こんばんは。中小企業診断士の山口達也です。
東京ミッドタウンアワード2020デザインコンペのレポートです。

東京ミッドタウンでデザインタッチは開催されませんでしたが、
2020年も東京ミッドタウンアワードは開催され、
ファイナリストのデザインが展示されました。
テーマは「DIVERSITY」で、1465点の応募の中から
ファイナリストは10作品に選ばれたデザインです。
私が気に入ったデザインをご紹介します。
グランプリは「uskin」です。

さまざまな肌の色をグラデーションにしたガラスの指輪です。
このリングを身につけることで「多様性を持つ」という
アイデンティティを纏うことができます、と
デザイナーは言っています。
なるほど、そうした主張の仕方もあるなと思いました。
次は優秀賞となった「茶柱あいす」です。

玉露、抹茶、煎茶、番茶、ほうじ茶、玄米茶と
展開した日本茶の味を楽しめるアイスだそうです。
デザインはきれいですが、
アイスが土産にあまり向かないので、
チョコレートや飴にするなど展開がよいと私は思いました。
次も優秀賞で「はえたたかず」です。

はえたたきではなく、家の中に迷い込んだ虫たちを、
お子さんがUFOで誘拐(救出)し、観察して親しみ、
安全な屋外にかえす、虫と人とのコミュニケーションツールとして
提案しています。
素敵な発想のデザインです。
子供も喜びそうですし、教育上も素晴らしいです。
私はとても気に入りました。
商品化したら、それなりに売れそうです。
素早いハエを捕まえるのは難しいかもしれませんが、
他の種類の虫では、おおいに使えそうです。
次はファイナリストの作品「閉めない箱」です。

ふたがゴムになっていてお菓子などを入れるデザインです。
閉めると中が見えなくなったり、取り出しにくくなります。
しかし、閉めないとこぼれやすくなり、中身がむき出しでは
見た目が美しくない場合もあります。
この「閉める」と「開けたまま」をアウフヘーベン(止揚)した
美しい見事なデザインです。
2020年のデザインで私は一番気に入りました。
需要もどこかにありそうです。
最後にご紹介するデザインは「いつか食べるお弁当」です。

地震などの非常時に備えた防災食品ですが、
主食・主菜・副菜の缶詰をひとつずつ選んで作るお弁当の
形になっています。
バリエーションが豊かになるなら、
楽しくローリングストックも可能になります。
食品として実現できるかわかりませんがアイデアが良かったです。
2021年も楽しいデザインが見れることを楽しみにしています。
結果の詳細は下のリンク先でご覧になれます。
https://www.tokyo-midtown.com/jp/award/result/2020/design.html