東京ミッドタウンデザインタッチ2023

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
東京ミッドタウン デザインタッチ 2023のレポートです。
2023年10月6日から10月29日まで開催されました。

2023年のデザインタッチのテーマは「いざなうデザイン」でした。
展示をいくつかご紹介します。

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芝生広場では上の写真にある「土の群島」がありました。

廃棄物として捨てられる土と自然素材の硬化剤を混ぜ合わせることで、
建材としての材料強度を持たせ、3Dプリンターなどで造形しています。

ミッドタウン・ガーデンには、IDEOなどの
インスタレーションが展示されていました。

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とらやは「はじめて知る銭湯」の展示があり、
NOHARAのGOOD DESIGN STOREも人を集めていました。

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私が着目したのは、
DESIGNART TOKYO 2023(デザイナートトーキョー2023)です。

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廃インク清掃で使用した不織布を使った作品や、
電気を使わずに、周囲の光を集めることで
光っているように見える作品など、興味深かったです。

デザインが好きな人だけでなく、
多くの人が行き交う商業施設にこうした展示があることは、
文化の発展につながると感じます。

アーティスト、デザイナーの素晴らしい作品に敬意を表します。

TOKYO MIDTOWN AWARD 2023 デザインコンペ

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
東京ミッドタウンアワード2023デザインコンペのレポートです。

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テーマは「つながり」で、
1166点の応募の中からグランプリ1点、優秀賞4点、
ファイナリスト5点の合計10作品のデザインが
2023年10月5日から11月12日まで
東京ミッドタウンで展示されていました。

今年は私が面白いと思った2作品を紹介します。

ひとつめは優秀賞に選ばれた「みんなの味噌汁.com」です。

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実家の味噌汁をフリーズドライにして
購入できるサービスの提案です。

味噌汁とレシピを送ったら、
フリーズドライにして送られてくるようになったら嬉しいです。

もうひとつがファイナリストに選ばれた
「成長フォント」です。
東京ミッドタウン・オーディエンス賞も受賞しました。

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4歳や6歳などの時の文字を記録して
フォント化するサービスです。

親や祖父母は喜んで買いそうです。

その他の入賞デザインは
下のリンク先に載っていますのでご覧ください。
https://www.tokyo-midtown.com/jp/award/result/2023

東京ミッドタウンデザインタッチ2022

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

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東京ミッドタウン デザインタッチ 2022のレポートです。
「デザインを五感で楽しむ」がコンセプトのイベントで
2022年10月14日から11月3日まで開催されました。

当ブログでご紹介した「GOOD DESIGN EXHIBITION」と
「TOKYO MIDTOWN AWARD」も、デザインタッチの
ひとつとして開催されていたものです。

2022年のデザインタッチのテーマは
「環(めぐ)るデザイン」です。

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展示をいくつかご紹介します。

芝生広場では「うみのハンモック」がありました。

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このハンモックは、廃棄された漁網をペレットにして
リサイクルしたものです。

子どもたちが思い切り、寄りかかったり、
寝そべったりして遊んでいました。

再生ナイロンのハンモックは、
展示が終わると、またペレットにして再利用されるそうです。

ミッドタウン・ガーデンには「F.A.R.M」の
展示がありました。

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農業に必要な栽培基盤やエネルギーなどの
循環システムを立方体のユニットでデザインしています。

土壌栽培ユニット、水耕栽培ユニット、
ソーラーパネル&LEDユニットなどを組み合わせています。

屋内にも面白い展示がありました。

「Life Beat」は、動物の展示物が
心拍のリズムでライトが点滅しています。

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小さな生き物は脈が速く、
大きい生き物は遅い傾向があるようです。

これも見入っている子どもが多かったです。

ソニーの「PLAY SPACE.」は、
宇宙の視点の体験空間を展示していました。

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ソニーらしく新しい映像や音の体験を提供していて、
ゆっくり見る時間があれば、
もっと深く理解できたと思います。

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写真は、自分が動くと画面上のキャラクターも
同じように動く体験ができるところで、
これらのコーナーでも子どもは喜んだでしょう。

Salone in Roppongiの展示で、
今年はYOY(ヨイ)の「PUDDLE」はきれいでした。

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私の写真では伝えるのが難しいですが、
水をテーマに、花器がデザインされていました。
美しかったです。

その他GOOD DESIGN STOREなども人気がありました。
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TOKYO MIDTOWN AWARD 2022 デザインコンペ

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
東京ミッドタウンアワード2022デザインコンペのレポートです。

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テーマは「TRIP」で、
1218点の応募の中からグランプリ、優秀賞、
ファイナリストとなった計10作品のデザインが
2022年10月13日から11月6日まで
東京ミッドタウンで展示されていました。

グランプリはツルタシュリさんの「souvenyl chair」です。

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紙の椅子の型に、ビニール袋をかけてアイロンで熱を加えて
旅先でもらうお土産袋をつかった「お土産のような椅子」が
できるというデザインです。

ビニール袋で補強して強い椅子になること、
訪れる地域や作る人によってデザインが変わること、
などが評価されたようです。

優秀賞は3点。一つ目は
「情景を重ねるポストカード」です。

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葉書に「物語の情景を探しに行く」という
旅の新しいきっかけを与えました。

文庫本と一緒に売ることを考えているようです。

小説の一節と情景の組み合わせを考えて楽しむのは、
素敵なデザインだと思います。

二つ目は「器になる個包装」です。
菓子の包装紙がお皿にもなるデザインです。

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和菓子と折り紙文化は外国人だけでなく、
日本人にも喜ばれそうです。

もう一作品「icetream」も優秀賞を受賞しました。

ファイナリストの6作品にも
商品化されそうなデザインが見られました。

こうしたデザインを見ると、
デザインの魅力が感じられて嬉しくなります。

ご紹介できなかった入賞デザインは下のリンク先に載っていますのでご覧ください。
https://www.tokyo-midtown.com/jp/award/result/2022/design.html

TOKYO MIDTOWN AWARD 2021 デザインコンペ

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
東京ミッドタウンアワード2021デザインコンペのレポートです。

テーマは「THE NEXT WELLBEING」で、
1122点の応募の中からファイナリストとなった
10作品のデザインが2021年10月14日から11月7日まで
東京ミッドタウンで展示されていました。

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グランプリは「窓時計」です。

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ガラス窓に時計をつけるデザインです。
外を見ることを増やしたい思いがあるのでしょう。

優秀賞は4点ありました。
ひとつめにご紹介するのは「smokeho」です。

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煙を捕まえて、立ち上る様子を楽しむプロダクトです。
おもしろいアイデアで芸術的でもあります。
私は好きです。

もうひとつ私が良いと思ったのが「ゴミからできたゴミ箱」です。

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一時的なゴミ箱として、とても良いと思いました。

金属やプラスチックのゴミ箱は、
ゴミ箱以外では使いにくく、かさばりますし、
資源を考えた良いデザインです。

ファイナリストの中にも2点、
良いと思ったデザインがありました。

ひとつが「flower dancer」です。

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風を受けてゆらゆらと揺らぐ花瓶です。
ちょっとだけ揺れるといいですね。商品化が楽しみです。

もうひとつが「富士山お香」です。

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灰が雪化粧に見えていくお香です。
審査員には飽きられた富士山を題材にした
デザインでコンペとしてはかわいそうでしたが
商品化できそうですし、それなりに売れそうです。

他の展示作品も含めて
何に幸せを見出すか、視点を変えたデザインを興味深く拝見しました。

結果の詳細は下のリンク先でご覧になれます。
https://www.tokyo-midtown.com/jp/award/result/2021/design.html

TOKYO MIDTOWN AWARD 2020 デザインコンペ

こんばんは。中小企業診断士の山口達也です。
東京ミッドタウンアワード2020デザインコンペのレポートです。

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東京ミッドタウンでデザインタッチは開催されませんでしたが、
2020年も東京ミッドタウンアワードは開催され、
ファイナリストのデザインが展示されました。

テーマは「DIVERSITY」で、1465点の応募の中から
ファイナリストは10作品に選ばれたデザインです。

私が気に入ったデザインをご紹介します。

グランプリは「uskin」です。

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さまざまな肌の色をグラデーションにしたガラスの指輪です。

このリングを身につけることで「多様性を持つ」という
アイデンティティを纏うことができます、と
デザイナーは言っています。

なるほど、そうした主張の仕方もあるなと思いました。

次は優秀賞となった「茶柱あいす」です。

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玉露、抹茶、煎茶、番茶、ほうじ茶、玄米茶と
展開した日本茶の味を楽しめるアイスだそうです。

デザインはきれいですが、
アイスが土産にあまり向かないので、
チョコレートや飴にするなど展開がよいと私は思いました。

次も優秀賞で「はえたたかず」です。

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はえたたきではなく、家の中に迷い込んだ虫たちを、
お子さんがUFOで誘拐(救出)し、観察して親しみ、
安全な屋外にかえす、虫と人とのコミュニケーションツールとして
提案しています。

素敵な発想のデザインです。

子供も喜びそうですし、教育上も素晴らしいです。
私はとても気に入りました。
商品化したら、それなりに売れそうです。

素早いハエを捕まえるのは難しいかもしれませんが、
他の種類の虫では、おおいに使えそうです。

次はファイナリストの作品「閉めない箱」です。

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ふたがゴムになっていてお菓子などを入れるデザインです。

閉めると中が見えなくなったり、取り出しにくくなります。

しかし、閉めないとこぼれやすくなり、中身がむき出しでは
見た目が美しくない場合もあります。

この「閉める」と「開けたまま」をアウフヘーベン(止揚)した
美しい見事なデザインです。
2020年のデザインで私は一番気に入りました。
需要もどこかにありそうです。

最後にご紹介するデザインは「いつか食べるお弁当」です。

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地震などの非常時に備えた防災食品ですが、
主食・主菜・副菜の缶詰をひとつずつ選んで作るお弁当の
形になっています。

バリエーションが豊かになるなら、
楽しくローリングストックも可能になります。
食品として実現できるかわかりませんがアイデアが良かったです。

2021年も楽しいデザインが見れることを楽しみにしています。

結果の詳細は下のリンク先でご覧になれます。
https://www.tokyo-midtown.com/jp/award/result/2020/design.html

開校100年 きたれ、バウハウスー造形教育の基礎ー

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

展覧会「開校100年 きたれ、バウハウスー造形教育の基礎ー」は
新潟、西宮、高松、静岡を巡回して、
東京ステーションギャラリーでも9月6日まで行われました。

会期終了後のレポートで申し訳ありません。
会期が終わる間際に行ってきました。

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1919年にドイツで設立された学校「バウハウス」は
20世紀の建築、デザイン、美術に大きな影響を与えました。

この展覧会はバウハウスの授業や、
バウハウスで学んだ日本人留学生のその後がテーマです。

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事前に日時指定チケットを予約して買う必要がありました。

平日午前に行きましたが、来場者が多くて驚きました。
バウハウスへの関心は高いですね。

バウハウスは、予備課程(基礎教育)と
工房家庭(専門教育)に分かれていました。

入学してくる生徒のレベルがバラバラなので、
半年かけて基礎をしっかり身に着ける、土台をつくることを
ヨハネス・イッテンが考えたようです。

素材や形をしっかり理解する点から始めています。

バウハウスは、現在の美術大学のカリキュラムにも
影響を与えていると言われますが、
イッテンが考えたカリキュラムや、
各教授が行った授業は先駆的で普遍的だったのでしょう。

撮影可能だった展示に「色のある影」がありました。

ヨハネス・イッテンの著書をもとに、
バウハウスでは色、光と影について
研究や授業が行われていたと推測されています。

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黄色い光を遮ると右には青の影が写り、
緑の影を遮った左の影は赤く映っています。

RGBが揃うと白く照らされる理科の授業を思い出させます。

校長のヴァルター・グロピウスが
「造形活動の最終目的は建築である」と述べて、
建築のイメージが強いバウハウスでしたが、
このイメージも少し変わりました。

建築工房ができたのも、学校が設立されてから
だいぶ経ってからだったそうです。

家具工房、金属工房、陶器工房などがあり、
舞台工房まであるのは面白かったです。

展示の終わりには、
ミース・ファン・デル・ローエの「バルセロナチェア」と
マルセル・ブロイヤーの白い「ワシリーチェア」が
座れるように置いてありました。

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展示のほとんどは撮影禁止でした。
下のリンクを見ると展示の雰囲気は伝わると思います。

Internet Museum
https://www.museum.or.jp/report/99018

美術手帖
https://bijutsutecho.com/magazine/news/report/22352

工業デザイン、グラフィックデザイン、
建築デザイン、テキスタイルデザインだけでなく、
芸術にも影響を与えたバウハウスの教育を学べました。

次の予定もあり、2時間くらい観ましたが、
もっとじっくり観たかったです。興味深いものでした。

「モダンデザインが結ぶ暮らしの夢」展

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
パナソニック汐留美術館で開催中の
「モダンデザインが結ぶ暮らしの夢」展のレポートです。

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この展覧会では、
ブルーノ・タウト、井上房一郎、
レーモンド夫妻、剣持勇、
家具デザイナーのジョージ・ナカシマ、
彫刻家イサム・ノグチの7人に焦点を当てて、
彼らがデザインした1930~60年代の工芸品、家具、
建築の図面、模型、写真などを展示してます。

外国人が見出した日本建築の魅力や、
木、竹、籐を使った工芸の技術を活かした
優れたモダンデザインがたくさん見られます。

職人が図面なしで手作業でつくる工芸から、
図面をつくって大量生産するモダンデザインへ変化したことで、
消費者は安く、美しい製品を手に入れられるようになり、
社会は豊かになりました。

モダンデザインは、コストダウンできる作りやすさと
美しさ安価を両立させています。

展覧会では、彼らの交流や目指したデザインについて
知ることもできるので、プロダクトデザイナーだけでなく、
デザイン論や文化論に興味がある方にもお勧めです。

以下、展覧会概要です。主催者の文章を引用します。

1928年、初の国立デザイン指導機関として
仙台に商工省工芸指導所が設立され、
1933年には来日中のドイツ人建築家
ブルーノ・タウト(1880 ‒1938)が
顧問に招かれて剣持勇(1912‒1971)らの指導にあたります。

また建築家アントニン・レーモンド(1888‒1976)と
インテリア・デザイナー
ノエミ・レーモンド(1889‒1980)夫妻が、
高崎の芸術文化を支援する実業家
井上房一郎(1898‒1993)と出会ったのも同じ年でした。

翌年、井上はタウトを高崎に迎え、
銀座に出店した家具工芸店「ミラテス」で
タウトがデザインした工芸品を販売します。

この時代、世界そして日本各地で、
モダンデザインに託して新しい上質な暮らしを
夢見た人々の交流がありました。

近代産業と科学は大量生産を可能とし、
装飾美に代わって合理的な機能美を持つ
モダンデザインを生み出しました。

国際的に普及していくモダンデザインを、
日本の暮らし方や風土になじませようと模索する
日本の工芸関係者のまなざしと、
世界的な建築家やデザイナーが、
日本建築と意匠に近代性を見出した
まなざしは重なり合うものでした。

そのなかから、やがて機能主義に
おさまりきらない卓越した作品が生まれていきます。

かれらの夢は、戦後どのように育ち受け継がれたのでしょうか。

木、竹、籐などの加工技術の高さと
それらを活かした優れた意匠を楽しめる展覧会です。

イサム・ノグチの「あかりシリーズ」は
撮影が許されていました。

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キュレーションもよかったと思いますし、
展示、ビジュアルも見やすくて
とても良い展覧会でした。

TOKYO MIDTOWN AWARD 2019

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
東京ミッドタウンアワード2019のレポートです。

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デザインコンペのテーマは「THE NEXT STANDARD」でした。
環境を意識した、次のスタンダードが求められました。

東京ミッドタウンデザインタッチで
受賞作品が展示されていました。

1016件の応募から10作品が受賞しました。

グランプリは「すべてティッシュでできたティッシュペーパー」です。
箱もティッシュとして使える製品の提案です。

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私は「Toro Tissue Ring」
というプロダクトを知っているので、
(下の写真はMoMAで撮影したものです。)

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グランプリには少し意外に思いましたが、
世の中として、箱なしのティッシュの売れ行きは
伸びているようですから、
時代の変化を捉えていると思います。

重みがないと取り出しにくいので、
そのあたりはどうなっているのか、
応募者や審査員から説明が欲しかったですね。

他に私が良いと思ったのは優秀賞の2作品です。

ひとつが「おみくず」です。

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ペットボトルのラベルをはがすと、
おみくじになるしかけです。

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ペットボトルのラベルを外すのが楽しくなる
デザインととても良いと思います。

もうひとつは「LINKAGE」というおもちゃです。

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カードをひいて、カードの指示通りに、
指同士を棒で崩れないようにつないでいくゲームです。

コミュニケーションが深まりそうな新しいゲームです。

その他にも面白いデザインが受賞していました。

アートコンペでは優秀賞となった
「人工知能による顔の識別」に人だかりができて
注目を集めていました。

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ボタンを押すと、鏡に映った人の顔・頭を
粘土で作る作品です。

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20秒くらいでつくって、下にポイっと投げます。
思わず笑ってしまいます。

ご興味ある方はYouTubeをご覧ください。
https://youtu.be/lFMIgF3Mjuo

中に人が入っているようで
人工知能とは関係なさそうです。

作られた粘土の像は、鏡に映った人に
似ているわけでもありません。

オーディエンス賞でも断トツの人気で、
この作品に人が惹きつけられることから、
人間が機械やロボットに期待していることや
人間の好奇心を感じました。

Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2019(2)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
先週に続き、東京ミッドタウンデザインタッチ2019の
レポート後編です。

ミッドタウン・ガーデンでは「デザインの森」と題して、
いくつかの展示がありました。

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「六本木カラー渓谷」というインスタレーションは、
夜にライトアップで表情が変化したそうです。

「Moment」は、風の形を彫刻にしています。

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「デザインのひろば」では子供が楽しそうに遊んでいました。

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芝生広場には、スイスの時計ブランド
Audemars Piguet(オーデマ ピゲ)の
展示パビリオン「時計以上の何か」がありました。

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予約なしだったので、並んで入場しました。

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ヴィンテージ時計やムーブメントの展示のほか、
デジタルアートもあって刺激的でした。
ブランド力向上に貢献したと思います。

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特設webサイトはスマホで見ると、
オーディオガイドにもなりました。

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かなりお金のかかった展示ですが、
デザインタッチの中では一番見応えのある展示でした。

すべて無料で家族で気軽に楽しめるのがデザインタッチの魅力です。

Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2019(1)

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は昨年10月18日から11月4日まで開催された
東京ミッドタウンデザインタッチ2019のレポート前編です。

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デザインタッチでは、
先日ご紹介したグッドデザイン賞受賞展以外にも
さまざまなデザインイベントを行っています。

2019年のテーマは「FUSION/融合」でした。

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デザインと景色、サイエンス、遊びなどが
融合する新しい価値を探っています。
展示を紹介します。

東京ミッドタウンの入り口には、
「intree table(インツリーテーブル)」
という作品がありました。

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木の中にある机と椅子で、椅子は適度に揺れます。

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座ると、風で葉がそよぐ音がして心地よく、
樹木に囲まれながら、外と仕切られた空間で
座っている人と自然に笑顔で向き合えました。

ミッドタウン内では、
GOOD DESIGN STOREが今年もありました。

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先週ご紹介したロングライフデザインの商品も
販売されていました。

GOOD DESIGN STOREの向かいには、
パリのステーショナリーブランド「パピエティグル」と
福井のプロダクトブランド「モヘイム」の期間限定
ショップがありました。

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色の美しい商品が多く、配色の魅力を考えると
セットでいろいろ買いたくなる商品でした。

ミラノサローネで活躍する
日本人デザイナーや日本企業の作品を紹介する
「Salone in Roppongi」では
柿木原政広さんの「Pieces」が展示されていました。

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丸いものをプレスで打ち抜いた「かけら」を
吊るす装飾のモビールに仕立てています。

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役に立たない、無駄だと思われている存在の価値を
問うている作品のようです。

他にもProdact Labの「Hanzoo!」という
手や指の動きを感じられる展示もありました。

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無料の展示ですがデザインをしっかり楽しめます。

レポート後編はまた次週に。

TOKYO MIDTOWN AWARD 2018

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
東京ミッドタウンアワード2018のレポートです。

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東京ミッドタウンデザインタッチの中で
受賞作品が展示されていました。

デザインコンペのテーマは「HUMAN」でした。
1054件の応募の中から10作品が受賞しました。

11年目に入ったデザインコンペの
審査員は前年からすべて交代して、
石上 純也、伊藤 直樹、えぐち りか、
川村 元気、中村 勇吾の5名になりました。

目に留まった作品を紹介します。

グランプリは「黄金比箱」です。

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人間が本能的に美しさを感じると言われている比率
「黄金比」を利用した弁当箱です。

私は一番、目を引いたデザインは
優秀賞の「SHADOW CLONE TECHNIQUE」です。

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「影分身する椅子」ということですが、
黒い椅子にスリットが入っていて、
横からスライドさせてスタッキングできる構造です。

モックアップを作って、
強度などは検証しなければならないでしょうが、
面白いデザインだと思います。

ファイナリストだった「ぺこぺこストロー」も
商品化されそうなデザインです。

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真似されそうなところは気になります。

その他にも面白いデザインがありました。
「cocoro ame」も商品化の可能性がありそうです。

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受賞作を見ると、
商品開発やアイデア発想のヒントになるかもしれません。

デザインコンペの受賞者はミラノサローネに行けるそうです。

Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2018

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
後回しになっていたレポートを順次挙げていきます。

今日は昨年10月19日から11月4日まで
東京ミッドタウンで開催されていた
「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2018」のレポートです。

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GOOD DESIGN EXHIBITION 2018については
昨秋にレポートしました。
それ以外のイベントをお伝えします。

GOOD DESIGN EXHIBITION 2018(1)
http://brand-design.seesaa.net/article/462882765.html
GOOD DESIGN EXHIBITION 2018(2)
http://brand-design.seesaa.net/article/462996277.html
GOOD DESIGN EXHIBITION 2018(3)
http://brand-design.seesaa.net/article/463101480.html

2018年のテーマは「みらいのアイデア」でした。

ミッドタウン・ガーテンには
「swell」と題して、
メッシュに貼られた鏡がインスタレーションがありました。

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風で揺られて光の反射がさまざまに変化し、
風を光で感じる作品でした。

また、「Salone in Roppongi vol.6 2018」も
展示されていました。

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空間や自然を感じることを狙った展示です。
楽しんでいる人が見られました。

芝生広場では「PARK PACK」として
さまざまな行為を促す公園に。
なんでも禁止する公園に対する問題提起とも言えます。

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ボールで遊ぶ、ペットを過ごす、ワークショップを開く、
楽器を奏でる、自分だけの遊具を作る、家族と乾杯する、
を推奨する自由な公園でした。

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無料で気軽に楽しめる
アート・デザインイベントであるのが
このデザインタッチの良いところです。

屋内には河合楽器の
クリスタルグランドピアノがありました。
X JAPANのYoshikiさんも
愛用しているピアノの新製品です。

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価格は1億円(税別)、5台限定です。
あまりにキラキラ光って、
ピアノに触れるのが恐いくらいです。

アトリウムには2018年も
GOOD DESIGN STOREがあり、
にぎわっていました。

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他にも、未来の学校の展示など変わった展示が目を引きました。

「Tokyo Midtown Award 2018」は来週レポートします。

アルヴァ・アアルト もうひとつの自然

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
イチロー選手が引退しました。来週には新元号が発表されます。
ひとつの時代が終わって、新しい時代が幕を開けます。

東京ステーションギャラリーで4月14日まで
「アルヴァ・アアルト もうひとつの自然」が開催されています。

ヴィトラ・デザイン・ミュージアムと
アルヴァ・アアルト美術館が企画した美術展で、
ドイツ、スペイン、デンマーク、フィンランド、
フランスと巡回されて日本にやってきました。

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私は昨年秋に葉山の神奈川県立近代美術館で見ました。
写真は神奈川県立近代美術館での展覧会の様子です。
4月27日からは青森県立美術館に巡回します。

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アルヴァ・アアルトはフィンランドの建築家、デザイナーです。

展覧会では、アルヴァ・アアルトが設立した
家具メーカーのaltek(アルテック)と
アアルトのデザインが今も人気商品である
ガラスメーカーのiittala(イッタラ)が
スポンサー協力しています。

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スケッチ、図面、照明器具や家具、ガラス製品、
建築の写真や模型など多くの展示があります。

展示は撮影できなかったのですが、
神奈川県立近代美術館葉山館では「アアルトルーム」があり、
スツールやアームチェアに座ったり、テーブルに触ったりできました。
写真も自由に撮れました。

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自然からインスピレーションを受けた造形と、
素材に木を使った温かみのあるデザインです。

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曲線の美しさや、職人の技術を重視していて、
アーツ・アンド・クラフツ運動の考えに近いとも
私は思っています。

花瓶「サヴォイ・ベース」が
80年たった今も愛されているのは、
自然を感じる曲線と、ガラス工芸の美しさが
人にやすらぎや触発を与えるからではないでしょうか。

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もちろん機能性や合理性、量産も考えています。

自然を見つめ、人の暮らしや気持ちを見つめて、
モダニズムデザインを昇華させたと言えるかもしれません。

ペンダント・ランプ A331ビーハイヴ(ハチの巣)
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デザインの魅力が一杯詰まっています。
大好きです。

展覧会については下の2つのwebサイトも参考にしてください。
Artek JAPAN巡回展「アルヴァ・アアルト-もうひとつの自然」
Casa BRUTUS「知られざるアルヴァ・アアルトに迫る展覧会。」

Tokyo Midtown Award 2017

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は「東京ミッドタウンアワード2017」のご紹介です。

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11月5日まで東京ミッドタウンで
受賞作品が展示されていました。

アートコンペ327件と、
デザインコンペ1162件の応募があったそうです。

2017年のデザインコンペのテーマは
「TOKYO」でした。
受賞作品の一部をご紹介します。

グランプリは「東京クラッカー」でした。

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東京タワーの形をしたクラッカーです。
中には、東京の名物の紙片が飛び散ります。

準グランプリは「母からの仕送りシール」です。

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宅配便のシールを模したグラフィックデザインで
母親から子どもへの気持ちを明るく伝える
コミュニケーションシールになっています。

私が売れそうだなと思ったのは
小山薫堂賞を受賞した「江戸前ブラシ」です。

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寿司の形をした歯ブラシです。
おみやげとして売れそうです。

受賞作品には遊び心が目立つ提案が
多かったように思います。

東京の美しさや、東京人の気持ちを
表現した提案も見てみたかったです。

アートコンペと合わせて楽しく拝見しました。

デザインタッチ2017

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

東京ミッドタウンで「デザインタッチ2017」が
10月13日から11月5日まで開催されていました。

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今年のテーマは「触れる」。

無料でデザインや芸術にちょっと触れられるイベントです。

芝生広場には、野菜に触れるとLEDが光る
「デジベジ」が展示されていました。
夜は光のインスタレーションでした。

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提灯も人をセンサーで感知して動く仕掛けがありました。

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「ふれてみたいデザイン展」は
ミッドタウン内の店で販売されている商品で
触れてみたいと感じるものをピックアップして
展示していました。

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ここでは触れず、
触るにはお店に行かなければならないのが、
展示としてはいまひとつですが、
売上を伸ばすには良いのかもしれません。

パナソニックデザインエキシビションは、
人が並んでいたので中の展示は見ませんでしたが、
外のパナソニックデザインの歴史は
楽しく拝見しました。

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グッドデザイン賞の受賞デザインを販売する
「GOOD DESIGN STORE TOKYO by NOHARA」の
期間限定店は大にぎわいでした。

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グッドデザインエキシビション2017と
Tokyo Midtown Award 2017については、
後日レポートします。

フィンランド・デザイン展

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
フィンランド・デザイン展
府中市美術館で開催されています。

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フィンランド独立100周年を記念した展覧会です。

フィンランド独立以前の装飾芸術から
現在までの100年に及ぶ
フィンランドデザインを紹介しています。

フィンランドといえば、ムーミンや森と湖を
連想される方も多いでしょうが、
デザインを思い浮かべる人も多いです。

ロビーには、フィンランドデザインの椅子があり、
来館者がいろいろ座って楽しんでいました。

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エーロ・アールニオの「ボールチェア」や、
子ども向けの椅子などです。

ボールチェアに座りました。

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未来を感じさせる人工的な球体に、
体を預けると視界が変わり、
自分の基地に入った感じです。

建築家アルヴァ・アアルトの「アームチェア」も
座面が適度にしなって、自然の風合いと
心地よさを感じました。

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展示室内は写真撮影ができませんので、
画像をお見せできず残念です。

次のデザインなどが展示されています。

エーロ・アールニオの「バブルチェア」
参考URL
https://metrocs.jp/products/detail/265

マリメッコ(Marimekko)のデザイナー、
マイヤ・イソラの「ウニッコ」(ケシの花)
参考URL
http://www.marimekko.jp/the-brand/designers/maija-isola

イッタラのガラス製品

トーベ・ヤンソンのムーミンの原画

他にも素敵なデザインがたくさんありました。
見入ってしまいました。お勧めです。

フィンランドに行きたくなりました。
豊かな森に通じるデザインが多いです。

府中市美術館では10月22日まで。
その後、宮城へ巡回します。

ちなみに、フィンランドのデザインを
当ブログで取り上げるのは2度目です。
5年前の記事を参考までに。

2012年12月14日:「森と湖の国フィンランド・デザイン」展
http://brand-design.seesaa.net/article/307322377.html

AMBIENT 深澤直人がデザインする生活の周囲展

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

パナソニック汐留ミュージアムで
「AMBIENT 深澤直人がデザインする生活の周囲展」が
開催されています。

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日本を代表するプロダクトデザイナーの個展です。

すべて写真撮影可の展示会です。
嬉しいですね。

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撮影可となったのは、
展示品がすでに発売された商品ばかりだから
という理由だけではないと思います。

展示会の名前である「AMBIENT」は
「取り巻く」「周囲」といった意味です。

プロダクトだけを撮影しても、
このデザインの価値がわかりにくいところもあります。

製品を置くことによって、空間のたたずまいが
どう変わるかを展覧会会場で感じ取って欲しいのでしょう。

有名な、無印良品の壁掛式CDプレーヤーもありました。

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デザインの背景を語る短文も、
半分くらいの展示にはありますので、
デザイン思想を言葉で学ぶこともできます。

時計と照明、椅子のデザインが多かったです。

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空間に溶け込みながら、
人の心を動かすと私が思うデザインを
3点紹介します。

マルニ木工の「HIROSHIMA ラウンジチェア」です。
なめらかな形状と素材が、周囲になじみながら、
やさしい空気を発しています。

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auの「INFOBAR」です。
とても話題になったデザインです。

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錦鯉から連想したグラフィックは
自然な感じを残しながら、強い個性を放っています。

プラマイゼロの「加湿器」です。

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加湿器のある空間が
やわらかく、しっとり感じられます。

会場の前には、深澤直人さんに関する映像も
流れていますし、
デザインへの考え方を学べる展示会です。

会期は10月1日までです。

「デンマーク・デザイン」展

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

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「デンマーク・デザイン」展が
横須賀美術館で開催されています。

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デンマークは、ウェグナーやヤコブセンなどの
世界的な著名デザイナーを輩出した国です。

彼らのデザインやロイヤルコペンハーゲンの食器、
照明器具などのデザインが展示されていました。

私は隣国ドイツのデザイン(モダンデザイン、機能主義)
との対比を意識して鑑賞しました。

ドイツの影響もそれなりに受けたと思いますが、
デンマークは自分たちのデザイン思想を貫いてきたことが
感じられました。

人を包むような柔らかい曲線美と、
機能性を兼ね備えたデザインが多かったと思います。

作りやすさや費用面よりも、
温かみを重視したデザインという感じです。

また、デンマークには、
木材やプラスチックの高い加工技術があったからこそ、
これらのデザインが実現できたことも学べました。

手作業や民芸のような温かみのデザインとも違う、
先端的な加工技術が可能にしたデザインです。

華美な装飾はせず、
ひとつの素材を巧みに成形して
造形美で魅せているものが多かったです。

名作椅子に座れるコーナーもありました。
私も座りました。

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リラックスできたり、優しさにつつまれたり、
それぞれのデザインに魅力がありました。

ペーパーコードの椅子も座り心地はなかなか良かったです。

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革やスポンジなどの素材よりも
安く手に入る素材なら、座面に採用したのは
素晴らしいデザインだと思います。

レゴで作ったモザイクアートもありました。
レゴもデンマークの企業です。

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横須賀美術館の展示は6月25日まで。

Tokyo Midtown Award 2016

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は「東京ミッドタウンアワード2016」のご紹介です。

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10月から11月にかけて東京ミッドタウンで
受賞作品が展示されていました。

デザインコンペとアートコンペがありますが、
今日はデザインコンペについて取り上げます。

今年のデザインコンペのテーマは
「Anniversary」でした。

1249件の応募の中から選ばれた
受賞作をいくつかご紹介します。

グランプリは「おつかれさま通帳」でした。

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会社が個人に給料を振り込む際に、
取引内容欄に「今月もお疲れ様でした。」などの
文章を入れられるサービスの提案です。

単純なアイデアですが、喜ばれると思います。

あんまりひどい言葉を入れられると、
通帳記入をする気持ちがなくなるので、
前向きな言葉の定型文から選ぶ形が良いかもしれません。

準グランプリは「おめでたい紙コップ」です。

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紅白幕を柄にした紙コップです。

こちらも単純なアイデアに見えますが、
赤と白の太さの細かい調整などが
施されています。

華やかですから、商品化されそうです。

意匠権や著作権で類似品を防げるのか
知財専門家の意見も聞いてみたいです。

小山薫堂賞の「THE BIRTH」も良かったです。

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子どもが生まれた年に醸造された
ウイスキーと樽です。

ウイスキーの量は子どもの出生時体重と同じです。

子どもの生まれた命の重さと、
20歳になってウイスキーを飲む楽しみを
感じられるデザインです。

お米などでも赤ちゃんの体重と同じにする商品が
ありますが、ウイスキーは熟成させるものなので、
(実際にこの樽で熟成させて
美味しくなるのかわかりませんが)
実現できたら素敵な商品になると思います。

最後にご紹介するのは、
佐藤卓賞の「MIZUHIKI PEN」です。

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水引きを簡単に描けるペンです。

水引き以外にも単に装飾するために描く
需要もあるので、
もしかしたら売れるかもしれません。

他にも良い作品が展示されていました。
アートコンペと合わせて楽しく拝見しました。