ビジネスがもっと広がって欲しいですね。

素晴らしいビジネスで社会貢献にもなると思います。


また、愛着をもっていただけるものづくり、
デザイン・ブランドがこれらの前提にはあるのです。


(おまけ)
ワイルドブルーヨコハマのマグカップ
こちらも10年以上愛用しています。
ブログワイルドブルー.JPG

名刺デザインを変えて販路開拓!

今日は名刺の特長を考えます。

昨日、名刺は、個性を伝えることやPRに有効だと書きました。

これらは、服装でもWebサイトでも伝えることができます。

しかし、名刺には次のようなメリットがあると思います。

1.名刺は相手に大切に受け取ってもらえる

 名刺にまつわる話で、以前、こんなニュースがありました。

 長野県知事に就任した田中康夫さんが部下となる
 長野県の職員に名刺を渡しながら挨拶をしていました。

 その中で、職員のひとりが、「組織のトップが部下に名刺を
 渡すのはおかしい」という趣旨の発言をして、
 知事から受け取った名刺を折り曲げたことがありました。

 このやりとりがニュースで放送され、
 その後、この職員の方に大きな批判が集まりました。
 
 最も多かった批判は、名刺を折り曲げることは失礼だ、
 というものだったと記憶しています。 

 組織内で名刺を配ることの是非は、さまざまな意見があると
 思いますが、名刺を大切に扱わないことはマナー違反であると
 いう考えは大多数だと思います。

 私も「名刺は相手の顔だと思って扱うように」と、
 新入社員研修で習いましたが、
 名刺はチラシやパンフレットのように粗雑に扱われることは
 まずありません。

 また、人は名刺をもらって嫌な気分になることは
 少ないでしょう。

 なぜなら、名刺を渡すことは名前や所属、連絡先を明かす
 最も基本的な自己開示であり、
 開示を受けることに対して、受け手は安心するからだと
 思います。

 ですから、名刺は相手が受け取ってくれて、大切に扱われる
 媒体なのです。


2.情報を見てもらえる可能性が他の媒体に比べて高い

 名刺はサイズが小さく、多くの情報は載せることには
 向きませんが、 情報量が少ない分、忙しい相手も
 サッと 読んでくれる可能性も高いと考えられます。


3.名刺は名刺ホルダーなどに保存されることが多い

 名刺は受け取った後に、
 さまざまな方法で管理されていますが、
 名刺ホルダーなどで管理・保存されることが多いです。

 受け取った相手が特にビジネスパーソンの場合、
 チラシのように捨てられる可能性は低いです。
 

4.名刺は会話の糸口やアイスブレイキングに使える

 名刺を渡す場面では、初対面であることがほとんどです。

 過去にみなさんも、話題に困ったことや、
 緊張したことがあると思います。

 しかし、相手と自分に共通する話題のきっかけとなる文章や、
 お互いの緊張をほぐすような明るいデザインの名刺なら
 初対面でもコミュニケーションがやりやすくなります。


このように考えると、名刺は、他の媒体より
優れた面がたくさんあることに気づきます。

名刺は、氏名や連絡先を知らせるだけでなく、
自己PRや販路開拓などの強力なツールとなる可能性を持っているのです。

みなさんの名刺のに書いてある情報やデザインは、
相手へのアピールとして充分ですか?

名刺デザインを変えたら、販路開拓がもっとうまくいくかもしれませんね。