横浜の商業施設「北仲ブリック&ホワイト」

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
横浜の新商業施設、北仲ブリック&ホワイトの紹介です。

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馬車道駅直結の施設です。
横浜生糸検査所が生まれ変わって、2020年6月にオープンしました。
歴史的建造物はいかされています。

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格調が感じられ、
レンガが重厚さと落ち着いた雰囲気を出しています。

「ビルボードライブ横浜」や、
ダンスハウスの「ダンス・ベース・ヨコハマ」、
ギャラリースペースの「BankART KAIKO」など
個性的な文化施設が光ります。

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横浜のフルーツパーラー「水信フルーツパーラー」、
ベーカリーカフェ「JEAN FRANCOIS」(ジャンフランソワ)など
美味しいお店も多いです。

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同じ敷地にはタワーマンションがあり、
サービスアパートメント(ホテルにキッチンがついている)の
「オークウッドスイーツ横浜」もあります。

その1~3階の低層階が北仲ブリック&ホワイトに
なっていて、スーパーマーケットもあります。

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マンションへつづくペデストリアンデッキの上です。
店舗から住居施設へ落ち着いた雰囲気が続きます。

歴史的建造物を活かし、文化施設もありながら、
生活感もミックスさせたユニークな施設です。

デザインで参考になることは多いと思います。

デザイングッズショップKONCENT Komagata

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
東京都台東区駒形にある「KONCENT Komagata」に行きました。

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KONCENT Komagataは「DESIGN PRODUCT SHOP」として
デザイン性の高い生活用品や雑貨を販売しています。
アッシュコンセプトが運営しています。

昨年7月に蔵前の本店が駒形へ移転しました。
お客様が多くにぎわっていました。

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グッズを見ていると店員さんがいろいろ教えてくださり、
接客も良かったです。

webショップも充実していますが、
実物を見て楽しい気分になったり、ギフトを考えたりする
お客様が多いと思います。

利便性を高めたデザインの商品もありますが、
クスっと笑えるようなデザインがいろいろ見られます。

真似はいけませんが、デザイナーが手掛ける商品を見て
商品開発の刺激にしてはいかがでしょうか。

中小企業経営者にとっては、デザインコンセプトはもちろん、
価格設定やターゲットを考えながら見ると良いです。

浅草の近くです。足を延ばして散策するのもよいでしょう。

Zoomバーチャル背景をビジネス用にデザインしよう

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
新型コロナウイルス感染症によって
Zoomを使ったオンラインの打ち合わせは一気に増えました。

Zoomではバーチャル背景が利用できますが、
ビジネス用のバーチャル背景をデザインして使いましょう。

ビジネス用バーチャル背景の簡単な作り方をご紹介します。

ビジネス用にふさわしいバーチャル背景は落ち着いた背景です。
オフィスや店舗のイメージから大きく離れない方がよいです。

自然豊かな風景は、休暇や遊びを連想させるので、
一般的なビジネスには向かないです。

会社名や商品ロゴ、自分の名前、連絡先を入れます。
名刺スタイルです。
企業ブランドや商品ブランドの浸透を図りましょう。

ひとことメッセージを入れるのもよいです。

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私は株式会社キッズプレートの
バーチャル名刺背景ジェネレーター」を使用しています。
https://online-meishi.biz/

上の写真は、写真なし、白無地バージョンで制作したものです。

白無地の背景はバーチャル背景の合成感が緩和されるので
よく使用しています。

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上のように好きな写真と組み合わせて作ることもできます。

zooome」(ズーミー)はもっと簡単に作成できます。
https://zoom.social-business-card.com/

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テンプレートに自分の情報を入れるだけで
上の写真のようなバーチャル背景名刺ができあがります。

無料で会員登録なしで簡単に作れます。

左下に「powered by zooome」と入ることが許せればお勧めです。
資料を画面共有して講演するときなどは、
私が小さく映るのでシンプルなこちらを使うことも多いです。

デザインにこだわりたい人はcanvaがよいかもしれません。
https://www.canva.com/ja_jp/zoom-virtual-backgrounds/templates

さらに、強く宣伝したい商品があるときは、
illustratorやPowerPointなどを使って
オリジナルでデザインしたり、
デザイナーに依頼したりするのもよいでしょう。

スマホでは、あまり背景が映らないので、
バーチャル背景はパソコンでの利用です。

ビデオ通話の画質を考えると、
書体はゴシック体で文字の大きさは大きめ、
文章(情報)量は少なめにしましょう。

襟が伸びないハンガー「ヒトフデ」

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
6月になり衣替えの時期です。

自宅の冬物をしまうなかで、使用している
「ヒトフデ」(HITOFUDE)というハンガーが
目に留まったので今日はこのハンガーの紹介です。

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セーター、特にタートルネックですと、
ハンガーを使うときに襟が伸びてしまうので、
裾(お腹)からハンガーを通すことがあります。

この面倒なことが「ヒトフデ」では解消します。

襟からハンガーを入れて、
ずっと袖の奥まで差し込めるからです。

下の写真のように使います。

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ハンガーから外すことも簡単ですし、
ハンガーにかけた状態の安定性も良いです。

だいぶ昔に買ったのですが、気に入って使っています。
デザイナーが考えた良いデザイン製品です。

プラスディー(アッシュコンセプト)で販売していましたが、
現在は販売終了してしまったようです。
https://plus-d.com/projects/hitofude/

その後、価格を抑えた
「襟が伸びない」「首元が伸びない」ハンガーが
いくつか発売されたので、やむを得ないと思います。

かつて紹介した「ワンタッチハンガー」も
襟を通しやすいハンガーです。
https://brand-design.seesaa.net/article/105252594.html

家にいる時間が長くなると、
楽しくなる、美しい、華やかな、
デザイン性の高い商品の売れ行きが良くなる傾向があります。

デザインに重点を置いた商品開発を考えてはどうでしょうか。

デザイン経営の留意点を中小企業経営者の言葉から学ぶ(2)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

2週前にご紹介したロフトワークが作成した報告書
「中小企業のデザイン経営 経営者のビジョンが文化をつくる」
の後編です。

2020年10月21日:デザイン経営の留意点を中小企業経営者の言葉から学ぶ(1)
https://brand-design.seesaa.net/article/478031589.html

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デザイナーとどうつきあうべきか、
デザイン経営の留意点は何か、といった観点でご紹介して
補足しています。

株式会社パーク・コーポレーションの井上社長は
インタビューの中で次のように述べています。

「商売をやっていくには、
右脳だけではだめなんですよね。
だから現場にも左脳に強い人間も置くようにしています。
クリエイティブに強い人にはクリエイティブだけを、
マネジメントに強い人にはマネジメントだけを任せて、
二人セットで仕事をするようにさせているんです。」p.36

やはり適材適所。
デザイナーの良いところを活かしながら、
マネジメントは不得意な人が多いので
補う方が良いことが示唆されます。

福永紙工株式会社の山田社長は
インタビューの中で次のように述べています。

「10何年やってみて思うのは、デザインへの投資が
利益に結び付くまでには時間がかかるな、
ということです。今、『デザインに取り組むことに
よって、経営が劇的に改善する』ような風潮がありますが、
そんなに手軽で美味しいものではないですよね。
(中略)
『まずはデザインの力で、ちゃんと意味のあるものを
作ろう』という意識が大事だと思っています。」p.66

表面的なデザインではなく、
意味のあるデザイン、顧客にとって価値のある体験の
デザインを何度も粘り強く挑戦することが
デザイナーにも経営者にも求められます。

米富繊維株式会社の大江社長は
インタビューの中で次のように述べています。

「新しく入ったデザイナーが、なんとなく
可愛いものを作ると、どんどん値段が上がって
いってしまうんですよ。そういう原価計算については
社内で教えていくしかない」p.81

経験の浅いデザイナーでは
原価やビジネスの感覚があまりない人も多いので、
それらは企業側がデザイナーに教えて、
コストを抑えることも考えてもらうことが
必要になることも多いです。

株式会社ジャクエツの徳本社長は
インタビューの中で次のように述べています。

「インハウスのデザイナーと外部のデザイナーの
どちらも(中略)大切にしています。
社内のデザイナーだけだと、
どうしても自分たちの論理に頼って、
客観的な判断ができにくくなってしまう。
逆に、外部のデザイナーだけでも、
専門性が高い反面、守備範囲が狭くなりがち。」p.128

イノベーション(革新)を起こすにあたって、
外部デザイナーは刺激になり有効でしょう。
一方で業界知識や経験は豊富ではないので、
的外れな提案になることもありえます。

外部からの提案を、自社や業界に適応させて
実現させる力が重要です。

たねやグループの山本CEOは
インタビューの中で次のように述べています。

「パッケージのデザインを他社にお願いすることに
したんですね。でも、急に完璧になりすぎて、
お客さんの心が離れてしまった。」p.140

「私たちのような素人集団でも、
お菓子のことはよくわかっているから、
『このお菓子はこういう装いがいいんですよ』
と言うことはできるんです。」p.140

外部にデザインを依頼すると、
「商品への深い想い」が届きにくくなります。
社内でデザインするか、外部に想いをよく伝えて
デザインしてもらうか、どちらかが必要になります。

いかがでしたでしょうか。
デザイン経営の留意点として参考にしていただければ幸いです。

デザイン経営の留意点を中小企業経営者の言葉から学ぶ(1)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

株式会社ロフトワークが作成した報告書
中小企業のデザイン経営 経営者のビジョンが文化をつくる
を2週にわたってご紹介します。

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関東経済産業局、日本デザイン振興会と協力して、
デザインを経営に活かしている中小企業8社を調査し、
デザイン経営の実践における5つのポイントを
報告書にまとめたものです。

報告書は下のページにあるリンクから
氏名やメールアドレスを入力すればダウンロードできます。
https://loftwork.com/jp/news/2020/03/05_design-driven-management_report

160ページくらいあり充実した内容です。
多くを学べます。

8社は中小企業でも規模が大きめの中堅企業が多いです。
7社は製造業ですが、製品開発以外のデザインが
中心の事例もいくつかあり、
製造業でなくても読む価値はあります。

基本的には、デザインを経営に取り入れよう、
経営にデザイナーを巻き込もう、という内容です。

私はこの報告書におおいに賛同しますが、注意も必要です。

すべてのデザイナーが経営やビジネスに携われるほど
万能で優秀ではありません。

ですからデザイナーを単純に経営に巻き込むと
期待外れになるどころか、経営が傾きかねません。

報告書の事例では、経営者がデザイナーの能力を
うまく活かし、引き出しています。

私からは、デザイナーとどうつきあうべきか、
デザイン経営の留意点は何か、といった観点で、
この報告書をご紹介して、補足していきます。

株式会社スノーピークの山井社長は、
インタビューの中で次のように述べています。

「デザインは、あくまで手段であって、
一番大事なのはデザインの先にある体験」p.28

「デザイナーにありがちなのが、
デザインすることが目的になってしまって、
それを使って何が起きるかという
思考が浅くなってしまうことです。」p.28

「常に新しい製品のアイデアを溜めておくように
言ってあって、(中略)ないときは、
めちゃくちゃ怒りますね。『デザイナーなのに
ネタを持ってないって、どういうこと?』って。」p.28

デザイナーに、ユーザー視点で考えることや、
よりよいアウトドア体験や「人間性の回復」という
ビジョンに沿った体験につながる
アイデアを多く求めています。

つまり、常に観察し、考え続け、
アイデアを生み出し続けるデザイナーが
良いデザイナーと言えるでしょう。

「新卒にこだわる理由は、経験者だと
面白いアイデアは出せても設計ができないか、
設計はできてもアイデアが思いつかないか、
どちらかに偏っていることが多いからです。」p.29

アウトドアギア(製品)の設計ができる
外部のデザイナーも多くないので育てています。

続きは来週ご紹介します。

強力で扱いやすい磁石フック「jフック」

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は2017年度のグッドデザイン賞を受賞した
シリコンマグネットフック「jフック」をご紹介します。
https://www.magever.net/silicone-magnet/ihook-jhook/

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私も家で使っていますが、とても優れものです。

冷蔵庫の横にjフックを2つ付け、
金網とラックを吊り下げて、食品ラップなどを置いています。
さっと取り出せるようになり、収納スペースも広がりました。

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jフックは耐荷重2kgです。
ネオジム磁石は、磁力が最も強い永久磁石です。

このネオジム磁石をシリコンコーティングすることで、
ネオジム磁石の錆びやすい弱点をカバーしています。
そのため浴室でも使えます。

以前、別の磁石フックを壁につけたことがあるのですが、
むき出しの磁石や磁石を覆う金属が
壁を傷つけてしまったこともあります。

コーティングしているjフックはそんな心配がありません。
浴室、冷蔵庫、洗濯機、スチール壁に使えます。

浴室でシャンプーボトルを吊り下げておけば、
ボトルの底のヌメヌメ掃除が不要になります。



また、ガラス板でも磁石をガラス板の
表と裏で挟むようつければくっつきます。

ガラス板を挟む場合は2kg支えられないかもしれませんが、
吸盤以外の選択肢があることに驚きました。

ガラスや木の板、布にもフックを付けたい需要はあるようで、
jフックをさらに進化させた「マグサンド」は
日本文具大賞2019優秀賞を受賞しています。

このjフックを手掛けてるのが株式会社マグエバーです。

磁石とその応用製品の企画・開発・
製造・販売をしている中小企業です。

製造業などへ磁石を使う製品開発への提案、
卸売や製造受託を主力としている磁石の専門商社です。

jフックの価格は1つ869円ですが、
磁石を知り尽くしたプロが開発した製品なので
100円ショップなどの磁石とは品質や性能が違います。

デザインとエンジニアリングを融合した事例としてご紹介しました。

2019年をデザインで振り返る(ワークマンの躍進)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
2019年のデザインを振り返ります。

今年はワークマンの躍進が話題になりました。

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ワークマンは、作業服や軍手、安全靴などを
販売していますが、業務用ではなく、
一般の個人客に向けて、スポーツウェアや
アウトドアウェアなどを商品開発して
販売したところ、高機能、低価格で人気を博しています。

昨年の9月には、作業着などを置かず、
一般個人客だけをターゲットとした
「ワークマンプラス」を出店したところ、
ワークマンの商品が大きな話題になりました。

ワークマンの既存店売上は前年から26%増えています。

ワークマンは長年ずっと右肩上がりで成長してきた
企業ですが、この1年あまりで多くの
マスメディアに取り上げられました。

ユニクロやニトリに続くと評価する声もあります。

ワークマンの商品は良いデザインです。

ファッションデザインとして異論もあるでしょうが、
トレンドを追わず、数年かけて定価で売り切る
デザインや、消費者の声を商品に反映させる姿勢は良いと思います。

ワークマンの商品は、
グッドデザイン賞も受賞していないようですが、
応募していないか、審査を通過しなかったのかは
私にはわかりません。

ただ、デザイン業界からよく聞かれる
「デザインは外観の美しさだけでなく、デザインの範囲は広い」
「経営にデザイナーを関与させるべき」
という意見に基づけば、デザイナーは
ワークマンから多くを学ぶべきです。

中小企業にとっては、
ワークマンのような大量生産のスケールメリットは
取り入れにくいですが、
業務用商品を消費者向け商品に
展開していく手本になります。

ワークマンの事業ではありませんが、
近年、人気のあるコインランドリーも、
家庭用洗濯機にない性能が喜ばれています。

また、家電や調理器具、デジタル一眼レフでも
プロレベルの性能の商品が
一般個人向けに販売されています。

限られた人だけが使う商品から、
多くの一般の個人が買うようになれば
生産数量は増えます。

高い商品開発力とデザイン力が
高機能と低コストを両立させるためには重要です。

高機能と低価格が両立している
ワークマンの躍進はまだ続きそうです。

Design Case Studies 中小企業はデザインでもっと輝ける!

こんにちは。中小企業診断士の山口達也です。
東京都中小企業振興公社の
デザイン支援事業の成果事例集をご紹介します。

「Design Case Studies 中小企業はデザインでもっと輝ける!」
と題して冊子にまとめています。

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webサイトでも公開しています。
http://www.tokyo-kosha.or.jp/support/shien/design/jirei.html

現在募集中のデザインコラボマッチングに参加した
中小企業の事例などが載っています。

デザインコラボマッチングは
中小企業とデザイナーとのマッチング商談会で
公社が年2回実施しています。参加は無料です。

東京都内の中小企業であれば活用をお勧めします。

ただ、本気でデザインを依頼するつもりでなければ、
商談になりませんので注意してください。

事例集には、良いことがいっぱい書いてあるのですが、
デザイナーに頼めばバラ色というわけでもありません。

デザイナーとの商品開発に挑んだ
中小企業の生の声も掲載されています。

「形としては最高のものができました。」
しかし、展示会での評判は
「残念ながら、まだ思ったほどの反響を得られていません。」

執筆者も「デザインが優れていても、
必ずしも売れるとは限らないのが
商品開発の難しいところだ。」と記しています。

また、「デザイナーからの提案に対して、
自分ではよくわからないまま同意して、
完成してから『あれ?自分のコンセプトと違うぞ』
と後悔することが過去にはありました。」

「自分が納得できないことには『ノー』と言うこと」
を教訓にしている企業もあります。

デザイナーと仕事を進めようとしている
中小企業はぜひ読んでほしいです。

学べる教訓がたくさんあります。

ブルーボトルコーヒーはデザインのインパクトも光る

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
ブルーボトルコーヒーの記事の最終回です。

BLUE BOTTLE COFFEE(ブルーボトルコーヒー)」の
人気の背景には、広報だけでなく、
デザインの良さがあると思います。

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商標登録第5542190号

ブルーボトルコーヒーのロゴは水色です。

初めて見た時に、私は正直、
水色の瓶のコーヒーは美味しそうに見えませんでした。

あの水色のみの色づかいは、常識破りに思えるのですが、
競合他社とイメージカラーが重なりにくくなっています。

また、コーヒーや紙袋、木材は茶色に近いですが、
水色と茶色は色相環において反対側に位置する補色関係です。

対比が強く効いています。

(参考)色相環について、コニカミノルタのwebサイトです。
http://www.konicaminolta.jp/instruments/knowledge/color/part1/09.html

気持ちの調和があまりにも強く乱されて、
味を確かめたくなる効果をもたらしているかもしれません。

例えば、水色のパッケージの
レトルトカレーがあったら気持ちが乱されますよね。

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アクセントは意識されていて、
ロゴをワンポイントで配置しています。

一度見たら忘れられないような強さがあります。

ワッフルを包んでいるのはコーヒーフィルターです。

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環境配慮や、装飾をあまりしない素朴さも
意識したデザインになっています。

ただ、ブルーボトルコーヒーのデザインは
本格コーヒーには見えにいくいところもあるので、
全体のデザインをうまくまとめる技術が求められます。

この斬新さやゆるさのあるデザインが
若い人に受けていると思われます。

店員は若い人が多く、接客はとても丁寧でした。

行列ができている店で、
とても忙しいのに素晴らしいです。

先週もお話しましたが客層は、
コーヒー好きのような中年客もいましたが、
若い方の方が多かったです。

行列ができる人気は、デザインや新しさに
惹きつけられている顧客がもたらしているのでしょう。

いずれ異常な混雑は解消され、
長期的には、コーヒー通の再来店客を
どこまでつかめるかがポイントになるでしょう。

マツダのロードスターが2016年ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー受賞

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日から新年度です。横浜の桜ももうすぐ満開になりそうです。

マツダのスポーツカー「ロードスター」が、
ワールド・カー・アワーズが主催する
2016年「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」と
「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」を
ダブル受賞しました。

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ワールド・カー・アワーズのwebサイト
および2016年の表彰結果(日本語版)
http://www.wcoty.com/web/
http://www.wcoty.com/web/japan/2016_Winners_jp.pdf

マツダのニュースリリースによると、
「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」は
日本車として初めて受賞しました。
http://www2.mazda.com/ja/publicity/release/2016/201603/160325a.html

さらに、「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」との
ダブル受賞は同賞創設以来初めてだそうです。

2015-2016「日本カー・オブ・ザ・イヤー」
2015年グッドデザイン・ベスト100、も
受賞しています。

上の写真はGOOD DESIGN EXHIBITION 2015の展示時の写真です。
老若男女問わず注目を集めていました。
トヨタのミライと並んでいました。

数値よりも感性を重視し、
「誰もが一瞬で心ときめくデザイン」や
「誰もが夢中になるドライビング体験」、
「誰もが開放的でリフレッシュできる気持ちよさ」を
追い求めたようです。

軽量化や安全性を大切にしながら、
運転をする喜びを与える車づくりが評価されました。

小さいスポーツカーとしての価格や
バランスなども考慮されたと思います。

デザインは野性的なのに洗練されていて
赤い車体は色気も感じられます。

日本の自動車メーカーが、
デザインで世界を制したことや、
デザインに優れた車がカー・オブ・ザ・イヤーに
選ばれたこと、は大きな価値がありますね。

運転してみたいですね。

さらに、自動運転の研究が進むなかで、
車に求められる価値も変わりつつあることを
示唆する受賞だったように思います。

自動運転が行われるようになるほど、
運転する楽しさを重視する人も増えるでしょう。

これから、操作性や適度な反応、爽快感など
運転による五感への刺激がますます重視されそうです。

なお、トヨタの「ミライ」も「ワールド・グリーン・カー」を受賞しました。
こちらもお見事です。

中小企業白書2015年版のデザイン、ブランドの活用企業事例

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

今日は、中小企業白書2015年版に掲載された
デザインやブランドに力を入れて飛躍している
中小企業をご紹介します。

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イノベーションや販路開拓に挑む企業の例として
従業員数1名、4名、15名、20名、50名の
中小企業が取り上げられています。

2015年版中小企業白書の174~178ページ、
第2部第1章第4節3「デザイン・ブランドの活用」の
事例2-1-15から事例2-1-18にかけて
掲載されています。

中小企業白書を購入しなくても、
中小企業庁のwebで閲覧可能です。
http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H27/h27/index.html

それぞれの企業の努力は素晴らしいと思います。
海外にまで販路を広げています。

企業の規模は小さくても問題ないですが、
優れたデザイナーやプロデューサーと
組むことは大切ですね。

ブランドやデザインへの投資に使える
補助金も昔より増えていますので、
中小企業のチャンスは広がっています。

D&DEPARTMENT京都

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日はD&DEPARTMENT KYOTOのご紹介です。
http://www.d-department.com/jp/shop/kyoto/


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D&DEPARTMENTは「息の長いその土地らしいデザイン」の
発掘、紹介をしているお店です。11店舗あります。

5年前に当ブログでご紹介しています。

2010年08月09日:ロングライフデザインは企業の姿勢を問う
http://brand-design.seesaa.net/article/158748081.html

今日は昨年11月に開店した京都店です。

京都造形芸術大学が主体となって
佛光寺の境内に出店しています。

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フランチャイズによる出店です。

品揃えは東京とまったく同じではありません。
同じ商品もありますが、京都らしい商品も並んでいます。

企画展示スペースや食堂もありました。

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私は「ぶぶあられ」を買いました。
お茶漬けのあられです。

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「ぶぶづけ」ひとつとっても、
京都店のブログをご覧ください。この面白さです。
http://www.d-department.com/jp/shop/kyoto/blog/2015/02/post-4108.html

私の中では、あられは日頃はあまり意識していない
「脇役」でしたが、
香ばしくて、お茶でふやけるとおいしい逸品でした。

それぞれの地元にある「よい仕事」「よい商品」に
目を向け、掘り起こしているのが素晴らしいですね。

ここで買った京都土産は喜ばれました。

やわらかく時の流れを伝える祇王寺

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は祇王寺をご紹介します。

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祇王寺は京都の嵯峨にある小さなお寺です。
美しい庭を目当てに来る方が多いです。

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私は拝観時間が始まる朝9時に行きました。
朝の竹林や苔庭は清々しかったです。

雨が降っていたので、
苔は輝きを増していたように思います。

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苔庭に落ちた小枝や落ち葉などを
丁寧に拾っている清掃担当の女性に尋ねたところ、
毎朝掃除をしているそうです。

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毎日の手入れがこの庭を作っているのですね。

作庭は誰かわかりませんが、
竹林が外の世界の音を消し、苔が悠久の時間を感じさせます。

祇王寺は、平清盛という権力者から
愛されなくなってしまった祇王の
悲恋の尼寺として知られています。

もののあわれを感じる方もいらっしゃると思います。

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ただ、私は寂しさよりも自然の豊かさを感じました。

竹や苔がやわらかさを生み出し、
水琴窟や草庵を見ても、
お寺にしては寂しさを感じさせません。

落ち着いた豊かな自然の中で
仏道に励んだのかもしれないと思いました。

嵐山駅からは徒歩で30分くらいかかります。
嵯峨野の竹林と合わせて散歩するのもよいでしょう。

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祇王寺のwebサイトは、
ITの新しい技術も盛り込まれています。
http://www.giouji.or.jp

webサイトの写真も美しく、面白いです。
webサイトのデザインも芸術的です。

クラウドソーシングの発注例

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
横浜は桜が満開です。新しい年度が始まりました。

さて今日は、クラウドソーシングの取引イメージを見ていきましょう。

クラウドソーシングのサイトには次のようなものがあります。
クラウドワークスhttp://crowdworks.jp
ランサーズhttp://www.lancers.jp

クラウドソーシングの業務依頼の仕方は、
「プロジェクト型」「コンペ型」「タスク型」
に分類されます。

プロジェクト型は、お互いに相談しながら仕事を進めるものや、
見積もりを取りたいものに向いている形式です。
webサイト制作や保守などの仕事があります。

コンペ型は、ロゴマークやキャッチコピーなどの依頼に
使われることが多いです。

提案を複数もらって、
その中から気に入ったものを採用する形式です。
製作期間や予算を明示して募集します。

タスク型は、特別な技術を必要としない作業を
多くの人に依頼します。アンケートのデータ入力など
1件当たりの発注価格は低いものが多いです。

どのタイプにせよ、ネットでのやり取りから始まりますので、
仕事に求められる成果や予算ははっきりさせておかないと、
手を挙げる受注者が誰もいない状況になりかねません。

クラウドソーシングのサイトも数十はあると見られ、
幅広い分野の業務を扱う総合型だけでなく、
例えばデザインといった業務分野を特化したサイトや、
プロジェクト型はなく、タスク型に特化したサイトなどもあります。

しばらくはサイト間での競争は激しいものとなりそうです。

ちなみに、クラウドソーシングサイトが受け取る手数料は、
サイトによってまちまちですが、概ね契約金額の10%程度
と思っておけばよいでしょう。

2014年版中小企業白書p.389、事例3-5-3には
発注企業の事例として次のような話が掲載されています。

クラウドソーシングの活用によって、
自社内では対応できない
データ移行の業務を外注できるようになり、
今まで受注できなかった業務も受注できるようになった。

ホームページの機能追加、会社ロゴや名刺の作成、
チラシやポスターのデザイン等も発注している。

クラウドソーシングのメリットとして、
費用を抑えられ、品質も満足できるものである、
デザインのコンペであれば多くの提案から
一番良いものを選べることを挙げています。

また、受注者は土日も働くことが多いため、
一般企業への外注に比べて納期が早い、としています。

p.390、事例3-5-4には
ホームページとチラシの制作を依頼した個人事業者の例、
p.391、事例3-5-5には
ロゴやラベルのデザインを依頼した農園の事例
がそれぞれ掲載されています。

こうした事例を参考にデザイナーへの依頼も
検討してはいかがでしょうか。

木造の大型商業施設「サウスウッド」

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

今日の話題は、横浜のセンター南駅に昨年10月に
オープンした商業施設「サウスウッド」です。

それほど大きな商業施設ではありません。

「グリーン・ネイバーフッド」というコンセプトを
掲げています。珍しいお店が多いわけでもなく、
駅前の地元の商店街に近いです。

この施設の特徴は建築にあります。

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木造での大規模建築は、建築基準法が定める耐火性を
クリアすることが難しかったのですが、
竹中工務店の「燃エンウッド」という技術で、
柱の外側に木材が露出した大規模建築が実現しました。

天井の梁も木で、いたるところに木が感じられる造りです。

southwood2.jpg

また、1階は外から通り抜ける大きな通路があり、
開放感があります。
アーケードの中にいるような気分です。

現在の商業施設の良さと地域密着、木材の良さが
日常的に人を吸い寄せる魅力を放っています。

ショッピングセンターとは異なる、
外の世界や自然とつながったサウスウッドのような
タイプの商業施設は、さまざまな街にできるかもしれません。

進化するランチパックデザイン

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日の話題は山崎製パンのランチパックです。

ご存じ、四辺を圧力で挟んで閉じたサンドイッチパンです。

食べてもパンの間から具材がこぼれない
食べやすいパンです。

ランチパックは意外と歴史が古く、
1984年に発売開始されたロングセラー商品です。

パン業界におけるデザインイノベーションです。

味以外にもデザインにビジネスチャンスが
あったことを見事に示しています。

コロンブスの卵のような商品ですが、
食べるシーンを広げています。

ランチパックにはさまざまな工夫があります。

ランチパックの袋はパンパンに膨らんでいます。
たまたま撮影場所が気圧の低い場所なのではありません。

ランチパック01.jpg

パンがとてもやわらかいので、
中身がつぶれにくくするために気体を充填しているのです。

最近では、通常のランチパックの真ん中にミシン目を入れた
「ペアランチパック」が発売されています。

ランチパック02.jpg

4つに分けて食べられます。

ランチパック03.jpg

人と分けることもでき、
さまざまな味も楽しめる利点はもちろん、

忙しい中、人目を盗んで(?)
1分ぐらいで食べるにはちょうど良いサイズです。

また、中の具材を充実させた
「1個入りランチパック」も発売されているようです。

新作やリニューアルを続けている点もよいですね。

コンビニなどに行っても数種類しか見かけないのですが、
どんどん商品が進化しながら入れ替わっています。

ランチパックは他の菓子パンよりも価格は少し高いですが、
売れ続ける大きな理由にデザインがあるのです。

歩く時間が楽しい蔦屋書店

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
散歩したくなる季節になってきました。

今日の話題は代官山の蔦屋(つたや)書店です。

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代官山の蔦屋書店は、
DAIKANYAMA T-SITE」という商業施設の中核店です。

カルチュア・コンビニエンス・クラブが作りました。
外観も特徴的で、柔らかさと緊張感が適度に組み合わさっています。

蔦屋書店は、ビンテージブック、雑誌、人文・文学、
アート、建築、クルマ、料理、旅行などの趣味系の書籍の
品揃えが豊富で、映画DVD、音楽、文具の販売もあります。

代官山蔦屋書店は、2011年12月に開店しましたが、
開店当初の人気だけでなく、ファンを拡大させています。

駅前にあるわけでもありません。
しかし、わざわざお客が訪れるお店になっています。

代官山蔦屋書店の他には、
カフェやペットグッズ店、カメラ店などがあります。

個性的なお店が多く、とても清々しい場所です。
歩くだけで気分がよくなる場所です。

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「DAIKANYAMA T-SITE」には、
店の個性や品揃えの良さもありますが、
最大の魅力はその空間にあると考えます。

品揃えだけでは、Amazonをはじめとしたネット通販に
勝つのは難しいでしょう。
ネットの世界では専門店を探すことも容易です。

蔦屋書店には、知的刺激、商品を見て回る楽しみを
与えてくれる品揃えや陳列があり、
コンシェルジュと呼ばれる知識豊富な店員がいます。

カフェもあり、長居を促す店のつくりです。

リアルの良さを見事に体現した店です。

カルチュア・コンビニエンス・クラブの増田社長は
日経ビジネスオンラインに掲載中のインタビューで、
蔦屋書店を作ったときエピソードを語っています。

私が印象に残った話のポイントのメモ書きを以下に記します。

要約・改変されていますので、原文が気になる方は
以下の日経ビジネスオンラインをご確認ください。

日経ビジネスオンライン
川島蓉子の「ダサい社長」が日本をつぶす!
カルチュア・コンビニエンス・クラブ代表取締役社長・増田宗昭さん

http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20130830/252819/

・・・・・・・・・・
代官山蔦屋書店の設計図はいっさい見ていない。
完成してはじめて「ああ、こうなったのか」と感激した。

経営者がやるべきはコンセプトを考え抜いて
プロに伝える、共有することだ。

「かっこいい」を実際につくるのは、
デザイン部門の仕事で社長にできるわけがない。

建築家を選ぶのが最大の仕事だ。
選んだからには信頼し、途中で口を出さない。

場所、空間がブランドを創る。

ブランディングにおける店の役割は、
空間と時間を企業とお客様が共有できることにつきる。

ブランド体験を直接お客様に与えられる。

蔦屋書店のミッションは、
お金も時間もあって、若いころから遊んできた
今の50代、60代が求めているエンターテイメントを
提供するのにふさわしい
ブランドイメージづくりと品揃えである。

代官山T‐SITEには2階建てまでの建物しかない。
広い空を見せるためである。

旧山手通りから裏道に抜けていけるようにつくった道は、
看板も何もない。何もないから想像力をかき立てられる。

代官山蔦屋書店を訪れた人に、
歩く時間を楽しんでほしい、考えてほしいと思った。
・・・・・・・・・・

中小企業は、資金面で代官山蔦屋書店のような施設を
つくることは難しいです。

しかし、蔦屋書店の方向性は、
経営戦略を考える上でとても参考になる内容だと考えます。

大企業やネットとの差別化のあり方、
顧客との接点の持ち方、ブランド・デザインの作り方、
ヒントはたくさんあると思います。

セブンカフェのデザインを他山の石とする

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

今日の話題は、セブンイレブンのセルフ式の
ドリップコーヒー「SEVEN CAFE」(セブンカフェ)です。

写真は自宅近くのセブンイレブンにあるセブンカフェです。

セブンカフェ.jpg

セブンカフェは今年の1月から販売を開始し、
売上を順調に伸ばしているようです。

セブンイレブンジャパン2013年1月28日ニュースリリース
http://www.sej.co.jp/dbps_data/_material_/localhost/pdf/2011/2013012802.pdf

セブンカフェは客が自分でコーヒーを淹れるのですが、
コーヒーマシン(サーバー)のデザインが
話題になっています。

サーバーの使い方がわかりにくいので、
店員さんがPOPなどを独自に貼って努力しているのです。

全国のセブンカフェがどのような状況になっているかを
まとめたサイトです。
http://sevencafecoffeemakeradhocsignage.tumblr.com/

それを見た人の意見の一部が、
「NAVERまとめ」に載っています。
http://matome.naver.jp/odai/2137351572553391601

かなり手厳しい批判もありますが、鋭い意見もあります。

確かに、上質な雰囲気を醸し出しているサーバーです。

ボタンを押すと「豆を挽いています」と表示され、
淹れたて感が伝わりますし、
1分ぐらいで素早くできあがります。

しかし、プロデュースした佐藤可士和さんのコメントにある
狙いは実現できているでしょうか。
セブン-イレブンの店舗でコーヒーを淹れる瞬間から、
家や会社で飲む時までの毎日の時間が、豊かでホッと安らぐ
ひとときとなってほしいという願いが込められています。

私もひとつ買ってみましたが、残念ながら淹れる瞬間に
安らぐのではなく、操作はこれでよいのかストレスを感じました。

慣れていない人には、
利用方法がわかりにくいサーバーです。

セブンカフェ2.jpg

まず英語表記ばかりで説明が少なすぎます。

カップをどう買って、
アイスの場合はカップの上のラベルをいつ剥がすか、
わかりません。

サーバーの前で戸惑ってしまう人が多いです。

カップの置き方を間違えたり、
ボタンを押し間違えたりしそうです。

透明のカバーケースの開け方もわかりにくいです。

セブンカフェはレギュラーサイズが100円と、
低価格も魅力のひとつですが、
セルフサービスでないと苦しくなります。

店員が入れると、
人件費やオペレーションに跳ね返ってしまいます。
(コーヒーを入れるのに1分ぐらいかかります)

しかし、コーヒーの入れ間違いや、
お客様が店員を呼んで使い方の説明を受ける場合が多いと、
やはり利益は減ってしまいます。

これらを避けるために、全国の店舗で店員さんが
ラベルやPOPを独自に貼っているのです。

その手間とコストも小さくありませんし、
美しく貼られなかったサーバーでは、
プロデューサーの狙っていた上質感が出せているでしょうか。

上に載せた自宅近くのセブンカフェの写真では、
あまりベタベタと説明書きは貼られていませんが、

左上には「コーヒーの作り方が分からない場合は
お気軽に店員におたずね下さい♪」
と吹き出しのPOPがあります。

お客様や店員さんに負担をかけてしまっている
サーバーのデザインです。

ラベルやPOPは、全国のお客様と店員さんからの
「わかりにくい」という無言のメッセージと言えるでしょう。

わかりやすさ(ユーザビリティ)の点では、
むしろ店員さんのPOPの方がデザイン面で参考になります。

私たちはこの一件を教訓にしたいものです。

ちなみに、私はセブンイレブンも佐藤可士和さんも、
嫌いではありません。

イノベーターとして尊敬しており、
よく学ばせていただいています。

コーヒーの味もよかったです。

しかし最後にもう一点、
2013年5月24日のニュースリリースに意見を。
http://www.sej.co.jp/dbps_data/_material_/localhost/pdf/2011/2013052402_2.pdf

ロゴや写真などの解像度を上げた方がよいです。
ネットから貼り付けたのか、画像がボケています。

日本のトップ企業のリリースとして残念です。

2012年をデザインで振り返る

こんにちは。中小企業診断士の山口達也です。
デザインで2012年を振り返ります。

話題は3つです。

ひとつ目はホンダの「N BOX(エヌボックス)」と
N BOX+(エヌボックスプラス)」です。

「N BOX」は昨年12月に発売開始されたのですが、
ホンダのクルマづくりの原点でもある
「M・M(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)思想」を具現化した
デザインで、軽自動車でここまで広いのかと驚かされました。

「マン・マキシマム/メカ・ミニマム」は、
人のためのスペースは最大に、メカニズムは最小にという
ホンダのクルマづくりの基本思想です。

軽自動車のカテゴリーでギリギリまで
普通の自動車に近づけた感じです。

ファミリー層に人気で、今年4月から軽自動車販売台数の首位です。

使い勝手にとことんこだわった商品企画が
燃料タンクの位置や衝突安全性の向上など技術面の進歩を
促した商品です。とても日本らしいデザインです。

使い勝手にこだわるデザインから技術開発への流れは
中小企業にとっても参考にすべき流れだと思います。

ふたつ目は「JINS PC」です。

パソコンなどから発せられるブルーライトをカットする
いままでのメガネの視力矯正という役割を超えた商品です。

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画面を見る時間が増えた現代のニーズをとらえた商品です。

グーグルがメガネ型コンピュータを開発しているニュースが
今年ありましたが、眼が果たしている役割を考えると
新しいメガネデザインの可能性はまだありそうです。

最後は「LINE(ライン)」です。
スマートフォン向けの無料通話、無料メールアプリです。

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LINEはコミュニケーションツールですが、
オールアバウトの記事が分かりやすく伝えていると思います。
http://allabout.co.jp/gm/gc/397679/

無料という価格面での強みもあるのですが、
スタンプというイラストや、インターフェイスのデザイン、
使い勝手の良さなど総合的なデザインの強さが
このサービスの魅力でしょう。

ただ、アドレス帳のデータに関するセキュリティ面の問題は
かなり気になります。他者の重要な個人データですからね。

海外でも使われだしているそうですが、
セキュリティについて十分に理解されている方以外には
アドレス帳を送信させない仕組みが良いと思います。

そのあたりまで利用者への配慮が考えられていると
もっと素晴らしいデザインになりますね。

以上、今年のデザイン3点をご紹介しました。
デザインのヒントにしていただければ幸いです。