オフィスデザインの効用

中小企業診断士の山口達也です。
東京では今日、桜が開花したそうです。
いよいよ春本番。

今日はオフィスデザインの効用についてです。

日本経済新聞の昨日と今日の夕刊のそれぞれ1面に
「オフィスの異彩」という特集が掲載されています。


オフィスを改装した企業が取り上げられています。

地味で暗いオフィスから、
生き生きと毎日来るのが楽しいオフィスに
模様替えすると、さまざまな効果があります。

記事では、オフィスの人間関係、営業面、
採用面、やる気、企画立案、仕事の効率
で良い影響が出ていると書かれています。

売上が2割増えた話や、

求人では、新卒の応募が、
オフィス移転直前の3年前に比べて4倍、
テレビで放映され前年比で3割増になった話、

が紹介されています。

ご覧になってみてください。


ただし、オフィスのカラーや机の配置などの見直しは、
実は結構難しいものです。

楽しいだけでなく、
仕事に集中できる環境も残さなくてはいけません。

それぞれの企業の人間関係、組織風土なども影響するので、
すべての企業に適したデザインセオリーはありません。

そのため、オフィス改装は意外と失敗も多いのです。

専門家に相談するのがよいでしょう。

MoMAデザインストア訪問レポート

MoMA Design Storeに行ってきました!その報告です。

MoMAデザインストア

MoMA Design Storeは、表参道のGYREビルの3階にあり、
昨年11月2日に海外初出店としてオープンしました。

表参道ヒルズのほぼ向かいにあるGYREビルには、
高級バッグなどのブランドショップが多く入居しています。

そんな環境のなかにある、MoMA Design Storeですが、
1月2日の夕方に訪れたところ、ゆっくり商品を見るのが
難しいほど、多くのお客さんがいました。

私は、粘ってゆっくり見ました(*^^*)

さまざまな年代の方が、来客されていましたが、
20代が一番多かったでしょうか。半数近かったと思います。

10代、30代を含めると7割に達していたと思います。


店内には、海外の商品も多く、
さすがに優れたデザイン商品が多く並んでいます。

他のデザイングッズのショップに比べて、
高尚で美術的な感じです。

もちろん日本の商品も多くあります。


ただ、私は商品の説明を
もっと増やしてもよいのではと思いました。

海外の商品が多いですし、日本の商品でも
どういう商品か、わかりにくいものがありました。

しかし、オープンしてまだ期間が経っていませんし、
改善もこれからできると思います。


個々の商品や、店の雰囲気は素敵ですし、
店員さんも感じが良く、また来たいと思えるお店です。

引き出物の相談コーナーもあります。

近くに行ったときは、寄ってみてはいかがでしょうか?

(参考)シブヤ経済新聞
http://www.shibukei.com/headline/4762/index.html

2007年をデザインで振り返る

今日は2007年をデザインで振り返ります。

今年のデザインで一番お話したいのは、
任天堂の家庭用ゲーム機「Wii」(ウィー)です。

Wiiは、SMBCコンサルティングのヒット商品番付で
東の横綱になりました。

(参考)SMBCコンサルティング ヒット商品番付

日経MJのヒット商品番付でも横綱だったと記憶しています。


Wiiは、今年4月~9月に世界で733万台売れました。

発売は昨年の12月2日からでしたが、
9月末までの累計で1,335万台売れた大ヒット商品です。
(国内の累計は367万台)


振るだけで遊ぶことができる、わかりやすさと
難しすぎないゲーム感覚に優れた商品だと思います。


私も遊んだことがありますが、
Wiiリモコン振ると、リモコンの振動機能で振動が伝わり、
振った感触があります。

また、リアリティーを極度に追求しなかった点
(難しすぎないゲーム感覚)も良かったと思います。

老若男女を問わず幅広い人たちが、みんなで遊べます。

直感的に遊べる素晴らしいゲーム機です。


Wiiのコンセプトデザインは素晴らしいのですが、
このコンセプトを支えるコントローラや、本体、
パッケージなどのデザインも秀逸です。

みんなに受け入れられるデザインになっています。

手になじむコントローラの絶妙な大きさや、
パッケージデザインの良さ
本体の置いた姿の美しさなど・・、挙げるとキリがないです!


任天堂WiiのWebサイトでは、「社長が訊くWiiプロジェクト」
と題して開発の裏話も掲載されています。読むと面白いですよ。
http://www.nintendo.co.jp/wii/topics/index.html


Wiiは2007年度グッドデザイン金賞を受賞しました。

単なるグッドデザイン賞ではありません。
今年のグッドデザイン賞のベスト15に選ばれた金賞です。

(参考)グッドデザイン賞のWebサイト

最高の賞であるグッドデザイン大賞には、
惜しくも及びませんでしたが、
三洋電機のeneloop(エネループ)と最後まで争ったようです。

付け加えるようで恐縮ですが、eneloopの環境配慮や
技術力の高さも素晴らしかったと思います。


また今年は、東京ミッドタウンのオープンもありました。
このブログでも21_21 DESIGN SIGHTをご紹介しました。

デザインの大きな発信地になっています。
来年以降も引き続き注目したいです。


Wiiに話は戻りますが、Wiiのコンセプトや、
リモコンの握った感じ、振った感触には心を揺さぶられました。

私は、こういった方向のデザイン、ビジネスが大好きです。
来年もこんなデザインを期待しています。

さて、Wiiを絶賛したところで、今年のブログは終わりです。
来年もよろしくお願い申し上げます。それではよいお年を!

小林製薬のデザイン戦略

小林製薬のマーケティング戦略について
前回の続きです。

分かりやすさを徹底して追求していることは
前回までお話しました。

商品パッケージのデザインでも
同様に分かりやすさが追求されています。

小林製薬では、見た目の良さより、分かりやすさ、
店頭で目立たせること優先させてきたそうです。


確かに、小林製薬の製品を見ると、おしゃれというより
分かりやすさが強調されていると思います。


小林豊社長は、カンブリア宮殿や日経デザインで
デザインについて、こんなことを語っています。


パッケージデザインは、インパクトのあるものか
かっこいいもの、のどちらか割り切ることが必要で、
中途半端はいけない。

デザインが崩れてもいいから文字を大きく、
分かりやすくしてくれと注文することがある。



これを聞いて私は、

デザインではとかく、美しさが尊ばれがちだが、
分かりやすさは犠牲になっていないか

という問題を突きつけられたようにも思いました。


ただ、社長は、次のようにも話しています。

今後は若い人に買ってもらうことを考えると
デザイン性も考えていく必要がある。


私も、だんだんと造形美の追求や、
持っていても(置いていても)恥ずかしくない
といった要素は、無視できなくなると思います。


しかし、中小企業のマーケティング、デザイン戦略を
考える上で、小林製薬から学ぶことは多いと思います。

以上、3回にわたり
小林製薬のマーケティング戦略をご紹介しました。
いかがでしたか?

中小企業でもすぐに取り入れられる手法が多かったと思います。
良いものは取り入れてみましょう!

アニマルラバーバンド

今日は素晴らしいデザインの事例紹介です。

アッシュコンセプトという企業があります。
私が好きな企業です。
以前、バナナドアストッパーの記事でもご紹介しました。

そのアッシュコンセプトを一躍有名にしたのが、
今日、ご紹介する
「アニマルラバーバンド」という動物の形をした輪ゴムです。

アニマルラバーバンド.JPG

アッシュコンセプトの「アニマルラバーバンド」紹介サイト
http://shop.h-concept.jp/shop/A119/QxD461VwC/syoinfo/1

このアニマルラバーバンドが素晴らしいのは、
見た目のかわいさだけじゃありません。

輪ゴムとして使っても、元の動物の形に戻るんです!

普通の輪ゴムの丸い形というのは、
機能面で物理的に一番適した形なんだと思います。


それが、動物の形をしていても、

普通に輪ゴムとして使える、
そして使い終わったら元の動物の形に戻る

という輪ゴムを作るのには、
とても時間と努力を要したのではないかと察します。

デザイナー、技術者、製造者の努力を感じますよね
私は感動しました。

シリコンで作られており、
普通の輪ゴムより耐久性もあるようです。


このアニマルラバーバンドの販売は、
なんとデザインの殿堂ともいえるニューヨーク近代美術館が
一番最初だったそうです。

日本より海外の評価が早かったんですね。

また、2003年度グッドデザイン賞の特別賞の
「中小企業庁長官特別賞」を受賞しています。


アニマルラバーバンドは、
もうこれ以上改良の余地がないように思える輪ゴムでも、
イノベーション(革新)できることを見事に証明したのです。


LG電子のデザイン優先経営

こんにちは。夏本番ですね。

今日は、7月23日(月)にNHKで放送された
「NHKスペシャル デザインウォーズ ケータイ開発の舞台裏」
の感想です。

番組では、LG電子やNEC、ソニー・エリクソンの
携帯電話の開発現場の様子が放送されていました。


携帯電話は、機能面での競争から、
次のような要素にウエイトを置いた競争に変わりつつある
という印象を持ちました。

見た目の美しさ
使い心地の良さ
身に着けるものとしての美しさ
持つ人に新しさを与える刺激的なしかけ

これらの競争ポイントは、
アクセサリーや時計、メガネなどにも
通じるものがあるように思います。


LG電子は韓国の電気メーカーですが、世界中でヒットした
携帯電話の機種「チョコレートフォン」の日本発売への
舞台裏も放送されていました。

携帯電話は世界中で開発され、販売されているものですが、
やはり国ごとに好まれるものが異なるため、
モデルの修正を行っていることが、紹介されています。

例えば日本では、他の国に比べ、
携帯電話のメールがよく使われ、かつメールの文章も長いようです。

そのため、携帯電話のボタンは、
文字を大きく、見やすく、打ちやすく作られています。


LG電子の開発現場を見て、印象に残った点が3点ありました。


1点目は、デザイン優先経営を標榜し、
開発におけるすべての要素をデザインに合わせています。

これは、機能を下げてもデザインを優先するということです。
できそうでいて、なかなかできないことです。

2点目は、担当者が話した「スピードのLG電子」という言葉です。
やはり今のビジネスではスピード感覚が、
絶対的に求められていることを感じました。
そしてそれをキャッチフレーズのように使っています。


3点目は、学生からのデザイン提案を集めたものを、単なる
アイデアのひとつとせず、消費者のニーズとしても受け止めて、
取り入れていこうとする点です。


私は、デザイン開発において重要なことを再確認でき、
学ぶものも多くありました。

またこれらは、中小企業でも実行可能だと思いましたが、
みなさまはいかがお考えでしょうか?

バナナの皮のドアストッパー

おはようございます。
今日は「やられた!」というデザインの紹介です。

アッシュコンセプトとデザイナーがコラボレーションして
つくっている「+d」というブランドの製品で、

その名も『バナナ ドアストッパー』です。

下のリンク先の写真を見てください!!

商品の写真と案内


私は初めて見たときに衝撃を受けました!

すべるものの代表であるバナナの皮を
すべり止めのデザインに採用する

このユーモアが私は大好きです。
お見事!です。

もう製品として改良の余地がないと思えたりするものでも、
デザインによって、こんな魅力的な商品になる可能性があるのです。

経営者の方は「デザインは自分には関係ない」なんて
思っているともったいないですよ。