Tokyo Midtown Award 2012

こんばんは。中小企業診断士の山口達也です。
今日は「Tokyo Midtown Award 2012」についてです。

今年もデザインタッチの中で受賞作が展示されていました。

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今年のテーマは、デザインコンペは「安心」、
アートコンペは「都市」でした。

応募はデザインコンペ1077件、アートコンペ241件と激戦です。

今年から知ったのですが、2010年のコンペから
コンペの応募要件に39歳以下が加わっていました。

デザインコンペのグランプリは「おまもりカイロ」です。

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おまもりをぎゅっと握りしめて、受験に向かう学生が
思い浮かびますね。良いデザインです。

その他、準グランプリ「とんでいけばんそうこう」など、
面白い作品がありました。

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中でも、私が良いと思ったのは、柴田文江賞をとった
「心安寺石庭」です。

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らくがんを玉砂利に見立てた砂糖の上において、
庭を自由に作って楽しむお菓子です。

庭づくりの楽しさの一部を気軽に味わえる一品ですね。

アートコンペのグランプリは
「『中に入れてくれ』、と屋外は言った。」です。

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建屋の中をのぞくと屋外の風景が見えます。
家の中に家があるような感じです。

何層にも重なる建物からなる都市構造と、
外側と内側のデザインの安心感を感じました。

私が面白いと思ったのは「Beautiful midnight」です。

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この作品は、文房具シールを貼ってつくっています。

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放射状に発せられた強い光がにじんで見える都市を
うまく表現できていると思います。

受賞作は東京ミッドタウンで25日まで無料で見られます。
上質なデザインやアートに気軽に触れられるお勧めのイベントです。

デザインタッチ2012

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日はデザインタッチのレポートです。

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今年のテーマは「デザインとあそぶ」でした。

今年の目玉は高さ4mの巨大な木製ジャングルジムでした。

夜に行ったので直接触ることはできませんでしたが、
ライトアップされていました。

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木製なので、質感が柔らかいのが特徴だったようです。
子供はたくさん遊んだのでしょうね。

その他、ワークショップ・セミナーもいくつも開催されました。

商業として面白かったのが、
イベント期間中限定のショッピングバッグです。

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18店のバックを9人のデザイナーがデザインしました。
それぞれのお店で違うデザインです。

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2000円以上お買い上げの方に配布していました。

コスト的にはかなり割高になりそうですが、
購買意欲は刺激できたでしょう。

「世界のデザイン賞いろいろ」は
グッドデザイン賞、iFデザイン賞、red dot design award、
International Design Excellence Awardの賞を取った商品が
展示されていました。

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こちらの展示も、近くの店で販売している商品が
多かったことから、購買に結び付いたものも少なくないでしょう。

私の目にとまった無印のトイレットペーパー型消臭器は
ドイツのiFデザイン賞を受賞しているそうです。

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目立たない形状で、芳香剤の匂いは残しながら、
嫌な臭いのみを消臭する無香料の消臭器です。

シーンになじんで臭いを消すという、
見た目だけでなく機能も意外と優れものです。

デザインタッチは、イベントの親しみやすさと
ビジネスのバランスが年々うまく取れてきたように思います。

東京ミッドタウンアワードのレポートは次週お伝えします。

東京デザイナーズウィーク2012

おはようございます。中小企業企業診断士の山口達也です。
今年も東京デザイナーズウィークで神宮外苑に行ってきました。

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この数年の変化を見ると、来場者の利便性が大きく上がっています。

建物内も撮影OKになりましたし、入場券も買いやすくなりました。
入場券の面白い各種割引制度などもありました。

デザインイベントは会場構成なども含めて、
独りよがりになってしまいがちなところがありますが、
東京デザイナーズウィークはかなり配慮が進んできました。

「HELLO DESIGN」をスローガンに、幅広い層に身近にデザインに
触れてもらうイベントの狙いが出ているのでしょう。

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コンテナ展や学生作品展などの定番の展示に加えて、
今年は建築模型展が目を引きました。

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熱心に見ている来場者も多かったです。

また、企業ではNTTdocomoの展示が圧巻でした。
1987年からの携帯電話の端末がずらっと並んでいました。

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ただ並べているだけの展示と思われたかもしれませんが、
技術とデザインがどのように進化していくのかを俯瞰できます。

この変化は他の技術やデザインにもあてはまるものであり、
製品や顧客ニーズがどのように変わるものかを考えるのに、
大いに参考になる展示でした。

この展示のパンフレットもいただきました。保存ですね。

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技術ロードマップやデザインの方向性など、
予測が必要な時に活用できる一級の資料となるでしょう。

ドコモは昨年もスマートフォンを使った印象的な
インスタレーションでしたが、今年も素晴らしかったです。

第1回東京ビジネスデザインアワード

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は「東京ビジネスデザインアワード」のご紹介です。

東京都が、ものづくり中小企業とデザイナーとが協働し、
新たなビジネスを創出することを目的とした
企業参加型のデザイン・事業提案コンペ新たに始めます。

都内中小企業から出される技術や素材に関するテーマについて、
デザイナーが新たな用途開発を軸とした事業全体のデザインを
提案するコンペです。

企業からのテーマ応募は6月29日まで受け付けています。

新しい技術や素材をどう商品化するかを考えているのなら、
無料ですから応募されてみてはどうでしょう。

デザイナーからの応募を受けて、企業が審査をするのが11月で、
来年の1月には最終審査の結果発表というスケジュールです。

初めての試みで、どのようなコンペになるかは、
私もまだよくわかりません。

「姿かたち」だけでない事業全体のデザインを、
デザイナーが提案してくださるようですから、
どのような提案が出るか、経営コンサルタントの私も
とても関心を持っています。

デザイナーにとっても、このイベントは大きなチャンスです。

詳細は以下のURLをご覧ください。
http://www.tokyo-design.ne.jp
http://www.metro.tokyo.jp/INET/BOSHU/2012/04/22m4q300.htm

47都道府県のデザイン旅行

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

今日は、渋谷ヒカリエの「8/」の
d47MUSIUM(でぃーよんななみゅーじあむ)で、
開催されていた「47都道府県のデザイン旅行」のレポートです。

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たいへん興味深い内容でした。

多くの方に見ていただきたい内容で、
会期が1カ月で終わってしまったのが残念なくらいです。

この会場には47の机が置いてあり、テーマに合わせて、
それぞれの机に47都道府県の展示が行われます。

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今回はその地域らしさを感じる、観光、食事、カフェ、
買物、宿泊、人の6つを47都道府県から集めて展示しています。

何を送ってもらうかは主催者が決めるのではなく、
依頼した方にお任せしたようです。

d47MUSIUMのディレクターはナガオカケンメイさんです。

47×6を探して見つけて、それぞれに展示をお願いするという
相当な手間を必要とする展覧会です。

企画して、それを実現したのはすごいことです。

それぞれの机を見ると、その県らしさが
なんとなく伝わってくるような感じを受けます。

選ばれた展示物も、風土や文化、こだわりを
感じさせるものばかりで、
見ているだけで本当に旅したくなりました。

会場に行く前はそんな気持ちになるとは思いませんでしたが、
気持ちの変化に驚きました。

それだけ展示物のデザインが発する力と、
それらを選んだ人の力が優れていたのでしょう。

観光業界や紀行誌は大いに参考にすべき展覧会でした。

尋ねたら一部を除き撮影OKということでしたので、
私が住む神奈川県の写真も撮りました。

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横浜トリエンナーレや湘南スタイル、
SUNSHINE+CLOUDのシャツがありますね。

神奈川は海の県の要素が強いのでしょう。

会場で配布されたパンフレットも、でしゃばりすぎず、
うまく整理した良いデザインでした。

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採算がとれる展覧会には見えないのですが、
ヒカリエが文化や情報の発信拠点になるためのフロア
ということでしょう。

同じフロアにはd47食堂やデザインストアがあって、
一部は展示物を買ったり、食べたりすることもできました。
こちらも盛況でした。

今後の展覧会にも期待したいです。

かわさき産業デザインコンペ2011

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

1月31日に「かわさき産業デザインコンペ2011」の
公開審査会がかながわサイエンスパークで行われました。

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川崎市内の企業が提示する課題にデザイナーが応募し、
1次審査を通過したデザイン案を、デザイナーが
企業の協力を受けて制作したモックアップにしています。

モックアップを見ながら最終審査するイベントです。

今年も172点の応募がありました。

課題提示をする協賛企業や応募件数も増えて、
ますますにぎわいのあるコンペになってきました。

グランプリは「String Strainer 目詰まりのないザル」です。
大村卓さんは見事、昨年に続きコンペ2連覇となりました。
おめでとうございます。

目詰まりのないザル.jpg
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プラスチック成型が難しいようですが、
利便性や完成度が高い提案だと思います。

評価を丁寧に重ねたデザインプロセスや着眼点も素晴らしく、
納得のグランプリでしょう。

優秀賞となった3作品のうち、
「組み合わせ方により、さまざまな遊びができる運動用マット」
と「ヒナンおたすけ君」(避難用降下補助装置)
も面白い提案でした。

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運動用マットはアイデアが面白く、創造性も刺激する
デザインコンセプトがとてもよかったです。

降下補助装置は安心感のあるデザインが良く、
商品化のニーズも感じられます。

降下補助装置.jpg

両方とも体を預ける商品で、商品化に向けて
デザイン改良の余地は感じられましたが、
優秀賞にふさわしい提案でした。

毎年楽しみに参加しています。また来年も参加したいです。

(参考)過去の記事
かわさき産業デザインコンペ2008
http://brand-design.seesaa.net/article/113920432.html
かわさき産業デザインコンペ2009
http://brand-design.seesaa.net/article/140546071.html
かわさき産業デザインコンペ2010
http://brand-design.seesaa.net/article/185197655.html

東京ミッドタウンアワード2011

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

東京ミッドタウンアワードのレポートです。
先週ご紹介したデザインタッチの期間に、
コンペ受賞作が展示されていました。

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デザインコンペの今年のテーマは「5」です。
東京ミッドタウンが開業5周年だからだそうです。

今年も1,161作品の応募があったそうです。
入賞作品を3つご紹介します。

私が一番気に入ったのが「縁起のいい豚貯金」です。
グランプリを受賞しました。

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五円玉を通す「きんとん」と五十円玉を通す「ぎんとん」。
使用感のある硬貨の味わいが魅力となる貯金用品です。

5円玉を50枚通すことができるそうです。
「五重」の「ご縁」と縁起を担いでいるようです。

全部貯めても250円。
貯金よりも装飾・縁起ものとしての商品になりそうです。

あと面白いと思ったのが、優秀賞となった「5の抱きまくら」と、
水野学賞となった「4+ ~子どものための包帯~」です。

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4+.jpg

「抱きまくら」は、他の数字よりも抱き枕に向いていそうで、
お題にあったデザインでしょう。

「4+」は、四肢のケアに心のケアを加えるをコンセプトに
子供の心に寄り添うデザインです。

ともに商品化されるかは微妙だと私は思いますが、
人の気持ちを明るくするデザインの良さが表れた作品だと思います。

ミッドタウンアワードにはアートコンペもあります。
アートコンペのテーマは「都市」。309件の応募がありました。

今年は展示場所がガラスショーケースから通路に変わり、
作品の制約が少なくなりました。

グランプリを獲得した「frames of emptiness」は
不動産の間取りが描かれたチラシを切り抜き貼り合わせた作品です。

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美しくあり、もろくもあり、つながっていて直線的、
そして一見すると中身が詰まっているようですが、
実は鏡で反射して見えていて、外枠の中に中身は詰まっていない
ところが、都市のあり方を表し、問いかけているのでしょう。

アート作品も気づきを与えてくれる作品が多く面白かったです。

デザインコンペも含めて来年も期待したいです。

(参考)過去の東京ミッドタウンアワードの記事

東京ミッドタウンアワードデザインコンペ2010
http://brand-design.seesaa.net/article/173286571.html

2009年の東京ミッドタウンアワード
日本のおみやげデザインから学ぶ(1)
http://brand-design.seesaa.net/article/109831946.html
日本のおみやげデザインから学ぶ(2)
http://brand-design.seesaa.net/article/109881387.html

Tokyo Midtown Award 2008
http://brand-design.seesaa.net/article/109780180.html

デザインタッチ2011

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日はデザインタッチのレポートです。

「デザインを五感で楽しむ」をコンセプトに
子供も大人も気軽に楽しめるデザインイベントです。

今年で5回目を迎え、東京ミッドタウンで
10月28日から11月6日まで開催されました。
http://www.tokyo-midtown.com/jp/designtouch/2011/

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さまざまなワークショップやセミナー、展示がありましたが、
展示のひとつに「ちゃんと使えるデザイン」がありました。

アートディレクターの平林奈緒美さんが選んだ、
使い心地が良いデザイン、機能性に優れたデザイン商品の展示です。

ちゃんと使えるデザイン.jpg

美しいだけでは良いデザインとは言えません。
機能性とのバランスは大切です。

展示されていた商品のひとつ
「plain&simple アポセカリーキャンドル」をご紹介します。

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アポセカリー(Apothecary)とは薬剤師のことだそうです。
薬の瓶のような形をしています。

使わない時は蓋をしておけば、ホコリがロウの上にたまらない
というものです。雰囲気と機能性が両立していますね。

あと、展示で目をひいたのが「エルメスの家」でした。
紙管で出来た家の中に家具やインテリアがあります。
http://www.tokyo-midtown.com/jp/event/2011/5588.html

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生活空間の美と細部にこだわった職人の技を見られました。

もちろん会場には、エルメスの人がいました。
私には、じっくりさわって見る勇気がありませんでした。

何十万から何百万円するようなインテリア家具ばかりですので・・。

東京ミッドタウンには、デザイン性の高い商品を扱う店が
多いのですが、他の各店でも面白い企画展示がありました。

コンセプト通り、老若男女が楽しめるイベントになっていました。
「ミッドタウンアワード」の受賞作は次回お伝えします。

東京デザイナーズウィーク2011

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
東京デザイナーズウィーク2011の訪問レポートです。

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「LOVE/ARIGATO-地球への愛。人への愛。モノへの愛」を
今年はテーマにし、神宮外苑前広場を中央会場に
11月1日から6日まで開催されました。

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「デザイン」「アート」「ミュージック」「ワークショップ」
の切り口で構成されており、デザイン関係者のみならず、
アートファンも楽しめるものでした。

今年は企業の出展コーナーがまとまっており、
数も多かったように思います。

今年の特徴としては、即売や商談につながりやすい
会場レイアウトだったと思います。

従来は実験的なデザインやブランドイメージ向上を目的とした
展示の傾向がありました。テント内にカフェもありました。

今年はビジネスに向いた実利的な展示の傾向が
やや強まった印象を持ちました。

平日の夜に私は行きましたが、
バイヤーも多く訪れていたようです。

会場はやや広いので、どこに何があるのかを
わかりやすくしていただけるともっとよかったです。

もっとも、ぐるぐる見て回ってほしい狙いが
あったのかもしれません。

私はドコモのUIやザガットサーベイの展示が
特に意欲的で印象に残りました。

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中小企業庁のクールジャパンも落ち着きがあって、
じっくり見せる展示で、昨年の打ち上げ花火的な見せ方
よりも良いと思いました。

他にも技術的に面白い展示がありました。
写真がテント内では撮れず、お見せできないのが残念です。

イベントとしての遊び心と、トレンドの発表の場と
ビジネスの場のバランスが大変うまくとれていたと思います。
来年にも期待したいです。

東京デザインマーケット 2011

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
先週開催された東京デザインマーケットのレポートです。

中小企業とデザイナーの出会いの場として、
産業交流展の中で開催されているイベントです。

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今年で8回目を迎えました。
31組のデザイナーの出展があったようです。

出展スペースに不在のデザイナーもいましたが、
多くのデザイナーとお話できました。

また、これまでの東京デザインマーケットでは
テーマを意識していませんでしたが、

今年は、「いま、本当に必要なもの」を考えよう
という募集テーマが目につきました。

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東日本大震災で大きな被害のあった岩手県、宮城県、
福島県の3県の事業者への交通費などの支援も行ったようです。

3組ほどの出展者を見かけました。

デザイン提案を見ると、かなり完成度が高く、
商品化が近そうなものもありました。

一方でまだ検討を要するアイデアもありました。

デザイナーの考え方や応対にも差がありますから、
中小企業にとっては、いろいろな方と話して
見極めることが大切です。

今週は東京デザイナーズウィークも開催されています。
デザインイベントが目白押しです。

(過去の東京デザインマーケットの記事)
東京デザインマーケット2010
http://brand-design.seesaa.net/article/169568692.html

東京デザインマーケット2009
http://brand-design.seesaa.net/article/132406925.html

東京デザインマーケット2008
http://brand-design.seesaa.net/article/110488780.html

東京デザインマーケット 2007年度訪問レポート
http://brand-design.seesaa.net/article/62721945.html

DESIGN TOKYO 東京デザイン製品展 2011

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
今日は「DESIGN TOKYO 東京デザイン製品展」のレポートです。

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7月6日~8日に東京ビッグサイトで2回目の開催でした。

インテリアショップやライフスタイルショップなどの
バイヤーへの商談を目的とした展示会です。

昨年開催されていたのは私も知りませんでした。
初めての訪問です。

DESIGN TOKYOは出展にあたり審査があります。
ステータスを保つこのような仕組みはいいですね。

審査員は下の写真の方々です。

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展示会内は撮影禁止ですので、写真はありませんが、
バイヤーも多く来場しており、熱い商談が行われていました。

「和」をテーマにしたコーナーなど日本らしさのアピールもありました。

DESIGN TOKYOの特別企画に
「PROTO LAB」(プロトラボ)がありました。

プロダクトデザイナー18人のプロトタイプの展示がありました。
東京デザインマーケットやデザインタイドに似ています。

出品物は椅子と照明がなぜか多かったです。
プロダクトデザイナーは椅子と照明のデザインが好きです。

こちらのコーナーも他のデザイン展示会より
デザイナーは積極的に商談していました。いいですね。

DESIGN TOKYOは、GIFTEX(ギフテックス)ワールド内の一部で、
同時に「国際雑貨 EXPO」、「ベビー&キッズ EXPO」
「ファッション雑貨 EXPO」、「テーブルウェア EXPO」
「国際文具・紙製品展」、「販促 EXPO」も併催されていました。

これらの他の展示会の様子は、また次回お伝えします。

店頭デザイン大解剖展

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

電力状況が悪い中、今年は寒い日がまだ続きます。
ただ、火力発電所が稼働し始め、電力事情は少し緩和されました。

今日は印刷博物館で開催されている「店頭デザイン大解剖展」の話です。

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店頭や店内での陳列手法や販売促進ツールを見られます。
面白く、とても勉強になります。

一例としては、お客様を「ショッパー(買い物する人)」と
「コンシューマー(消費する人)」に分けて捉えて、

テレビCMなどの広告は「コンシューマー」向けに、
店頭・店内では「ショッパー」向けに訴える内容を変えている
事例などが展示されています。

POP(Point of Purchase)や陳列が、お客様に

納得してもらう、気づいてもらう、見つけやすくする、
興味を持ってもらう、好きになってもらう、楽しんでもらう、

などの役割をどのように果たしているかが事例でわかります。

クリエイティブや印刷技術、販促グッズも見られますよ。

販売促進のヒントが詰まっていますから、
デザイナーや経営者、売場担当者、コンサルタントの方は
ご覧になってはいかがでしょうか。

私は日本デザイナー学院で販売促進のデザインについて
授業をしています。生徒にはぜひ見せたい内容です。

会期は5月8日まで。

かわさき産業デザインコンペ2010

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

2月4日に「かわさき産業デザインコンペ2010」の
公開審査会がかながわサイエンスパークで行われました。

川崎デザインフェア.jpg

私も5年連続で参加しております。

商品化を目指したデザインコンペで、
審査会を見ると商品開発の勉強にもなります。

今年は全体的に協賛企業が提示する課題の仕様が
やや細かくなり、
デザインの自由度は下がったように感じました。

斬新さは他のコンペより足りなかったですが、
その分、商品化に近い作品が並びました。

今年も145点の応募がありました。

公開審査会は入賞作の中からグランプリ、優秀賞を
選考する過程を公開したイベントです。

川崎デザインコンペ.jpg

グランプリは大村卓さんの「Light Roof」です。

LightRoof.jpg

独創性と完成度が高い作品だと思います。

優秀賞の4作品も素晴らしく、商品化の実現可能性は
グランプリ作品より高いかもしれないと私は思いました。

また、今年は15回目の特別記念として、
一般部門のコンペだけでなく、高校生部門も開催されました。

「暮らしを支える新しいユニバーサルデザインの提案」
というテーマでした。

こちらはスケッチとコンセプトシートで審査が行われました。

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公開審査会後のかわさきデザインフォーラムは、
「これからの広告と公告」というテーマで
永井一史氏と河尻亨一氏の講演でした。

講演もたいへん充実した内容で、とても刺激を受けました。

また来年も参加したいです。

(参考)過去の記事
かわさき産業デザインコンペ2008
http://brand-design.seesaa.net/article/113920432.html
かわさき産業デザインコンペ2009
http://brand-design.seesaa.net/article/140546071.html

東京インターナショナルギフトショー

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

2月1日から4日まで東京ビッグサイトで
東京インターナショナルギフトショーが開催されています。

ビジネスガイド社の主催です。私も行ってきました。

大きな展示会でご存じの方も多いと思います。
グルメ&ダイニングスタイルショーやディズニーエキスポジャパン
も一緒に行われています。

会場は撮影禁止なので、文章のみでお許しください。

会場内のコーナーのひとつ、ARTIST VISIONでは、
グラフィックデザイナーやイラストレーター、
キャラクタービジネスの出展者がいます。

ARTIST VISIONの次回予告のフライヤーです。
アーティストビジョン.jpg

また、アクティブクリエイターズにも多くのデザイナーがいます。
こちらはモノの展示が多いので工業デザイナーが中心ですね。

他にもアクティブデザインコーナーをはじめとして、
デザインにこだわったグッズをたくさん見つけることができます。

自分のブランドを立ち上げて、その販路を求めている方も多いですが、
新たなデザイナーとの接点を探る方は、訪れてはいかがでしょうか。

次回のギフトショーは9月6日からです。

東京ミッドタウンアワードデザインコンペ2010

こんにちは。中小企業診断士の山口達也です。

本日は東京ミッドタウンアワードのデザインコンペのレポートです。
デザインタッチの期間中、受賞作品が展示されていました。

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今年のテーマは「On the Green」です。
過去2年のお土産から変わりました。

今年も1,354作品の応募があったそうです。
入賞作品を3つご紹介します。

私が一番気に入ったのが「dissue」です。
小山薫堂賞を受賞しました。

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ご覧の通り、ティッシュと皿が組み合わさっています。

お皿がない時に、ティッシュをお皿の替わりにした経験の
ある方も多いと思います。その行為をデザインしています。

これなら堂々と食べ物を乗せられますし、
何かを拭くこともできますので便利ですね。
かさばらず、アウトドアにぴったりです。

準グランプリは「パラシュートカメラ」です。

空に向かって投げて、落下傘が落ちてくる時に、
みんなでカメラに写る楽しい情景が浮かびます。

パラシュートカメラ.jpg

グランプリは「Tokyo Green Dictionary」です。

ビニールシートに緑に関する情報が詰まっています。
百科事典のような感じでしょうか。

TokyoGreenDictionary.jpg

何気なく寝転がったところに自然に関する知識があります。
自然を感じながら、知識欲も満たせる一品ですね。
外装のケースデザインもおしゃれです。

今年も素晴らしい作品でした。来年にも期待したいです。

(過去の東京ミッドタウンアワードの記事)

2009年の東京ミッドタウンアワード
日本のおみやげデザインから学ぶ(1)
http://brand-design.seesaa.net/article/109831946.html
日本のおみやげデザインから学ぶ(2)
http://brand-design.seesaa.net/article/109881387.html

Tokyo Midtown Award 2008
http://brand-design.seesaa.net/article/109780180.html

デザインタッチ2010

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

遅くなってしまいましたが、
今日はデザインタッチ2010のレポートです。

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10月28日から11月3日まで東京ミッドタウンで行われました。

時間が取れたのが唯一、台風が来た30日で、
外のイベントは中止になっていました。

室内で行われた「未来のつくりかた展」をじっくり見ました。
最新技術を用いた面白い展示がたくさんありました。

未来のつくりかた展.jpg

アルスエレクトロニカという文化機関が協力して
実現した展示だそうです。

今年のデザインタッチのテーマ「未来の手ざわり」に
合わせたのか、五感を使うものが多かったです。

電気・電子、機械の技術の進歩によって、
人の感じること、思うことを五感に伝わるように
形にしたり、表現できるようようになっています。

音楽や演劇も人の気持ちを表現するものですが、
技術進歩によって、機械を通じて芸術も含めた
表現ができるようになっている、そんな印象を受けました。

近年のロボットは、生き物らしいしぐさや
言葉を発するようになっていますが、

今回の展示は、あらかじめインプットさせておくのではなく、
人のその時の感情に、まるで脳神経や筋肉が反応するように
機械が動く姿を示した、そんな印象を持ちました。

アートを表現するためのデザインの可能性を見ました。

その他、ミッドタウン内のショップも特別な催しを行っていました。
来週はミッドタウンアワードの様子をご紹介しようと思います。
お楽しみに。

デザインタッチ過去の記事
デザインタッチ2009

http://brand-design.seesaa.net/article/134575405.html

デザインタッチ2008
http://brand-design.seesaa.net/article/109647965.html

DESIGN TIDE TOKYO 2010

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

本日はDESIGN TIDE(デザインタイド)の訪問レポートです。

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10月30日から11月3日にかけて
東京ミッドタウンをメイン会場に開催されました。

今年は区切ったような区切らなかったような、
棒で「仕切った」会場レイアウトです。

デザインタイド20102.jpg

回りにくさは少し改善されました。面白かったです。

私は台風の日に行き、来場者も少なかったためか、
昨年よりは積極的に自分を売り込もうというデザイナーが
目立ったように感じました。

また海外のデザイナーも目立ちました。

全般的な感想としては、
プロダクトとしての斬新さはそれほど感じませんでした。

デザイナーには、出会いの場というか、
商談としての活気をもっと出してもよいと思います。

少し気取りすぎ、大人し過ぎる人も目立ちました。
デザインの隣に立っているだけの人もいます。

目指す姿がアーチストならそれで良いのかもしれませんが・・・。

良くも悪くも前年に近い内容でした。

デザインタイド過去の記事:
DESIGNTIDE TOKYO 2009
http://brand-design.seesaa.net/article/131815091.html

DESIGNTIDE TOKYO 2008
http://brand-design.seesaa.net/article/109259973.html

東京デザインマーケット2010

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

作詞家の星野哲郎さんが昨日亡くなりました。
「三百六十五歩のマーチ」私の好きな歌です。

しあわせは歩いてこない
だから歩いてゆくんだね

今日も一歩前に進みましょう。ご冥福をお祈りします。

さて、東京デザインマーケットの視察レポートです。

東京デザインマーケット20101.jpg

11月10日から12日まで、東京ビッグサイトで行われた
産業交流展の中で今年も開催されました。

私は5年連続で行っておりますが、本当に楽しいです。
ほとんどのデザイナーと話をしてきました。
出展者数は31でした。

東京デザインマーケットは、中小企業経営者にとって、
おそらく日本で一番、デザイナーとの接点を持ちやすい
イベントでしょう。

東京デザインマーケット20102.jpg

デザイナーを探している方、商品開発を考えている方には、
ピッタリの展示会です。

東京だけでなく地方からの出展者もいます。

私もいろいろ勉強させていただきました。

展示会自体のインパクトは例年よりやや地味でしたが、
今年の展示デザインのレベルは高かったです。

商品化できそうなデザインも多くありました。
来年の出展者からは良い報告が聞けそうです。

(過去の東京デザインマーケットの記事)
東京デザインマーケット2009
http://brand-design.seesaa.net/article/132406925.html

東京デザインマーケット2008
http://brand-design.seesaa.net/article/110488780.html

東京デザインマーケット 2007年度訪問レポート
http://brand-design.seesaa.net/article/62721945.html

東京デザイナーズウィーク2010

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。
横浜の木々も色づいてきました。

今日は東京デザイナーズウィーク2010の訪問レポートです。

デザイナーズウィーク.jpg

東京デザイナーズウィークは明治神宮外苑で、
10月29日から11月3日まで開催されていました。

今年で25年目を迎えたそうです。

神宮外苑は中央会場で、そのほかの会場でも
いろいろなイベントが行われたようです。

30日は台風のため中央会場の開催が
中止になるアクシデントもありました。

「くらしと環境のデザイン展」というサブタイトルがついていました。

ただ、内容はそれほど大きな変化があるわけではありません。
コンテナ展や学生作品展などは例年通りありました。

以下、昨年との変化と感想です。

昨年は入場券を買うために約30分に並んだですが、
今年はクレジットカードで事前購入できるようになりました。

この点は昨年のブログでも指摘した点ですが、
改善されてよかったです。

その結果、チケット売り場はガラガラです。

2010チケット売場.jpg

会場は昨年より断然見やすくなりました。
通路も広く、学生展もコンテナ展も動線がすっきりして、
見やすくなりました。

TDW2010.jpg

会場デザインや運営は昨年より大幅に良くなりました。

JALAPAGOS(ジャラパゴス)展の企画は面白く、
かつインパクトがありました。

COOL JAPAN(クールジャパン)は、展示自体は
たいしたものではありませんでした。

クールジャパンのフォーラム開催時間や
小惑星探査機「はやぶさ」のCG上映時間など、
それぞれのイベント開催時間に行かないと、
事前に盛んに宣伝していた内容は見られないので、
物足りないところがありました。

私が言った時間は開催イベントもなかったですし、
天気の影響もあったと思いますが、
入場者は昨年よりは少ないように感じました。

また、後日紹介しようと思っている「デザインタイド」
もそうでしたが、海外からの出展者が目立ちました。

日本はまだ期待されているということでしょう!

(当ブログの参考記事)
東京デザイナーズウィーク2009
http://brand-design.seesaa.net/article/133048382.html

東京デザイナーズウィーク2008
http://brand-design.seesaa.net/article/109058909.html

世界を変えるデザイン展でBOP向けビジネスを考える

おはようございます。中小企業診断士の山口達也です。

今日は「世界を変えるデザイン展」の訪問レポートです。

世界を変えるデザイン展1.jpg

BOP(Bottom of the PyramidもしくはBase of the Pyramid)と
呼ばれる発展途上国にいる低所得者層を対象としたデザイン展示です。

東京ミッドタウンのデザインハブでは5月13日から6月13日まで、
六本木のアクシスギャラリーでは5月28日から6月13日まで
開催されています。

世界を変えるデザイン展axis.jpg

今までデザインや“ものづくり”は
高所得者を対象の中心に行ってきたきらいがあります。

しかし、高所得者の数よりもはるかに多い人々へ
価値を届けていくことも考えていく時代でしょう。

デザインハブへの来場者もいつもよりかなり多いです。
貧困問題や社会貢献などに関心が高い方の来場が多いようです。

私が一番感心した展示が度が変えられる眼鏡です。

Adspecs.jpg

眼鏡のテンプルについているピストンを調整することで、
レンズ部分の水分の量を調整して視力を矯正します。

眼鏡は人によってレンズ度数が異なるものですし、
同じ人でも度数がきつくなっていくこともあります。

度数が簡単に変えられるのはいいですよね。
私も実際にかけて試しましたが、きれいに見えました。

次は大量の水を簡単に運ぶ容器です。
手前にあるペットボトル分の水が運べます。

QDrum.jpg

単純なデザインだと思われるかもしれませんが、
相手に合わせた素晴らしいデザインです。

現場に適しているのはリアカーでも自動車でもないのです。

相手に合わせた良いデザインは人を幸せにしますね。

展示では、先進国で作って輸出するのではなく、
現地で入手しやすい材料を使い、製造もしやすい製品が
多く見られました。良いことです。

しかし、日本の中小企業がビジネスとして取り組むには
容易ではなさそうです。

入手しやすい、製造しやすいということは、模倣されるリスクが
高くなりますし、低価格競争にも陥りやすくなります。

慈善事業と割り切れば別ですが、ビジネスとして
継続させるためには、優れた価値を適切な価格で提供し続けられる
工夫が必要になるでしょう。