2012年をデザインで振り返る

こんにちは。中小企業診断士の山口達也です。
デザインで2012年を振り返ります。

話題は3つです。

ひとつ目はホンダの「N BOX(エヌボックス)」と
N BOX+(エヌボックスプラス)」です。

「N BOX」は昨年12月に発売開始されたのですが、
ホンダのクルマづくりの原点でもある
「M・M(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)思想」を具現化した
デザインで、軽自動車でここまで広いのかと驚かされました。

「マン・マキシマム/メカ・ミニマム」は、
人のためのスペースは最大に、メカニズムは最小にという
ホンダのクルマづくりの基本思想です。

軽自動車のカテゴリーでギリギリまで
普通の自動車に近づけた感じです。

ファミリー層に人気で、今年4月から軽自動車販売台数の首位です。

使い勝手にとことんこだわった商品企画が
燃料タンクの位置や衝突安全性の向上など技術面の進歩を
促した商品です。とても日本らしいデザインです。

使い勝手にこだわるデザインから技術開発への流れは
中小企業にとっても参考にすべき流れだと思います。

ふたつ目は「JINS PC」です。

パソコンなどから発せられるブルーライトをカットする
いままでのメガネの視力矯正という役割を超えた商品です。

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画面を見る時間が増えた現代のニーズをとらえた商品です。

グーグルがメガネ型コンピュータを開発しているニュースが
今年ありましたが、眼が果たしている役割を考えると
新しいメガネデザインの可能性はまだありそうです。

最後は「LINE(ライン)」です。
スマートフォン向けの無料通話、無料メールアプリです。

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LINEはコミュニケーションツールですが、
オールアバウトの記事が分かりやすく伝えていると思います。
http://allabout.co.jp/gm/gc/397679/

無料という価格面での強みもあるのですが、
スタンプというイラストや、インターフェイスのデザイン、
使い勝手の良さなど総合的なデザインの強さが
このサービスの魅力でしょう。

ただ、アドレス帳のデータに関するセキュリティ面の問題は
かなり気になります。他者の重要な個人データですからね。

海外でも使われだしているそうですが、
セキュリティについて十分に理解されている方以外には
アドレス帳を送信させない仕組みが良いと思います。

そのあたりまで利用者への配慮が考えられていると
もっと素晴らしいデザインになりますね。

以上、今年のデザイン3点をご紹介しました。
デザインのヒントにしていただければ幸いです。

アーツ千代田3331

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日はアーツ千代田3331のご紹介です。

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東京都千代田区が一昨年に整備した芸術文化の拠点です。
もとは中学校だったものを改装しました。

団体への部屋貸しが中心ですが、その他、
ギャラリー、ショップ、カフェ、アートスクールに、
屋上菜園まである、いろいろなものがある施設です。

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都心で良質な施設がリーズナブルな価格で、
借りられるのは芸術文化を志す人にとってありがたいですね。

経済的に特に初めは厳しいですから、喜ばれると思います。
新しい人たちがどんどん入って活性化すると、
街ににぎわいをもたらします。

アートやデザイン分野では近年、東京の東側エリアでの
盛り上がりを感じます。

施設内にはレンタルスペース、会議室もあります。
デザイン経営研究会でも借りました。

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施設のタイムリーな情報は、ブログやfacebookで発信されています。
まめに情報発信しています。
http://blog.3331.jp/staff/
http://www.facebook.com/3331ArtsChiyoda

クリエイティブ産業の厚みを増していく取り組みに今後も期待です。

華と穏の表現技法事例

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

今日は金沢ひがし廓「志摩」と鈴木大拙館についてです。

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金沢ひがし廓「志摩」は、ひがし茶屋街にあるお茶屋で、
国の指定重要文化財になっています。

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お茶屋ですから遊ぶ場所としての華や粋があります。

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志摩2.jpg

壁や襖も日常世界と違うことを感じさせます。

伝統芸能の美意識と合わせて、
ひとつひとつのデザインで学べる点は多いです。

鈴木大拙館は開館して1年の新しい施設です。
仏教哲学者の鈴木大拙の思想や足跡を伝える記念館です。

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MoMAも設計した谷口吉生さんの建築です。

建物の中は撮影しておりませんが、外からの眺めだけでも
静かに思索にふけることができるのではないでしょうか。

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明鏡止水を具現化したデザインで、すっと心が落ち着き、
風や光をより感じられる庭です。

建物内は明るさが押さえられていて、
落ち着いて展示を見られます。

単に現代的とかシンプルとは違う絶妙なデザインです。
自然や日本庭園に通じるところがあります。

華と穏の対照的な歴史建築と現代建築をご紹介しました。
背景となる思想や文化、その世界観の表現に
触発される方は少なくないでしょう。

渋谷ヒカリエは最先端の情報発信拠点になれるか

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
渋谷ヒカリエに行ってきました。

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渋谷ヒカリエは渋谷駅に隣接する高層複合施設です。

高層階はオフィス、中層階にホールやミュージカル劇場、
低層階は商業施設となっています。

4月26日の開業直後やゴールデンウィークは
かなり混雑していましたが、いまはスムーズに入れます。

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行ってみて、不動産開発として商業ベースで
うまくできていると感じました。

建物は地形や周りとの環境を考えて、うまく設計されています。

しかし、文化や情報発信拠点としては、
現時点ではヒカリエが最先端を走っている感じはしませんでした。

ヒカリエは、新たな文化を切り拓いてきた東急文化会館を
リニューアルした施設だ、という事前の触れ込みによる
私の期待が大きすぎたせいもあると思います。

また、ミュージカル劇場の東急シアターオーブをはじめ、
ギャラリーやホールがオープンするにつれて変わるかもしれません。

商業施設が中心の今は、中目黒から青山の地域に広がっている店や
施設が、渋谷駅前に出店してまとまった感じです。

広い地域を歩き回らずに買い物ができるのは利便性が高いですが、
Bunkamuraや表参道ヒルズ、六本木ヒルズや東京ミッドタウン
のような新しい風を感じるほどではなかったです。

ですから、高感度の消費者は引き続き青山などに行くでしょう。

しかし、地下2階のスイーツやベーカリー、2階のファッション雑貨、
1階ではなく地下1階にある化粧品売り場には、新しさを感じました。

おそらく、20代後半から30代の女性をコアターゲットにしていると
思われます。

平日昼間の実際の来場者層は女性が8割と圧倒的でしたが、
40代以上の女性の買い物客も多かったです。

よく考えれば、駅隣接の施設ですから賃料や人通りの関係で、
エッジが立ち過ぎるよりも万人受けする方がビジネスとしては
よいわけで、手堅い商業施設の選定だと思います。

現時点で新しさが際立っているのは、8階のクリエイティブスペース
8/」(「はち」と読むそうです。)です。

ヒカリエハチ.jpg

分断するような重たい内装のカラー(光を感じにくい)や、
名前にスラッシュをつけた点など、
やや余計にデザインされた印象を受けますが、

ギャラリーやミュージアム、ワークスペース、ショップ、カフェなど
があるフロアで、アート、デザインが多彩な刺激を与えあう
場になっていくことを期待しています。

8/に限らず、これからの中層階の展開に期待したいです。

8/のd47museumで行われていた「47都道府県のデザイン旅行」
については、再来週にまたレポートします。

小田急ロマンスカーVSEのデザイン

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
横浜はさわやかな晴天です。
箱根のつつじは見ごろを迎えています。遊びに行きたいですね。

ということで、今日の話題は小田急ロマンスカーVSEです。
http://www.odakyu.jp/romancecar/line_up/50000/

グッドデザイン賞や、香港のDesign for Asia Award、
ドイツのiF design award、といった権威ある賞を受けています。

ロマンスカーVSE(50000形)には先頭と最後尾に展望席があります。
写真を見ると先頭には運転士ではなくお客様がいます。

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展望席は人気で、予約も簡単ではないようです。

VSE.jpg

車内はオレンジ色で元気が出ますし、
シートのも座り心地が良かったです。

写真では伝わりにくいかもしれませんが、
座席は窓側に5度向いていて、外の景色が楽しみやすく
設計されています。

外に5度.jpg

車内にカフェもありますが、注文を取りに来てくれます。

車内カフェ.jpgオーガニックコーヒー.jpg

私はカフェでメキシコの有機栽培豆使用のプレミアムコーヒーを
注文したら席まで持ってきてくれました。サービスいいです。

特製グラスも熱いコーヒーが飲みやすく、香りも楽しめます。

重量があって、やや男性向けの印象ですが、いいデザインですね。

車内にはビール党も多かったですが、
コーヒーの味もおいしくお勧めですよ。

新宿から箱根は1時間30分ほどですが、
移動ではなく、旅を総合的にデザインできていると言えます。

また乗りたいです!

軽量メガネデザインフレームの先駆者「エアチタニウム」

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日の話題は眼鏡「エアチタニウム」です。

近年は軽い眼鏡に脚光があたっています。

流行や素材技術の進歩もあるでしょうが、
掛け心地が良い、疲れにくいなどの理由で、
これからも一定のニーズはあるテーマでしょう。

眼鏡市場のゼログラは重量が3.5g、
ジェイアイエヌのエアフレームは10gです。

私もいろいろな眼鏡をかけますが、このところリンドバーグの
エアチタニウムがお気に入りでよくかけています。

リンドバーグ.jpg

エアチタニウムの最軽量モデルは1.9gだそうです。

見た感じは強度がものすごく低そうに見えますが、
意外と丈夫で柔軟性もあります。

エアチタニウムはグッドデザイン大賞を1992年にとっています。
http://www.g-mark.org/award/detail.php?id=19202&type=one

他の国のデザイン賞もいろいろ受賞しています。
7、8年前に知りました。

私が掛けているのは同じシリーズですが
1992年版のものではなく、その後のモデルです。

エアチタニウム.jpg

針金みたいと言われることもあるのですが、
かなりの技術が詰まっています。

チタン素材と形状、塗装の美しさを活かしつつ、掛け心地も
素晴らしい逸品です。技術がデザインを支えているのです。

これからもどんどん進化していくことを期待しています。

2011年をデザインで振り返る(1)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
デザインで今年を振り返ります。

話題は四つです。
一つ目は東日本大震災によるデザインの変化です。

震災を受けて、
人々の暮らしが変わりました。
エネルギーに対する考え方が変わりました。
街づくりの考え方が変わりました。
ものづくりが変わりました。

生産効率の悪いデザインには逆風だったかもしれません。

しかし、人の暮らしを豊かにするデザインへの期待が
高まったのも事実でしょう。

人の暮らしを豊かにする、人の求めるものの優先順位が
変わったということです。

当然、デザインも変わらなくてはなりませんし、変わりました。

二つ目は、グッドデザイン大賞を受賞したホンダの
「カーナビゲーションシステムによる情報提供サービス」です。
http://www.g-mark.org/award/detail.html?id=38185
http://www.google.co.jp/intl/ja/crisisresponse/japanquake2011_traffic.html

震災を受けて、カーナビ装着者の通行実績マップを
無料で提供しました。

企業の本分は、人に、社会に喜ばれる商品・サービスを
生み出し続けることだと考えます。

無料で情報提供したことが評価されたのではなく、
企業の生み出す価値が評価されたのです。

データを更新し、提供し続けることは、
その企業にしかできない尊い行動として
称賛されるべきでしょう。

データを被災地支援に活かす着想や、そのデザイン、
震災翌日から始めたスピードにも感動しました。

義援金を出した企業も尊敬しますが、
企業が持っている能力を活かすことは、
もっと重要な社会貢献だと改めて感じました。

三つ目以降はまた明日に。

国際文具・紙製品展 2011

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
前回ご紹介したDESIGN TOKYOと同時開催された
国際文具・紙製品展のご紹介です。

国際文具・紙製品展の中にも
デザインステーショナリーワールドなどのコーナーをはじめ、
デザイン性の高い製品がたくさん展示されていました。

ステーショナリーワールド.jpg

日本文具大賞のコーナーもあり、デザイン部門のグランプリに
カモ井加工紙の「mt slim」が選ばれていました。

MTパンフレット.jpg

塗装などの現場で使われていたマスキングテープを
おしゃれにして個人向けに雑貨として販売したのが「mt」です。

展示ブースに行くと、さまざまな幅や柄テープがあり、
団扇に自由に貼れるコーナーがありました。

多くの女性が夢中になってデコレーションしていました。

私は2種類だけ貼って終わりにしましたが、
団扇いっぱいに30分以上は貼っている方がたくさんいました。

マスキングテープ.jpg

手芸の世界ですが、テープの種類が豊富ですので、
どのテープを使おうか迷いながら、楽しんでいるようでした。

ちぎりやすい、きれいにはがせる、文字を書ける、という
マスキングテープの特長に美しさ、楽しさが加わっています。

webサイトも素敵なデザインですのでご覧ください。
http://www.masking-tape.jp/main.php

隣の販促EXPOではシルキーアクトの落ちないファイル
サンプルをいただきました。

「mt」もそうですが、撮影禁止の展示会では
サンプルを持ち帰れると後に残っていいですね。

出展企業はできるだけ何かお客様に残るものを渡しましょう。
その時は商談できなくても、後で効くるかもしれません。

2k540 AKI-OKA ARTISAN

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は「2k540 AKI-OKA ARTISAN」を紹介します。

「2k540 AKI-OKA ARTISAN」は、
「にーけーごーよんまる あきおか あるちざん」と読みます。

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秋葉原駅と御徒町駅の中間地点にある高架下の商業施設です。
東京駅から2k540m離れたところにあるため、この名前がつきました。
ARTISANはフランス語で職人を意味します。

2010年12月10日にオープンしました。

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東京の東エリアに昔からあった工芸文化・産業をベースに、
現代のテイストを加えた商業施設にまとまっています。

かばんや帽子、アクセサリー、雑貨などを販売する店が多く、
工房とセットになっている店舗もあります。

アトリエショップ32店とカフェが数店あります。

他のお店や商業施設では買えない、面白い商品がたくさんあります。

従来の伝統工芸品、民芸品、手芸品の販売施設やみやげ物店とは
少し異なっていて、新しいデザインに挑戦している商品や、
独自ブランドの商品が多いのがこの施設の特徴です。

昔から培われてきた技術・技能が
新しい感性によって活かされている、という感じです。

東京の東エリアだけの商品ではなく、
例えば「日本百貨店」では日本中の逸品を取り扱っています。

nihonhyakkatten.jpg

人にプレゼントしても、自分で使ってもよい品物ばかりです。
価格はそれなりにしますが、それだけのクオリティの商品です。

知名度はまだ高くありませんが、
クリエイター、職人を身近に感じられる施設して、
これからどんどん注目されていくでしょう。

格調高いサントリーローヤルのボトルデザイン

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
昨日はあらためて戦争について思いを馳せた日でした。

今日はサントリーのウイスキー「ローヤル」の話題です。
先日、ある方からローヤルを頂戴しました。

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私はウイスキーを飲みますが、普段はもっと安いウイスキーです。
ありがたく飲んでおります!

ローヤルのボトルデザインからは、
洋酒としての格調高さとオリジナリティが感じられます。

サントリー「ローヤル」のブランドサイトを見ると、
なんとボトルに関するページがありました。
http://www.suntory.co.jp/whisky/royal/royal.html

以下、サイトからの引用です。
ローヤルのあの独創的な、他のどんなウイスキーにも似ない瓶。

その形は、漢字の「酒」のつくりの部分、「酉」をかたどっています。

この文字は、十二支の十番目の「とり」にあたると同時に、酒の壺、酒器をも意味します。

また、微妙なカーブを描く栓は、山崎蒸溜所の奥にある神社の鳥居にちなんだものです。

40 年経った今も世界の人々に愛され続けているこのボトルデザインは、まさに鳥井信治郎の傑作ウイスキーにぴったりの意匠といえるでしょう。

40年の間にラベルは変わっていますが、
ボトルの形は変わっていないようです。

ローヤルは高級ウイスキーであり、贈答品としての人気もあります。

ローヤルは、サントリー初代マスターブレンダーの
鳥井信治郎が最後に作った集大成のウイスキーなのでしょう。

サントリーの思いがデザインに込められており、
それが顧客に伝わっています。

ボトルデザインがお酒を楽しむの悦びを増幅させているのです。
ローヤルブランドを力強く伝えています。

デザインとは何か、なぜそのデザインなのかを考えるうえで、
ローヤルは好事例のひとつと言えるでしょう。

客単価と客数増を目指すマクドナルドの新世代デザイン店舗(その後の変化編)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
横浜は雨です。今日から梅雨入りしそうです。

さて、4回にわたってお届けしたマクドナルドの新世代デザイン店舗
の視察レポートの続編です。

4回分の記事を書いた5月8日以降も渋谷センター街店と
渋谷新南口店にできるだけ行って観察を続けました。
ハンバーガーをたくさんいただきました。

過去4回の記事へのリンクは以下の通りです。

客単価と客数増を目指すマクドナルドの新世代デザイン店舗(1)
客単価と客数増を目指すマクドナルドの新世代デザイン店舗(2)
客単価と客数増を目指すマクドナルドの新世代デザイン店舗(3)
客単価と客数増を目指すマクドナルドの新世代デザイン店舗(4)

どんな変化があったか見ていきましょう。

5月中旬にはホールのクルー(店員)が減少

以前の記事では、ホールにクルーが多く配置されており、
人件費増が懸念されると指摘しましたが、今では2店舗とも
通常のマクドナルドとほぼ同じクルーの配置です。

オープン直後は、食べた後のゴミ片づけについて、
原則セルフサービスではあるものの、クルーが気を利かせて、
ほどんどの客に声をかけて代わりにやっていました。

しかし今では、ほとんど客が自身でゴミを片づけて帰ります。
ホールにクルーがほとんどいないからです。

この変化の理由は、
リニューアル直後のスムーズな運営のために特別に増員していたか、
もしくはオープン後2週間程度で人員配置の方針を変更したか、
のどちらかでしょう。

私が新世代デザイン店舗の最大の特徴と考えていた、
クルーの手厚いサービスは特徴ではなくなっていました。

したがって、以前に指摘した
「新世代デザイン店舗からマクドナルドのファンになった客が、
通常の店舗ではクルーのサービスが少なくてマクドナルドブランドに
失望してしまうリスク」もなくなりました。

5月下旬と6月にメニューを書いた紙が変化

各テーブルに当初は三つ折りのメニューが置いてありました。

メニュー紙.jpg

このメニュー、2人で向かい合って座ると、置くところがなく
邪魔になると指摘していましたが、その後2度変わりました。

まず、5月下旬にはサイズが小さくなり、
三角にくっついた形になりました。

新メニュー紙.jpg

そして6月にはサイズは変わりませんが、
写真が大きく載ったレイアウトのメニューに変わりました。

新新メニュー紙.jpg
2面を写すため、2つ並べて撮影しています。

どんどん改善されていきます。
これらの変化のスピードは、さすがにマクドナルドだと感じます。

変化の方向も効率性・収益性の観点ではプラスでしょう。

しかし、この変化の方向性は、新世代型デザイン店舗が
通常店舗と差別化して、とんがっていくのではなく、
通常店舗に似る方向への変化です。

出店前の計画時に、原田社長が以下のように話していた
コンセプトが実現しているのか疑問に思います。

「ブランド資産をさらに構築していくための新しいデザイン」

「お客様に今まで以上の素晴らしい店舗体験を
していただくための新しいデザイン」

現状の新世代デザイン店舗は、クルーの制服が変わり、
店舗デザインはカフェ風(席はわずかに広く)になっただけで、
価格が多少値上がりしたという印象です。

サービス面での変化は、ほとんど認識できません。

外見のデザインの変化だけで値上げが受け入れられるのか、
客数の増減に注目です。

新世代デザイン店舗は、店内の美しさを維持することが難しいインテリアです。

ソファや壁紙などの設備更新の費用を賄える収益を獲得しなければ、
新世代デザイン店舗は増えていかないでしょう。

現場ではメンテナンスがしにくく、効率を妨げるインテリアの
飾り要素は消え始め、店舗の“通常化”が進んでいます。

今は試行錯誤の段階にあると思われますが、
マクドナルドがどんな最適解を出すのか今後も目が離せません。

客単価と客数増を目指すマクドナルドの新世代デザイン店舗(4)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
マクドナルドの新世代デザイン店舗視察レポートの続きです。

渋谷新南口店4.jpg

新世代デザイン店舗の最大の特徴は
クルー配置が多いことだと私は考えています。

2店とも、いわゆるホールにクルーがいて、
客の席案内をしたり、まめにテーブルを拭いたりしています。

食べた後のゴミ片づけは、原則セルフサービスですが、
クルーが気を利かせて、
ほどんどの客に声をかけて、客の代わりにやってくれます。

クルーが客のよく動向を見ているのです。

このクルー、アルバイトが多いと思いますが、
本当に立派な接客です。教育が素晴らしいですね。

クルーが他のクルーにアドバイスしている場面も数回見ましたが、
客にとって気になるようなやり方ではないので、
注意深く観察していないと、その場面には気付かないでしょう。

サービス面は本当に充実しています。

もちろん従来店舗にもこのようなサービスがないわけではありません。

ただ、新世代デザイン店舗では、
クルーの配置数やきめ細かさが段違いに充実しているのです。

しかし、経営視点に立つとクルーの人数が多すぎるようにも見えます。
コスト増が懸念されます。

今は試行錯誤の段階であることは間違いありません。
適正配置に変わっていくと予測します。

クルー配置以外にも、これから改善する箇所はあるでしょう。

原田社長も新世代デザイン店舗で
「実験」「テスト」をしている段階と話しています。

ここからは私が考えるマクドナルドにおける
新世代デザイン店舗の位置づけの話になります。

新世代デザイン店舗のコンセプトが、
現在のようなクルーの手厚いサービスがあることだとすると、

価格や内装が異なるので識別しやすいとはいえ、
その手厚いサービスに慣れた客は、従来のマクドナルドでは、

「数十円安いけれどもサービスが足りない」

と感じる危険性が高くなります。

これはマクドナルドブランドの危機です。

同一ブランドで、従来店舗と新世代デザイン店舗それぞれの
異なるサービス提供の併存は好ましくないでしょう。

併存が好ましくないことは
マクドナルドもおそらく分かっているでしょう。

これらを総合して考えると、

マクドナルドは将来、従来の店舗を残さない
(つまり併存させない)前提で、
新世代デザイン店舗開発を考えていると思うのです。

子どもや若年層に喜ばれる立地や一部の地域を除いて、
従来店舗は、すべて新世代タイプに変えるつもりだろう
と私は推測しています。

原田社長は、これまで徹底して客数増を進めてから、
客単価増を図ってきました。

新世代デザイン店舗は、
今までのマクドナルドに入りにくかった層からの支持を獲得し、
客単価の向上も目指しています。

今後、注目したいのは次の3点です。

1.新世代デザイン店舗のクルーの配置は今後どうなるか

2.既存顧客が価格上昇を受け入れるか

3.クルーの手厚いサービスをきっかけに
マクドナルドファンになった人が従来店舗に行って、
ブランドへの失望を招かないか

中小企業経営者の皆様、マクドナルドからは
ブランドやデザインの実務だけでなく、
多くの経営のヒントも得られると思います。

<追記>
以上のように全4回分を5月8日に執筆したのですが、
その後も視察を続けたところ、実はすでに変化が始まっています。

当レポートには多くの反響もいただきましたので、
すでに起きている変化について続編レポートを後日お届けします。

客単価と客数増を目指すマクドナルドの新世代デザイン店舗(3)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
マクドナルドの新世代デザイン店舗視察レポートの続きです。

前回までの記事リンクはこちらです。

客単価と客数増を目指すマクドナルドの新世代デザイン店舗(1)
客単価と客数増を目指すマクドナルドの新世代デザイン店舗(2)

渋谷新南口店3.jpg
渋谷新南口店2.jpg

渋谷新南口店はビジネスパーソンが多い店です。

内装は大人向けにおしゃれになった感じですね。
シックだけど少し“ゆるさ”を残している印象を受けます。

クルー(マクドナルドの店員)の制服も異なっていることにも
気付きましたでしょうか。

改装前に行ったわけではないので、客数比較は難しいですが、
ランチ時の混雑としては一般的な状況でした。

満席のため、オーダーをあきらめる客も見かけました。

ただし、マクドナルド以外の店と比べて
際立って混雑しているという印象はありませんでした。

平日昼間セットからは150円くらい値上がりしていますが、
持ち帰り客もそれなりにいます。

ただ、客席にコンセントはありません。

従来型店舗の中には、コンセントを自由に使える店があります。

私のようにパソコンを持ち歩いているビジネスパーソンには
重宝しているのですが、渋谷新南口店にはなく残念です。

また、各テーブルの上にメニューが置いてあるのですが、
これが2人で両側で座って利用する時に邪魔になります。

マクドナルドメニュー.jpg

商品価格を改めましたし、商品を知らせる効果としては
良いと思いますが、邪魔になっていますので
オープンから日が経つにつれ、無くしていくのだろうと推測します。

渋谷店も覗いてみました。
かわいらしい店舗デザインで女性や子供に人気がありそうです。
こちらの来店数も多かったです。

次回は本シリーズ最終回です。
経営戦略上における新世代デザイン店舗の位置づけを考えます。

客単価と客数増を目指すマクドナルドの新世代デザイン店舗(2)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
マクドナルドの新世代デザイン店舗視察レポートの続きです。

私は平日の12時~13時半に、
渋谷センター街店と渋谷新南口店に行きました。

この2つの店舗はデザインが異なります。
客層の違いに対応しているようです。

デザインは全部で5タイプで、
すべてフランス人のデザイナーによるものだそうです。

まずは13時前後の渋谷センター街店から報告です。

渋谷センター街店は繁華街の真っただ中で、
平日ランチ時でもビジネスパーソンより若者が多い店です。

渋谷センター街店.jpg

照明、ディスプレイは喫茶店に近い感じです。
席やテーブルは従来より少しゆったりしています。

「予約席」のプレートを見かけたり、
映像を映し出すディスプレイなど、初めてみる物もあります。

写真の左端に黄色いディスプレイが映っています。
立地特性からすると、
平日夕方や休日に混雑のピークが来るのでしょう。

その点を考慮すれば、席に余裕があるのも
通常通りなのかもしれません。

注文の仕方は従来店舗と同じです。
メニュー表のデザインは大きく異なります。

写真なしの小さい文字で構成されており、
若者向けに洗練された感じのメニュー表です。

商品は今までとまったく変わりませんが、
トレイの色は薄いエメラルドグリーンです。
(トレイの色を変えた意図はわかりませんが・・)

トレイに敷いてある紙もデザインが異なります。

マクドナルド新トレイ.jpg

新世代デザイン店舗には100円マックや平日昼間ランチセットは
ありません。商品単価そのものも数十円高くなっています。

したがって客単価は上がっているでしょう。

周辺は競合する飲食店が多く、客層や価格の変化を考えると、
休日に若者(特に学生)がどれくらい支持するか注目ですね。

次回のブログは220本目の記事で目次です。
その次に渋谷新南口店のレポートをします。

客単価と客数増を目指すマクドナルドの新世代デザイン店舗(1)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

知人の中小企業診断士からブログ更新をツイッターに
反映させられると聞き、先月より始めています。

ただ、私のブログではアクセス数にはあまり影響がないようです。

さて、今日はマクドナルドの新世代デザイン店舗の話題です。

今年2月9日の決算発表において、マクドナルドの原田社長は、
新型店舗をオープンさせることを発表しました。

そのデザインについて以下のように述べています。

「ブランド資産をさらに構築していくための新しいデザイン」


「お客様に今まで以上の素晴らしい店舗体験をしていただくための新しいデザイン」

この外部環境下で、既存店売上6年連続プラス、
全店売上高6年連続増収、4年連続増益という結果を出した
原田社長の経営手腕を私は素晴らしいと思っています。

従業員満足度も向上しているようです。

ですから今回の新世代デザイン店舗に私は注目しています。

その新型店舗が、4月25日に渋谷区と港区の12店舗で
リニューアルの形でオープンしました。

マクドナルドのwebサイト(新世代デザイン店舗)
http://www.mcdonalds.co.jp/urban/index.html

私は渋谷の2店舗を2週にわたって視察しました(のべ4店舗)。

渋谷新南口店の写真です。
新世代デザイン店舗.jpg

渋谷の他のマクドナルドも見たことも含めて、
全4回にわたって体感レポートをお届けします。

まず、日経トレンディネットの記事をご覧いただくと、
新世代デザイン店舗の概要が分かりやすいと思います。

日経トレンディネット:100円メニューなし、最大50円値上げ…
マクドナルド“新世代デザイン店舗”の勝算は?

http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20100426/1031614/

2週にわたって視察して、私が一番強く感じたのは、

マクドナルドは今後ほとんどの店舗を新世代デザイン店舗へ変えたいと考えているのではないか

ということです。

商品を変えずに客単価と客数を両方上げる
取組みとしてのデザインについて、次回からレポートします。

2009年のデザインを振り返る

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
2009年のデザインを振り返りましょう。

1つ目の話題は、今年の新車販売台数で
おそらく首位となったと思われるトヨタの「プリウス」です。

ガソリン価格が昨年よりも落ち着いたにもかかわらず、
売上が大きく伸びました。

その理由として、以下のことが考えられます。

1.5月からの新型モデルでさらに燃費が良くなったこと
2.新型モデルの価格を下げたこと
3.エコカー補助金・減税

経済的な魅力がさらに増したのでしょう。

街なかでプリウスをよく見かけるようになりました。

「おむすび」のような三角形の外形は、
燃費効率の良さを求めた形状だと思います。

機能美が特徴となって目立ちますね。
価格を抑えることや機能美も立派なデザインです。

2つ目の話題は、
今年のグッドデザイン大賞を受賞した岩見沢複合駅舎です。

JR北海道の駅です。

(参考)グッドデザインファインダー(岩見沢複合駅舎)
http://www.g-mark.org/award/detail.html?id=35669

行き交う人や旅行者、地域コミュニティを形成する場としての
設計と、街の顔としての美しさや地域の特色を活かした
デザインが評価されたようです。

きっと心が温まる、そして清々しいデザイン
になっているのだろうと思います。

機会を見つけて、現地に行きたいと思っています。

来年以降も、単に経済的な価値の追求だけでなく、
街や人が元気になる、
心に響くデザインが増えていってほしいですね。

今年一年、最後まで当ブログをご覧いただき、
本当にありがとうございました。

どうぞよいお年をお迎えくださいませ。

考え抜かれた「eneloop lamp」のデザイン

こんにちは。中小企業診断士の山口達也です。
今日は三洋電機の「eneloop lamp」のご紹介です。

グッドデザインエキスポ2009で見て感激しました。
http://jp.sanyo.com/eneloop/lineup/lamp.html

enelooplamp.jpg

充電池eneloopを使った
インテリアライトと懐中電灯の機能を併せ持った製品です。

日常はリビングや枕元にも置けるランプです。

充電スタンドから外して、
手に持つと懐中電灯として使えます。

さらに、地震でeneloop lampが転倒した時には自動点灯し、
この一輪挿しの形状のため円軌道を描くように転がるので、
手元近くにライトがある状況がつくれます。

eneloop_lamp.jpg

阪神大震災での被災体験を元に作られたそうですが、
さまざまなシーンに合うよう作られた、
かなり考え抜かれたデザインです。

フィロソフィーは「機能性と美しさの融合」ですが納得です。

人を幸せにするデザインで、
日本を代表するデザインになると思います。欲しいです!

キッコーマンしょうゆ卓上びん

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日はキッコーマンの「しょうゆ卓上びん」のお話です。

先日、寿司屋に行くとありました。
思わず携帯電話のカメラで撮影してしまいました。

キッコーマンしょうゆ卓上びん.jpg

誰もが知っているおなじみの形で、
世界中で販売されているロングセラーとなっています。

何気なく普通の生活に溶け込んでいることが、
素晴らしいデザインであることを物語っています。

この「しょうゆ卓上びん」は
キッコーマンが1961年に発売しました。

保存容器がそのまま食卓の醤油差しとして使える
という新しいものでした。

それまでは一升瓶で醤油を買って、
家庭でしょうゆ差しに移し替えていたのですが、

「しょうゆ卓上びん」によって、工場から小分けした状態で
出荷され、消費者は買ってすぐに使えるものとなりました。

また、キャップを外せば詰め替えもできます。

この「しょうゆ卓上びん」は、安定性や握り易さも
良いのですが、特筆すべきは液だれしないことでしょう。

液だれしないので、衛生的で便利ですよね。
この形を作るのには相当な試行錯誤があったと思います。

従来の醤油差しは液だれするため、受け皿がありました。

このデザインを手がけたのはGKグループの栄久庵憲司さんです。

デザインに当たっては、女性がとっくりを持ってお酌する姿から
ヒントを得たと他の方から聞いたことがあります。

醤油を注ぐ姿が、小指が上がって美しいというところまで
考えてデザインされているそうです!

1993年にはグッドデザイン賞受賞しています。

日本を表現するデザインのひとつと言えるでしょう。

(キッコーマンの参考サイト)
http://www.kikkoman.co.jp/magazine/talk/no01/talk/

最後にこちらも。
居酒屋には「しょうゆ卓上びん」の仲間を見つけました。
しょうゆ卓上びん2.jpg

あきたこまちのパッケージデザイン

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
一気に暖かくなりましたね。まるで初夏のようです。

今日はパッケージデザインの事例を紹介します。

以下は、ジャパンデザインネットが発行している
メールマガジン「デザインウィークリー」からの引用です。
http://www.japandesign.ne.jp/
(ジャパンデザインネットへ連絡の上、引用しています。)

「DESIGN WEEKLY」2008/10/15 No.534
ピックアップコラムより

秋田県羽後町の農業協同組合が、
あきたこまちのパッケージデザインにイラストを
用いて7倍以上も売り上げを伸ばしている。

市女笠(いちめがさ)をかぶった美少女が、
笑顔で稲穂を持っているイラストで、
パッケージ全体が、桃色のイメージになっている。

イラストはいわゆる萌え系のイラストで、
美少女ゲームなどで人気の西又葵氏が手がけている。

受注を一時ストップしているという売り上げから、
このパッケージには相当な力があることがうかがえる。


どんなパッケージか見たいですよね。
「JAうご」のWebサイトで見られます。

秋田県羽後町JAうご
http://www.ja-ugo.jp/

西又葵(にしまたあおい)さんのオフィシャルサイト
http://www.jokertype.com/  

その後、JAうごは広報誌に以下のように記しています。

(このあきたこまちを)ご購入される方は、
米よりも袋が目当てのお客様がほとんどだと予測していたが、
七十名ほどの方々が継続購入者となってくださっている。


良いお米とデザインの両方があったから、
新規顧客を開拓でき、リピート客へつながったわけです。

今までお米を買わなかった人にも売れたのは素晴らしいことです。

ライバルと今まで競争してこなかったターゲットに対しても、
デザイン別にアプローチする有効性を示しています。

さらに、JAうごは「羽後牛カレー」にも
イラストを用いて販売しています。

JAうごはデザイン価値を高く考えているのです。

銀座のH&Mとユニクロに行ってみました

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
H&Mユニクロの銀座店に昨日行ってきましたので、
そのお話をします。

H&Mとユニクロの話題は昨年末にも取り上げました。

2008年12月29日の記事:2008年のデザインを振り返る
http://brand-design.seesaa.net/article/111849091.html

以下、主観による訪問レポートをメモ的に書きます。

H&Mとユニクロに行った時間は、1月15日(木)17時過ぎです。
先にH&Mに行きましたが、ほぼ同時刻です。

まず、H&Mは行列に並ばなくても入店できました(笑)。

開店当初は行列が話題になりましたが、
フィーバーはさすがに落ち着きました。
ゆっくり買い物ができます。

H&Mとユニクロの混雑状況の比較では、
H&Mの方が少し混んでいました。

試着室の前には列ができていました。

ただし、行列ができているのは、
服のデザインの性格も一因と思います。

ユニクロは試着しなくても安心して買えるデザインですし、
サイズ表示もはっきりしています。

また、H&Mの方が店舗面積が小さいので、
入店客数はユニクロの方が多いかもしれません。

両店舗とも店に入るとすぐ右手に赤やピンク系の
女性向け洋服がズラリと並んでいます。

春を感じさせるディスプレイです。
季節感のある陳列デザインは売上に直結しますので、
中小企業の皆さんも取り入れましょう。

商品の価格帯はH&Mが若干高めです。

H&Mの陳列で印象的だったのが、
女性向けの服についてハンガーを吊るす位置が高いことです。

立った女性の目の高さに、吊るした服の襟や胸があります。

女性が取りにくいのではと思いましたが、目の前に
洋服のかわいさが広がるという利点があるのでしょうか。

また、男性服の売場では
陳列台の高さが100cmくらいある感じです。

ユニクロが腰をかがめて手を伸ばす低いところから、
胸・肩の位置まで服をカラフルに何段も棚に並べているのと
対照的です。

商品の説明書きはユニクロが優れています。

H&Mは背よりも高い位置に、
どんなデザインかわからない服が棚に平積みされています。

正直私はいちいち手を上に伸ばして、
服を手に取ってデザインや価格を見る気はしません。
(気に入らなければ、畳んで棚に戻すのが面倒です。)

H&Mは細かい柄がついている服のデザインが多く、
同じデザインで売っている服の数が少ないです。

ユニクロは無地のデザインが多く、
同じデザインの服が大量にあります。

同じものを着ている人と会う可能性はユニクロが断然高いです。

ユニクロのヒートテックは、
黒のタートルネックを除いてすべて売り切れでした。
(ヒートテックは男性用しか見ていません)

訪問レポートは以上です。両店とも私は好きですね。

次回もH&Mとユニクロの話をします。