2008年のデザインを振り返る

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は2008年のデザインを振り返りましょう。

12月3日付の日経MJが発表した
2008年ヒット商品番付では、東の横綱が
ユニクロとH&M(ヘネス・アンド・モーリッツ)でした。

ユニクロはブラトップやヒートテックが話題となり、
技術を活かした商品開発で、ヒットを飛ばしました。

ユニクロのブランド力やデザイン力について、
否定的な意見をおっしゃる方もいますが、
私はブランド力もデザイン力も大変高いと考えています。

H&Mは流行のデザインをいち早く取り入れたり、
著名デザイナーを起用したりして、話題を呼びました。
銀座店の行列は今も続いているのではないでしょうか。

この他、ヒット商品番付の前頭には
iQ(トヨタ自動車)
iPhone3G(アップル)
金のつぶ あらっ便利!(ミツカン)
があり、これらもデザインの良さが大きく評価されました。

iQはグッドデザイン大賞も受賞しました。
全長3m未満でも快適な室内で4人乗り、燃費もよいそうです。

iPhone3Gは触ると動きが楽しく、感覚を刺激する携帯電話です。

金のつぶ あらっ便利!は納豆パックの「たれ」を改善。
フィルムをなくし、たれ小袋を破る時にたれが指につく不満を
なくしました。
初めて知る方は下のリンクをご覧ください。
http://www.mizkan.co.jp/company/newsrelease/2008news/080818.html

私も食べましたが、かなり快適です。
こういうデザインって日本らしくて大好きです。

ウォシュレットを思い出しますが、
日本人らしさがにじみ出た商品だと思います。

デザインの良さなくしてヒットなし、と私は思っています。


また、今年はドコモがロゴデザインを変更しました。
このブログでも、このニュースを取り上げました。

4月28日:DoCoMoからdocomoへ
http://brand-design.seesaa.net/article/94917376.html
5月1日:ドコモのブランド戦略
http://brand-design.seesaa.net/article/95260062.html

その後の感想としては、デザイン変更して伝えたかった
新しいドコモがまだ伝わっていないように思います。

私は商品やCMを見ても、今までと何か変わりがないように
感じています。こちらはこれからに期待したいところです。


最後にJDBのインタラクションパーティーについて触れます。
今年の4月から9月にかけて、JDB(日本デザイン事業協同組合)が、
セミナーと参加者が交流できる立食パーティーを5回開催しました。

各界の第一人者による講演で学ぶものや刺激が多く、
5回すべてに参加させていただきました。
来場者も多く、とても好きだったのですが、
5回限りで終わってしまったことは残念でした。

しかし、今年のデザインを語る上で大きな価値のあった
イベントであり、ここにJDB様への感謝とともに
5回のテーマをご紹介させていただきます。復活を望んでいます!

第1回「東京ミッドタウンにとって、デザインとはどんな意味を持ち、
これから何を目指すのか」東京ミッドタウン社長 市川俊英氏

第2回「CI戦略とブランド戦略、一体どこが違うのか?」
HAKUHODO DESIGN社長 永井一史氏
グラムコ社長 山田敦郎氏

第3回「2008年Webデザイン賞受賞作品、一体どこが評価されたのか?」
イクリプス社長 日野水穂氏ほかゲスト数名

第4回「デザインの哲学と教育に革命をもたらしたバウハウスの
今日的意義」デザイン評論家 柏木博氏 宮下誠氏

第5回「ベネッセアートサイト直島は、なぜ生まれ、どう育ち、
経営にどう寄与しているのか?」
ベネッセコーポレーション会長 福武總一郎氏

今年一年、最後まで当ブログをご覧くださり、
本当にありがとうございました。
どうぞよいお年をお迎えくださいませ。

エコなディスプレイとは

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
エコプロダクツ2008は3日間で17万人を超える来場者だったそうです。
本当に多くの人が来場しましたね。

前回に続いてエコプロダクツ2008のディスプレイデザインから
展示デザインのヒントを学びましょう。

TOTOのブースです。
テーブルではなく段ボールを使っています。
大企業ですが他より抑えた印象の展示です。ポリシーを感じます。
toto.jpg

中小企業も段ボールを使った展示ブースを作っています。
2社ご紹介します。

ロハスガーデン(ガーデンラボ)です。
ロハスガーデン.jpg
この展示の方が商品にぬくもりが感じられ、
商品が引き立っているように思います。

もう1社、ツールボックスです。
ツールボックス.jpg
「私たちのブースは『紙だけ』で作られています」と
後ろに説明書きがあります。

頑丈でこれらは繰り返し使えるそうです。

中小企業としては、お金をかけずに環境にも配慮して、
それでいて自社をしっかりアピールすることが求められています。

そうした展示デザインには、センスも求められます。

プロの知恵がないと一朝一夕には難しいかもしれません。
しかし、取り組みたいものです。

最後にパナソニックのスタンプを紹介します。

パンフレットの印刷をやめ、
WebサイトのURLを判子にしています。
パナソニック_スタンプ.jpg

展示品にご興味がある方は、家でじっくりWebを見てください、
ということでしょう。

シンプルだけど使えるアイデアではないでしょうか。

エコプロダクツ2008

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日はエコプロダクツ2008についてお話しします。

産業環境管理協会と日本経済新聞社の主催で
東京ビッグサイトで12月11日から13日まで行われました。

出展者や来場者も多く、大盛況です。
環境というテーマはいま本当に関心を集めています。

エコプロダクツ2008.jpg

大企業から中小企業・団体も出展していますが、
私はその展示(ディスプレイ)デザインに注目していました。

私は自分で好きな展示を見るだけでなく、
川崎市が実施した東京造形大の益田文和教授の
解説付き見学ツアーにも参加しました。

解説ツアーは多くの出展ブースから、特徴的なブースの
ポイントを教えていただけて、とても良かったです。

展示なのでお客様へのアピールが大切ですが、
今回は環境に配慮していることを
きちんとメッセージで伝えたいものです。

環境配慮のメッセージがキラキラの電飾による
ディスプレイだったら、そのデザインや企業の姿勢は疑われます。

印象的だった展示ブースのデザインをご紹介します。

まず、王子製紙です。
今年初めの古紙100%の再生紙問題の謝罪もあります。

王子製紙1.jpg
王子製紙2.jpg

照明がなくても、壁や天井がないので明るく開放的な空間です。
再生する古紙原料を敷き詰めています。
インパクトや迫力がある展示デザインですね。

次は帝人の布を外壁にしたブースです。

帝人.jpg

レンゴーはダンボールを使っています。
運ぶときには畳めますし、リサイクルも容易です。
レンゴー.jpg

素材系の企業は、このような展示ができますよね。
次回もエコなディスプレイデザインをご紹介します。

日本のおみやげデザインから学ぶ(2)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日も「Tokyo Midtown Award 2008」の受賞作から
デザインの面白さをご紹介します。

内藤廣賞を受賞した「くつくつした」です。

東京ミッドタウンアワード4.jpg

靴の模様をした靴下です。

日本では室内で靴を脱ぎますが、
靴を脱ぐことによる生活様式や文化には、
靴を履いたままの生活や文化とは違う魅力があります。

この「くつくつした」を履けば、
靴を脱いでも靴を履いたように見えるので、
外国でも靴を脱いだ生活が実現できるかも?

アド街ック天国の薬丸印に選ばれそうな作品です。


もうひとつご紹介します。
小山薫堂賞の「つまらないものですが。」

東京ミッドタウンアワード5.jpg

一目見て笑ってしまいました。

つまらないものですが。と書いてあるステッカーです。

ステッカーを貼ることで、あらゆるものが
日本文化を伝えるお土産になる。お見事。

つまらないものですが。の下には
Lovely one for you.と日の丸が描かれています。

Lovely one for you.で「つまらないものですが」
という意味として伝わるのか私には分かりませんが、
こんな洒落が効いたデザインが私は大好きです。

デザインの面白さや魅力を感じていただけたでしょうか?
中小企業の経営にデザインを取り入れましょう!

日本のおみやげデザインから学ぶ(1)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は「Tokyo Midtown Award 2008」の受賞作から
デザインの魅力をお伝えします。

Tokyo Midtown Award 2008については昨日、説明しました。

2008年11月17日の記事:Tokyo Midtown Award 2008
http://brand-design.seesaa.net/article/109780180.html

そのグランプリ受賞作を紹介します。

まず一般の部のグランプリ
「さくら石鹸」です。

東京ミッドタウンアワード2.jpg

さくらの花びらをかたどった石鹸は、
日本の心を象徴しており、そのデザインの美しさや
使うと消えてなくなる儚さまで、見事に表現されていると思います。

商品化できれば、
桜が大好きな日本人にも売れると思います。
(外国人よりも売れるかもしれません)

そしてもうひとつ、学生の部のグランプリ
「HINOMARU」です。

赤い丸の文鎮です。

東京ミッドタウンアワード3.jpg

白い紙に置くと日の丸になるという、使う場面を考えて
デザインされた日本を思い起こさせる素敵な作品です。

お土産として素晴らしく
商品化されるのではないでしょうか。

シンプルで見事ですが、
商品が真似される心配をしてしまいます!

次回も受賞作をご紹介します。お楽しみに。

トヨタユニバーサルデザインショウケース

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
昨日はユニバーサルデザインビジネス・シンポジウム2008に
行ってきました。

駐日英国大使館と日経デザインが主催で、
場所はトヨタユニバーサルデザインショウケースでした。

英国のトップデザインコンサルタント会社である
the alloyの会長や、イトーヨーカドーの亀井社長などの
講演がありました。

各社、試行錯誤しながらもユニバーサルデザインに
取り組んでいる話を興味深く聞かせていただきました。

イベントについては、
いずれ日経デザインに掲載されると思います。

会場となったトヨタユニバーサルデザインショウケース
私の想像よりも面白いところでした。

トヨタの製品に限らず、ユニバーサルデザインが
たくさん展示してあります。

それも大人も子供も見て楽しめるような内容です。

トヨタユニバーサルデザインショウケース1.jpg
トヨタユニバーサルデザインショウケース2.JPG

一企業の展示会や、デザイナーの展示会は多くあるのですが、
会社横断のユニバーサルデザインの展示は、
意外と少ないのではないでしょうか?

ユニバーサルデザインを楽しく学ぶことができる場所です。

トランペットを演奏するロボットの実演も見ました。
肺と同じように息を吹いて演奏しているそうです。

トランペットを吹くロボット.jpg

ロボット技術の進歩にも驚かされました!

タベルメ

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は軽い話を。「タベルメ」の紹介です。

「タベルメ」は落花生に文字を刻印したものです。
自分の好きなメッセージを入れることができます。

自分の名前・連絡先を刻印して名刺にもできます。
実際タベルメは「食べれる名刺」という宣伝文句を使っています。

株式会社ありがとうが発売しています。
Webサイトに商品写真があります。

会社の名前も変わっていますし、
商品もユニークですよね。

落花生のほかにも小豆や黒米などにも
刻印した商品があります。

明るい、楽しい気持ちになれる商品です。


タベルメもデザインと技術力の商品です。

デザインがこういう技術を磨かせたと言えますし、
技術がデザインを支えているとも言えます。

単なるアイデア商品だと片付けるのはもったいないです。
デザインにおいてアイデアがとても重要な要素です。

中小企業の経営者の皆さん、デザインで
あなたの会社の技術を活かす道を考えてみましょう。

奥山清行さんから学ぶ-カンブリア宮殿より


おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は、先週のテレビ東京で放送された
カンブリア宮殿」についてです。

ゲストは奥山清行さんでした。

フェラーリのデザインをしたことで著名な工業デザイナーです。

最近は、福井県鯖江市のメガネや、
山形工房というブランドでの伝統工芸品のデザインでも
知られるようになりました。


伝統工芸品は中小企業が作っていることが多いのですが、
その製品開発、中小企業の経営戦略について
奥山さんが語っていたのは、次の3点でした。

・マネのできないものをつくる
・高付加価値製品をつくる
・東京にこだわらず世界で売る


私は以下のように理解しました。


デザインと技術の融合で他者が真似できない物をつくる。

もちろんその時、お客様が価値を認めてくれる
費用と価値のバランスを追求する。

そうした製品ができたなら、本当に良い物なのだから、
東京にこだわらず世界にも販路を求める。


当たり前のことだと感じられたかもしれませんが、
これらを実行するのは本当に難しいことです。

大変な努力が必要です。

デザイナーと中小企業の相性や、
販路開拓、技術力、開発の資金も必要です。


しかし、中小企業の経営戦略として正しいと思います。

中小企業の経営者の方には、
愚直なまでに、この戦略で進んでいただきたいと思います。


私はこれからも、この大変な努力を支援して、
それが実現した時の成果の大きさも伝えていきます!

IKEA訪問レポート

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日の横浜は快晴です。連休で一番の天気です。

ゴールデンウィーク真っ只中に、
IKEA(イケア)港北店に行ってきました。
今日はその報告です。


IKEAはスウェーデンの家具店で、
低価格やデザインなどが話題になっています。

商品は買った人が自分で組み立てるということで、
低価格を実現しています。


オープンから1年半経ち、
ゴールデンウィークでも人出は少し落ち着いたかなと
思いましたが、とんでもなかったです。

新横浜からのシャトルバスはすぐに満員になりました。
IKEA1.JPG

店内もにぎわっており、
私が入店後しばらくして入場制限が行われました。
駐車場も満車が続いていました。

店舗はかなり広く、
ぐるっと見て回るだけで1~2時間はかかると思います。
家具やキッチン用品・雑貨などがあります。
IKEA2.JPG


IKEAは商品のカラーリングと陳列方法に特徴があります。

陳列は、例えば机というカテゴリーで、
机だけを並べるのではなく、ひとつの空間を提案します。

空間には机も椅子も棚もマットもカーテンもあって、
空間の世界観(商品の使い方)を伝えています。
IKEA3.JPG

机だけ、ベッドだけを比較検討したい方には
見づらいデメリットもありますが、

来店客がコーディネートを考えやすいことや、
まとめて購入してくれる(客単価が上昇しやすい)
メリットがあると思われます。
IKEA4.JPG

客層としては、子供を連れた家族が目立ちました。
若い女性も比較的多かったですね。
30代が一番多かったのではないかと思います。


低価格だけど、デザインもいい。

これからの時代に合っていると思います。
IKEAはオープン景気だけでなく、
今後も支持されるでしょう。

オフィスデザインの効用

中小企業診断士の山口達也です。
東京では今日、桜が開花したそうです。
いよいよ春本番。

今日はオフィスデザインの効用についてです。

日本経済新聞の昨日と今日の夕刊のそれぞれ1面に
「オフィスの異彩」という特集が掲載されています。


オフィスを改装した企業が取り上げられています。

地味で暗いオフィスから、
生き生きと毎日来るのが楽しいオフィスに
模様替えすると、さまざまな効果があります。

記事では、オフィスの人間関係、営業面、
採用面、やる気、企画立案、仕事の効率
で良い影響が出ていると書かれています。

売上が2割増えた話や、

求人では、新卒の応募が、
オフィス移転直前の3年前に比べて4倍、
テレビで放映され前年比で3割増になった話、

が紹介されています。

ご覧になってみてください。


ただし、オフィスのカラーや机の配置などの見直しは、
実は結構難しいものです。

楽しいだけでなく、
仕事に集中できる環境も残さなくてはいけません。

それぞれの企業の人間関係、組織風土なども影響するので、
すべての企業に適したデザインセオリーはありません。

そのため、オフィス改装は意外と失敗も多いのです。

専門家に相談するのがよいでしょう。

MoMAデザインストア訪問レポート

MoMA Design Storeに行ってきました!その報告です。

MoMAデザインストア

MoMA Design Storeは、表参道のGYREビルの3階にあり、
昨年11月2日に海外初出店としてオープンしました。

表参道ヒルズのほぼ向かいにあるGYREビルには、
高級バッグなどのブランドショップが多く入居しています。

そんな環境のなかにある、MoMA Design Storeですが、
1月2日の夕方に訪れたところ、ゆっくり商品を見るのが
難しいほど、多くのお客さんがいました。

私は、粘ってゆっくり見ました(*^^*)

さまざまな年代の方が、来客されていましたが、
20代が一番多かったでしょうか。半数近かったと思います。

10代、30代を含めると7割に達していたと思います。


店内には、海外の商品も多く、
さすがに優れたデザイン商品が多く並んでいます。

他のデザイングッズのショップに比べて、
高尚で美術的な感じです。

もちろん日本の商品も多くあります。


ただ、私は商品の説明を
もっと増やしてもよいのではと思いました。

海外の商品が多いですし、日本の商品でも
どういう商品か、わかりにくいものがありました。

しかし、オープンしてまだ期間が経っていませんし、
改善もこれからできると思います。


個々の商品や、店の雰囲気は素敵ですし、
店員さんも感じが良く、また来たいと思えるお店です。

引き出物の相談コーナーもあります。

近くに行ったときは、寄ってみてはいかがでしょうか?

(参考)シブヤ経済新聞
http://www.shibukei.com/headline/4762/index.html

2007年をデザインで振り返る

今日は2007年をデザインで振り返ります。

今年のデザインで一番お話したいのは、
任天堂の家庭用ゲーム機「Wii」(ウィー)です。

Wiiは、SMBCコンサルティングのヒット商品番付で
東の横綱になりました。

(参考)SMBCコンサルティング ヒット商品番付

日経MJのヒット商品番付でも横綱だったと記憶しています。


Wiiは、今年4月~9月に世界で733万台売れました。

発売は昨年の12月2日からでしたが、
9月末までの累計で1,335万台売れた大ヒット商品です。
(国内の累計は367万台)


振るだけで遊ぶことができる、わかりやすさと
難しすぎないゲーム感覚に優れた商品だと思います。


私も遊んだことがありますが、
Wiiリモコン振ると、リモコンの振動機能で振動が伝わり、
振った感触があります。

また、リアリティーを極度に追求しなかった点
(難しすぎないゲーム感覚)も良かったと思います。

老若男女を問わず幅広い人たちが、みんなで遊べます。

直感的に遊べる素晴らしいゲーム機です。


Wiiのコンセプトデザインは素晴らしいのですが、
このコンセプトを支えるコントローラや、本体、
パッケージなどのデザインも秀逸です。

みんなに受け入れられるデザインになっています。

手になじむコントローラの絶妙な大きさや、
パッケージデザインの良さ
本体の置いた姿の美しさなど・・、挙げるとキリがないです!


任天堂WiiのWebサイトでは、「社長が訊くWiiプロジェクト」
と題して開発の裏話も掲載されています。読むと面白いですよ。
http://www.nintendo.co.jp/wii/topics/index.html


Wiiは2007年度グッドデザイン金賞を受賞しました。

単なるグッドデザイン賞ではありません。
今年のグッドデザイン賞のベスト15に選ばれた金賞です。

(参考)グッドデザイン賞のWebサイト

最高の賞であるグッドデザイン大賞には、
惜しくも及びませんでしたが、
三洋電機のeneloop(エネループ)と最後まで争ったようです。

付け加えるようで恐縮ですが、eneloopの環境配慮や
技術力の高さも素晴らしかったと思います。


また今年は、東京ミッドタウンのオープンもありました。
このブログでも21_21 DESIGN SIGHTをご紹介しました。

デザインの大きな発信地になっています。
来年以降も引き続き注目したいです。


Wiiに話は戻りますが、Wiiのコンセプトや、
リモコンの握った感じ、振った感触には心を揺さぶられました。

私は、こういった方向のデザイン、ビジネスが大好きです。
来年もこんなデザインを期待しています。

さて、Wiiを絶賛したところで、今年のブログは終わりです。
来年もよろしくお願い申し上げます。それではよいお年を!

小林製薬のデザイン戦略

小林製薬のマーケティング戦略について
前回の続きです。

分かりやすさを徹底して追求していることは
前回までお話しました。

商品パッケージのデザインでも
同様に分かりやすさが追求されています。

小林製薬では、見た目の良さより、分かりやすさ、
店頭で目立たせること優先させてきたそうです。


確かに、小林製薬の製品を見ると、おしゃれというより
分かりやすさが強調されていると思います。


小林豊社長は、カンブリア宮殿や日経デザインで
デザインについて、こんなことを語っています。


パッケージデザインは、インパクトのあるものか
かっこいいもの、のどちらか割り切ることが必要で、
中途半端はいけない。

デザインが崩れてもいいから文字を大きく、
分かりやすくしてくれと注文することがある。



これを聞いて私は、

デザインではとかく、美しさが尊ばれがちだが、
分かりやすさは犠牲になっていないか

という問題を突きつけられたようにも思いました。


ただ、社長は、次のようにも話しています。

今後は若い人に買ってもらうことを考えると
デザイン性も考えていく必要がある。


私も、だんだんと造形美の追求や、
持っていても(置いていても)恥ずかしくない
といった要素は、無視できなくなると思います。


しかし、中小企業のマーケティング、デザイン戦略を
考える上で、小林製薬から学ぶことは多いと思います。

以上、3回にわたり
小林製薬のマーケティング戦略をご紹介しました。
いかがでしたか?

中小企業でもすぐに取り入れられる手法が多かったと思います。
良いものは取り入れてみましょう!

アニマルラバーバンド

今日は素晴らしいデザインの事例紹介です。

アッシュコンセプトという企業があります。
私が好きな企業です。
以前、バナナドアストッパーの記事でもご紹介しました。

そのアッシュコンセプトを一躍有名にしたのが、
今日、ご紹介する
「アニマルラバーバンド」という動物の形をした輪ゴムです。

アニマルラバーバンド.JPG

アッシュコンセプトの「アニマルラバーバンド」紹介サイト
http://shop.h-concept.jp/shop/A119/QxD461VwC/syoinfo/1

このアニマルラバーバンドが素晴らしいのは、
見た目のかわいさだけじゃありません。

輪ゴムとして使っても、元の動物の形に戻るんです!

普通の輪ゴムの丸い形というのは、
機能面で物理的に一番適した形なんだと思います。


それが、動物の形をしていても、

普通に輪ゴムとして使える、
そして使い終わったら元の動物の形に戻る

という輪ゴムを作るのには、
とても時間と努力を要したのではないかと察します。

デザイナー、技術者、製造者の努力を感じますよね
私は感動しました。

シリコンで作られており、
普通の輪ゴムより耐久性もあるようです。


このアニマルラバーバンドの販売は、
なんとデザインの殿堂ともいえるニューヨーク近代美術館が
一番最初だったそうです。

日本より海外の評価が早かったんですね。

また、2003年度グッドデザイン賞の特別賞の
「中小企業庁長官特別賞」を受賞しています。


アニマルラバーバンドは、
もうこれ以上改良の余地がないように思える輪ゴムでも、
イノベーション(革新)できることを見事に証明したのです。


LG電子のデザイン優先経営

こんにちは。夏本番ですね。

今日は、7月23日(月)にNHKで放送された
「NHKスペシャル デザインウォーズ ケータイ開発の舞台裏」
の感想です。

番組では、LG電子やNEC、ソニー・エリクソンの
携帯電話の開発現場の様子が放送されていました。


携帯電話は、機能面での競争から、
次のような要素にウエイトを置いた競争に変わりつつある
という印象を持ちました。

見た目の美しさ
使い心地の良さ
身に着けるものとしての美しさ
持つ人に新しさを与える刺激的なしかけ

これらの競争ポイントは、
アクセサリーや時計、メガネなどにも
通じるものがあるように思います。


LG電子は韓国の電気メーカーですが、世界中でヒットした
携帯電話の機種「チョコレートフォン」の日本発売への
舞台裏も放送されていました。

携帯電話は世界中で開発され、販売されているものですが、
やはり国ごとに好まれるものが異なるため、
モデルの修正を行っていることが、紹介されています。

例えば日本では、他の国に比べ、
携帯電話のメールがよく使われ、かつメールの文章も長いようです。

そのため、携帯電話のボタンは、
文字を大きく、見やすく、打ちやすく作られています。


LG電子の開発現場を見て、印象に残った点が3点ありました。


1点目は、デザイン優先経営を標榜し、
開発におけるすべての要素をデザインに合わせています。

これは、機能を下げてもデザインを優先するということです。
できそうでいて、なかなかできないことです。

2点目は、担当者が話した「スピードのLG電子」という言葉です。
やはり今のビジネスではスピード感覚が、
絶対的に求められていることを感じました。
そしてそれをキャッチフレーズのように使っています。


3点目は、学生からのデザイン提案を集めたものを、単なる
アイデアのひとつとせず、消費者のニーズとしても受け止めて、
取り入れていこうとする点です。


私は、デザイン開発において重要なことを再確認でき、
学ぶものも多くありました。

またこれらは、中小企業でも実行可能だと思いましたが、
みなさまはいかがお考えでしょうか?

バナナの皮のドアストッパー

おはようございます。
今日は「やられた!」というデザインの紹介です。

アッシュコンセプトとデザイナーがコラボレーションして
つくっている「+d」というブランドの製品で、

その名も『バナナ ドアストッパー』です。

下のリンク先の写真を見てください!!

商品の写真と案内


私は初めて見たときに衝撃を受けました!

すべるものの代表であるバナナの皮を
すべり止めのデザインに採用する

このユーモアが私は大好きです。
お見事!です。

もう製品として改良の余地がないと思えたりするものでも、
デザインによって、こんな魅力的な商品になる可能性があるのです。

経営者の方は「デザインは自分には関係ない」なんて
思っているともったいないですよ。